「IKUSA GP<−U60 SUPERSTAR☆Z TOURNAMENT>」
潟AクアプラネットIKUSA事務局
2005年9月19日(月・祝)東京・Zepp Tokyo
開場16:00 開始17:00
<試合結果>
▼メインイベント IKUSAGP決勝戦 3分3R延長2R
○山本真弘(藤原/全日本キックボクシング連盟フェザー級2位)
KO 3R2分5秒 ※左フック
●石川直生(青春塾/全日本キックボクシング連盟フェザー級3位)
IKUSAGPの決勝戦は全日本キック同士の対決となった。層が厚くレベルの高い全日本キックのフェザー級が、その実力を証明した事になる。全日本のランキングでは山本が2位、石川が3位となっているが、直接対決ではどっちが勝つか!?
1R、山本はグローブを合わせた直後にいきなり右ロー。石川が前蹴り、右ミドル。両者ともスピーディーに動いて、蹴りを放つ。右フックをヒットさせた山本がパンチで迫っていくと、石川は前蹴り、そしてテンカオ。石川が首相撲に捕らえると、山本は蹴られる前に押し込んでいく。ハイキックを飛ばす石川に、右ローを放つ山本。石川は飛びヒザ蹴りから組み付いてのヒザ。山本の前けりに石川に右ストレート0がカウンターでヒット。石川が組み付きに行くと山本はアッパー。
2R、山本のローと石川のハイキックが交錯。石川は組み付いていってのヒザを狙う。石川の前蹴りに吹っ飛ぶ山本。山本もパンチからローを出して前へ出る。山本の右ストレートに石川は飛びヒザを返す。残り30秒で石川が前へ出る。山本もパンチからローで反撃。両者、めまぐるしく動いて技を出して行く。
3R、山本がローから上段後ろ廻し蹴り。龍者、激しく動いて蹴りを出す。石川のハイキックが延び、山本の右ストレートが唸る。テンカオを出したところへ石川はカウンターを浴び、山本の右フックにダウン! 首相撲に捕まえに行く石川だが、山本の強烈な左右フックを浴びる。山本は石川をロープへ詰めての連打、一方的にパンチを浴び続ける石川へ、山本の左フックが炸裂! 意識を失うように全身から力が抜け落ち、石川が倒れた。見事なKOで、山本がIKUSAGPを制した。
「応援してくれている人たちのおかげで勝てました、これからも応援よろしくお願いします!」と山本。満面に笑みを浮かべてガッツポーズだ。敗れた石川はガックリとロープにもたれかかってうなだれていた。
ベートーベンの「運命」が流れる中、両者はガッチリと握手を交わし、石川は潔く山本の腕を上げて勝利を称えた。
▼其の六 スーパーファイト 3分3R延長1R
○HAYATO(FUTURE_TRIBE)
TKO 2R1分51秒 ※ドクターストップ
●ALI(スイス/元WKA&ISKA欧州ウェルター級王者)
1R、アリがパンチで猛ダッシュ。踵落としから左右フックでコーナーに詰めるアリ。速人はガクッと腰を落とすが、ワンツーで反撃。両者、正面からパンチの打ち合いを展開するが、アリに疲れが見え始める。早とはヒザ蹴りでボディをえぐり、左フックから右ストレート。前へ出るはやとは首相撲からヒザ蹴り、ワンツー、もう一度捕まえてのヒザ蹴り。
2R、アリはバックキックからフックの連打で突進。速人は首相撲に捕らえてヒザ蹴りを入れる。左ミドルからパンチのコンビネーション、右ストレートに吹っ飛ぶアリ。HAYATOの右ストレートでアリがダウン。HAYATOが一気に連打を決め、首ヒザへと繋ぐ。アリは左目から出血し、ドクターストップとなった。
マイクを握ったHAYATOは「今日の勝ちは僕にとってあまり嬉しくないもので、今度、K-1の世界王者対抗戦で勝ちたいと思います。あと、プロデューサーの小澤さんが今日いないので寂しい。やっぱりIKUSAは小沢さんがやってきたものなので、次回またやって欲しい。小澤さんともども、応援お願いします」と、前回の不祥事の責任を取ってIKUSAプロデューサーを退任した小澤氏に復活のラブコールを送った。
▼其の伍 IKUSA−50初代<戦女王>決定戦 3分3R延長1R
○ジェット・イズミ(クロスポイント吉祥寺)
判定3−0 ※30-28、30-28、30-28
●渡辺久江(フリー)
※ジェットが初代戦女王に就く。
渡辺は珍しいキャミソールにミニスカートという私服のようなリングコスチューム。
1R、両者ジャブとロー。ジェットのローにすばやくローを返す渡辺。渡辺は右ローから右ストレート、ジェットがバランスを崩す。渡辺はジャブ、ローからジェットがパンチで来るとローを合わせる。渡辺が後半は積極的に攻めたのが目立った。
2R、早いジャブからジェットのパンチを誘い。ローを合わせる渡辺。ジェットは前へ出てパンチからロー。ジェットがプレッシャーを掛けて前へ出る。渡辺もローから右ストレートで応戦、ジェットはボディの連打からフック、そしてロー。このボディが効いた! 腹をかばうように渡辺が後退。ボディからミドル、ハイキックとジェットが押していく。渡辺が下がっていくと、ジェットはボディブロー、ヒザ蹴りとボディを狙い撃ち。ドンドン前へ出て行くジェット。渡辺も下がりながらローを蹴るが、ジェットの圧力で押されまくる。
3R、ジェットがボディから顔面へとパンチで攻め、ハイキックから右ハイ、そしてボディを打つと渡辺が大きく後退。ジェットのボディに体を丸める渡辺。渡辺はミドル、ローからワンツーで反撃するが、ボディを打たれると後退。ジェットはローキック、ボディ、ミドルと下がる渡辺を追っていく。ボディを嫌がる渡辺。ワンツーで猛反撃する渡辺は、ジャブで突き放しに掛かるも、ヒザをもらうとやはり後退。最後はパンチの打ち合いになるも、ボディを打たれるとやはり渡辺の動きが止まってしまった。
