パンクラス「PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR」
2005年7月31日(日)東京・後楽園ホール
開場11:30 開始12:00
▼メインイベント フェザー級 5分3R
○前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)
TKO 1R2分43秒 ※レフェリーストップ
●コリン・マンサー(オランダ/チーム・シュライバー)
<試合展開>
試合開始前、ワセリンを塗っているということで、いきなりマンサーにイエローカードが提示される。
1R、パンチで前に出るマンサーに組み付いた前田は、そのままバックについてテイクダウンを狙う。マンサーは明らかにコーナーポストに手をかけてそれを阻止しようとするものの、前田はマンサーの体を持ち上げるようにしてテイクダウン。一気にサイドポジションを奪う。
ここまでワセリン&ロープ掴みの反則を犯しているマンサーだが、何とこんどは前田の首に巻きつけた手でサミング。今度はイエローではなくレッドカードが提示され、マンサーは減点3となる。
マンサーの度重なる反則によりまともに試合を出来ない前田は、ドクターチェック中、「熱くなるなよ」という観客の声に「熱くなるわ!」と大声で叫ぶほどヒートアップ。
再開後、前田はサイドポジションでしがみつくマンサーの顔を前腕で突き放し、体をつかまれたままサッカボールキックを連発。さらに掌底をマンサーの顔に叩き込む。一度はハーフガードに戻された前田だが、足を抜いてマウントポジションを奪うと、これまでの怒りをぶつけるようにマンサーにパンチを叩き込む。無防備のままパンチを浴び続けるマンサーを見て、レフェリーが試合を止めた。
しかしそれでもまだ怒りの収まらない前田はレフェリーの制止を振り切り、マンサーに殴りかかろうとし「かかってこい!」と挑発。両陣営が入り乱れリング内は一時騒然となった。
試合後、前田は「すいません。熱くなってしまいました。でも一つ前の試合を見てもっと熱くなりました。No.2の志田がやられたんで、次はNo.1の俺が出て行きます。9月の大阪でメンジヴァーとやります。まあ俺はNo.1というポジションらしい試合をするんで応援宜しくお願いします」と、セミで志田を判定で下したイヴァン・メンジヴァーを次試合の相手に指名した。
大会終了後、パンクラス尾崎社長は「現段階で9月の前田の対戦相手は何人か候補がいたんですが、今日の結果を受けて卍ヴァーもその中に入ってくるでしょう」と語った。
▼セミファイナル フェザー級 5分3R
○イヴァン・メンジヴァー(カナダ/トリスタージム)
判定3-0
●志田 幹(日本/パンクラスP'sLAB東京)
<試合展開>
1R、ワンツー、フックで前に出て行くメンジヴァー。首相撲に捕まった志田は、そのままメンジヴァーの胴に腕をクラッチしてコーナーに押し込む。何度かテイクダウンを試みる志田。メンジヴァーはロープに触れてそれを阻止、レフェリーからは口頭注意のみでカードは提示されない。再開後、パンチで前に出て行くメンジヴァーに対し、志田は右のロー。距離を測りながら、右ストレートを打っていく。
2R、メンジヴァーは左フックで志田をぐらつかせると、追撃の左ハイキック。イノキ・アリ状態から志田の顔面を踏み付ける。その蹴り足を取って足関節を狙おうとする志田だったが、メンジヴァーは足を引き抜いてディフェンスする。パンチで前に出てくるメンジヴァーになかなか有効打が出せない志田。しかし終了間際に右のミドルをメンジヴァーに叩き込み、飛び膝蹴りを繰り出す。
3R、志田は果敢にパンチを打っていき、右ミドル、右ハイを飛ばす。そしてメンジヴァーをコーナーに詰めると、膝蹴りながらこの試合初めてのテイクダウンを奪う。インサイドになった志田はコツコツとパウンド、しかし下になったメンジヴァーが志田の体を自分の足で横に転がすようにスイープ。一気にマウント、バックとポジションを奪っていく。さらに立ち上がろうとした志田の真後ろにつくと、豪快なジャーマンスープレックス。その後は志田の反撃を逃げ切り、メンジヴァーが判定勝利を収めた。
▼第5試合 ライト級 5分2R
○矢野卓見(日本/烏合会)
TKO 1R4分38秒 ※アームバーでレフェリーストップ
●クンタップ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス)
<試合展開>
1R、クンタップの左ミドルをキャッチした矢野は、すかさず寝技に持ち込みそのままアンクルホールドを仕掛ける。しかしクンタップは矢野の体にカカト落し、さらに矢野の体を蹴りはなしてそこから脱出する。
スタンドに戻ると矢野の寝技を警戒してか、しばらくお見合いを続けたクンタップだったが、一気に踏み込んで左ストレートを放つと、矢野がそのままトップロープから場外へ転げ落ちるというハプニングが発生。しかし矢野にケガはなく試合は続行。
再開後、クンタップのパンチに合わせて矢野がタックル。テイクダウンを奪うと、横三角の態勢でクンタップの動きを固めて、がら空きの左腕をとってストレート・アームバーへ。完全に腕が伸びきっているにも関わらず、タップしないクンタップを見てレフェリーが試合をとめた。
▼第4試合 ヘビー級 5分2R
○桜木裕司(日本/掣圏会館)
KO 2R1分31秒 ※左ミドルキック
●アスラン・デゼボエフ(ロシア/マルプロジム)
<試合展開>
1R、アスランにテイクダウンを許し、インサイドからパウンドを浴びるという苦しい展開が続いていた桜木。しかし2Rに入りスタンドで戦うチャンスを得ると、アスランの脇腹に左ミドルを叩き込み、悶絶するアスランに膝蹴り、そしてサッカーボールキックを飛ばしてKO勝利。これで桜木はパンクラス戦績3勝すべてが逆転KO勝ちとなった。
▼第3試合 フェザー級 5分2R
○村田卓実(日本/和術慧舟會A-3)
判定3-0
●DJ.taiki(日本/チームK.I.B.A)
▼第2試合 ライト級 5分2R
○滝田J太郎(日本/和術慧舟會東京本部)
判定2-0
●NUKINPO!(日本/パンクラスP'sLAB東京)
▼第1試合 ライト級 5分2R
○井上和浩(インプレス)
不戦勝 ※契約体重オーバーのため
●飯田崇人(和術慧舟會A-3)
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