GCM「DEMOLITION 041114」
2004年11月14日(日)東京FMホール
開場18:00 開始18:30
▼メインイベント 5分2R -57s契約
○漆谷康宏(RJW)
判定3−0
●ジョン・ドッソン(Jacson’sGaidojyutsu/米国)
1R、ドッソンはいかにもケージファイターらしくパンチを振り回しながらタックル、テイクダウンを狙う。しかし漆谷は左右のローでドッソンの出足を止める。さらにボディへのフェイントから右ストレート。そしてたまらずタックルに来たドッソンに飛び付き腕十字へ!これは極まらなかったものの完全に試合のペースを掴む。
スタンドに戻ると漆谷は左のロー、左ストレート。手が出なくなったドッソンに右のインローから右フックを当てると、飛び膝蹴りまで見せる。その後も一方的に攻め続ける漆谷は、差し合いからボディへの膝蹴りを効かせると左右のストレート。ドッソンが打ち気になって前に出てきたところにローを合わせる。これを嫌うようにドッソンはローを蹴られるたびに構えを変える。最後はドッソンの蹴り足を取った漆谷がインサイドからパンチを落としたところでこのラウンドは終了。
2Rもドッソンのパンチとタックルを裁いてスタンドで有利に試合を進める漆谷だが中々決定打が出ない。1R同様、ローも的確に入り、ボディをフェイントに使っての左ハイや右フックも当たるもののダウンを奪うまでには至らない。逆にドッソンが両足タックルで豪快に漆谷を持ち上げてテイクダウンを奪う。下になった漆谷だったがオモプラッタから横に回転するようにスイープ。ドッソンの足関節を抜いてバックからマウントとこの試合で一番のチャンスを掴む。
しかしここでも漆谷はドッソンのブリッジでバランスを崩すと立たれてしまい、再びスタンドへ。漆谷は積極的に前に出て左ストレートを放つもドッソンを捉える事が出来ず。
判定3−0で勝利を収めたものの、仕留め切れなかった漆谷は「すいません」と頭を下げ、すぐにリングを降りた。試合後も「しょっぱすぎてメインの試合じゃないですね。今回は社長に無理を言って試合を組んでもらって楽しみにしてたのに駄目です。別に力強さも感じなかったし、マウントまで取ったのに最悪ですね」と反省しきりだった。
▼セミファイナル 5分2R -70s契約
○飯田崇人(A-3)
一本 1R4分35秒 腕ひしぎ十字固め
●ローランド・ファビレ(RIKIGYM)
1R、ファビレのローを取って飯田がテイクダウン。しかしファビレも下からガッチリと飯田にしがみつきブレイクを待つ。ブレイク後、左のインローを打つ飯田に対してファビレは左ハイから組み付いてロープまで押し込んでいく。しかし差し合いの中で飯田が両差しを取ると外掛けでテイクダウンを奪う。再び下から抱きかかえるファビレであったが飯田は腕を中にこじ入れて鉄槌。
イノキ・アリ状態からローを放つ。スタンドに戻るとファビレの反り投げを潰した飯田が今度はマウントをポジションを奪う。飯田はすかさず腕十字を仕掛けるがファビレに立たれてしまい、下になってしまう。しかし飯田は得意のヒップスローでスイープ。再びマウントを奪うとパンチでファビレを弱らせてから今度はしっかりと腕十字を極めた。試合後、飯田はパンクラス、修斗、ZSTへの出撃を表明した。
▼第5試合 5分2R 無差別級契約
○アリエフ・テイモール(パレストラ小岩/アゼルバイジャン)
KO 1R1分8秒 パウンド
●保坂忠広(パンクラスMEGATON)
アゼルバイジャンレスリング王者のアリエフ・ティモールがポテンシャルの高さを見せ付けた。1R、125kgの保坂をタックルで豪快にテイクダウンをすると、一気にサイドからマウントを奪う。保坂の右手首を押さえてディフェンスをさせないようにして鉄槌とパウンドの連打。わずか1分8秒で保坂をマットに沈めた。
試合後、マイクを握ったアリエフが一言挨拶をすると、なぜかセコンドが「今日はありがとうございました。また皆さんの前で試合が出来るように頑張ります」と訳し、場内は笑いに包まれた。しかしティモールには是非、総合格闘技への継続参戦を期待したい。
▼第4試合 5分2R -65s契約
○山田啓介(K’zFactory)
KO 2R4分29秒 ヒザ蹴り→パウンド
●出見世雅之(GODS)
1R、右ストレートを狙う山田に対して出見世はローを飛ばして踏み込んでパンチの連打。そのままロープまで押し込む。しかし思い切って反り投げを狙ったところで、潰されてしまい山田がバックマウントを奪う。山田は足をガッチリとクラッチ。
セコンドの指示通り、出見世の動きに合わせてポジションをキープする。さらに山田の鉄槌で出見世は右の目尻をカットする。
2R、ポイントを先行された出見世はゴング直後から前蹴りで山田の懐に飛び込むが、山田は首相撲から膝蹴りをヒットさせる。これで出見世は左の目尻もカットしてしまう。さらにブレイク後、山田の左ストレートがヒット!出見世がダウンを喫してしまう。さらに山田は首相撲からの膝蹴り。ダウン気味に倒れた出見世にパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。試合後、出見世はリング上で引退を発表。WKの選手と共にリング上で記念撮影をし、リングを降りた。
▼第3試合 5分2R
○タイガー石井(クロスポイント)
KO 2R3分59秒 ミドルキック→パウンド
●室伏克哉(和術慧舟會駿河道場)
シュートボクシングにも出場したタイガーがこれぞストライカーという戦い方で室伏を完封した。
1R、タイガーは左ミドルで距離を取り、室伏を中に入らせない。そしてパンチに合わせて左インローを蹴って出足を止める。そして狙い済ました右ストレートでダウンを奪う。2Rになるとますますタイガーの蹴りが冴え、室伏はほとんど攻撃を仕掛けられない。打撃を捨ててタックルに入る室伏だったがタイガーに切られてしまい、なす術なし。
最後はタイガーが左ミドルを効かせ、室伏が倒れこんだところにパンチを連打しKO勝利を奪った。
▼第2試合 5分2R -83s契約
○金太郎(R-GYM)
KO 2分37秒 スタンドのパンチ
●外山慎平(東京本部)
試合は終始スタンドの展開に。積極的に前に出て右ストレートを狙う外山。しかしガードが甘く、金太郎のカウンターが外山の顔面を捉える。気持ちは前に出る外山だったが徐々に頭が下がりジャブも出ないまま突進してしまう。
そして打ち合いの中で金太郎の右ストレートがクリーンヒット。外山がダウンを奪われる。何とか立ち上がった外山だったがダメージが大きく、スタンドのまま金太郎の連打を浴び、KO負けとなってしまった。
▼第1試合 5分2R -76s契約
○中村K太郎(東京本部)
一本 2R2分11秒 スリーパーホールド
●井上 敦(ストライプル)
1R、イノキ・アリ状態から井上の足首を持って中村が上からコントロール。足を振ってパスガードすると亀になって立ち上がろうとする井上からバックを奪う。井上は回転して何とかインサイドガードに戻そうとするが中村はこのポジションをキープ。隙を見て鉄槌を落とす。
最後はマウントを取ろうとした中村がインサイドになり、パンチを落としたところでラウンド終了。2R、1Rと同じようにバックを奪った中村。今度はガッチリとチョークスリーパーを極めてタップを奪った。
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