DEEP事務局「DEEP
23 IMPACT 5周年記念大会」
2006年2月5日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※フューチャーキングトーナメント決勝戦17:45〜
▼第12試合 DEEPミドル級タイトルマッチ 82kg以下契約 5分3R
○長南亮(チームM.A.D/挑戦者)
TKO 1R1分57秒 ※ドクターストップ
●桜井隆多(R-GYM/王者)
※長南が3代目王者となる
黒いガウンに黒いマスクをつけた長南が姿を見せると、会場からは「長南」&「殺せ」コールが起こる。リングインした長南がフードを取り、リングを動くとより一層歓声が大きくなった。
そんな長南とは対照的に桜井は真っ白なガウンで現れる。長南に勝るとも劣らない大歓声の中、ベルトと共にリングに上がった。
荒川コミッショナーはタイトルマッチ宣言と共に、「5周年記念大会のメインにふさわしい試合になることを認定します」と宣言した。
1Rいきなり激しい殴り合いで幕開け。左フックで前に出る桜井に長南も左フックを合わせる。桜井がショートの連打から首相撲に持ち込むと、テイクダウンを奪う。
しかし長南もすぐに足を利かせてガードポジションで抱きつく。ここで桜井の鼻からは大量の出血。桜井はかなり時間、ドクターからのチェックを受ける。
再開後、長南はパンチで前に出てくる桜井に左フック。再びパンチの打ち合いになると、桜井の右ストレートで長南のバランスも崩れる。
すかさず左フックを返していく長南。桜井は右ストレートを当て返し、そのまま組み付いてテイクダウンを狙う。
ロープ際でそれを凌いでいた長南だったが、最後は桜井がテイクダウン。グラウンドになると、桜井の鼻血が更に激しくなり、ドクターからストップが宣告された。
王座奪取となった長南だが、マットを叩いて悔しがり、マイクを握ると「こんなベルトを巻いてますけど、僕は王者じゃありません。桜井選手、もう一回やりましょう。試合前は色々言いましたけど、桜井選手のことはリスペクトしているので、もう一度戦いたいと思います」と、桜井との再戦をアピールした。
▼第11試合 83kg以下契約 5分3R
○三崎和雄(GRABAKA)
一本 1R2分32秒 ※フロントチョーク
●小路晃(フリー)
入場時に両選手に大声援が起こり、この一戦の注目度の高さと人気の高さを感じさせる。序列が決まる日本人対決を制するのはどっちだ!?
1R、ジャブを付く三崎に小路は大きな左フック。顔のガードを固める小路に三崎は右ボディストレートを打つ。
三崎は左ボディから小路の右ローを取り、小路がバランスを崩したところでワンツー。今度は左ボディをフェイントに顔面に右ストレートを打つ。
その後もリーチ差を活かし、左ジャブで小路の出足を止める三崎。頭を下げて左右のフックで飛び込む小路をフロントチョークで捉えた!
