J-NETWORK
「GO! GO! J-NET '06 〜Light my fire!〜」
2006年1月9日(月・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:15
▼第13試合 ダブルメインイベント 62.5kg契約3分5R
○西山誠人(WFCA世界ライト級王者、J-NETWORKライト級王者/アクティブJ)
判定3-0 ※50-47、50-46、50-47
●山本雅美(NJKFライト級1位/北流会君津/ニュージャパンキックボクシング連盟)
山本は入場曲の氣志團『One Night
Carnival』を踊りながらの入場、西山はリング下で大きく深呼吸、右手を心臓にあて祈りを捧げてリングイン。
1R、西山はサウスポーの山本に右のインローから軽くパンチ。山本が左ローを出すと右ストレートを合わせ、山本がパンチで入ってくるとヒジを合わせる。左ハイには右ストレート、左ローには左右フックとカウンターを確実に合わせていく西山。
左ミドルに左フック、これに山本が下がると一気にコーナーまで詰めていく。西山はいきなりの左ハイをヒットさせ、ガードの隙間から右ストレートも当てて山本に鼻血を噴出させる。
2R、右ストレートから左ロー、顔面前蹴りとヒットさせていく西山。右のインローを蹴り、右のボディストレート。
山本が入ってくると右ヒジのカウンター、近づくと左フック、左ハイから飛びヒザ蹴り、コーナーへ詰めて一気にヒジ打ちを叩き込む。山本はテンカオから組み付いて左のヒジ。西山はすぐにローを返して左右のヒジ。山本のローを浴びた西山だったが、右ストレートを返して接近するとヒジを入れる。
3R、右インローから入っていく西山は、山本の蹴りに合わせて左右のフックを入れていく。タイミングバッチリの右フックのカウンターで山本をコカし、右ローへと繋いでいく。飛び込みざまの右ストレートをヒットさせると、左右のヒジを見舞う西山。山本が前に出て来ると右ボディストレート、山本が蹴りを出すと必ずパンチを合わせる。西山が右アッパーから右ロー、これは効いたかに見えたが西山は全く深追いしない。山本の左ローが西山の急所に当たる事が多く、西山は嫌な顔。
4R、西山がミドルに左フックを合わせ、山本が入ってくると右ヒジ。また左フック、前蹴りにも左フックと確実にカウンターを当てていく。前に出る山本だが、西山の冷静なカウンターが光る。
西山の右ストレートにマウスピースを吐き出す山本、西山は連打を入れて行くも深追いはせず、山本が追ってくるとテンカオ。
パンチにはパンチを合わせて右ロー、顔面へ前蹴り、山本がフックを打ってくるとパンチをカウンターしてロー。組み付けばヒジ。カウンターだけではなく、自分から右ストレートでも攻めていく。
深追いはせず、ラッシュもかけないため派手さはなく、会場も沸かないが、真綿でジワジワと首を締め付けるように確実にダメージを与えていく西山。
5R、西山は右ローで前へ出る、さらに右ハイから右ヒジ、山本の前進に合わせて右ストレート。山本もロー、前蹴りを放っていくが、西山にカウンターをとられローまで繋げられるため攻撃の糸口が見つけられない。
西山は右を突いて左ロー、前に出る山本にヒジを当て、下がると左ロー、蹴りにはパンチをカウンター。右ストレート、ハイキック、ヒジと淡々と攻める西山。山本は前へ出て反撃しようとしても、スカされる。最後まで西山はペースを乱す事なく、山本を翻弄した。
勝利を飾った西山は、「倒せなかったから凄く悔しい。結果はとりあえず出たので、いい1年になりそうな気配がします。相手の方が気持ちが強かった。実力的には勝っていたと思うんですが、倒せなかったので自分の甘さが出た。いろんな技を試すっていう試合はいい機会なので、長い間練習してきたものをいろいろ試したんですが、倒せなかったからダメですね」と、勝利には満足もKOで飾れなかった事には不満そう。
続いて、「本当はKOで勝ってデカイ事を言いたかったんですけど、今年も他団体の有名な日本人選手と闘いたい。今日、勝ったので次は向こうのリングに乗り込んで大将とやりたいですね」とNJKFのライト級王者・桜井洋平に宣戦布告。「強い選手なので、アウェーになりますが僕の応援に来て下さい」とアピールした。