初代戦女王に就いたジェットは嬉し涙を流し、「試合に当たっていろんな人にお世話になった人にお礼を言いたい。最高に嬉しいです」と嗚咽しながらやっとの思いで語った。
▼其の四 スーパーファイト3分3R延長1R
○城戸康裕(谷山)
TKO 2R1分30秒 ※タオル投入
●拳士(シルバーウルフ/元ボクシング日本ウェルター級6位)
1R、ボクシング日本ランカーから転向してキック3戦目の拳士が、相手コーナーへ飛び込んでいってのローでいきなり転倒させる。城戸は体勢を立て直すと、首ヒザから首相撲で投げ飛ばす。城戸はハイキック、拳士は右フックで前へ出るが、城戸が首相撲に捕らえてのヒザ。拳士がパンチの打ち合いに行くと、すぐに城戸の首相撲に捕まってしまう。拳士はまったく首相撲に対応できない。城戸は右ミドルの連打、拳士がパンチで来るとすかさず首相撲。左右フックの拳士、ヒザから転がす城戸。城戸の左ハイがヒット、一気に城戸がパンチで詰めていき、後退する拳士。
2R、城戸は左ミドルと左ハイをまぜて蹴る。ジャブからロー、ハイキック。拳士がパンチでくるとすかさず首相撲からヒザ。城戸のヒザがボディへ面白いように決まり、ハイキックも顔をかすめる。城戸のヒザ蹴りの連打で拳士の顔面が血で染まり、セコンドからタオルが投入された。キック技術の差がハッキリと現れた試合だった。
▼其の参 IKUSAGP準決勝 3分3R延長1
○石川直生(青春塾/全日本キックボクシング連盟フェザー級3位)
判定3-0 ※30-28、29-29、30-28
●KAWASAKI(REALDEAL/REALDEALライト級王者)
1R、川崎がローから大振りのフック、石川は前蹴りからワンツー。川崎がパンチで前へ出る。石川は突進をかわして左ミドル、組み付く川崎へヒザ蹴り。ドンドン前へ出てくる川崎は、試合前の宣言どおりグチャグチャファイトだ。石川は組み付く川崎へヒザを効かせて、ボディブロー。前へ出てくるところに右ストレートをヒットさせる。
2R、パンチで前へ出る川崎、前蹴りからバックキックも放つ。石川はパンチをかわして組み付いてのヒザ、離れると高い前蹴り。川崎がパンチの直進で石川をロー追い詰め、ヒザで反撃する石川。川崎の突進は止まらず、ワンツーをヒットさせる。石川は前蹴りから接近するも、逆に川崎のパンチを浴びる。川崎が前へ出て、組み付く石川にヘッドロックからのパンチ。
3R、ドンドン前へ出て行く川崎に、石川はヒザ蹴りの乱れ打ち。石川が何度も狙うハイキックは不発。川崎の突進にあわせての左フック、高い前蹴りをヒットさせる石川だが、川崎も粘る。石川のアッパー、前へ出てヒザ。突進する川崎に石川は左フックをヒットさせる。川崎はそれでも前へ出て左右フックの乱れ打ち、残り30秒で胴廻し回転蹴り。川崎の思惑通り、乱戦の内容となったが石川の有効打が優った。
▼其の弐 IKUSAGP準決勝 3分3R延長1R
○山本真弘(藤原/全日本キックボクシング連盟フェザー級2位)
判定3-0 ※30-28、30-28、29-28
●及川知浩(龍生塾/SB全日本スーパーフェザー級王者)
1Rの開始早々、及川のローがローブローになって1分間の中断。山本の左ハイ、及川はローからパンチを狙う。ジャブからミドル、右フック、左アッパーからヒザと攻める山本。パンチで前へ出るのは山本の方だ。
2R、及川はローからフック。山本はジャブを飛ばしてミドルへと繋ぐ。山本のジャブにフックを合わせようとする及川だが、空振り。山本はミドル、ロー、左フックと軽快なリズムに乗って攻める。山本は顔面への前蹴りから右フック、左ストレートを強打していく。左右フックと前蹴り、ジャブの攻撃が単調な及川に対して、山本は上下の振り分けと技が多彩だ。パンチの強弱もつけているため、メリハリがあって及川よりもパンチが強く見える。
3R、山本がローから蹴りのコンビネーション、足払いで及川を転倒させる。山本が左右フックを強打、ジャブで離す。ステップで左右に動き、及川に的を絞らせない。及川のパンチに合わせて山本の左ハイがヒット! 一気に左右のフックでツメる山本。自慢の強打を放ちたい及川だが、山本は的を絞らせない上に顔面前蹴り、パンチ、ローと攻撃を散らしていく。ラストには山本の顔面前蹴りがヒット、一気にツメる山本。手数とヒット数で圧倒的に山本が上回った。
▼IKUSA其の壱IKUSA GP リザーブマッチ 3分3R延長1R
○TURBO(FUTURE_TRIBEver.OJ/元NKBフェザー級王者)
判定 3−0 ※29−27、30−27、30−28
●大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界スーパーフェザー級王者)
TURBOが持ち前のスピードを生かして、大宮司の攻撃をかわしながら、ローとミドルを飛ばす。そして1Rに大宮司が前に出てきたところに、左フックからの右ストレートを当ててダウンを奪う。大宮司もパンチで前に出て挽回を狙うも、TURBOがそれを上手く捌いて勝利を手にした。
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