R.I.S.E.プロモーション「R.I.S.E.
XXII」 2006年1月29日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:30 開始17:00 2006年第一弾となった『R.I.S.E.XXU』は、指定席が早々に売り切れ、立ち見券もいつもは無制限のところが今回は売れすぎてしまい、初めて入場制限が行われるという盛況ぶり。団体の勢いが付いているところをまざまざと見せ付けた。
<全試合結果> ▼メインイベント ヘビー級3分3R
○澤屋敷純一(チームドラゴン) 判定 3−0 ※30−28、30−27、30−27
●伊賀弘治(龍生塾) <試合展開> 1R、まずは左ミドルを蹴る澤屋敷は、そこからジャブを突いて右ローを飛ばしていく。伊賀はパンチを打ちながら前に出て、澤屋敷をロープに詰めるとボディの連打から右ロー。
その後も右ローを蹴る伊賀だったが、澤屋敷は伊賀のローに右ストレートを合わせ、距離が詰まるとヒザ蹴り。徐々に試合のペースを掴んでいく。 2Rに入ってもジャブとローのコンビネーションで試合を組み立てる澤屋敷は、伊賀がパンチで前に出てきたところに右ストレートやヒザ蹴りを当てる。澤屋敷は伊賀のローには確実にパンチを合わせ、顔面だけでなくボディからの連打。
そして伊賀の右ストレートに澤屋敷のカウンターの右がクリーンヒット! 会場に大きな衝撃音が鳴り響く。その後もこのパンチが何度も伊賀の顔面を捉えるも、タフな伊賀は倒れない。 ポイントを取られている伊賀は、3Rに入るとセコンドの指示通り一気に距離を詰めて、左右のフックで猛攻を仕掛けるが、澤屋敷は上手く伊賀の体をコントロールしてボディにヒザ蹴り、距離が出来るとすかさず右ローを放つ。結局、そのまま澤屋敷が伊賀に追撃を許さず、G-BAZOOKAトーナメント前哨戦となる一戦を判定で勝利した。
▼セミファイナル ヘビー級3分3R
△悠羽輝(大誠塾) 判定 0−1 ※29−30、30−30、30−30 △高萩ツトム(チームドラゴン) <試合展開> 1R、リーチを活かしてパンチで攻める悠羽輝に対し、高萩はしっかりとパンチをブロックして右ロー、左ミドルを返す。
さらに高萩は左フックから飛び込んでパンチで打ち合うなど、蹴りだけでなくパンチでも積極的に攻める。 2R、高萩は1R同様に悠羽輝のパンチをガードしコツコツと右ロー。悠羽輝が距離を詰めてくれば、体を押し返し右ローを飛ばし、悠羽輝にパンチのチャンスを与えない。それでも悠羽輝はしつこく前に出てプレッシャーをかけて右ストレート。顔面のガードが固いと見るやボディやローを出す。 3Rに入ると、悠羽輝、高萩共に動きが止まってしまい、両者にイエローカードが提示される。しかしこのイエローカードを機に再び試合が動き出す。
特に悠羽輝は高萩のローをもらいながらも、前に出て左右の連打。高萩を後退させロープに詰めるとボディとヒザ蹴りと、猛攻を見せる。このラウンドは押し込まれる場面が目立った高萩だったが、しっかりパンチとローを返し、決定打を許さずに試合終了。 試合はドローに終わったものの、キャリアに勝る悠羽輝を相手にプロ2戦目の高萩が実力の高さを見せる結果となった。
▼第5試合 ヘビー級3分3R
△内田洋一(リアルディール) 判定 1−0 ※30−29、30―30、30―30
△谷村光教(S-FACTORY) <試合展開> 1R、内田が左右ローキック、谷村もローを返して前蹴り。谷村が左フックから右ミドル、快音が場内に響き渡る。両者とも軽めの攻撃が多いが、谷村が左右フックでガードを固めさせておいてヒザ蹴り。