控え室でも西山は桜井の名を挙げ、「じっくり準備して…お互いに賭けるもの、失うものが大きいと思うので、マスコミにも煽ってもらって機が熟したところでやりたい。今年の中盤くらいに、ストーリー性が残っている内にやりたいですね」と語り、桜井が山本に判定2-0で勝っている事を例に挙げて「まあ、僕は3-0で勝ったからいいか」と笑った。
▼第12試合 ダブルメインイベント 66kg契約3分5R
○白鳥 忍(前全日本ライト級王者、全日本ライト級最強決定トーナメント2004優勝/全日本キックボクシング連盟)
TKO 5R1分19秒 ※ヒジによるカット
●喜入 衆(J-NETWORKスーパーライト級王者/ソーチタラダ渋谷)
気合い満点の表情で入場した喜入、白鳥はモンゴルの国旗を先頭にして入場、リングインすると素早いシャドーボクシングでアピールする。喜入はコールを受けると、ボールをヘディングして観客席へ。
1R、喜入が右ローで先制。白鳥はさっそくハイキックを狙っていくが空を切る。喜入のローにハイを合わせる白鳥。喜入はローから左右フックを強襲するも、白鳥が強いストレートで押し返す。喜入のセコンドからは盛んに「下がるな!」との声が飛ぶ。
白鳥はハイキックから強い左右の連打、ハイキック&バックキック。喜入は白鳥の攻撃をガードして右ロー。しかし、白鳥がすぐに強烈な右フックを返す。打ち合いに出る喜入、迎え撃つ白鳥。喜入が気合の入った攻撃を見せたが、有効打は白鳥の方が上回った。
2R、右ローを連打する喜入。白鳥のハイキックを空振りさせてローを蹴る。パンチからもロー。白鳥は喜入のローからのフックにヒジを合わせようとするが、巧くいかない。
白鳥は左フックから右フックをヒットさせて一気に連打。コーナーへ詰めてヒジで猛攻を加える。白鳥は右ミドル、左ミドル、踵落とし、ヒジ、ヒザ、ヒジの波状攻撃。喜入は必死に組み付く。白鳥の左フックからの右アッパー、喜入はやはり組み付いて連打を阻止する。
3R、左ローを蹴っては離れる喜入。白鳥はストレートとアッパー、ヒジとどんどん前へ出て攻め続ける。白鳥の右アッパー、ハイキック、首相撲からのヒザ、コーナーに追い詰められ猛攻を浴びる喜入。凄まじいパンチと蹴りの雨風に喜入はさらされる。
白鳥はアッパーで喜入の頭を起こし、ヒザ蹴り、ヒジ、右アッパーから左フック、そしてテンカオで遂に喜入ダウン! なおも白鳥は左フック、前蹴り、首ヒザから投げと追撃。パンチと蹴りで白鳥が追い掛け回す!
4R、喜入は必死の形相で右ローを連打。白鳥の蹴りに合わせてフックを放つが、白鳥はパンチから踵落とし、ハイキック、首ヒザからミドル、ボディブロー、ミドル、首ヒザを息もつかせぬ猛攻。白鳥の右ミドルが食い込み、続く右のボディブロー、そしてヒザ。
喜入は打ち返すも、白鳥の右ヒジを浴びて2度目のダウン! 白鳥は前蹴り、ミドル、ヒザとボディを攻めつつも左右のフックとアッパー、そしてすぐに右ミドル。喜入もパンチを打ち返す。攻め疲れた白鳥は右ミドル連打で喜入を突き飛ばした。
5R、白鳥に疲れが見える。喜入は左フックを放って前へ。白鳥のバックキックに右フックをあわせ、左ミドルを受け止めて左フック。しかし、白鳥は体ごと行くような凄まじいヒジ! フックでインファイトを仕掛けようと頭を下げた喜入に、白鳥が左ヒジ一閃! 喜入の鼻はバックリと傷口を開け、ドクターチェックで奮闘していた喜入にストップが告げられた。
白鳥は「これからウェルター級で頑張っていこうと思っているので、応援よろしくお願いします。試合は満足しました。もうちょっとパワーをつけないとダメだと思います。倒せるように、70kgでも試合が出来るようにしたい。K-1も出たいし。喜入はパワーがあっていい選手。ローが強い。負けないように頑張りました。とりあえずいい試合をして、ウェルター級でやってK-1でもやりたいと思っています」と挨拶。パワー面ではまだまだ課題が残るが、まずは圧勝で2006年のスタートを切った。
▼第11試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○梶原龍児(J-NETWORKライト級3位/チームドラゴン)
延長4R 判定3-0 ※三者とも10-9
