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【ムエタイ】タイ国プロムエタイ協会がJPMCの活動に警鐘。タイ国スポーツ局へ報告

2008/04/04


▲報告会議の模様(タイ国スポーツ局知事室) (C)MUAY SIAM

 タイ国プロムエタイ協会・総裁のソムチャート・ジャルンワチャラウィット氏が、3月初めに日本にてプレスリリースされた「JPMC/ジャパン・プロフェショナル・ムエタイ・コミッション(理事長:山根千抄氏)」に対して遺憾の意を表明すると共に、3月31日(月)(現地時間)タイ国観光スポーツ省管轄でタイ国内の全スポーツを管理するタイ国スポーツ局(タイ語名:カーンキラー・ヘーンプラテートタイ)にこの問題の対策を求める公式文書を提出した。

 この問題も含め、現在海外にて発生しているムエタイ関連の問題に対する対策がバンコク・フアマークにあるスポーツ局本部にて話し合われ、タイ国プロムエタイ協会の鈴木秀樹氏よりプレス向けのリリースが配信された。詳細は以下の通り。

 タイ国プロムエタイ協会(※注1)総裁のソムチャート・ジャルンワチャラウィット氏が、3月初めに日本でプレスリリースされた「JPMC/ジャパン・プロフェショナル・ムエタイ・コミッション(理事長:山根千抄氏)」に関するリリース内容の翻訳文書の提出報告を受け、タイ国の国技であるムエタイ競技のコミッションと名乗るグループが、海外で活動することに対して遺憾の意を表明すると共に、3月31日(月)(現地時間)タイ国観光スポーツ省管轄でタイ国内の全スポーツを管理するタイ国スポーツ局(※注2)(タイ語名:カーンキラー・ヘーンプラテートタイ)にこの問題の対策を求めるタイ国プロムエタイ協会からの公式文書を提出。

 3月31日午後1時30分(現地時間)よりスポーツ局本部にて報告・対策会議が開催された。

 タイ国スポーツ局知事カノックパン氏(写真左から4人目)、タイ国ボクシング(ムエ)委員会局長プムポン氏(写真右側手前)、タイ国プロムエタイ協会総裁ソムチャート氏(写真左から3人目)らが出席する中、上記の件も含め今現在海外で発生している様々な ムエタイ関連の問題が報告され、対応策が検討された。

→タイ国プロムエタイ協会から提出された公式レター(タイ語)

 一部の個人ムエタイ組織から認可を受けたとする「JPMC」が、日本国内のムエタイ競技を統括するというプレスリリース内容に関して、今後これらのグループの活動に際して日本国内で起こりうる問題や、付随する法律(タイのボクシング競技法)の確認、それに従いムエタイ母国としてタイ国への影響などが話し合われ、放置すると国技ムエタイの権威を下げる恐れがあることを懸念する声が上がった。

 スポーツ局としては大きな問題として捉え、引き続き対策を検討する意向が決定された。

 今後はムエタイの権威を維持する為に、タイ国内のみではなく、海外でのムエタイ活動を監視・監督する制度の確立が迫られている。

 今回の会議ではこの問題のみでなく、有名選手の名を語った偽物のタイ人選手がフランスでの試合に出場し負けた例や、タイ国として認められないようなムエタイ選手が出場し、不甲斐ない試合などでムエタイの名誉を著しく傷つけている試合が多いこと等も議題に上がった。

 問題への対応策を検討し、海外へ渡航するムエタイ選手のチェック機構としてタイ国プロムエタイ協会がスポーツ局からの全面委任を受け、機能していくことが確認された。

 それに従い各公共機関へも働きかけていく方針となり、今後はムエタイ選手招聘に際しては、同協会の保証書がない場合には各国大使館から渡航ビザが発給されないよう、各国大使館・外務省などへ国から正式に通達をし、各ムエタイ関係者にも法令に準じた申請をするように働きかけていくことが決定された。

 同じく、プロボクシングで度々取り上げられるタイ国籍選手の「噛ませ犬」問題にも今後メスが入れられる可能性も出てきている。(JBC発表では、2007年度の招請禁止ボクサー19名は全てタイ人選手)

 ムエタイの知名度が世界中で上がるに従い、その名を利用する者も増え、その他各国にて行われるムエタイの試合に対しても、タイ国としてムエタイの威厳・威信を保つ為の早急な対応を求められている。

 急激な経済成長を遂げるタイ国は、改めて自国の伝統芸術・文化、国技であるムエタイやタイ国籍スポーツ選手の保護に本格的な活動を開始する時期に来ている。

※注1
タイ国プロムエタイ協会
PROFESSIONAL BOXING ASSOCIATION OF THAILAND/P.A.T
(タイ語名:サマーコム・キラームエアーチープ・ヘーンプラテートタイ)はプロムエタイの最高統括機関として活動するムエタイ組織(協会)である。総裁はソムチャート・ジャルンワチャラウィット氏。タイ国プロムエタイ協会認定のタイ国ランキング、王者も認定し、ルンピニースタジアム、ラジャダムヌンスタジアムなどの2大スタジアムでもタイトル戦が行われている。

※注2
タイ国スポーツ局/タイ国ボクシング(ムエ)委員会
SPORTS AUTHORITY OF THAILAND(SAT)/THAILAND BOXING SPORT BOARD
(タイ語名:カーンキラー・ヘーンプラテートタイ/カーンキラー・ムエ)
タイ国観光スポーツ省管轄の政府機関である。タイ国内の全てのスポーツを統括。
ムエタイ・ボクシング競技は1999年に施行されたボクシング競技法(ポー・ロー・ボー2542)に従い、タイ国ボクシング(ムエ)委員会によって管理されている。公式スタジアムで行われる試合は全て委員会監督下で行われている。(タイ人選手は同委員会での選手登録が必須)
http://www.sat.or.th/sat.th/

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