そのまま上のポジションを取る形で、小路の首を絞り上げていく。必死に耐える小路だったが、三崎の腕のクラッチが深く、最後は三崎が小路を絞め落とした。
▼第10試合 グラップリングマッチ 65kg以下契約 5分2R
△今成正和(TeamROKEN)
判定 0−0
△ジェフ・グローバー(パラゴン柔術)
昨年12月の初代フェザー級王座決定トーナメント決勝大会では、足関による2連続一本勝ちで、”足関十段ここにあり”を見せ付けた今成。アメリカグラップリング界の新星ジェフとの一戦にはハイレベルなグラウンドの攻防を期待するファンも多かったのだが…
1R、まずは組み手争いからスタート。ジェフが低い姿勢からタックルを仕掛ける。ジェフは自ら足を差し出して今成を挑発し、飛び付くようなフロントチョークを見せるが、今成はそれに付き合わない。その後もスタンドレスリングで見合う展開が続く。
カエル飛びのような奇妙な動きをジェフが見せれば、それと全く同じ動きをする今成。客席からは笑いが起こるものの、肝心のグラウンドの展開はほとんどないまま1Rが終了してしまう。
2R、タックルから引き込みを見せるジェフ。しかし今成は距離を取って立ち上がる。ジェフは座った状態からのタックルや飛び付きガードを見せるが、ここでも今成は簡単にグラウンドには付き合わない。1R同様、お見合いの状態が続き、ついにレフェリーから両選手に注意が宣告される。
再開後、ジェフが腕を手繰ってグラウンドに持ち込もうとすると、今成がガードポジションに。立ち上がったジェフは今成にプレッシャーをかけながら前に出ていくが、立ち上がられてしまう。
そこからは再び両者が見合う状態が長く続いたが、ジェフが飛び付きガードで引き込むと、足を四の字クラッチして下からの関節技を狙う。今成は背筋を伸ばして、それをディフェンスすると動きが止まってしまいブレイク。引き込むジェフに対し、イノキ・アリ状態からパスガードを狙う今成だったが、距離が出来るとジェフがすぐにタックルでテイクダウンを奪う。
しかしここでもジェフはグラウンドの攻防を嫌い立ち上がってしまうため、試合は結局スタンドに戻って終了し、結果はドローに終わった。戦前の期待とは裏腹にほとんどグラウンドでの攻防らしい攻防がない試合となってしまった。
▼第9試合 76kg以下契約 5分2R
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)
判定 2−0
●岩瀬茂俊(T-BLOOD)
1R、いつも通り長谷川はいきなり組み付いて、そのまま飛びつきガード。しかし岩瀬はグラウンドには付き合わない。長谷川はバックを取らせてアームロック、グラウンドに引きずり込むが、岩瀬は立ち上がる。
その後もバックを取らせてのアームロックを狙い続ける長谷川。岩瀬もこれに対応し、長谷川に関節技のチャンスを与えない。
しかし長谷川がグラウンドに持ち込むことに成功。バックを奪い、グラウンドで上のポジションを取る。長谷川の体を蹴り離し、タックルに入った岩瀬。長谷川はアームロックで切り返し、腕十字を仕掛けるが、逆に岩瀬が下から腕十字を狙うという展開に。
2R、引き込んだ長谷川はガードからオモプラッタや三角絞めで果敢に攻める。長谷川は下から上手く足を使って、ガードからでも強いパンチを打つ。
ブレイク後、スタンドで勝負したい岩瀬だが、長谷川にテイクダウンを許してしまう。
残り1分、イノキ・アリ状態で上になった長谷川が得意の足関節。アキレス腱固めで絞り上げるも極まることが出来ず。決定的な攻撃は許さなかった岩瀬だが、ポジションに関係なく、常に攻め続けた長谷川に軍配が上がった。
▼第8試合 72kg以下契約 5分2R
○Barbaro44(クラブ・バーバリアン)
判定 2−1
●長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
1R、Barbaroがワンツーで先に仕掛ける。右ストレートを当てる長岡。Barbaroは左フックから右を返す。
パンチの攻防の後、長岡がタックルでテイクダウン。担ぎパスから根気強くパスを狙った長岡は、一気に足を振って上四方へ。
Barbaroは足を入れてガードに戻すも、長岡がイノキ・アリ状態から強烈なパンチを落とす。しかしブレイク。ジャブで入るBabaroni長岡は右フック。Barbaroは右のインローで、長岡のバランスを崩すと、がぶって一気にバックからマウント。