●黒田アキヒロ(J-NETWORKライト級4位/フォルティス渋谷)
1R、黒田はジリジリと距離を詰めていってローキック。梶原は回りこみながらロー、左右のフック。黒田が詰めてくると左右のフックからボディへ繋げていくコンビネーション、さらにバックヒジも繰り出す。
黒田は足を使う梶原にローキックで迫っていくが、梶原のパンチの回転力が速くパンチまで繋げられない。梶原は左レバーから左フックへのシャトルブローを連発、パンチの速さで黒田を翻弄する。黒田は真っ直ぐに入りすぎるためパンチの標的に。
2R、左ミドルから右ローの黒田に、ジャブで突き放して左右のフックからレバーを叩く梶原。梶原はステップで回り込んで距離をとり、黒田が詰めてくるとコンビネーションブローとバックハンドのヒジ。
梶原のジャブ、そして速い左右のストレート。まとめて打ってはステップを使ってサッと離れる。黒田はあくまでも近寄ってローキック。黒田はローが当たっても、すぐに連打をもらって梶原に離れられてしまうため攻撃が続かない。
3R、詰める黒田は右ロー、左ミドル。ステップで逃げる梶原を追いかけていく。梶原は左右のフックからレバーを叩き、右フックを引っ掛けて黒田をかわす。黒田の強い右ロー、梶原は左右の連打を入れるが、ローが効いてきた様子。コーナーに詰まる場面が多く、黒田のヒジももらう。
徹底して前へ出てローを蹴る黒田。梶原がスリップする場面も多い。梶原は左右のストレートを出すが、黒田のローにバランスを崩す。ローで前へ追い詰めていく黒田、手数を出す梶原。梶原が押された形で最終ラウンドは終了した。
判定は30-29で梶原に1ポイント入ったが、残る2名は30-30と29-29でドロー。延長戦へ。
延長4R、黒田は右ローと左ミドルでどんどん前へ。梶原はローを蹴られながらも左右のストレートと左レバーを狙っていく。左右の拳でボディを叩く梶原、黒田も左ミドルで応戦。梶原のパンチ、黒田の蹴りの対決となったが、梶原のバックブローがヒット! さらに左ストレート、左右フック、そして左右のボディと梶原が攻撃を加え、黒田は前に出るも攻撃が出ない。梶原はローに下がりながらも左フックで黒田の顔を歪ませ、さらに手数を出していく。黒田も最後まで前進を続け、熱闘は幕切れとなった。
判定は3-0で梶原。勝利を収めるとマイクを握り、「今年は俺、頑張ってライト級のトップ戦線に食い込んでいくんで、応援よろしくお願いします。最近、ボクシング出身のキックボクサーが増えているけど、俺が一番って自信があります」と吼えた。
▼第10試合 55kg契約 サバイバルマッチ1
○中西志東(J-NETWORKバンタム級3位/アクティブJ)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-25
●長崎秀哉(J-NETWORKバンタム級5位/ウィラサクレック・フェアテックス)
1R、サウスポーの中西に右のミドルを蹴りこんでいく長崎。中西はミドルを腕で受けて左右フックで突っ込む。
蹴り中心の長崎にフックで突っ込んでいく中西が、蹴りに左フックを合わせてダウンを奪った。コーナーへ詰めて左右のフックとヒジを連打する中西、長崎をロープへ釘付けにする。
2R、中西が左ミドルから左フックを振り回して前へ出る。その中西が左を大きく振りかぶったところへ長崎の右ヒジがカウンターでヒット。中西のフックと長崎のミドルの闘いとなるが、中西が入ってくるところへ長崎の右フックがカウンターで入る。
ミドルを蹴って行く長崎を、中西が左フックで吹っ飛ばす。さらに打ち合いとなり、左フックで中西が2度目のダウンを奪う。パンチを振り回して一気に詰めていく中西。ロープを背負う長崎だが、左ストレートのカウンターで中西を下がらせ、組み付いてのヒザ蹴り。
3R、長崎が連打で一気に前へ出る。が、大原もフックで打ち返し、長崎はヒジで迎え撃つ。長崎は右ハイからヒジ、さらにヒザ。中西も負けじとローからフック。中西の左フックで長崎がグラつき、手が止まる。
長崎がヒジ、右ストレートから顔面へのヒザ。それでも大原の突進は止まる事なく、左右のフックを放って前へ出る。顔面を大きく腫らした長崎はヒジとハイキックで一発逆転を狙っていくも、大原の突進を止める事はできなかった。
