6月28日(木)東京・日本武道館で開催されるTBS/FEG主催『Ameba
presents K-1 WORLD MAX2007〜世界一決定トーナメント開幕戦〜』に出場する各選手が、26日(火)都内ホテルで行われた個別インタビューに答えた。
名城裕司
「いつかは憧れの魔裟斗選手とリングで会いたい」
ーー2戦目を迎えるわけですが、心境はどうですか?
「今回も同じように緊張しているんですけど、前よりも落ち着いて試合がしたいです。前回は試合の内容をビデオを見るまで全く思い出せなかったですから。頭の中が真っ白でした」
ーープロデビューしたことで、何か周りの反応はありましたか?
「次の日、新聞に載ったので見てる人は見てるんだなって思いました。近所の人に声を掛けられたりしましたね。お兄ちゃんはみんな知ってるけど、僕も格闘技をやっているのは知られていなかったので“弟もこんなことをしてるんだ”って感じで」
ーーお兄さんはどんな存在なんですか?
「刺激になりますよね」
ーー立場を変えたいって思いませんか?
「慣れたといえば慣れました。お兄ちゃんがいたから自分も強くなれたんで、いつかは肩を並べたいですね」
ーーどうすれば並ぶと思います?
「やっぱり世界チャンピオンになることですかね」
ーーお兄さんから何かアドバイスはありましたか?
「練習の取り組み方とか、いつまでもヌクヌクとやってられるわけじゃなくて期待あるんやから練習は常にしておく、それにかかっていると」
ーーセコンドには就くんですか?
「いや、今回はスケジュールが合わなかったので来れません」
ーー信用しているということですね?
「そう受け取っていいんですかね? 前回も危なっかしい試合だったので、やっぱりガードが下がって振り回してるところもあったので改善するところは改善したいですね」
ーー魔裟斗選手のことはどう思っていますか?
「やっぱり試合を見てても凄く強いし、まだまだ手が届かない。いつかは憧れの魔裟斗選手とリングで会うんだって気持ちでやらないといけないですよね。僕は日本人全員がライバルだと思って頑張ります」
佐藤嘉洋
「去年よりも自分のスタイルを貫けるようになった」
ーー調整はどうですか?
「ちょっと風邪をひいたんですが、しっかり体調を整えてきました」
ーー対戦するデニス・シュナイドミラー(ドイツ)については?
「ビデオが1本しかなくて。彼が優勝したトーナメントを見ました。岩みたいな体をしていて、前に出てくるタイプですね」
ーーやりやすいタイプなんじゃないですか?
「でも、今まで負けた試合は蹴りで向かっていくところにパンチで押されて印象負けしたので、今回の相手もパンチ主体で前に出てくるので今までの負けのようなパターンにはしたくないですね」
ーーキーポイントとなる技は?
「ヒザとローキックですね」
ーーシュナイドミラーは「ユーロスポーツで佐藤の試合を見て研究した」と言っていました。
「研究されるのは当然だと思うので、何とも思わないですね。したければすればいいし」
ーー佐藤選手も研究したんですか?
「もちろん。あとは相手と対峙してみて、作戦をしっかりたてたい。とにかく前回のサワー戦とかカラコダ戦とかクラウス戦とか、印象の悪さで負ける試合はしたくない。そこを練習してきたつもりなので、どれだけ出来るか試したい」
ーー去年の自分とは何が違いますか?
「メンタル面です。今年は落ち着いてやって、去年よりも自分のスタイルを貫けるようになったので」
ーートーナメントでの目標は?
「去年はベスト8で負けたので、今年はベスト4に進出したいです。優勝は1回勝ってから考えたいと思います」
ーー他の試合で気になる試合はありますか?
「一番楽しみなのはドラゴとザンビディス。ザンビディスのパンチでドラゴが失神するのを見てみたいですね。でも体の圧力はドラゴの方が上。一発入ればザンビディス、判定までいけばドラゴが有利でしょう。今回、一番勝負性の高いのは、このカードだと思います」
アルバート・クラウス
「カラコダも成長しているが差は縮まっていない」
ーー試合を前にした心境は?
「とてもいい感じで練習を終えられたので、準備は万端だよ。あとは試合で全力を尽くすだけだね」
ーーヴァージル・カラコダ(南アフリカ)とは1度対戦していますが(2005年5月4日=クラウス判定勝ち)やりやすい、やりにくい?
