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【コンバットレスリング】3・18 竹内出が6連覇の金字塔、五味の後輩・井上裕貴も優勝を果たす

2006/03/18


▲全階級の優勝者、左から竹内、井上、田中、鈴木徹、村上、鈴木一美


 3月18日(土)東京・町田市総合体育館サブアリーナにて、『第12回全日本コンバットレスリング選手権大会』が開催された。

 +80kg級には全日本選手権5連覇中の竹内出(SKアブソリュート)を筆頭に、パンクラスヘビー級戦線で活躍するポアイ菅沼(TWIST)や、ADCC2005出場の花井岳文(TWIST)らがエントリーし、注目を集めた。

 そのトーナメントを制したのは竹内。初戦こそポイント勝利に終わったものの、準決勝と決勝は足関節による秒殺勝利。特に決勝戦のポアイ戦、パンクラスでは2階級上のポアイを極めたアキレス腱固めは、まさに鮮やかの一言だった。

 これで全日本選手権6連覇という偉業を成し遂げた竹内に、主催者である木口道場・木口宣昭会長も「強さはもちろんのこと、彼のようにプロでありながら、この大会にスケジュールを調整し、コンディションを整えるアマチュアリズムには敬服します」と賛美の言葉を送った。

 80kg級には木口道場で五味隆典、帯谷信弘の後輩である、井上裕貴(木口道場MMA教室)が出場。

 準決勝ではレスリング韓国大学選手権1位のLEE YONG HOON(コリアン・トップチーム)と、決勝ではレスリング全日本大学選手権2位の鈴木将嗣(ビッグツリースポーツクラブ)との対戦であったが、井上は真っ向からレスリング勝負を挑み、見事優勝を果たした。

 総合のリングからは約9ヶ月ほど遠ざかっている井上だが、今後は先輩の五味・帯谷同様に総合の舞台での活躍に注目が集まる。

 73kg級決勝では共にレスリングの強さを武器に田中宏茂(ロデオスタイル)と岡澤弘太(フリー)が決勝進出。田中がバックポジションと、両足タックルでの豪快なテイクダウンで岡澤を下した。

 67kg級を制したのはADCC2005日本予選優勝、先日パンクラス・プロアマキャッチレスリングトーナメントでも優勝を果たした鈴木徹(和術慧舟會岩手支部)だ。

 準決勝では杉内勇(Team−ROKEN)をヒールホールドで秒殺勝利、決勝戦では同じく関節技による一本勝ちで勝ち上がった佐藤優太(秋本道場JJ)と対戦。

 テイクダウンを許した鈴木だったが、アームロックからのスイープで上のポジションを取ると、そのまま腕を極めて全試合一本勝ちという磐石の強さを見せ、大会のMVP選手にも選出された。

 62kg級では切れ味鋭い足関節で決勝まで駒を進めた長谷川里士(木口道場川崎支部)が、決勝戦でも村上貴将(松阪レスリングクラブ)をヒールホールドやアンクルホールドを何度も極めかけるも、村上はタップせず。村上は試合後に足を引きずるほどのダメージを追ったものの、両足タックルで奪ったポイントを守りきって優勝を果たした。

 5名参加の58kg級は鈴木一美(RJW/H.T.W.)が圧倒的なレスリング力で他の選手を寄せ付けず、準決勝、決勝共に7ポイントを奪い、文句なしの優勝となった。

日本コンバットレスリング協会主催
「第12回全日本コンバットレスリング選手権大会」

2006年3月18日(土)東京・町田市立総合体育館
※写真左から優勝、準優勝、3位

<主な試合結果>

▽+80kg
▼決勝 3分2R
竹内出(SKアブソリュート)
一本 1R2分3秒 ※アキレス腱固め
ポアイ菅沼(TWIST)

▼準決勝 5分1R
竹内出(SKアブソリュート)
一本 2分54秒 ※ヒールホールド
相沢純(中大レスリング部)

▼準決勝 5分1R
ポアイ菅沼(TWIST)
ポイント 8−0
花井岳文(TWIST)

▽80kg級
▼決勝 3分2R
井上裕貴(木口道場MMA教室)
ポイント 5−0
鈴木将嗣(ビッグツリースポーツクラブ)

▼準決勝 5分1R
井上裕貴(木口道場MMA教室)
延長ポイント 1-0
LEE YONG HOON(コリアン・トップチーム)

▼準決勝 5分1R
鈴木将嗣(ビッグツリースポーツクラブ)
ポイント 3-1
鈴木琢也(秋本道場JJ)

▽73kg級
▼決勝 3分2R
田中宏茂(ロデオスタイル)
ポイント 3-0
岡澤弘太(フリー)

▼準決勝 5分1R
田中宏茂(ロデオスタイル)
ポイント 1-0
北川幸一(松阪レスリングクラブ)

▼準決勝 5分1R
岡澤弘太(フリー)
延長ポイント 4-2
仲本幸介(和術慧舟會東京本部)

▽67kg級
▼決勝 3分2R
鈴木徹(和術慧舟會岩手支部)
一本 1R56秒 ※アンクルホールド
佐藤優太(秋本道場JJ)

▼準決勝 5分1R
鈴木徹(和術慧舟會岩手支部)
一本 37秒 ※ヒールホールド
杉内勇(Team-ROKEN)

▼準決勝 5分1R
佐藤優太(秋本道場JJ)
一本 2分36秒 ※腕ひしぎ十字固め
土屋大喜(SUBMIT静岡)

▽62kg級
▼決勝 3分2R
村上貴将(松阪レスリングクラブ)
ポイント 2-1
長谷川里士(木口道場川崎支部)

▼準決勝 5分1R
村上貴将(松阪レスリングクラブ)
一本 23秒 ※ヒールホールド
石川能之(木口道場川崎支部)

▼準決勝 5分1R
長谷川里士(木口道場川崎支部)
一本 1分18秒 ※ヒールホールド
島太郎(フリー)

▽57kg級
▼決勝 3分2R
鈴木一美(RJW/H.T.W.)
ポイント 7-0
藤田成保(T-Pleasure)

▼準決勝 5分1R
鈴木一美(RJW/H.T.W.)
ポイント 7-1
岡市尚士(東三田二丁目筋肉会)

▼準決勝 5分1R
藤田成保(T-Pleasure)
一本 32秒 ※チョークスリーパー
川口智弘(松阪レスリングクラブ)

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