▼第9試合 55kg契約 サバイバルマッチ1
○大原清和(J-NETWORKバンタム級4位/レグルス池袋)
延長4R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●漆谷康宏(プロ修斗世界バンタム級2位/和術慧舟會RJW)
1R、サウスポーに構えた漆谷は左ハイでオープニング。大原はロー、ジャブを出しながらハイキックを狙う。漆谷は回りながら右ロー、パンチを出していくが当たらない。
漆谷がバックハンド、大原が出て来ると大きく回りこみ、右ロー。大原の強い右ミドルが二発ヒット。大原のパンチを漆谷はノーガードで足を使って華麗にかわしていく。
2R、漆谷は右ローをきっかけにアッパーを交えたパンチのコンビネーション。右フックから左フック、右アッパーそして右フックへと繋げていく。飛び込むような左から右アッパー。大原も右ミドルを返していくが、漆谷は飛びヒザと右フック。出入りを素早く繰り返す。
漆谷は回り込んで左ハイ、右フック。左ストレートで大原が大きく後退。大原の右ミドルはもらうが、強気に右フックを打ち返す。大原は前へ出て右ロー、パンチを振り回す。大原の右ローに漆谷がヒザを折る。大原が攻め込んだところで終了。
3R、大原が右ロー、漆谷は右フックを振り回して左ストレートへと繋げていく。回り込んでの右フックを当てる漆谷だが、大原の右ローには後退。ローで後退させられながらもパンチを返していく漆谷。しかし、ローが効いている。
漆谷は左のインローを蹴って応戦、苦しいながらも反撃していく。大原はしつこく右ローを蹴り、右ストレートを狙っていく。ストレートで前に出る大原。漆谷はフックを出すも下がらされる。大原が押していく形になって本戦終了。
判定は30-29、29-30、29-29の三者三様でドロー。延長戦へと突入した。
延長の4R、漆谷は回り込んで右フックを狙い、大原は前へ出て右ロー。下がりながらもパンチと左ローを出す漆谷。大原はテンカオからパンチで前へ出るが、漆谷の右フックをもらう。それでも前に出る大原に漆谷の左右フックがヒット、大原も右ローで漆谷をグラつかせる。ローで足を上げてしまう漆谷に、押して右ローを蹴る大原。
漆谷は前に出る大原の顔面へヒザを狙うが当たらない。漆谷はハイキックからバックブロー、その後の連打がヒット! さらにもう一発のバックブローで大原がヒザをつくが、これはスリップ判定。右ローで前に出る大原、漆谷は細かくパンチを当て、ヒザを突き上げていく。ゴングが鳴ると、漆谷は笑顔で拳を突き上げた。
しかし、判定は大原の右ローのダメージをとり、2-1のスプリットで大原の勝利を支持した。
▼第8試合 ウェルター級 3分3R
○渡辺雅和(チームドラゴン)
判定3-0 ※三者とも30-27
●塩野剛司(ウィラサクレック・フェアテックス)
▼第7試合 ウェルター級 3分3R
○田中秀弥(POWER-X)
判定2-1 ※30-29、29-30、30-29
●ISAO(ティダマンディ八王子)
▼第6試合 ヘビー級 3分3R
MAX宮沢(荒武者総合格闘術)
【MAX宮沢、急病につき中止】
たけむら光一(チーム・バルボーザ・ジャパン)
▼第5試合 58kg契約 3分3R
○細川裕太 (OGKF烈拳会)
判定3-0 ※29-27、29-27、28-27
●木村孝明(レグルス池袋)
▼第4試合 フライ級 3分3R
○鈴木将之(アクティブJ)
判定2-0 ※30-30、30-29、30-29
●弘中雅人(ウィラサクレック・フェアテックス)
▼第3試合 ライト級 3分3R
○濱島康大(はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)
判定3-0 ※三者とも30-28
●瀬尾高晃(ブリザード)
▼第2試合 フェザー級 3分3R
○炎出丸(スクランブル渋谷)
KO 2R2分38秒
●小泉智史(ブリザード)
▼第1試合 75kg契約 3分3R
○小澤和樹(ブリザード)
KO 1R1分53秒
●竹本雄一(山木/MA日本キックボクシング連盟)
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