「カラコダは素晴らしい選手だし、彼のことはよく知っているので僕が勝たないといけない相手だね。彼と比べたら、僕の方が一段上だよ。僕が必ず勝つ」
ーー初対戦の時はカラコダ選手がデビュー戦でしたが、その後の彼は成長していますか?
「もちろん成長している。K-1ルールにも慣れてきた。ただ、彼のデビュー戦の時は僕も万全ではない状態で闘っていたからね。彼も成長したが、僕も成長しているよ。だから、その差は縮まってはいない」
ーー注意する点はどんなところですか?
「やはり元々ボクサーなので、パンチの技術が素晴らしい。パンチには気をつけたい。あと、彼も僕もハートが強いけれどもハートだけで闘うのではなく賢く闘いたいね」
ーー前回はローキックで攻略しましたが、今回も?
「お互いに成長しているからローキックだけで勝てるとは思っていない。全てを使って最終的に勝てればいいと思っているよ」
ーートーナメントで他に気になる選手はいますか?
「今大会に出ている誰かと決勝トーナメントで闘うことになるからね。全部の試合を見て、誰と闘うことになっても気をつけたい」
ーー先日のK-1オランダ大会の感想を。
「楽しみにしていたので、ボブ・サップの試合が結果的にああなってしまったのは残念だよ。でも、全体的にいい試合だった。これ、という印象に残った試合はなかったけれどね」
J.Z.カルバン
「魔裟斗にはどんな形でもいいから勝ちたい」
ーー魔裟斗選手は「飛びヒザ蹴りを出さないで」と言っていましたよ。
「あの技は公開練習で見せてしまったから、彼も警戒してると思う。使わないとは約束できないが、使うタイミングはないかもと自分では思っているよ。飛びヒザ蹴りだけではなく、勝つために全てを出し切りたい」
ーートレーナーのモハメド・オワリさんからはどんなアドバイスを?
「彼は自分になくてはならないぐらい、自分に合っているトレーナーだ。彼からは落ち着いてコーナーからの指示に従え、と言われている」
ーーオワリさんは魔裟斗選手とも対戦していますよね(2001年1月12日=魔裟斗が3RにTKO勝ち)。
「オワリが魔裟斗と対戦したのは随分前だし、魔裟斗もその頃よりも成長している。以前とは違うタイプになっているので、彼が闘ったことは参考にはならないよ。ただ、オワリの経験は俺にプラスになっている。彼から学ぶことによって、普通なら1年で学ぶことを3ヵ月で学ぶことが出来るんだ。彼から学ぶことによって、どんな選手と闘ってもいい試合が出来ると思っているよ」
ーーオワリさんの敵討ちという気持ちはありますか?
「いや、その気持ちはないな。リベンジはオワリ自身がリングに上がって試合をすればいいこと。これは俺の試合だし、彼のためにするつもりはない。まずは俺のため、次にアメリカン・トップチーム全員のため、そしてファンのためにやるんだ」
ーー先日のDynamite!! USAでも秒殺勝利を飾りましたが、今回も秒殺を狙いますか?
「秒殺できるならそれにこしたことはない。しかし、魔裟斗は素晴らしい選手なので、判定でも何でも勝てればいい。自分には何もプレッシャーを与えずに闘いたいんだ。周りの意見に捉われず、最終的にどんな形でも勝利したいと思っている」
イ・スファン
「他の選手から危険なヤツだと一目置かれたい」
ーー韓国大会の決勝戦で対戦したイム・チビンとはライバルだったんですか?
「彼のことはよく知っています。でも、ライバルだと思ったことはありません。彼に勝って来たからどうこうではなく、僕はずっとMAXの舞台に立ちたい、日本でデビューしたいと思っていただけです」
ーーキックボクシングを始めたのはいつからですか?
「1998年からです」
ーー戦績は?
「31戦28勝21KOです」
ーー自信のある技は何ですか?
「僕はまだまだ発展途上にいると思っています。背か高い(183cm)のでヒザ蹴りが得意でKOも多くしました。それとサウスポーなので左ストレートも得意です。ただ今は、ひとつのテクニックではなく全般的に上手くなっていきたいと思っています」
ーーどんな試合をやりたいですか?
「日本のファンは韓国のMAXの選手はイム・チビンしか知らなかったと思いますが、今回ファンにも他の選手たちにも、他にも韓国には強い選手がいるんだな、と思ってもらえるような試合をしたいですね。ヤツは危険なヤツだと一目置かれるような試合がしたい」
ーーそれだけの長身だと70kgをキープするのは大変なんじゃないですか?
