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【全日本キック】白鳥、サムゴーを破りライト級最強決定Tを制す!

2004/06/18


全日本キックボクシング連盟
「全日本ライト級最強決定トーナメント2004FINAL STAGE/決勝戦」

2004年6月18日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30

▼メインイベント(第7試合) トーナメント決勝戦 サドンデスマッチ3分3R(延長2R)
白鳥 忍(高橋道場/171p/61・9s/24歳)
延長2回 判定3−0 ※10−9、10−9、10−9
サムゴー・ギャットモンテープ(タイ/172cm/62s/29歳)
 
  1R、白鳥は「狙っていた」という左ミドルをキャッチしての左フックを連発。一歩前へ出て左ミドルの威力を殺し、パンチへ繋ぐ作戦だ。ステップを使いながら、動きを止めずにパンチ主体で攻めて行く。
  2R、白鳥が後ろ廻し蹴り、右ハイキック、踵落としからの後ろ廻し蹴りと大技を連発。左ミドル、左ハイで攻めて行くサムゴーだが、白鳥はすぐにクリンチして連打を許さない。
  3R、やはり左ミドルを連打してくるサムゴーに、白鳥は構わず前へ出てパンチ、そしてクリンチを繰り返す。細かくパンチを出しては組み付く白鳥に、サムゴーは動きを封じられてしまい、共に決定打がない。判定はジャッジ1名が白鳥の手数を支持したが、延長戦に突入。
  延長戦に入っても、サムゴーの左ミドルVS白鳥の左右フック→クリンチの攻防が続く。ラウンド後半になると、明らかにサムゴーのスタミナ消耗度が激しくなる。白鳥にはまだ、左右フックを出して前へ出る余裕がある。だが、ここでも判定は白鳥の1−0。
  最後の延長戦、両者は足を止めて激しくパンチの打ち合いを展開。サムゴーの左ストレートが白鳥を捉えたが、白鳥もすぐに左フックを返して激しい打ち合いに場内が沸く。最後の力を振り絞る白鳥、ワンツーとヒザで前へ出て、左右の連打とアッパーを繰り出す。サムゴーは白鳥の入り際に左ストレートを狙うが、やはりスタミナの消耗が激しく、押されてしまう。最後は白鳥が四連打でサムゴーをコーナーへ追い込んだところで時間切れ。手数、ヒット数で白鳥が優り、優勝を果たした。



▼第4試合 トーナメント準決勝・第2試合 3分3R
サムゴー・ギャットモンテープ(タイ/62s)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
全日本フェザー級3位
サトル・ヴァシコバ(勇心館/61・8s)

  1R開始のゴングと同時に、相手コーナーへ突っ込んでいって左ストレートを叩き込んだサトル。サムゴーが左ミドルを返すと、その一発一発に場内からどよめきが起こる。しかし、サトルは左ミドルをものともせず、肩までしっかり回しての全力の四連打を返していった。さすがのサムゴーもこれで下がる。そこへ、サトルの左フック、さらに右フック。サムゴーをコーナーまで押し込み、パンチで釘付けにした。
  だが、サトルの奮戦もここまで。左ミドルを右腕で受け続けたためと、前半のラッシュでスタミナを使い果たしたサトルは、後半になって目に見えて失速していく。前には詰め寄るのだが、手が出ないのだ。そこへサムゴーの左ミドル、さらにミドルをフェイントしての左ストレートでサトルの膝を折った。
  2R、サトルのラッシュを警戒したサムゴーは前蹴りで牽制。詰め寄ると右のジャブで突き放しにかかる。下がっているのはサムゴーだが、強力な左ミドルで打たれているのはサトル。いくら前へ詰め寄っても手数が出ず、徐々にきょりかんも合わなくなりストレート連打も空振りが目立ち始める。
  3R、勝負を賭けたサトルが、連打で前へ出ようとする。それをストッピングするサムゴーの前蹴り、ジャブ、さらに左ミドルの連打。サトルがストレートで押しかけても、すぐに押し返されて左ミドルを連打されてしまう。ストッピングの巧みさと左ミドルの破壊力、ステップを使ってサトルの打ち気を殺す…サムゴーの巧さと強さがものの見事に表現され、判定でサムゴーが決勝進出を決めた。


 

▼第3試合 トーナメント準決勝・第1試合 サドンデスマッチ
全日本ライト級1位
白鳥 忍(高橋道場/61・9s)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
全日本ライト級3位
吉本光志(AJ/61・8s)

  1R、左ミドルを中心にして顔面へパンチを集め、ボディブロー、首相撲など多彩な技を織り交ぜていく白鳥。吉本は後手に周りながらも、得意の左ミドルと連打を確実に返していく。
  2R、吉本が一気に連打で前へ出ようとするが、白鳥はステップで周り込んでこれをスカすと、逆にフックを入れていく巧さを見せる。ボディへ集中打を浴びせる白鳥に、吉本が左ミドルを一発返す度に大歓声が挙がった。白鳥は周りこみの外にも、プッシングからの右ストレート、頭を下げて潜り込み巻き込むような左フック。吉本が接近戦で連打を仕掛けてくるとクリンチ…多彩なテクニックを次々と披露。吉本の闘志は空回りしているかのようだ。同時に、プッシングで簡単に押し返す白鳥には吉本とのパワー差をを感じる。
  3R、やはりパンチで詰めに行く吉本だが、白鳥は打ち合いの中からテンカオ、片手で首を引き付けてのヒザを織り交ぜる。吉本の左アッパーが2度、白鳥のアゴを突き上げる。しかし、すぐに白鳥はボディからの連打で吉本をコーナーまで運んで行き、失点を消す。最後は白鳥が右ローを怒涛の連打。吉本は片足を上げつつも、パンチを返していくが、白鳥は肩でプッシングして白鳥を下がらせ、さら右ローを加えていく。下がらされ、コーナーに詰められてもパンチを打ち返す吉本だったが、白鳥のパワーに押し切られる形となった。




▼セミファイナル(第6試合) バンタム級 サドンデスマッチ
藤原あらし(S.V.G)
3R判定 3-0 ※30-28、30-27、30-27
辻直樹(山木ジム)

▼第5試合 フェザー級 サドンデスマッチ
山本真弘(藤原ジム)
3R判定 2-0 ※30-29、30-30、30-28
ラスカル・タカ(月心会)

▼第2試合 フェザー級 サドンデスマッチ
石川直生(青春塾)
3R判定 3-0 ※30-28、29-28、29-28
竹村健二(名古屋JKF)

▼第1試合 ミドル級 3分3R
森田礼王(建武館)
2R1分31秒 KO 
飯島浩二(健成會)

▼オープニングファイト第2試合 ウェルター級 3分3R
森卓(勇心館)
判定3−0 ※三者とも30−28

小宮隆司(TEAM-1)

▼オープニングファイト第1試合 −60kg契約 3分3R
村山トモキ(AJジム)
KO 1R1分01秒 ※ヒザ蹴り
水落洋祐(はまっこムエタイジム)

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