R.I.S.E.プロモーション「R.I.S.E. XX」
2005年11月27日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:30 開始17:00
※当日10時30分よりアマチュア大会“KAMINARIMON”あり
メインイベントとセミファイナルでヘビー級の試合が組まれた今回のR.I.S.E.。来年3月に開催が決定しているヘビー級トーナメント『G-BAZOOKAトーナメント』の予選を兼ね、次回1月29日(日)に同じ東京・大森のゴールドジムサウス東京で開催される『R.I.S.E.]]U』でも5〜6試合のヘビー級予選試合が組まれる予定だ。
「澤屋敷は成長した。カウンターで倒せる武器を持ちましたね。前は倒せるものがなかったけど、倒せるものが身に着いたのは大きい。コウイチも良かったし、内田も来年の予選にもう一度参戦してもらいたい。内田は倒されても挽回しようとしましたからね。気持ちの強いところを見せました」と伊藤隆プロデューサー。
来年は6月に60kg級、9月に80kg級のトーナメント開催が決定しており、12月には70kg級のDoAトーナメントがある。そのため、「大森大会は各トーナメントの予選にしていきたい」と今後の方向性を語った。今大会では57kg契約の試合も2試合組まれ、「上松、中村の二人が良かったし、負けたけれど龍馬も良かった。彼らは60kgトーナメントの出場候補」とし、2月大会からは60kg級トーナメントへ向けてのトライアル戦を大森で行っていくと伊藤プロデューサーは語った。
▼メインイベント ヘビー級3分3R
○澤屋敷純一(チームドラゴン)
KO 2R1分26秒 ※右フック
●長谷川康也(アクティブJ)
長谷川は元J-NETWORKヘビー級王者で現在は2位、澤屋敷は4位にランクされているが、R.I.S.E.で序列は通用しない。長谷川は前田日明の入場テーマ『キャプチュード』での入場だ。
1R、長谷川がジャブからローと基本的な攻撃から、思い切ったフックを振り回していく。澤屋敷は長谷川を捕まえてのヒザ蹴り、長谷川はヒザ蹴りを捨てて首相撲に捕まったまま左右のフックを叩きつける。体格的にはほぼ互角の両者だが、パンチのテクニックの差はすぐに明らかになった。澤屋敷が放ったワンツーの右ストレートが鈍い音を発して炸裂したのだ。さらに、長谷川の右フックを空振りさせての右ストレートからの左フックもヒットさせる澤屋敷。長谷川の右ストレートにライトクロスカウンターをズバリと合わせ、返しの左フックで長谷川の巨体が揺らぐ。
2R、澤屋敷は右ローキックに左ハイキックを合わせ、右のフックに同じ右フックをライトクロスカウンター、これでダウンを奪う。続いて、澤屋敷は長谷川の左に右のクロスカウンター、それで止まらずすぐに左フックをクリーンヒットさせ、続く右フックで長谷川を横倒しにKOした。
パンチによる見事なKO勝利を収めた澤屋敷は、「こんばんわ。えっと…」と突然渡されたマイクに戸惑いながらも、「今日はサイコーの気分です。ありがとうございました」と初々しいマイクアピールをした。
●澤屋敷のコメント
「ゴリゴリ押して、カウンターを奪う作戦だった。相手は倒れた事がない選手なので、普通に行っても倒れないと思ったので(カウンターを狙った)。前よりも拳の握りが固くなったのがよかったと思います。(来年3月のG-BAZOOKAトーナメントは)前回は判定負けしたけど、自分も進化していると思うので優勝したい。自分はパワーで勝って、テクニックでも勝つ。パワーで負けるとテクニックが出せないですから。パワー、スピード、テクニック全て欠いてはいけないと思ってます」
▼セミファイナル ヘビー級3分3R
○コウイチ・ペタス(ザ・スピリット・ジム)
TKO 1R2分44秒 ※ドクターストップ
●内田洋一(リアルディール)
ニコラス・ペタスを師匠に持つコウイチは、R.I.S.E.でデビューしてから3戦3勝。対する内田は“九州最強軍団”リアルディールが送り込むヘビー級ファイターで、東京初進出。
1R、ワンツーから左ロー、左ローからワンツーと堅実な攻めを見せるコウイチだったが、内田が下がると左右のフックから右ローで内田をコーナーへ釘付けにする。右ローキックでスリップ気味のダウンも奪った。一気に仕留めにかかったコウイチに対し、内田もコーナーで体を入れ替えてフックの応酬! ヘビー級ならではの迫力あるフックの打ち合いが展開され、コウイチが左右の重いフックを浴びせてヒザ蹴りを放つと、内田の右目尻が切れてドクターストップとなった。
▼第5試合 -75.0契約3分3R
○茂 虎(TARGET)
判定2-1 ※29-30、30-29、30-29
●K・ルイス(総武館)
1R、組みに行った茂虎に、ルイスの左ヒザが綺麗に三発入る。茂虎はルイスの右ストレートに左フックを返すも、両者とも距離が合わずクリンチが多い。茂虎がしきりに放つバックキックも空を切り、組み合いが多すぎるとイエローカードが両者に掲示された。
2R、組みに行く茂虎に、ルイスは離れ際に右ロー。両者共に、単発からすぐに組み付くためまたしてもイエローカード。茂虎が左ミドルから右ストレート、ルイスも組み際に右ストレートを狙う。ブレイクの度に茂虎が飛びヒザ蹴りを放つが、これも組み合いになってブレイクの対象に。
3R、茂虎の左ミドルにルイスが左フックを合わせ、入り際には左右フックから右ロー。残り1分でルイスの右ローにグラついた茂虎だったが、ヒザ蹴りを出しながら飛び込んでいき、何とかスプリットでの判定勝ちを収め
た。
