サステイン 『プロフェッショナル修斗公式戦』
2005年1月29日(土) 東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<試合結果>
▼メインイベント 環太平洋ウェルター級王者決定戦 5分3R
○朴光哲(PUREBRED東京)
3R判定 2−0 ※朴が初代チャンピオンに
●雷暗暴(PUREBRED大宮)
<試合展開>
1R、雷暗が左フックを当てて、そのままタックル。四つで組むとテイクダウンを奪う。上になった雷暗は朴のガードがオープンになると、腰を切りながら足を跨いでパスガードを狙っていく。しかし朴もこれに素早く対応。ポジションがコーナー下で、雷暗がパスするスペースがないこともあいまって、ガードをキープする。そしてブレイク後、朴の右ストレートがクリーンヒット!雷暗はすかさずタックルに行くが、勢いがなく切られてしまう。しかしここで雷暗は背中を見せるように立ち上がると、引き込みながらアームロック。さらに朴が腕を抜こうとバランスを崩したところで、後方に回転させるようにスイープ。マウントを奪い、パンチを落す。これを嫌った朴が背中を見せ、バックを取られてしまうが、すぐに体を反転させてインサイドガードへ戻す。
2R、ここから朴のタックルを切って、打撃を当てるというスタイルが徐々にはまり始める。何度もタックルに行く、雷暗だがテイクダウンするに至らず、逆に右ストレートの餌食となり、疲れとダメージで徐々に動きが鈍くなる。1Rこそ決まった背中を見せてのアームロックも2度は決まらず、逆に後ろを向いてしまうため、空いた方の腕でパンチをもらってしまう。またタックルもがぶられたまま、止まってしまうシーンが多くなり、朴が何度も顔面にパンチを集める。
しかし3R、先にテイクダウンを奪った雷暗。インサイドからボディと顔面にパンチを打ち分け、2Rのポイント挽回を狙う。しかし下になった朴も果敢にパンチを返し、ブレイクとなる。スタンドになると、完全に動きが止まってしまい簡単にコーナーに詰まってしまう雷暗。するとそこに朴の狙い済ました飛び膝蹴りがヒット!何とか足にしがみつこうとする雷暗だが、もはや朴をテイクダウンする力は残っておらず。その後も右ストレートを的確に当てた朴が、序盤の劣勢を跳ね返し、初代環太平洋ウェルター級王者のベルトを腰に巻いた。
▼セミファイナル ライトヘビー級 5分3R
○須田匡昇(クラブJ)
一本 3R2分59秒 ※チョークスリーパー
●ブライアン・エバーソール(アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
<試合展開>
ライトヘビー級王者として格下との対戦となった須田だが、思わぬ苦戦を強いられる事となった。
1R、須田はいきなりエバーソールの腕を持ったまま、倒れこむように足関節へ。膝十字、ヒールホールド、アンクルホールドと目まぐるしく関節技を仕掛けていくが、極める事が出来ず。そのままグラウンドで上になり、マウントからバックポジションを奪うが、エバーソールが立ち上がり前に振り落とされるようにガードポジションとなる。スタンドを要求するエバーソール。しかし須田は再び引き込んで足関節狙い。これは失敗したものの、寝技のテクニックでは数段上の須田は簡単にスイープ。再びマウントを奪ったところでこのラウンドが終わる。
2R開始早々、一転して打撃戦を挑む須田。ここでエバーソールの放った右フックが、須田の左耳の後ろを切り裂き、ドクターチェックが入る。かなり傷が深かったらしく、ドクターからはストップが促されたものの、須田はそれを却下。試合続行を申し入れる。しかしこのカットを機に流れはエバーソールへ。腹固め、足関節を凌ぎ、エバーソールがインサイドからパンチを落す。
そして3R、エバーソールの左ストレートがタイミングよく須田の顔面に入り、まさかのダウン!ダメージはなかったものの、須田に焦りの色が見える。その後の打撃戦でもエバーソールの左が何度も須田の顔をかすめるシーンも。さらにエバーソールにテイクダウンを許し、グラウンドで下になってしまう。しかし須田はすぐにスイープし、バックを奪うとチョークスリーパーを狙う。ここでエバーソールは須田が後ろに抱えたまま、真後ろにバスター。しかしこれが仇となり余計にスリーパーがガッチリと入ってしまい、須田が何とか一本勝ちを収めた。試合後、須田は「違う意味で試合を盛り上げちゃいました」と苦笑していた。
