SEGA SAMMY Presents
「PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR」
パンクラス
2005年3月6日(日)神奈川・横浜文化体育館
開場16:00 開始17:00
<試合結果>
▼第7試合 全日本キック公式戦 ヘビー級 3分5R
○桜木裕司(掣圏会館)
KO 2R1分17秒 ※右ストレート
●郷野聡寛(パンクラスGRABAKA)
<試合展開>
1R、セコンドの小林聡の指示通りローを蹴る桜木。しかし郷野は左のジャブを付きながら、右ストレートや飛び込んでの右アッパーで前に出ていく。郷野の手数の多さに防戦一方となった桜木。必死にローを飛ばすものの、郷野がそのローにパンチを合わせるため、形勢は変わらない。郷野はボディへの右ストレートも織り交ぜながら、桜木をロープに詰めると右ストレートでダウンを奪う。ここまでは完全に郷野のペース。このまま郷野が押し切ると思われたのだが…
2R、開始直後から多彩なパンチで桜木を圧倒する郷野だったが、ガードが下がったところに桜木の右ストレートがクリーンヒット!郷野は前のめりに崩れ落ちる。何とか立ち上がった郷野だが足元がおぼつかず、カウント内にファイティングポーズを取る事が出来ず、桜木が謙吾戦に引き続き、一発のパンチで大逆転KO勝利を手にした。
試合後、桜木は全日本ヘビー級タイトル奪取と共に、パンクラスのタイトルにも意欲を見せた。一方、郷野は試合の記憶がないほどのダメージがあり、インタビュースペースには姿を見せなかった。
▼第6試合 GRABAKA
VS BRAZILIAN 3対3 大将戦 ミドル級 5分3R
○三崎和雄(パンクラスGRABAKA)
一本 2R2分13秒 ※上四方からのチョークスリーパー
●フラビオ・モウラ(グレイシー・バッハ・コンバット・チーム)
<試合展開>
1R、モウラはパンチのフェイントからタックル。三崎は思わずテイクダウンを許してしまう。しかしモウラに動きもなく、ブレイクとなる。再開後、動きが固かったという三崎だが、サイドステップを中心に、モウラのパンチをヒラリヒラリとかわし、右のパンチを叩き込んでいく。試合終盤には首相撲にきたモウラを大外刈りでテイクダウン。徐々にペースを掴んでいく。
2Rに入り、完全にモウラの実力を見切った三崎は左のローを飛ばしながら、パンチで前に出て行く。そして飛びヒザ蹴り!これがモウラのアゴを捉え、モウラはフラフラ。三崎は続けざまにもう一度飛びヒザ蹴り。組み付こうとするモウラをがぶったまま、足を取ってテイクダウンを奪う。サイドを取った三崎は上四方に回りながら、自分の腕をモウラの喉元に滑り込ませ、上四方からのチョークスリーパー。これが極まり、三崎が対抗戦の大将戦で一本勝ちを収めた。
▼第6試合 GRABAKA
VS BRAZILIAN 3対3 中堅戦 ライトヘビー級 5分3R
○グスタボ・シム(グレイシー・バッハ・コンバット・チーム)
判定 2-0 ※30-29、30-30、30-29
●佐々木有生(パンクラスGRABAKA)
<試合展開>
1R、左ミドルを飛ばす佐々木。シムは左右のローで応戦する。佐々木は左のジャブを付きながら右ストレート。さらにシムのパンチに合わせて左ミドルをボディに叩き込む。そして佐々木はパンチの間合いから一気に距離を詰めてもろ差しになると、大内刈りでテイクダウンを奪う。佐々木は密着しながら、シムの膝を押してパスガード狙い。ハーフガードまで持っていくものの、シムが外掛けで得意のヒールホールドを狙ったところで、佐々木が立ち上がりイノキ・アリ状態に。佐々木がパンチを落とし、このラウンドは終了。
2R、シムのパンチに左ミドルを合わせる佐々木。左ボディを見せながら、右ストレートで前に出て行く。シムは右フックで佐々木をぐらつかせると、左のハイキック。しかし佐々木は後ろに下がらず、前に出て再びテイクダウンを奪う。シムの胸に自分の頭をつけてパンチを打つ佐々木は、一旦立ち上がり、シムの蹴り上げを裁くと、一気に上四方へ。シムは必死に足をこじ入れ、ガードへ戻す。
3R、ラウンドが進むに連れて動きのよくなるシム。積極的に左右のローを飛ばす。対する佐々木もシムの打撃の打ち終わりを狙い、左ミドルを返す。しかし2Rと同じような形でシムの右フックがヒット!さらに左右のハイキック。佐々木は組み付くと、テイクダウンではなく自ら引き込んでガードポジションを取る。スタミナが切れたのか、動きの止まった佐々木に対して、シムは上からコツコツとパンチ。この態勢のまま試合が終了した。判定は1名がドローとなったものの、2者がシムを支持。前回ドローに終わった試合はシムの勝利となった。
▼第6試合 GRABAKA
VS BRAZILIAN 3対3 先鋒戦 ライトヘビー級 5分3R
○ニルソン・デ・カストロ(シュート・ボクセ・アカデミー)
判定 3-0 ※30-29、30-29、30-28
