サステイン「プロフェッショナル修斗公式戦」
2005年5月4日(水・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<試合結果>
▼メインイベント ライト級 5分3R
○ギルバート・メレンデス(シーザー・グレイシー・アカデミー/同級世界2位・環太平洋1位)
TKO 2R4分30秒 ※カットによるドクターストップ
●植松直哉(SHOOTO GYM K'zFACTORY/同級世界8位・環太平洋6位)
<試合展開>
1R、いきなりラッシュをかけるメレンデスは、パンチの連打から右ストレートで開始早々植松からダウンを奪う。再開後、ダメージの残る植松に対して、メレンデスは再びパンチのラッシュ。何とかタックルに入った植松だったが、メレンデスはそれを切ってグラウンドで上になる。顔面のガードを固める植松に、メレンデスはボディと顔面へパンチの打ち分け。ドスンドスンと音を立てて、強烈なパウンドを見せる。ここまで防戦一方だった植松だが、腕十字を狙いオモプラッタへ以降。メレンデスの体を回転させてスイープ・肘関節を極めようとする植松。しかしメレンデスは上のポジションをキープ、さらに植松の体をそのまま持ち上げると、植松を頭から叩き付ける。そしてメレンデスは腕を引き抜いて、インサイドガードへ戻る。
2R、このラウンドも開始直後からパンチで前に出るメレンデス。植松も右のローを飛ばすが、メレンデスはそのままコーナーへ植松を押し込む。植松はそこから両足タックルでテイクダウン。しかしメレンデスは植松の体を浮かしてタックル。植松はギロチンを狙うが、メレンデスは頭を抜いてディフェンス。インサイドになると、強烈なパンチを叩き落とす。植松はあえてメレンデスに足を一本抜かせて、足関節を仕掛けるが、メレンデスはすぐに反応。植松にチャンスを作らせない。そしてメレンデスがパンチを落としたところで、植松が左のこめかみを深くカット。これによりドクターストップとなった。
▼セミファイナル 58kg契約 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/同級世界王者)
KO 1R1分36秒 ※左ハイキック
●ストニー・デニス(シーズンズ ミックストマーシャルアーツ/米大陸フェザー級6位)
<試合展開>
1R、デニスはパンチの連打でマモルをコーナーまで押し込む。「何発かもらった」というマモルだったが、この連打を凌ぐと、その後はデニスのパンチを頭を振って交わして、パンチを返していく。そして距離を潰して組み付くと、四つの状態からテイクダウンを狙う。デニスがこれを耐えると、マモルは距離を取って、右に回って左ハイキック一閃!これがデニスの顔面を綺麗に捉え、デニスが前のめりに倒れると、レフェリーはダウンカウントを取らずにすぐにKOを宣告した。
試合後、マモルは井口からの対戦要求に対して「誰ですか?それ?試合前は自分のことに集中していたんで、何があったか知らないです」と完全無視。そしてマモルがリングを降りようとすると、井口がリングに登場。マイクを握ると「俺が井口だ!覚えとけ!」とアピール。それを受けたマモルは「挨拶するなら菓子折りくらい持ってこい」と舌戦を繰り広げた。
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
○中蔵隆志(シューティング大阪/同級環太平洋10位)
TKO 2R1分14秒 ※カットによるドクターストップ
●レイ・クーパー(ジーザス・イズ・ロード/同級世界5位・環太平洋10位)
<試合展開>
1R、右のロー・サイドキックを飛ばす中蔵は、片足タックルから四つの状態でクーパーに組み付くと、豪快な反り投げでテイクダウンを奪う。一度はサイドポジションを奪われたクーパーだが、すぐに足を入れてガードポジションへ戻すと、中蔵の体を浮かして立ち上がる。クーパーのローブローに一旦試合が止まるものの、再開後クーパーはパワフルなパンチで、中蔵押し倒しグラウンドで上になる。上から重たいパンチを落としクーパーは、ハーフガードから足を抜いてマウントを奪う。中蔵はブリッジして立ち上がろうとするが、クーパーはすかさずにそこにパンチとヒザ蹴り。組み付いた中蔵だったが、テイクダウンは出来ずに引き込む。ハーフからアームロックを狙う中蔵。クーパーはそれを潰して、中蔵の顔面へパンチ。
