サステイン「プロフェッショナル修斗公式戦」
2005年3月11日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
<試合結果>
▼世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ワールド・ファイト・センター/王者)
判定3-0
●ジョン・ホーキ(ノヴァウニオン/同級世界1位)
※ノゲイラが6度目の王座防衛に成功。
<試合展開>
1R、蹴りで攻める作戦だったというホーキ。しかしホーキの右ローをノゲイラがキャッチすると、そのままホーキの体を豪快に持ち上げてテイクダウンを奪う。グラウンドで上を取ったノゲイラは間髪入れずに、ホーキの左足を取るとアキレス腱固めへ。ノゲイラが「かなり効いていた」と振り返るほど、深く入っていたアキレス腱固めだったが、ホーキは回転してそれをディフェンス。そのまま二人の体がリングの外まで落ちてしまい、リング中央からスタンドでの再開となる。ホーキの右ローに対し、ノゲイラも右のローを返す。そしてノゲイラがパンチを打って距離を積め、コーナーで差し合いになると何とホーキが掟破りの逆ギロチン!しかしノゲイラはそのままホーキの体を持ち上げてテイクダウンを奪う。一度はハーフからガードに戻されたノゲイラだが、振り下ろすようにパンチを落とし、ホーキの足を振ってパスガード。完全にサイドポジションを奪う。
2R、開始早々ホーキの右ローを取ったノゲイラがすぐにテイクダウン。ノゲイラはあまり深追いせず、立ち上がってローを飛ばす。動きが止まりブレイクとなるが、ノゲイラがすぐにテイクダウン。ノゲイラはホーキの胸に頭をつけてポジションをキープしながらパンチを落としていく。
3R、ロー中心の攻撃から一転、パンチで前に出ていくホーキ。しかし距離が近づくとノゲイラがタックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードで押さえ込むノゲイラは、ホーキの腕と頭を抱えると、自分の左足でホーキの足のクラッチを外し腰を切ってパスガード。さらにマウントを狙うノゲイラだったが、そこはホーキもすぐに足を入れてガードに戻す。そしてホーキがガードを取ったまま試合が終了。ギロチンを警戒してホーキが一度もタックルに入らなかったため、ノゲイラがギロチンの態勢になる場面がなかったものの、元柔術世界王者のホーキから2度もパスガード。改めて王者強しを印象付けてノゲイラが6度目の防衛に成功した。
▼環太平洋ライト級初代王者決定トーナメント決勝
○佐藤ルミナ(SHOOTO GYM K'zFACTORY/同級世界6位・環太平洋4位)
判定3-0
●石川 真(PUREBRED大宮/同級世界4位・環太平洋3位)
※ルミナが環太平洋ライト級初代王座に就く。
<試合展開>
1R、ルミナが右のパンチからタックル。石川がそれを切ると、ルミナはすぐに足関節を狙う。そして石川の注意が足にいったところで横三角。ルミナは足のクラッチの外にある石川の左腕に対しアームロックを狙いながら、じわじわと足のクラッチを深くする。しかし石川も自分の膝でルミナの体にプレッシャーを与え、首を引っこ抜くとそのまま鉄槌を落とす。足のクラッチが外れたルミナだが、再び足関節を狙い、後転するように石川を体をひっくり返し上のポジションを取る。逆マウントになったルミナはサイドポジションに移行。亀になった石川からバックを奪う。完全に足を深く差し込むルミナだが、石川もルミナの右腕をしっかりと脇で抱え込みディフェンス。そのままの態勢でこのラウンドは終了。
2R、ローを飛ばすルミナに対し、石川は左右のフックで前に出る。ルミナはボディへのストレートや右のハイキック。時折半身に構えてサイドキックを叩き込み、パンチだけでなく蹴りも織り交ぜて、打撃で石川にプレッシャーを与える。そしてルミナが離れ際の左フックでダウンを奪う。すぐに立ち上がった石川だが、ルミナは一気呵成に攻め立て、今度は右ストレートで2度目のダウンを奪う。打撃でポイントを奪われた石川は組み付いてテイクダウン狙い。ルミナの反り投げを潰して、グラウンドで上を取る。ここで下から石川の体を蹴り放そうとしたルミナの足が、石川の顔に当たりレフェリーからは反則がコール。ルミナに減点1が与えられる。再開後、このラウンドで勝負を決めたいルミナは、どんどん前に出てパンチの連打。右ストレート、右アッパーが石川の顔面を捉えるものの石川は倒れない。
3R、これまでのポイントを考えるとKOか一本以外に勝ちはない石川だが、ルミナの打撃を警戒してかなかなか間合いを詰めることが出来ない。そんな石川に対しセコンドからも激が飛ぶ。一方、ルミナも飛びヒザを繰り出すなど、最後までKOしようとする姿勢を崩さない。ラウンド中盤、石川がテイクダウン成功するもルミナはガッチリとクローズガードでディフェンス。石川が有効なパウンドを打てないままブレイクとなる。再開後、石川はルミナの反り投げを潰して、ハーフガードで上になったものの、ブリッジして立ち上がろうとするルミナを制しきれず。逆にスタンドに戻るとルミナが両足タックルでテイクダウンを奪う。下から怒涛のようにパンチを繰り出す石川。しかしルミナはイノキ・アリ状態から飛び込むようにパンチ。そのままパスガードするとサイドから横三角、腕十字を狙う。最後は腕十字がすっぽ抜けて、ルミナがガードポジションを取ったところでタイムアップ。
2Rの2度のダウンに見られるように、ルミナが試合を圧倒し判定勝利。最後まで動き続け会場を沸かせた。初のタイトル奪取となったルミナは「このベルトは何が何でも守っていきます。僕の生涯の目標は修斗で世界タイトルを獲ることです。残りの格闘技人生も残り少ないと思いますが、また強くなって次は世界タイトル獲ります」とマイクアピールした。
▼第4試合 ライト級3回戦
○リオン武(シューティングジム横浜)
一本 2R4分17秒 チョーク
●風田 陣(ピロクテテス新潟)
<試合展開>
1R、風田の右ローに対して、リオンは右のストレート。リオンはそのまま風田をコーナーに詰めて左右の連打。これに対し風田は首相撲からボディへの膝蹴りで応戦する。ラウンド中盤、距離を積めて執拗に首相撲を狙う風田に、リオンの右ストレートがヒットし、風田がダウンを喫する。しかしその後も風田は右のロー、ヒザ蹴りを中心にリオンを攻め立て、ダメージを感じさせない。
2R、風田は1R同様ローとヒザ蹴りが中心の攻撃。リオンは首相撲に対し、アッパーを狙っていくもクリーンヒットはなく、ヒザ蹴りをボディに受けるという展開が続く。しかしリオンは風田が首相撲に来たところで、タイミングよく足払い。そのままテイクダウンすると、一気にバックマウントを奪いパンチを落としていく。そして風田が体を起こそうとしたところでチョークスリーパー。昨年、新人王を取った勢いをそのままに、リオンが見事一本勝ちを収めた。
▼第3試合 ライト級2回戦
○門脇英基(和術慧舟會/環太平洋9位)
判定3-0
●田村彰敏(格闘結社田中塾)
▼第2試合 2005年新人王決定トーナメント ライト級1回戦 5分2R
○不死身夜天慶(シューティングジム横浜)
判定3-0
●山田啓介(SHOOTO GYM K'zFACTORY)
▼第1試合 2005年新人王決定トーナメント ライトヘビー級1回戦 5分2R
○佐藤隆平(R-GYM)
TKO 1R0分54秒 ※レフェリーストップ
●芦川祥教(RJW/G2)
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