内田は一発狙いのフック、ストレートを放っていく。谷村は確実にジャブを当ててロー。内田もインローを蹴っていく。大きな展開はなく初回終了。 2R、内田の左右フック、谷村は前蹴りからジャブ、近づいてヒザ蹴り。谷村は押してローキック、内田も押し返してのロー。技の交換が続くが、どれもインパクト不足のため場内はシーンと静まり返る。
ラスト1分。パンチで攻める内田、捕まえてヒザを蹴る谷村。両者が足を止めて打ち合うが、クリーンヒットがなくイマイチ盛り上がりと見どころに欠ける。 3R、内田が前へ出てパンチを連打、ローへつなげる。谷村も押し返してロー、近距離でのパンチの応戦となり、両者足を止めて殴り合うがパワーが感じられない。
内田の左ストレートが二発ヒット、下がる谷村。お互いにパンチを当てるが、前へ出ているのは内田。両者ヘトヘトになっての殴り合いとなり、最後まで盛り上がる事なく判定になった。
休憩明けに伊藤隆プロデューサー、内田康弘競技統括本部長、山口元気統括マネージャーがリング上で挨拶。昨年のG-BAZOOKAトーナメント王者の百瀬竜徳もリングに上がり、3月26日に行われるG-BAZOOKAトーナメントへの抱負を語った。
内田康弘 「残り3試合全てヘビー級になってます。最後までご声援よろしくお願いします」
山口元気 「R.I.S.E.のアマチュア大会KAMINARIMONは毎月一回開催していますが、4月にアマチュアAクラスの60kg級トーナメントをやります。そして、その優勝者が6月に開催される60kg級トーナメントにエントリーされます。DoAで活躍した水谷選手のような選手が出て来るのを期待してます。4月のKAMINARIMONにご期待ください」 伊藤隆
「アマチュア優勝者はトーナメントに出てもらいたいと思います。R.I.S.E.は今後も魅力ある選手を投入していくので、よろしくお願いします。ここで3月のG-BAZOOKAトーナメントに出場が決まった百瀬選手から挨拶させていただきます」 百瀬竜徳
「次の3月26日のG-BAZOOKAトーナメントに出て、V2目指して3連続KOで行きたいので応援よろしくお願いします」 ▼第4試合 57.0kg以下契約3分3R
○中村元気(クロスポイント吉祥寺) 判定 3−0 ※30−27、30―27、30―27
●江口光治(チームドラゴン) <試合展開> 1R、サウスポーの中村はいきなり左ストレートでダウンを奪う。江口が立ち上がってくると左ミドル、江口は右ローを蹴り返して左フックを狙っていく。
中村はローを丁寧にカットして、左ストレートをヒットさせていく。江口は強い右ローから左フックを狙い続け、中村はカウンターのテンカオ、左ミドル、左ストレート。中村が飛び込んでの左ミドル、右フックに左ストレートのカウンターを合わせる。 2R、江口は中村の左ストレートを誘って右フック、さらに足を止めて中村の蹴りに左右フックを強振していく。左フックから右アッパー、左ミドルとスピードを上げていく中村。左ミドルからの左ストレートで江口がバランスを崩すが、左フックの威力は死んでいない。強気に前へ出て、左右のフックを強振していく江口。江口の右フックがヒットすると、中村はすぐに左フックから左ハイを返し、前に出る江口に対してテンカオを突き刺す。パワーの江口とスピードの中村、スリリングな攻防が続く。 3R、中村のハイキックにローを返す江口。インローでバランスを崩した中村に、江口が襲い掛かる! しかし、その直後に中村の左ストレートがカウンターでヒット! グラつく江口に中村が連打、そしてヒザ蹴りで追い討ちをかけていく。
中村の左ロー、左ストレート、前蹴り。さらに左ハイがヒット! ステップインして攻撃を当てていく中村が、プレッシャーをかけて江口を下がらせる。攻撃の勢いは中村が優る。江口も強打を繰り出していくが、足が止まってしまいテンカオ、左ストレートをもらう。最後まで中村が左ストレート、左ミドルで前へ出て勝負を決めた。
