クリムゾン・プレゼンツ
「プロフェッショナル修斗公式戦」
2006年3月24日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント 世界バンタム級チャンピオンシップ 3回戦
△マモル(同級世界王者/日本/シューティングジム横浜)
ドロー 判定1−0 ※30−28、29−29、29−29
△BJ(挑戦者・同級世界1位/日本/AACC)
※マモルが2度目の王座防衛に成功。
<試合展開>
1R、オーソドックスのマモルに対し、サウスポーのBJはインローを飛ばす。距離を取るマモルにBJはステップインして左ストレート。その後も鋭い踏み込みからパンチを繰り出していくBJだが、マモルは落ち着いた表情のまま、BJを首相撲に捉えてヒザ蹴りを放ち、左右のボディを打っていく。
2R、マモルは右ストレートから得意の右ハイキック。しかしこれはBJのガードの上を叩き、有効打にはならない。
マモルは右ミドルを飛ばして、BJをロープまで押し込むと組みヒザ。BJも組んだ状態からマモルの足にヒザ蹴りを返していき、キックボクシングさながらのヒザ蹴りの打ち合いとなる。
3Rも組んでからの攻防が続くが、徐々にBJが盛り返し始め、マモルにコーナーやロープを背負わせる場面が増える。マモルはボディ打ちとミドルで反撃を試みるが、BJの突進を止めることが出来ず、ラウンド終盤にはテイクダウンを許してしまう。
1度目のテイクダウンはすぐにスタンドに戻したマモル。しかしBJはすぐさまテイクダウンを奪い、最後はBJがインサイドからパンチを落とす状態で終了のゴングを聞いた。
どちらにも決定打がない一進一退の攻防はそのまま判定に表れ、ジャッジ1名がマモルを支持する形で、王者がドロー防衛に成功した。
▼セミファイナル バンタム級 5分3R
○生駒純司(同級世界4位/日本/直心会格闘技道場)
一本 3R3分50秒 ※三角絞め
●高橋大児 (同級世界8位/日本/秋本道場JJ)
<試合展開>
1R、突っ込んでくる高橋に左フック、右ヒザを突き立てた生駒。テイクダウンを許すものの、倒れる勢いを使って高橋の体を浮かしてグランドで上のポジションを取る。高橋は生駒の股の間をくぐってポジションを返そうとするも、生駒は高橋の動きに合わせて三角絞めへ。
これがガッチリと入り、キャッチが宣告されるが高橋は腕を外に出し、頭を抜いて何とかディフェンスする。ブレイクによる再開後、生駒はパンチで飛び込む高橋にヒザを合わせていく。
2R、1R終盤の展開を延長するように、高橋のパンチと生駒のヒザ蹴りが交錯。しかし徐々に高橋が左フックを当てて、生駒を後退させてコーナーに押し込むという展開に。生駒はロープを背にする時間が長くなり、なかなか有効打が出ない。
しかし3R、ヒザ蹴りをキャッチされてテイクダウンを許した生駒が、果敢にガードから三角絞めや腕十字を狙い、高橋のパスガードを凌ぐと、イノキ・アリ状態からの蹴り上げから一気に三角絞めを仕掛ける。1Rは何とか凌いだ高橋だったが、この三角絞めからは逃げることが出来ず、生駒が鮮やかな一本勝ちを収めた。
試合後、マイクを握った生駒は「何とか一本勝ちを見せようと思って頑張りました。僕ももうすぐ36歳なんですけど、まだまだ全然大丈夫です。だから世の中の36歳の人たちも頑張ってください。そして修斗は一本を見せます!」とアピールし、会場を沸かせた。
▼第7試合 バンタム級 5分3R
○阿部マサトシ(同級世界9位/日本/AACC)
判定3−0 ※29−28、30−26、29−27
●久保山誉(同級世界5位/日本/K'zFACTORY)
<試合展開>
1R、ボクシングスタイルの阿部に対し、久保山は左ローを中心に打撃を組み立てる。しかし回転の速いパンチを打つ阿部は左ストレートからの右フックでダウンを奪う。
久保山も左フック、右ストレートとパンチを出していくものの、阿部のプレッシャーに押し負け後退する場面が目立つ。
2Rに入ってもパンチのプレッシャーで前に出る阿部は、久保山が距離を詰めてくるとすかさず首相撲からのヒザ蹴り。片足タックルにはフロントチョークを合わせ、テイクダウンを許すものの、久保山のパスガードに合わせて片足タックルに移行して、逆に上のポジションを取り返す。
3R、ガードが下がった阿部に左フックを当てる久保山だったが、そこから先の有効打につなげられず、タックルも切られてしまい、ポイントを挽回できない。結局、久保山のパンチをもらいながらも、最後まで前に出続けた阿部が気迫充分のファイトで復帰戦を飾った。
▼第6試合 修斗グラップリングマッチ 78kg契約 5分2R
○青木真也(世界ミドル級王者/パラエストラ東京)
一本 2R1分4秒 ※フットチョーク
●鶴屋 浩(パラエストラ松戸)
<試合展開>
世界ミドル級王者を奪取した青木が磐石の強さで鶴屋を下した。
序盤から前に出て、立ちのレスリングでプレシャーをかける青木は、何度もカニバサミを仕掛ける鶴屋からトップポジションを奪いポイントを重ねる。
1R終盤には足関節を極めかけ、四つ組からのテイクダウン→マウントという流れで一気に6Pを奪い、1Rだけで9-0とポイントで大差を付ける。2R開始直後にも、先ほどと同じ形でマウントを奪い、素早くフットチョークを極めた。
試合後、マイクを握った青木は今年春から就職することを明らかにし、「色んな事情から修斗に戻って来るという約束は出来ません」としながらも、「環境さえ整えば、必ず修斗で試合をしたいと思います」と、修斗凱旋をファンの前で固く誓った。
▼第5試合 ウェルター級 5分2R
○天突頑丈(同級環太平洋9位/日本/PUREBRED大宮)
判定2−0 ※20−19、20−19、19−19
●マリウス・リアウケビュチス(リトアニア)
<試合展開>
177cmと長身のマリウスは天突のパンチに合わせてヒザ蹴りを放ち、テイクダウンを許してもその長い手足を使ってパウンドを阻止。逆にヨアキム・ハンセンばりにガードからでも真っ直ぐな強烈なストレートを打ち込んでいく。
天突は2Rに入り、ようやくパウンドを当て始めて、持ち前のラッシングパワーで何とかマリウスを押し切った。
▼第4試合 ライト級 5分2R
○孫 煌進(日本/スクランブル渋谷)
判定3−0 ※20−17、20−18、20−18
●中尾享太郎(日本/STG横浜)
<試合展開>
試合開始直後から回転の速いパンチで攻め込む孫が、2Rに入り中尾の左ローに右ストレートのカウンターでダウンを奪う。疲れの影響か、後半動きの止まりつつあった孫だったが、パンチで前に出続けて、中尾を下した。
▼第3試合 ミドル級 5分2R
○吉田善行(日本/東京イエローマンズ)
TKO 1R4分0秒 ※バックマウントからのパンチ
●ミンダウガス・スミルノヴァス(リトアニア)
▼第2試合 61kg契約 5分2R
○小塚誠司(PUREBRED大宮)
判定3−0 ※20−18、20−19、19−18
●亘理崇麿(パラエストラ仙台)
▼第1試合 2006年新人王決定トーナメント・ミドル級1回戦 5分2R
○マテウス・イリエ・ネキオ(日本/PUREBRED大宮)
判定3−0 ※19−18、19−17、20−17
●湯浅友和(日本/STG大阪)
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