
第22回全日本のクライマックスといえば、何と言っても増田章VS緑健児の決勝戦だろう。他流派の南豪宏と試割り判定までもつれたり、新鋭の石田伸太の後ろ蹴りに手を焼いたりと順風満帆ではなく勝ち上がってきた増田と、ほとんどの試合を危なげなく勝ち進んできた緑。
試合は最終延長戦までもつれ込み、差のない展開から誰もが緑の体重判定勝ちを予測していただろう。2分間という短い時間は刻一刻と過ぎていき、体重判定が目前となった時、増田の上段廻し蹴りが火を噴いたのである。
離れ際の一撃だったか。上段廻し蹴りをもらった緑は倒れたわけではなかったが、明らかに慌てたような素振りを見せた。増田は残身をとり(片手を伸ばしてもう片方の腕は引き手をとるポーズ)「入ったーーっ!」と絶叫。その瞬間、技ありを示す旗が横一線にならんだ。
ここで増田は手を緩めることなく、下突きの連打で緑に襲い掛かった。一気に仕留めようとしたのだろう。すると今度は、緑の鮮やか過ぎる胴廻し回転蹴りが増田の顔面に炸裂! モロにもらった増田だったが、揺らぐことなく蹴り終って倒れ込む緑の上で仁王立ち。効いてないことをアピールした。
実はこの胴廻し回転蹴り…