▼第3試合 60.0kg以下契約3分3R
○秋山 優(クロスポイント古河) 判定 3−0 ※30−29、30―28、30―28
●鈴木敏也(スクランブル渋谷) <試合展開> 1R、サウスポーの秋山が左ミドルからのワンツーで攻めていく。鈴木はローを蹴り返すが、秋山はそれに合わせて左右フックを叩き込んでいく。動きがバタバタ気味の鈴木に秋山の左ミドル、さらに左ストレートが当たる。組みに行く鈴木、秋山はバックブロー。やや攻め疲れたか、秋山の動きが鈍くなったところで鈴木の前蹴りがローブローになってしまった。大振りの鈴木のインを突いて秋山のストレート連打が決まり、ロープへ詰まる鈴木。 2R、鈴木がフックで前へ出ようとするも、秋山がインロー、左ミドル。接近戦では秋山のパンチが当たるため、鈴木は組んでいく。左フックがヒットしたのを機に、一気にパンチでラッシュをかける秋山。ロープに詰まる鈴木に左右のストレート、フック。秋山は左ストレートを連打させていくが、攻め疲れた様子を隠せない。 3R、鈴木が左右フックで前に出る。さらに捕まえて首ヒザ。疲れを隠せない秋山は左ストレートを放っていくも、首相撲に捕まりヒザ蹴り連打をもらう。足を使い、下がりながら蹴りを出していく秋山に対し、捕まえてのヒザ蹴りを狙う鈴木。左ストレートを全力で連打していく秋山に、鈴木がパンチで詰めていったところで試合終了のゴングが鳴った。
▼第2試合 57.0kg以下契約3分3R
○梅澤 潔(チームドラゴン) TKO 1R1分40秒 ※セコンドからのタオル投入
●小林優起(クロスポイント吉祥寺) <試合展開> 1R、両者とも牽制のパンチを出していき、梅澤が右ストレートで前へ出る。そして、鮮やかなステップインからのワンツーでダウンを先取。小林が立ち上がると豪快な踵落とし! 小林が回りながら左フックを狙っていくが、狙い済ました梅澤の右ストレートがクリーンヒット! 小林はしばらく地力では立ち上がれなかった。
▼第1試合 60.0kg以下契約3分3R
○龍 馬(y-park) 判定 2−0 ※29−29、29−28、29−28 ●宇田 肇(スクランブル渋谷)
<試合展開> 1R、龍馬が攻め、宇田が待つ。サウスポーの龍馬が左ストレートでグラつかせ、一気に攻めていく。左ハイキック。体勢を立て直した宇田がジャブで距離をとり、ローへつなげる。龍馬が右アッパーから左フック、ヒザ蹴りへとつないでいって主導権を握った。 2R、宇田がインロー、龍馬はパンチで前へ出る。宇田のローキックが金的でイエローカード。龍馬が右ストレートからラッシュをかけて宇田をロープに詰める。さらに右ミドル、宇田も左ミドルを返す。宇田はハイキックを連発、龍馬がワンツーで入っていってヒザへつなげる。勢いのある龍馬がパンチで押すが、宇田も打ち返す。宇田の左ストレートに龍馬が右のカウンターをヒット。パンチで詰めていく龍馬が左フックをヒットさせてロープへ詰めたところでゴング。 3R、龍馬は宇田の蹴りに合わせて右ストレートをヒットさせていく。さらに右ロー、右ストレートに右アッパー。宇田が左ストレート、左ミドルで前へ出るが、すぐに龍馬が右ストレートをヒットさせてパンチで押し返す。龍馬の右ストレートから左フック、右アッパー。宇田も左ミドルを連打。龍馬が右ストレート、左フック連打で一気に前へ出る! 宇田の左ミドルに龍馬が軸足への右ローを2度合わせたところで試合終了。
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