●山宮恵一郎(パンクラスGRABAKA)
<試合展開>
1R、カストロの左ローに合わせて山宮がタックル。しかしカストロがそれを切り、コーナーで差し合いとなりブレイクがかかる。再開後、山宮はカストロのローに合わせて、今度はワンツー。カストロが右ストレートで飛び込み、コーナーで押し込んだところでブレイクとなる。カストロは再び右ストレートで飛び込み首相撲。そのまま組み付いてカストロがテイクダウンを奪う。インサイドになったカストロは立ち上がり、上から顔面への踏み付けを狙う。
2R、カストロは右の飛びヒザ蹴り。山宮がこれをキャッチして、もろ差しとなりコーナーに押し込んでいく。しかしカストロもすぐに腕を一本差し替えると、ボディへのヒザ蹴り、顔面へのパンチと隙間がない状態からでも打撃を出していく。ブレイク後、カストロの右ストレートに対し、山宮も踏み込んで左ストレート。再びカストロの飛びヒザをキャッチして山宮がこの日初めてのテイクダウンを奪う。しかし残り時間が少なく、ダメージを与えることができない。
3R、カストロの左ローをキャッチしてすぐにテイクダウンを奪った山宮。セコンドの指示通り、足を跨いでパスガードを狙う山宮だったが、カストロも山宮の体を押し戻してそれを許さない。山宮はカストロの胸に頭を付けるため、インサイドから強いパンチが打てず、逆にカストロは下から首相撲のように、山宮の頭をコントロールしてパンチを当てていく。その後も何度かパスにトライした山宮だったが、結局カストロのガードを超えることが出来ず。判定でカストロが山宮を下した。
▼第5試合 第2代ウェルター級王座決定4人トーナメント 5分3R
○北岡悟(パンクラスism)
判定 0-0 優勢 2-1
●長谷川秀彦(SKアブソリュート)
<試合展開>
1R、長谷川の左ストレートに合わせてタックル、北岡が先にテイクダウンを奪う。下から足を利かせる長谷川に対し、北岡はハーフまでは行くものの、完全にサイドを取るまでには至らない。長谷川は下からアームロック、そのままヒップスローのようにスイープに成功する。ラウンド終盤には長谷川が足関節を狙うも極まらない。
2R、組み付く北岡に対し、長谷川はボディへのヒザ蹴り。そして立った状態のまま北岡の腕をアームロックに取り、そのまま寝技に持ち込む。1R同様、北岡が上からパスを狙うという展開。時折足関節を狙いながら、細かいパンチを落としていく。
3R、北岡のタックルに対し長谷川は顔を切るように、そのままバックへ。得意の腕十字を狙うが、北岡の反応がよく極めることが出来ない。ブレイク後、再び長谷川は北岡のタックルを切りながら、バックから腕十字を狙うがこれも不発。北岡は自ら足関節を仕掛けるが、長谷川は立ち上がり前転しながら足関節を仕掛ける。最後は膝十字の形となり、長谷川が上からパンチを落としたところで試合終了となった。
判定はトーナメントルールのマストシステムにより2-1で北岡の勝利。辛くも5月のタイトルマッチへの切符を手にした。
▼第4試合 ヘビー級 5分3R
○野地竜太(パンクラスMEGATON)
KO 1R4分26秒 ※ボディへのヒザ蹴り→パウンド
●セハク(和術慧舟會RJW)
<試合展開>
1R、突進して組み付いたセハクはそのまま野地をコーナーまで押し込む。四つの状態からテイクダウンを狙うセハクだったが、野地はバランスよくスタンドをキープする。ラウンド中盤ようやくテイクダウンに成功したセハクだったが、野地は下からセハクの頭を抱え、足で距離を取りパスを防ぐ。足を一本越されたものの、野地はブリッジして立ち上がり、スタンドの展開へ戻す。再びコーナーに押し込み、テイクダウンを狙うセハクだったが、野地は首相撲からボディに強烈なヒザ蹴り。たまらず崩れ落ち、亀になったセハクに野地がサッカーボールキック、パンチを落としたところで試合が止められた。セハクというレスリングを武器とする選手に対し、簡単にはテイクダウンされない腰の強さを見せ、空手家らしい一撃必殺のヒザ蹴りでKO勝利した野地。確実に総合格闘家としての成長の跡を見せた一戦となった。
▼第3試合 ウェルター級戦 5分2R
△和田拓也(SKアブソリュート)
判定 1-0 ※20-19、19-19、19-19
△長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)
▼第2試合 スーパーヘビー級戦 5分2R
○山岸正裕(YMC長野)
KO 1R17秒 ※パウンド
●折橋 謙(チームPOD)
▼第1試合 パンクラスアテナ特別ルール 49kg未満契約 3分5R
○渡邊久江(AJジム)
判定 3-0
●大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
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