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【パンクラス】打撃を封印した高橋が桜木から一本勝ち

2005/07/10

パンクラス「PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR」
2005年7月10日(日) 神奈川・横浜文化体育館
開場16:00 開始17:00



▼メインイベント ヘビー級 5分2R
高橋義生(パンクラス)
一本 2R3分1秒 ※袈裟固めからのアームバー
桜木裕司(掣圏会館)


<試合展開>
 前回ボブチャンチン戦での敗北を受けて、「自分に足りないものを練習して、それを試合で出したかった」という高橋は、スタンド&グラウンドにおいて打撃を一切封印。タックルと寝技のみで、桜木を迎え撃った。


 1R、遠い間合いから軽くジャブしか出さない高橋に対して、桜木は右ストレートと左右のハイキックを織り交ぜて責める。序盤は桜木のパンチのタイミングを計れなかった高橋。しかし「わざと一発もらってタイミングを計った」という高橋が、右ストレートに合わせてタックルでテイクダウンを奪う。しかしここでは残り時間が少なく極めることが出来ない。

 2R、再び桜木の右ストレートにタックルを合わせてテイクダウンを奪った高橋がインサイドガードからネックロック。桜木に下から殴られ続けるも、高橋はそれを凌ぎ足を一本跨いでハーフガードへ。上半身を固めてパスガードすると、袈裟固めの状態から桜木の左腕を両足で絡めて、アームバーの要領でヒジを極めた。


▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
北岡悟(パンクラスism)
一本 1R1分11秒 ※ヒールホールド
トーマス・シュルツ(ファイターズ・イン・トレーニング/元KOTC王者)

<試合展開>
 1R、パンチで組み付いた北岡。ロープに押し込んだシュルツに対し、得意のフロントチョークを狙う。これを凌がれた北岡だったが、ハーフから潜り込むように足関節へ。最後はヒールホールドを極め、見事秒殺勝利を挙げた。

 試合後、リング上でマイクを握った北岡は、今週の火曜日に亡くなったという祖父にメッセージ。そして「この前の『HERO’S』見たかな?ちょっとカッコ悪いよね。まあ俺のせいなんだけど。タイトルマッチやってチャンピオンだったら分かるけど、(井上選手は)俺とタイトルマッチやってないから。俺がパンクラスの代表になって、色んなところに逆襲していきます!」と、ウェルター級王座奪取をアピールした。


▼第7試合 ヘビー級 5分2R
エルビス・シノシック(マチャド柔術)
判定1−1 ※20−19、19−20、20−20
松井大二郎(高田道場)

<試合展開>

 1R、松井がタックルで組み付いたところで、シノシックが放ったヒザ蹴りがローブローとなり、試合が一時中断。再開後、再び組み合いになるとシノシックが松井をコーナーに押し込む。しかし松井は外掛けでテイクダウン。一気にサイドポジションを取るも、マウントに移行しようとしたところでシノシックがガードへ戻す。
 
 腰を上げてパンチを打つ松井。シノシックは松井の手首を取って三角絞めを狙う。それを引き抜いた松井は足関節を仕掛けるが、逆にシノシックにバックを奪われる。足をガッチリとクラッチしたシノシックは、チョークを狙いながら鉄槌。そこから腕十字を仕掛けるが、松井は腕を抜いてインサイドからパンチを落とす。

 2R開始直後、シノシックが右ストレートを当て、松井のタックルにフロントチョークを合わせる。松井は頭を抜いてインサイドガードになると、シノシックの下からの仕掛けをディフェンスしながらパウンド。しかしシノシックの長い手足に有効なパンチを落とす事が出来ない。そしてシノシックが下から松井の手首を取って三角絞めを狙う。松井はシノシックの足を振ってパスガード、しかしシノシックもすぐに亀になってガードへ戻す。
 
 ブレイク後、松井が片足タックルでテイクダウンを狙うが、シノシックはそれを切ってバックを奪う。反転してインサイドに戻した松井だったが、動きが止まってブレイク。再開後、松井がタックルでテイクダウンを奪ったところで試合終了となった。


▼第6試合 無差別級 5分2R
佐藤光留(パンクラスism)
1R4分16秒 ※チョークスリーパー
小椋誠志(パンクラス チーム玉海力)

<試合展開>
 約60kgの体重差がある両者。佐藤はこの体重差を克服することが出来るか?

