新極真会「第21回全日本ウエイト制空手道選手権大会」
2004年6月19・20日 大阪・大阪府立体育館
<試合結果>
重量級
優勝:塚本徳臣
準優勝:小泉英明
3位:塚越孝行
4位:野本尚裕
昨年の世界大会でバレリー(ブルガリア)に中段突きでまさかの一本負けを喫した塚本。だがそれから半年たった今大会、接近戦の打ち合いになっても耐え抜ける強さを見せつけた。
準決勝の野本戦、強烈な突きと竹を割るような破壊音を響かせる驚異の下段蹴りを持つ野本の攻撃に、徐々にダメージを蓄積していった塚本だったが、得意の膝蹴りの連打や胴回し回転蹴りを駆使して最終延長、判定3−2の僅差で勝利をものにした。
決勝戦の相手はベテラン小泉英明。スロースターターの小泉につけ入る隙を与えず、終始積極的に攻撃をした塚本が本戦5−0で見事復活優勝を成し遂げた(小林)。
なお、各階級の優勝・準優勝者は
来年開催される第3回カラテワールドカップの日本代表選手に選ばれた。
軽量級
優勝:山本健策
準優勝:小宮山大介
3位:平野健二
4位:徳田則一
山本と小宮山の決勝戦、小宮山の素早い攻撃に、技を合わせていく山本。小宮山の蹴りに合わせ真っ直ぐの中段突きをボディに決める山本。小宮山がダメージを受けて倒れ技あり。その後、小宮山も反撃に出るが、山本の中段突きの連打がまたもや小宮山にダメージを与える。しかし、何とか我慢し試合終了。
山本が、軽量級6度目の優勝を決めた(吉倉)。
中量級
優勝:山田一仁
準優勝:保本学
3位:森健太
4位:渡辺太士
強烈な突き刺すような突き、そのあとすぐ飛び出す膝蹴りの繰り返しで、準々決勝で優勝候補の竹沢剛をやぶるという第金星を挙げた保本。準決勝でも昨年の世界大会日本代表の渡辺大士にも競り勝ち、勢いに乗っていた。一方のブロックからは、今年、関東無差別級チャンピオンを手にした山田一仁が決勝の舞台に上がってきた。決勝が始まってみれば、これまでの激戦でダメージが大きかったのか、山田の突きの連打からの素早い下段蹴り、前蹴りという回転の速い攻撃に、保本の良さが出ないまま、本戦3分で、山田が判定勝ちし、悲願の初優勝を飾った(吉倉)。
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