2R、Barbaroが右ローからワンツー。テーピングを巻いている長岡の右膝にローを叩き込む。Barbaroは長岡のタックルを切ってヒザ蹴り。がぶりの状態で長岡をコントロールすると、バックからマウントへ移行。長岡もすぐにインサイドガードに戻すが、Barbaroもすぐに立ち上がり、試合は打撃戦に。
長岡のジャブにBarbaroは右ストレート。しかし長岡は一歩も引かずにパンチを返し、逆にBarbaroが後退しグラウンドで下になってしまう。
残り時間が少なく、長岡も有効な攻撃がないまま、試合終了となった。拮抗した試合内容同様に、判定もスプリットとなったが、Barbaroが勝利を手にし、DEEライト級タイトル戦線に踏み留まった。
▼第7試合 76kg以下契約 5分2R
○中村大介(U-FILE CAMP.com)
一本 1R52秒 ※腕ひしぎ十字固め
●藤沼弘秀(荒武者総合格闘術)
中村は黒のショートタイツにレガース、いわゆるU-STYLEで試合に挑む。
1R、いきなり左右のフックを振り回す藤沼。しかし中村がカウンターの左フックで藤沼に尻餅をつかせると、一気にバックから腕十字へ移行。
中村が粘る藤沼からタップを奪った。
▼第6試合 83kg以下契約 5分2R
○ニック・リング(AMCパンクレイション)
判定 3−0
●村田龍一(吉田道場)
アメリカで行われたPRIDEオーディションで優勝したニック・リングが、初来日ファイトで大きなインパクトを残した。
1R序盤から83kg級とは思えない長身と体格から繰り出すヒザ蹴りで村田を圧倒。
リングは2Rに入ると柔道家の村田からテイクダウンを奪い、マウントからのパウンドでボコボコに。最後は腕十字、三角絞めを極めかけるなど、村田を一蹴した。
▼第5試合 85kg以下契約 5分2R
○白井祐矢(チームM.A.D)
判定 3−0
●岩見谷智義(高田道場)
パンチから組み付いてテイクダウンを狙う岩見谷に対し、白井は鋭いローとミドルを飛ばす。
1Rこそテイクダウンを奪っていた岩見谷だったが、試合が進むに連れて白井にタックルを切られる場面が増える。逆に白井が足払いなどでテイクダウンを奪い、パウンドで確実に岩見谷にダメージを与え続けた。
▼第4試合 71kg以下契約 5分2R
○横田一則(GRABAKA)
TKO 2R4分5秒 ※レフェリーストップ
●梅田恒介(R-GYM)
1R開始直後、横田は左フックを当てて梅田に尻餅を付かせるものの、後の攻撃が続かない。ブレイクによる再開後、逆に梅田の右アッパーを受けてしまい、ふらつく場面も。
それでも頭から突っ込んでパンチの打ち合いを続ける横田だったが、2R終盤右ストレートからタックルでテイクダウンを奪うと、一気にマウントへ。そこからのパウンドでレフェリーストップ勝ちを手にした。
▼第3試合 48.5kg以下契約 5分2R
○MIKU(クラブバーバリアン)
一本 1R2分54秒 ※スリーパーホールド
●古舘由紀(Team-ROKEN)
いきなり前蹴りで古舘を吹っ飛ばしたMIKUは、そのままバックについてチョークスリーパーへ。
かなり耐え続けた古館だったが、最後はMIKUの腕がガッチリ深く入りタップせざるをえなかった。
▼第2試合 78kg以下契約 5分2R
△宮本優太朗(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
判定 1−1
△リー・ジョンホ(CMA KOREA正進ジム)
宮本が四つ組みやタックルでテイクダウンを奪い続けるも、その都度ジョンホは驚異的なパワーでポジションを返していく。そして試合が進むに連れ手数の減りだした宮本に、ジョンホがパンチを当てるという展開になっていく。
結果はドローに終わったものの、ジョンホがポテンシャルの高さを見せる試合となった。
▼第1試合 契約体重ナシ 5分2R
○恩田剛徳(CMA拳術會)
判定 3−0
●濱田順平(CMA誠ジム)
濱田のタックルや足関節を潰し、グラウンドで有利なポジションを奪った恩田が、パウンドを中心に試合を有利に進めた。
▽フューチャーキング決勝
▼第4試合 82kg以下級決勝 5分2R
○金太郎(R-GYM)
判定 2−1
●安藤純(超人クラブ)
▼第3試合 76kg以下級決勝 5分2R
○田村幸成(総合格闘技闇愚羅)
判定 3−0
●菊野克紀(Aスクエア)
▼第2試合 70kg以下級決勝 5分2R
○小林歩(KILLER BEE)
判定 3−0
●児山佳宏(パレストラ松戸)
▼第1試合 65kg以下級決勝 5分2R
○江尻慎司(AACC)
判定 2−1
●高橋基希(高田道場)
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