新日本キック「Super-Hybrid 〜新鋭〜」
2004年5月30日(日) 東京・後楽園ホール
開場・16:45 開始・17:00
<試合結果>
▼第14試合 スーパーウェルター級 3分3R
○武田幸三(治政館)
2R7秒 KO ※右ストレート
●チューチャイ・ポーチョーローソーン(タイ/ラジャダムナン・ウェルター級5位)
K-1 MAX悪夢のKO負けからの再起戦となる武田。しかし、今回の対戦相手はラジャ5位の現役ランカー、厳しい対戦相手だ。
1R、武田は右ローを主体に攻め、機を見てパンチを放っていくが手数は少なめ。じっくりと相手の動きを見ながら、深追いもしない。セコンドからは「蹴る時にガードを下げるな」「パンチで行く時はガードを気をつけて」と慎重なアドバイスが飛ぶ。チューチャイはミドルを中心にハイキックも蹴り、プレッシャーをかけてくる武田を突き放そうとする。
2R、ジャブで距離を取ろうとするチューチャイに、武田はジャブからステップインしての右ストレート! 後方にもんどりうって吹っ飛ぶチューチャイ。カウントを数えるまでもなく、KOが宣言された。チューチャイはしばらく立ち上がることも出来なかった。
「会心の一撃でした。中指と人差し指(の拳)で倒しました。相手選手は巧かったけれど、これまで闘ってきたタイ人に較べたら…。3分3Rの新ルールは自分に合ってますね」と笑顔を見せる武田。この3ヶ月間は主にディフェンスを強化していたと言う。「常に同じ位置にいない事。出入りを多くして。今日もツーステップからの右ストレートで倒せた」。
気になるのは、7月のMAX決勝大会にワンマッチ出場はあるのか、という事だったが「前回は自分を出す前に負けてしまった。7月にオファーはありますが、7月11日の協会の大会に自分はラインナップされているんですよ(笑)。だから、分からないです」と伊原会長と長江会長の判断に委ねるとした。
▼第13試合 フェザー級 3分3R
○菊地剛介(伊原)
3R1分55秒 KO ※右ロー
●李善行(韓国)
今年初の国際戦となった菊地だが、その闘いぶりは磐石な安定感を感じさせた。いつものように、得意の深く蹴り込む左ローキック、パンチで向かってくる李に右ストレートと常に先手を打っていく。機を見て変則的なハイキックも見せた。
2R、左ローを確実に効かせて、ハイキックへと繋げていく菊地。李がローを嫌がって組み付いてくればヒザ蹴りで迎え撃ち、パンチでくれば右ローを合わせる。李はパンチを振るって前へ出て行くが、菊地の攻撃に押し戻されてしまう。終盤にはすぐに立ち上がれないほどのダメージを右足に負っていた。
3R、李はパンチで向かっていく根性を見せたが、組み付いたところで菊地に投げられてもなかなか立ち上がることが出来ず、ついにダウンを取られてしまう。2度目のダウンも投げられて立ち上がれないためだった。それでもガッツを見せてパンチで攻めようとしたところで、菊地の右ローがヒット。李は大の字になってしまった。
▼第12試合 ライト級 3分3R
△石井宏樹(藤本)
3R判定 ドロー 0-1
△アタポン・ポー・サムラーンチャイ(タイ)
小気味のいいステップから、ジャブ&ロー、ワンツーからの右ローをヒットさせていく石井。左右に動く石井にアタポンは的を絞りきれず、パンチも蹴りも空を切る。業を煮やしたアタポンは、右アッパーに来る石井へ左ヒジを振り下ろす。1Rからヒジで切りに来たのだ。
2R、右ストレートからのローキック、深く潜り込むような右アッパーを放つ石井に対し、アタポンは徹底して左ヒジを合わせて来る。石井は突き放してパンチのコンビネーションからローを出すも、ヒジの連発にいかにもやりにくそう。
3Rもやはり徹底して左ヒジを振るいながら前へ出てくるアタポン。すぐにクリンチしてくるため、石井は自分のリズムがとれない。石井もヒジを返し、右アッパーを狙うが空を切り、最終回はタイ人のヒジのプレッシャーにやや押される形となった。石井は4月の朴龍戦に続いてのドローとなってしまった。
▼第11試合 バンタム級 3分3R
○加村健一(伊原)
3R判定 2-0
●小鳥(ホワイトタイガー)
ノンタイトルながら5回戦2戦目にして、王者。加村との対戦を迎えた小鳥。ここは大物食いとばかりにストレートを主体としたパンチで攻める。しかし、加村はバックハンドブローを交えたトリッキーな動きから、右ローキックを放ち小鳥のパンチを空回りさせる。
2R、加村の右バックハンドブローから、両者は接近して一気に打ち合いとなるが、勢いあまってバッティングとなり両者が出血。再開後、小鳥はさらに傷口を広げようとヒジを連発、加村の左ミドルをキャッチしてはパンチ、ヒジと一発を狙っていく。
3Rも小鳥はヒジに固執するが、加村は右ロー、左ミドル、右ストレートに機を見てバックハンドブローを繰り出す。前に出て行って攻めるのは小鳥のほうだったが、加村のインパクトの衝撃がある攻撃が一歩優った。
<その他の主な試合結果>
▼第10試合 ウェルター級 3分3R
○タップルワン・ポーチョーローソーン(タイ)
3R判定 3-0
●米田克盛(トーエル)
▼第9試合 ウェルター級 3分3R
○北沢勝(藤本)
1R2分39秒 KO
●阿佐美義文(治政館)
▼第8試合 ヘビー級 3分3R
○内田ノボル(ビクトリー)
3R58秒 KO
●柳良夾(韓国)
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