 1R、インローを飛ばす佐藤に対し、小椋は上からパンチを振り落とす。そして小椋が佐藤をコーナーに押し込むと、そのまま首を捕らえてグラウンドへ持ち込む。佐藤は下から小椋の体にガッチリと組み付いて、パウンドを阻止しながら足関節を狙う。小椋は佐藤の首をフロントチョークで絞り上げるとそのまま前に押し潰し、バックへ。 しかし佐藤は上手く体を反転させてインサイドガードへ戻す。パンチを打ちながら、距離を取った佐藤は一気に足を振ってパスガード。最後は後ろからチョークスリーパーを極めた。

 試合後、リング上でマイクを握った佐藤は「チーム玉海力!俺が命を賭けて、何とか残してきたパンクラスの看板を適当に付けやがって。俺は絶対に許さない。玉海力、このリングで俺と戦え!」と、玉海力への対戦を要求した。


▼第5試合 スーパーヘビー級 5分2R
河野真幸(フリー)
TKO 1R1分10秒 ※アームロックによりレフェリーストップ
玉海力剛(パンクラス・チーム玉海力)

<試合展開>
 1R、右フックで飛び込む玉海力の首を捕らえた河野は、そのままフロントチョークで引き込むと、ガードポジションからアームロックに移行。そのまま玉海力の右腕を絞り上げ、レフェリーが試合を止めた。試合後、河野は「武藤さん、渕さん、俺は頑張ってますよ!」とマイクアピールし、リング中央でプロレスLOVEポーズを決めた。


▼第4試合 フェザー級 5分2R
DJ.taiki(K.I.B.A.)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−18
今泉堅太郎(SKアブソリュート)

<試合展開>

 1R、パンチで前に出るDJ.taiki。今泉はDJ.taikiの首を捕まえてヒザ蹴り、そこから一本背負いを狙う。その後ろは両者、組んでからヒザ蹴りの打ち合い。DJ.taikiが何度の鋭いヒザ蹴りを叩き込むが、今泉がテイクダウン、ハーフガードからパンチを落とす。DJ.taikiはブリッジでインサイドに戻して、距離を取ってパウンド。残り10秒、DJ.taikiは今泉の足を振ってパスガード、マウントを奪う。

 2R、組み付いてくる今泉に対して、DJ.taikiは首相撲からのヒザ蹴り、離れ際の右ストレートを叩き込む。さらに今泉をコーナーに詰めて、ヒザ蹴りと左右の連打。今泉は何とか組みついてテイクダウン、タックルで切り返すDJ.taikiにバックから腕十字を狙う。

 しかしDJ.taikiは腕をクラッチしてディフェンス、上のポジションを取り返すと、インサイドからパウンド。後転して逃げる今泉からバックを取ってチョークスリーパーを狙う。一度は今泉に立ち上がられたDJ.taikiだが、すぐに今泉を首相撲に捕らえるとヒザ蹴りを連打。最後は今泉のタックルを切って、インサイドからパンチを連打。

 宮川の欠場を受けて、代打出場となったDJ.taikiが修斗世界フェザー級1位まで上り詰めた今泉を破る金星を挙げた。


▼第3試合 スーパーヘビー級 5分2R
アレックス・ロバーツ(空柔拳会館)
KO 1R27秒 ※右ストレート→サッカーボールキック
山岸正裕(YMC長野)

<試合展開>

 1R、いきなり右フックで飛び込む山岸。思わずバランスを崩したロバーツだったが、山岸の首を捕らえると長身を活かした首相撲からのヒザ蹴り。そのまま山岸をロープ際まで追い詰めると、今度は右ストレート。その後も首相撲からのヒザ蹴りと右ストレートを繰り返し、右ストレートが山岸の顔面をとらえ、田終えこんだ山岸にサッカーボールキックを蹴ったところで試合終了となった。


▼第2試合 フェザー級 5分2R
山本 篤(KILLER BEE)
一本 1R3分14秒 ※フロントチョークスリーパー
のぶゆき(和術慧舟會RJW/G2)

<試合展開>

 1R、前に出てプレシャーをかけ右のインローを蹴る山本に対し、のぶゆきはバックキックや一度しゃがんでからのアッパーなど、トリッキーな技で応戦。山本は飛び込みながら左フックを当てると、慌ててタックルに入ったのぶゆきにフロントチョークを狙う。最後はスタンドの状態のまま、のぶゆきの首を絞め上げた。


▼第1試合【パンクラスアテナ】52kg以下契約 3分3R
WINDY智美(パンクラスism)
判定 3−0 ※29−28、30−28、30−28
瀧本美咲(禅道会)

<試合展開>

 1R、パンチで前に出るWINDY。胴タックルでテイクダウンを狙う瀧本に対し、ロープを背にしながらもそれを許さない。スタンドで真っ直ぐに下がる瀧本に右ストレートを当てる。
 
 しかし2R、WINDYの右ストレートに瀧本がタックルを合わせて、テイクダウン。そのままバックを取って、腕十字を狙う。WINDYは体重をかけて腕を引き抜くと、イノキ・アリ状態からローを飛ばす。WINDYはスタンドで左フックを当てると、組んでくる瀧本のボディにヒザ蹴りを打つ。
 
 3R、左フック、右ストレートを次々にヒットさせたWINDYは、瀧本が放ったローキックに右ストレート合わせて、瀧本がスリップダウン気味に尻餅を付く。瀧本はそのまま寝技に引き込むが、WINDYはそれに付き合わずスタンドを要求。再び瀧本のローに右ストレートを合わせるなど、瀧本を打撃で圧倒した。

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