2R、これまで劣勢だった中蔵だが、右のローを飛ばしてワンツー。この右ストレートがクーパーの顔面を捉える。中蔵はローを織り交ぜながらパンチを打ち、首相撲からヒザ蹴りを放つと、クーパーが右目の上から出血。かなり時間のドクターチェックが入り、再開すると中蔵はその傷口をめがけて首相撲からのヒザ蹴りと肩パンチ。これによりクーパーの出血が酷くなり、ドクターストップとなった。
▼第4試合 スペシャルグラップリングマッチ 5分1R
―中井祐樹(パレストラ東京/第3代修斗ウェルター級王者)
スペシャルマッチにより勝敗なし
―佐藤ルミナ(SHOOTO GYM K'zFACTORY/初代環太平洋ライト級王者)
<試合展開>
上半身裸のルミナに対して、中井は上半身のみ道着を着用。引き込んで下から潜り系のスイープを狙う中井に対して、ルミナは両サイドに回るようにパスガードを狙う。一度バックを取りかけるも、中井がルミナの体を前に振り落として、中井がインサイドガードとなる。下になったルミナは得意の横三角。試合終了間際にはグランドで上を取り返したルミナが足関節を狙ったが、極める事が出来ず。両者一度も一本取ることは出来なかった。
試合後、マイクを握ったルミナは「本当に疲れました。中井さんは予想通りというか、予想以上に足が利きました」とコメント。中井も「やっぱりシューティングの王者は強いですね」とルミナをたたえ、7月にブラジルで行われる柔術世界選手権への出場を宣言した。
▼第3試合 フェザー級 5分2R
○大沢ケンジ(WKSS)
判定 2-0 ※19-19、20-19、20-18
●秋本じん(秋本道場 JUNGLE JUNCTION/同級世界5位)
<試合展開>
執拗にタックルを狙う秋本。大沢をコーナーに押し込んで、四つの状態からテイクダウンを狙う。これに対し大沢は秋本の顔を突き放して、秋本の顔面へヒザ蹴りを叩き込む。1Rこそテイクダウンを奪われた大沢だったが、2Rに入る秋本のタックルをすべて切り、効果的にヒザ蹴りを叩き込んでいく。ヒザ蹴りを嫌ってか、膝立ちの状態でタックルを仕掛ける秋本。大沢は秋本の頭を押さえつけてパンチを落とす。結局、秋本のタックルを切り続け、打撃でダメージを与えた大沢がランカー喰いに成功した。試合後、大沢はランキング1位のマルコ・ロウロへの対戦をアピール。インタビュースペースでは「総合格闘技は何でも出来ないと駄目。ロウロみたいに一つのことだけに偏っている選手がランキング1位にいるのは気に食わないし、そういう相手には勝てる自信がある」と話した。
▼第2試合 2005年新人王決定トーナメント1回戦 バンタム級2回戦
○赤木敏倫(総合格闘技道場コブラ会)
一本 1R26秒 ※ヒールホールド
●菅原雅顕(和術慧舟會)
<試合展開>
1R、いきなり体育座りをする赤木。菅原は若干戸惑った表情を浮かべるものの、そのままグラウンドで上になり、赤木にパンチを落とす。しかし赤木は左足を捉えるとアキレス腱固めへ。最後はヒールホールドへ移行し、秒殺勝利を収めた。
▼第1試合女子ミニマム級 5分2R
○しなしさとこ(フリー)
一本 1R2分14秒 ※腕ひしぎ十字固め
●パメラ・ヴィッツ(リンホージム/2003年WFCAオランダ王者)
<試合展開>
1R、ヴィッツの右ミドルをキャッチしたしなしは、そのままテイクダウンを奪って足関節へ。ヒールホールド、アンクルホールドを仕掛けるしなしだったが、ヴィッツはタップしない。しなしは足関節を諦めて、グラウンドで上のポジションを取ると、サイドから腕十字を極めた。
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