休憩明けに伊藤隆プロデューサーがリングに登場。「来年は6月に60kg、9月に80kgのトーナメントがあるので予選をやっていきます。それに3月にはG-BAZOOKAがあるので、次大会で予選をやります。各大会への参戦希望はR.I.S.E.プロモーションまでお問い合わせください」と参加者を呼びかけた。
続いて、12・18『FULLCAST PRESENTS
R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '05』に出場する白虎(RANGER品川)、ワンマッチに出場する尾崎圭司(チームドラゴン)、ワンマッチでK-1の中迫剛と対戦する百瀬竜徳(TARGET)が挨拶。
白虎「12月18日は1回戦から龍二選手で、優勝候補とやらせてもらうけど、正直ラッキーだと思ってます。準決勝、決勝戦が控えているのでサクサクッと終わらせて優勝します。よろしく」
尾崎「2006年いいスタートを切れるように、2005年はカッコよく締めたいと思います。トーナメントより盛り上がる試合をしたいと思います」
百瀬「中迫選手はK-1の代表選手だと思うので、自分はR.I.S.E.のチャンピオンとして、G-BAZOOKAに出た7人の思いを背負ってぶっ倒したいと思います」
続いて、12・18のラウンドガールを務める水瀬ありささんが挨拶。
「当日はラウンドガールをやるんですが、個人的に試合を楽しみにしているので、ありさと一緒にディファで盛り上がりましょう!」
▼第4試合 -70.0kg契約3分3R
○田中龍星(チームドラゴン)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-28
●竹本壽晴(龍生塾)
ルールチェックの際、竹本が上目使いで睨みつけると、田中も睨み返す。
1R、竹本の左ローに田中が右ストレートのカウンター、パンチを空振りさせて左アッパーから右ストレートを放つ。田中はフェイントをかけつつ、竹本のパンチをしっかりブロックしてから連打を返していく。
2R、右ミドルの連打で押していく田中。竹本の左ミドルはもらったが、パンチを打ってくるところに右のショートストレートを合わせる。これを機に、田中が一気に打ちに出たが、竹本も打ち返して打撃戦に。竹本の左ミドルが快音を発してヒットする。
3R、竹本が左ストレートからの左ミドルで前へ出る。田中は組んでのヒザ、竹本はそれに付き合わず首を取られたまま左右のフックを叩きつける。ならばと、田中はブレイクの後に左飛びヒザ蹴りの奇襲、ボディへのヒザから右ミドルでダメージを負わせ、パンチの連打で右フックを決める。この猛攻に竹本の上半身がロープの外に出てしまった。終了のゴングが鳴ると田中がガッツポーズ、竹本はガックリとうなだれた。
▼第3試合 -57.0kg契約3分3R
○中村元気(クロスポイント吉祥寺)
KO 1R2分59秒 ※右ハイキック
●KANJI(RANGER品川ジム)
1R、KANJIが猛然と飛び込んでいったが、中村は首相撲からのヒザ蹴りで冷静に対処。同じような展開が続き、KANJIが突っ込むと中村が左ミドルを当てて首ヒザに捕らえ、ボディへダメージを与えていく。中村のボディへのヒザ、離しての左ミドルでKANJIは横を向いてしまい、そこへ中村の右ハイキック! そのままKOとなった。
▼第2試合 -57.0kg契約3分3R
○上松大輔(チームドラゴン)
KO 3R2分10秒 ※右フック
●龍 馬(y-park)
1R、右ローの上松に龍馬はパンチで打って出るが、上松もロープ際でこれを迎え撃つ。龍馬はどんどんパンチで前へ出て行くも、上松がこれにヒザ、右フックの三連発、右ローを合わせる。龍馬の組み付き際には右フックもヒットさせる。
2R、上松は左フックからテンカオ、組みヒザに行くと龍馬はこれを嫌がって背中を向ける。パンチ技術に長ける上松は左右ミドルからの左フック、さらには右ストレートからの左フックで綺麗に返し、左フックからの右ストレートでダウンを奪う。龍馬は逆転を狙って打ち合いを挑むが、龍馬の手数に対して上松は的確にパンチを返していった。ガードも高く、危なげない。
3R、上松は高等技術である右フックを左腕でガードして、すぐに左フックを返す技術を披露。魔裟斗も得意とするこのパターンを、僅か4戦目にして身に付けているのは驚きだ。
龍馬はヒザ蹴りに活路を見出すが、2度続けて金的を蹴ってしまいレッドカードを受ける。パンチで倒しに行く龍馬へ、上松の右フックがビッグショット! 振り回す龍馬に対し、上松はコンパクトに回転の速いフックでダウンを奪う。龍馬はそれでも打ち合いを挑むガッツを見せたが、上松は連打をコンパクトに当てての右フックでKO勝ちを収めた。
今後が楽しみな軽量級の逸材である。
▼第1試合 -51.5kg契約3分3R
○大槻直輝(OGUNI-GYM)
判定3-0 ※30-28、30-29、29-28
●大野修司(クロスポイント吉祥寺)
1R、パンチの大野に対して蹴りの大槻。大野は蹴りをガードして左ストレートを狙い撃ちしていくが、大振りが目立つ。大槻が蹴りからパンチへ繋げていく。
2R、大槻は一転して組みヒザ。ワンツーから左ミドルを当てていく。大野はミドルをもらいすぎ、逆に蹴るとパンチを返されてしまう。
3R、大槻が捕まえてのヒザ蹴り、離しての右ミドル。大野は左フックを振り回す。大槻が左フックを当てれば、大野も右フックを当て返す。倒しに行く大野だったが、大槻の組みヒザに捕まってしまう。最後は大野が左フックを空振りしたところに、大槻が左ミドルからワンツースリーとパンチをまとめた。
|