K'zAFCTORY「プロフェッショナル修斗公式戦」
2004年11月25日(木)東京・北沢タウンホール
開場17:00 開始18:00
<試合結果>
▼メインイベント バンタム級 5分3R
○生駒純司(直心会格闘技道場/世界3位)
1R3分57秒 TKO(ドクターストップ) ※生駒の膝蹴りにより久保山がカット
●久保山誉(K'z FACTORY/世界4位) <試合展開>
右のロ―を中心に打撃を組み立てる久保山。リ―チで勝る生駒に対しても、臆せず踏み込んでパンチを打っていく。対する生駒はステップインしてくる久保山を左のジャブやミドルで突き放そうとするが、中々自分のキョリを保てない。しかし3分過ぎ、離れ際の久保山に膝蹴りを一閃!これが久保山の目の右上部分を切り裂きドクタ―ストップとなった。試合後、生駒は「勝ちはしましたけど、男と男の勝負では、久保山選手の勝ちです。早い段階で再戦したい」とコメント。バンタム級サバイバルマッチは次回まで持ち越しとなりそうだ。
▼第5試合 ウェルター級 5分2R
△鹿又智成(パレストラ八王子)
2R判定 1-0
△光陰兜(PUREBRED大宮)
<試合展開>
1R、鹿又は左のロ―、ミドルで光陰を自分の懐に入らせない。そしてパンチを打ちながら一気に組付くと、首相撲に行こうとした光陰の脇をくぐってバックへ。光陰の膝を後ろから蹴ってバックマウントを奪う。ここで光陰は鹿又の腕を持って、前に振り落とすと、インサイドガ―ドからパウンド。鹿又が仕掛けるハ―フからの潜りスイ―プやア―ムロックを潰してパンチを落とし続ける。
2R、ボクシングスタイルの光陰は肩を振りながらパンチのフェイントで前に出ていく。しかしそこに鹿又の左ハイがクリ―ンヒット。光陰はダウンを喫してしまう。すぐにバックを奪った鹿又はパンチを打ちながら腕十字。しかし二度のトライも失敗に終わりチャンスを逃す。一方、光陰は最後までインサイドから殴り続け、判定を待つことに。結果は一人が鹿又を支持してのドロ―。鹿又はまたしてもクラスA昇格を前に煮え切らない試合を演じてしまった。 ▼第4試合 新人王決定トーナメント・フェザー級決勝 5分2R
△岡嵜康悦(格闘技道場コブラ会)
2R判定 0-0
△田澤 聡(GUTSMAN修斗道場)
※トーナメント規定による延長ラウンドで田澤がグラウンド状態における頭部への蹴りで失格。
岡嵜が2004年度フェザー級新人王に決定
<試合展開>
1R、スタンドの打撃でコーナーまで詰められただったがカウンターの右ストレートでダウンを奪う。ダメージの残る田澤から四つ組でテイクダウンすると、すぐにバックへ。しかしここから田澤はしっかりと岡嵜の両腕を持ってディフェンス。有効打を受けずにこのポジションから脱出する。インサイドガードになった田澤はイノキ・アリ状態から岡嵜の蹴り上げを裁いてパスしながらのパウンド。たまらず岡嵜はしがみついてこれをディフェンスする。
2R、岡嵜はガードの甘い田澤に距離を取りながら左ストレート、左フック。さらにがぶった状態から田澤が仕掛けた腕十字に対して、逆に上のポジションを取り、お返しと言わんばかりに腕十字を狙う。これを凌がれた岡嵜だったが田澤のパンチに合わせて両足タックルでテイクダウン。有利に試合を進める。しかしここまで4戦負けなしの田澤もハーフガードから岡嵜の体を足で浮かして立ち上がると、インサイドガードのポジションへ。膝でガードを割りながらパスガードを狙う田澤に対し、岡嵜は必死に足を押し戻してディフェンス。一度は立ち上がるものの、残り時間が少ないことを頭に入れてかすぐに引き込んでしまう。さらにここでラッシュをしかけた田澤に対してグラウンド状態での顔面への攻撃で痛恨の減点。これが判定に響きドローとなり、新人王決定は延長ラウンドまで持ち越される事に。
延長R、疲れの見える岡嵜は必死にパンチを放つが田澤がタックルでテイクダウン。ハーフから鉄槌を落とし遂にマウントポジションへ。しかしここで気を緩めてしまったのか岡嵜がブリッジでリバーサル。特にダメージを受けないままインサイドガードへ戻してしまう。さらに田澤はここでグラウンド状態の岡嵜の顔を下から蹴り上げる反則を犯してしまう。蹴り上げをもろに受けた岡嵜は立ち上がることが出来ず。田澤の反則負けという形で新人王は岡嵜に決定した。
▼第3試合 新人王決定トーナメント・フライ級決勝 5分2R
○竹内篤志(パレストラ函館)
2R判定 3-0 ※竹内が2004年度フライ級新人王に決定
●鶴見一生(和術慧舟會RJW)
<試合展開>
1R、竹内はバックブローからタックル。テイクダウンを奪う。しかし鶴見もグラウンドで押さえ込まれる前にすぐに立ち上がり逆にさば折りでテイクダウンする。上になった鶴見は竹内の上半身を固めて膝で割るようにパスガード。しかし竹内も鶴見の体を足で跳ね上げ、空間を作って立ち上がるとタックルでテイクダウンを奪う。これに対し鶴見は得意のバックを見せてからのアームロック。しかしこれは極まらずにブレイク。再開後、身長では14cmも低い竹内が果敢に鶴見の懐に入ってパンチと膝蹴り。再びタックルでテイクダウン奪う。
2R、開始直後に鶴見の右の前蹴りが竹内の顔面にヒット。一瞬、たじろいだ竹内に鶴見は一気に畳み掛ける。しかしここで前のめりになった鶴見の顎に竹内の左フックがヒット。先に竹内がダウンを奪う。ポイントを先行された鶴見は竹内にタックルに入らせ、バックを取らせてからのアームロックを再三仕掛けるが極まらない。結局、ポイントを挽回する事が出来ず、竹内がフライ級新人王に輝いた。
▼第2試合 ライト級 5分2R
△粕谷さかえ(K'z FACTORY)
2R判定 1-0
△不死身夜天慶(シューティングジム横浜)
<試合展開>
1R、キックパンツにモンコンと見た目は完全にムエタイモードの不死身夜だったが構えは腰を落としたクラウチングスタイル。粕谷にプレッシャーをかけて右ストレートをヒットさせる。しかし粕谷も上手く不死身夜のパンチに合わせてタックルに入りテイクダウンを奪う。さらに立ち上がろうとした不死身夜に離れ際の膝蹴りと右フックとそれまで劣勢だった打撃でも攻勢に出る。しかし2Rに入ると粕谷のタックルを切って不死身夜が打撃を当てるという展開が続き、ドローという結果に終わった。
▼第1試合 バンタム級 5分2R
○ヒートたけし(和術慧舟會RJW)
2R判定 3-0
●下川雄生(K'z FACTORY)
<試合展開>
キャリアで勝るヒートがデビュー戦の下川を圧倒した。下川のタックルを強引に切ろうとはせず両腕をクラッチするような形のギロチンでプレッシャーをかけて下川が自ら引き込むような態勢を何度も作る。そのままの流れで結果的にグラウンドで上のポジションを取り続けたヒートが最後はマウント、バックとポジションを取り、危なげなく勝利を手にした。
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