▼第6試合 バンタム級 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜)
3R判定 3−0
●生駒純司(直心会格闘技道場)
<試合展開>
前半はマモルが生駒をコーナーに押し込んでテイクダウンを狙うという展開が続いたが、2R終盤にマモルが遂にテイクダウンを奪う。マモルはそのままサイドになると鉄槌、生駒のタックルを切って後ろに付くとパンチを落す。
3Rになると一気に試合はマモルのペースに。右のパンチを振り回す生駒に対して左のカウンター。右ハイキックでバランスを崩したところに覆いかぶさりパンチを落す。打撃に勝機を見出したマモルはスタンドを要求。左ミドル、右のローを織り交ぜながら生駒にダメージを蓄積させていく。さらにコーナーでの首相撲ではリングサイドにまで「ゴツン!」と聞こえるほどの、強烈な膝蹴りを当てて、一気にラッシュをかけた。序盤こそ苦戦したマモルだが、最後は確実にポイントを重ね勝利を手にするあたり、やはり世界王者。ドロー判定となったホブソン・モウラに対しても「次は自分の武器を磨いて、KOしてやらないといけないと思うんで」と語った。
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
○天突頑丈(PUREBRED大宮)
3R判定 3−0
●タクミ(パレストラ大阪)
<試合展開>
ほとんどがスタンドの打撃戦となったこの一戦。互いに右ストレートを打ち合う、がっぷり四つの展開が続いたが、これを制したのは天突。パンチが当たった数は双方さほど変わりないにも関わらず、打たれ強さと絶対に後ろに下がらないハートの強さで徐々にタクミを圧倒。3Rには渾身の右のパンチでタクミをぐらつかせ、テイクダウンも奪った。判定はフルマークで天突。クラスA第一戦で環太平洋7位、そしてKOTC王者のタクミを破る代金星を挙げた。
▼第4試合 ミドル級 5分2R
○青木真也(パレストラ東京)
一本 1R2分22秒 ※腕ひしぎ脇固め
●キース・ウィスニエフスキー(アメリカ/ドゥーンランド・バーリトゥード/同級世界9位)
<試合展開>
入場式からウィスニエフスキーの顔をジッとにらみ続けていた青木。念願の修斗デビュー戦はこれまでに気合の入りようだ。1R、右のジャブを突いて組み付くとテイクダウンを狙う。しかしウィスニエフスキーも腰が強くなかなか倒れない。ここで青木は離れ際にパンチを打つと、首相撲を仕掛けてきたウィスニエフスキーの必殺の飛びつき腕十字。これは極まらなかったものの、会場は大いに沸きあがる。再びスタンドに戻ると組み付いた青木。ウィスニエフスキーにコーナーに押し込まれてしまう。ここで青木はウィスニエフスキーの左手首を自分の左手で掴み、右脇に挟み込むように立った状態のまま肘関節を極めにかかる!これがズバリ決まり、何とスタンドの状態での腕ひしぎ十字脇固めで一本勝ちを奪った。鮮烈な修斗デビューを飾った青木は「チャンピオンの人と試合するまでに、もう数戦上のランキングに人とやりたい」と早くもベルトを意識するコメントを残した。
▼第3試合 バンタム級 5分2R
○BJ(AACC/同級2004年度新人王)
2R判定 3−0
●高橋大児(秋本道場JUNGLE JUNCTION/同級世界4位)
▼クルーザー級 5分2R
○福田 力(PUREBRED東京)
2R判定 3−0
●井上正也(パレストラ加古川)
▼2005年新人王決定トーナメント・ライト級1回戦 5分2R
△中尾享太郎(シューティングジム横浜)
2R判定 1−0 ※抽選の結果、中尾が2回戦進出
△粕谷さかえ(SHOOTO GYM K'zFACTORY)
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