11月6日(日)東京体育館で昨日に続いて行われた極真会館『第37回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』は、全日本大会出場2度目の内田義晃が22歳の若さで初優勝を遂げた。昨年王者の田中健太郎は準々決勝で塩島修に敗れて8位に転落。正道会館勢は加藤達哉が他流派としては全日本史上初のベスト4入りの快挙を成し遂げたが、塩島の粘りに敗れ準決勝で姿を消している。
「第37回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
国際空手道連盟極真会館
2005年11月6日(日)東京体育館
開場10:00 開始11:30
RESULT
優 勝 内田義晃(京都)
準優勝 塩島 修(下総)
3 位 徳田忠邦(大阪南)
4 位 加藤達哉(正道会館)
5 位 沢田秀男(正道会館)
6 位 田ヶ原正文(大阪なみはや)
7 位 市村直樹(城西下北沢)
8 位 田中健太郎(川崎中原)
敢闘賞 塩島 修(下総)
技能賞 田ヶ原正文(大阪なみはや)
試割賞 内田義晃(京都)
新人賞 内田義晃(京都)
▼決勝戦
○内田義晃(京都)
延長1回 判定4−0
●塩島 修(下総)
内田が左下段廻し蹴りを連打、ヒザ蹴りとミックスして前に出る。塩島は回り込みながらの下段廻し蹴りから強い突きを放つ。本戦は内田に旗が2本挙がったが、主審は引き分けで延長戦へ。内田は下段廻し蹴りとヒザ蹴りで前へ出続け、塩島を場外へ追い出す場面も。塩島はここまでの激闘のダメージと疲れからか、ヒザ蹴りラッシュに攻撃も動きも止まってしまい、内田が初優勝を決めた。
優勝した内田は、「川畑師範のお陰です。自分はまだまだです。見ている人に“スゲェなぁ”と思ってもらえる試合がしたい。皆さんに認めてもらえるチャンピオンになりたいです」と語り、「気持ちでは負けないというのがテーマでした。田中選手に勝つつもりで練習をしてきたので、そのお陰で勝つ事が出来ました。前へ前へ進んで世界大会で期待してもらえる選手になれるように、稽古をしていきます」と、次の目標を2年後の世界大会に定めた。
「この大会で自分の成長や課題が分かりました。それをひとつひとつ克服して、階段を一段一段昇っていたら間に合わないので、駆け上がって、日本のエースになるつもりで頑張っていきます」と力強く宣言した内田。まだ22歳という若さであり、185cm、100kgという恵まれた体格もあるので、世界大会へ向けて頼もしく若いチャンピオンが誕生した.。
なお、内田は全日本優勝の栄冠と共に、試割賞(26枚)と新人賞のトリプルクラウンも達成している。
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