J-GIRLS
「Hurricane Battle」
2008年9月7日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント J-GIRLSフライ級タイトルマッチ 2分5R
○杉 貴美子(SOLID FIST/同級1位/挑戦者)
判定3−0 ※49−48、50−48、50−48
●グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/王者)
※杉が第2代王者に就く
今年3月、5月に開催された「World
Queen Tournament」に出場し、決勝でサバット世界王者に惜しくも判定で敗れたグレイシャアが復帰戦。ベテランの杉を相手に初防衛を果たすことが出来るのか。
試合前に流されたインタビューでグレイシャアは初防衛することの難しさを語りながらも、力強く意気込みを語った。
1R、杉がジャブを出しながら、グレイシャアが下がる展開。ヘッドスリップでグレイシャアは杉のパンチをもらわない。杉のジャブに合わせて、カウンターを狙うグレイシャアがジャブを出していく。
2R、変わらず杉がパンチで前に出ると、グレイシャアは一切ひるむことなくパンチで応戦。グレイシャアは左ミドルも織り交ぜていく。組んでからの攻撃が目立ち始めた杉にイエローカード(注意)が言い渡される。
3R、前蹴り、ミドルで距離を取るグレイシャアに対し、杉はガンガンパンチで前に出る。カウンターで左ストレートをもらったグレイシャアがぐらつくと、杉はチャンスとばかりに一気にラッシュに出た。何とか持ちこたえたグレイシャアもパンチで応戦する。
「相手の距離を潰し、とにかく押すのが作戦だった」という杉は4Rも接近戦に持ち込み、パンチの手数を出す。相手の圧力に押されっぱなしのグレイシャア。
最終R、杉がひたすら前に出てもみくちゃになりながらもパンチを出す。
何とか距離を取ろうとグレイシャアは後ろ回し蹴りを2回繰り出すが、杉はうまくディフェンスしクリーンヒットを許さない。杉がパンチの手数でそのまま追い込み、試合は終了した。
判定勝利し、新王者となった杉は「応援してくれた皆さんのおかげで勝つことが出来ました。これから先はこのベルトを守っていきます。世界トーナメントが開催されれば、ぜひ出させてもらいたい」と今後の目標に“対世界”を掲げている。
一方、敗れたグレイシャアは「杉選手の挑戦者としての追う人間の強さを感じました。生活、練習のリズムが悪く、調子はよくありませんでした。普段仲のいい杉選手との対戦ということで、モチベーション的も上がりませんでしたね。もうちょっと打ち合いにいきたかったです」と反省しながら肩を落としていた。
▼セミファイナル 60.5kg以下契約 2分3R
○村上リエ(全日本/DORAGON GYM/WPMO女子ライト級王者)
判定3−0 ※三者とも30−27
●Sae(SFK/J-GIRLSフェザー級2位)
昨年7月にタイでノルウェーの選手を倒し、東北初のムエタイ世界王者となった村上が約1年ぶりにJ−GIRLSのリングに戻ってきた。対するSaeはフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメントで準優勝の成績を収めている。
1R、村上が左右のミドルでプレッシャーで詰めると、Saeは下がりながらインローを当てていく。一気にパンチのラッシュでコーナーに詰めた村上だったが、Saeの前蹴りで突き放され決定打は与えられず。
2R、7cmも身長で上回る村上が圧力をかけていき、Saeは下がる一方。前蹴り、パンチでSaeは応戦するも、村上の手数は減らないまま主導権を握る。
3R、左ストレート、左ミドルを主軸に追い込みをかける村上。パンチ連打の前にSaeは後ろを向いてしまう場面もあり、印象点は悪い。そのまま追い込みをかけた村上が勝利。インタビューでは、「体重が落ちないのでライト級のトーナメントを作って欲しい。私にチャンスを下さい」と主催者に新階級創設を懇願していた。
▼第6試合 ミニフライ級 2分3R
○まゆみ(KFG/J-GIRLSミニフライ級7位)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−29
●星野久子(全日本・勇心館/J-GIRLSミニフライ級3位)
昨年3月に一度対戦している両者。この時は星野が判定勝利している。1R、ミドルを得意とする星野の距離を潰し、パンチラッシュで接近戦に持ち込んだまゆみ。
押され気味の星野は2Rになると首相撲からのヒザ蹴りでまゆみをダウン寸前に追い込んだが、これは反則のホールディングとなりイエローカードを言い渡される。意地を見せるまゆみがパンチの手数で盛り返しを見せ、判定勝利をモノにした。
▼第5試合 52kg以下契約 2分3R
△古谷あさみ(MA/谷山ジム/J-GIRLSフライ級4位)
ドロー 判定1-1 ※28−29、29−27、29−29
△大石綾乃(大石道場/J-GIRLSバンタム級8位)
パンチで攻める古谷に対し、大石はヒザ、左ミドルで応戦。激しく手数を出し合う中、古谷は度重なるクリンチで、大石はバッティングでそれぞれ注意が与えられる。
3Rには、ボディへの集中攻撃で大石はKO狙い。後一歩まで攻め込んだが、ドローに終わった。
▼第4試合 フライ級 2分3R
○山口貴子(TARGET/J-GIRLSフライ級9位)
判定2−0 ※29−29、30−28、30−28
●MITUKI(全日本/DORAGON GYM/J-GIRLSフライ級6位)
序盤から激しいパンチの打ち合いを展開する両者。1Rに山口がMITUKIをコーナーに追い込む場面を作ったが、MITUKIも的確なパンチを当てていく。
山口は左目を大きく腫らすも勢いは衰えずガンガン前に出て手数を出していく。判定決着となり、僅差で山口が勝利を収めた。
▼第3試合 スーパーフェザー級(58.97kg以下契約) 2分3R
○高田 結(峯心会)
判定2−1 ※30−27、28−29、30−28
●小澤聡子(チームドラゴン/J-GIRLSフェザー級9位)
リーチで上回る高田が序盤から圧倒。上から打ち下ろすようなストレートを何発もヒットさせ、小澤は下がってしまう。
しかし3Rになると、小澤は反撃開始。右ローをヒットさせ、高田の足を止めていく。僅差の判定で高田が勝利。
▼第2試合 ミニフライ級 2分3R
○神村江里加(侍塾)
KO 2R1分41秒
●美保(KFG)
15歳の神村が終始主導権を握る。パンチの美保に対し、足を真横に向かって蹴りぬく足刀で寄せ付けない。さらには、女子選手とは思えないような力強くしなやかな左ミドルで美保のボディをえぐっていく。
パンチの打ち合いになっても引けを取らず、その迫力に客席からはため息がもれていた。2Rに左ミドルで着実にダメージを与えていった神村が3度のダウンを奪い完勝。
これでプロデビューから4戦して4勝という無敗記録も更新中。
マイクを握ると「まだまだ未熟ものなのに応援していただきありがとうございます。これからは田嶋選手や紅絹選手のような強い選手とやっていきたい」とアピール。今後のミニフライ級の中心人物となる日はそう遠くはないはずだ。
▼第1試合 バンタム級 2分3R
○水野志保(名古屋JKF)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−28
●MANA(SFK)
左ジャブと右ローで主導権を握ったのは水野。MANAも相手の圧力に押されながらパンチを返していくが印象は悪い。
的確な攻撃、手数を出し続けた水野が判定勝利を収めた。
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