「僕は今まで70kgでやってきたので、体重管理が辛いとは思いません。一番重い時は79kgありましたが、普段から食べている量が多いので、2週間かけて普通の人が食べる量を食べれば自然と体重が落ちるんですよ(笑)。だから計量前も普通に食べます。体重管理は問題ないです」
ーー対戦するアルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)の印象を。
「カラコダと話をしたんですが、彼はビジーな選手だと言っていました。僕もそう思います。常に攻撃する選手ですね。パンチが強くて特に左ボディーが危険だと思います。しかし、技術的に見たら単純な攻め方だと思いますね」
ーー対策は出来ていますか?
「もちろんですよ。オブコース!」
ーーMAXで闘いたい選手はいますか?
「MAXの世界大会に出てくる全ての選手と闘いたいです。MAXのビデオや資料をいっぱい持っていますが、それは僕にとって教科書のようなもの。最初はブアカーオとやらないかとオファーを受けたんですが、彼は最強の選手なので彼が最強の時にぜひ闘ってみたいと思っていました。強い人と闘うことが、自分に成長に繋がりますからね。もしかしたら来月、ブアカーオとは韓国でやるチャンスが与えられるかもしれません」
ーー他に好きな選手はいますか?
「K-1は昔から見ていますが、尊敬しているのはアーネスト・ホーストです。技術的にも完璧だし、人間的に見ても家族を愛していてとても尊敬できる選手だと思います」
TBS/FEG
「Ameba presents K-1 WORLDMAX2007〜世界一決定トーナメント〜」
2007年6月28日(木)東京・日本武道館
開場17:00 開始18:00
<全対戦カード>
▼メインイベント K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/K-1WORLDMAX2003世界王者)70.0kg
VS
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム/HERO’S2006ミドル級世界王者)70.0kg
▼セミファイナル K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/K-1WORLDMAX2004&2006世界王者)69.9kg
VS
ニキー・ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム/K-1WORLDMAX2007西欧王者)69.3kg
▼第7試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1WORLDMAX2002世界王者)69.5kg
VS
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズMMAアカデミー/K-1WORLDMAX2006ベスト8)69.9kg
▼第6試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ/K-1WORLDMAX2005世界王者)71.0kg
VS
オーレ・ローセン(デンマーク/Untamed)70.0kg
▼第5試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKF/K-1WORLDMAX2007日本王者)69.9kg
VS
デニス・シュナイドミラー(ドイツ/Feuer sports/K-1WORLDMAX2007東欧王者)69.7kg
▼第4試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/K-1WORLDMAX2006ベスト4)70.0kg
VS
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム/推薦選手)69.2kg
▼第3試合 K-1WORLDMAX2007世界一決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ/推薦選手)69.7kg
VS
イ・スファン(韓国/韓国体育館/K-1WORLDMAX2007アジア王者)69.8kg
▼第2試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
小比類巻貴之(日本/チームドラゴン)70.0kg
VS
ツグト“忍”アマラ(モンゴル/フリー)68.6kg
▼第1試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
TATSUJI(日本/アイアンアックス)70.0kg
VS
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)70.0kg
▼オープニングファイト第3試合 K-1ルール 3分3R
尾崎圭司(日本/チームドラゴン)69.9kg
VS
パク・ウィング・ヒョング(香港/ウーニク・タイボクシング)69.0kg
▼オープニングファイト第2試合 K-1ルール 3分3R
名城裕司(日本/頂上会 テアゲネス・スポーツ・アカデミー)70.0kg
VS
白虎(日本/Ranger品川)70.0kg
▼オープニングファイト第1試合 K-1ルール 3分3R
ノンタナン・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムック)69.9kg
VS
ファリッド・ヴィヨム(フランス/フェニックスムエタイ)70.0kg
<チケット料金>
SS席14,000円 S席10,000円 A席6,000円
魔裟斗応援シート14,000円(SS席・特典付き)
※当日券は会場当日券売り場にて16:00より発売
※SRS席は完売
<チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
<テレビ放送>
6月28日(木)TBS系列28局ネット 21:00〜22:54
●K-1
WORLD MAX今後のスケジュール
「世界一決定トーナメント開幕戦」
6月28日(木)東京・日本武道館
「世界一決定トーナメント決勝戦」
10月3日(水)東京・日本武道館
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