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【新日本キック】菊地敗れる大波乱! 39歳の大野が新王者に!

2006/03/26


新日本キックボクシング協会
「MAGUNUM 10」

2006年3月26日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00



<全試合結果>

▼第14試合 メインイベント 日本フェザー級タイトルマッチ
大野 信一朗(藤本/日本フェザー級1位)
判定 2−0 ※50−50、50−49、50−48
菊地 剛介(伊原/日本フェザー級王者)

 菊地が3度目のフェザー級王座防衛に失敗! 4・28『TAITANS』で他団体交流戦を控えて弾みを付けたい一戦だっただけに、菊地はかなりの痛手を負ってしまった。

 1R、得意のローキックで勝負に出る菊地。大野は菊地の距離を潰しクリンチからヒザ蹴り。菊地は距離を取り左ローキックを連打で見舞い、大野はたまらず体がくの字に曲がる。

 2R、ローキックを放つ菊地に対し、大野は前蹴りで防ぐ。クリンチからのヒザ蹴りで大野は菊地の得意な攻撃パターンには入らせない。

 3R、大野はパンチでプレッシャーをかけていく。菊地の右ローキックに合わせる形で、大野の左フックがヒット! これで菊地が一瞬ぐらりときたため、会場からは歓声が沸きかえった。

 4R、なおも圧力をかけていく大野。パンチで攻め込み、距離を縮めてはヒザ蹴り。ローキックがうまいように繰り出せない菊地は焦りを隠しきれない様子だ。菊地のローに合わせて大野がうまく前蹴りをあわせるため、菊地は尻もちさせられる場面も。手応えを感じたのか、大野はこのラウンド終了後、ガッツポーズ!

 5R、大の大野コールの中、試合はスタート。菊地のローキックを完封すべく、大野はこのラウンドでもクリンチからヒザ蹴り。完全に大野尾ペース。判定勝負となり、主導権を握り続けた大野が勝利! 39歳の新チャンピオン誕生の瞬間、観客から拍手が沸き起こった。

●大野信一朗のコメント

「夢のようで凄く嬉しいです。(判定決着となったが)負けてはいないと思いました。(勝ちのポイントとなったのは)前にいって、下がらなかった点だと思います。(以前、菊地との対戦と比べて)前の試合では自分がダメダメしすぎてましたからね。(防衛戦は)39歳ということもあり、チャンピオンになったのでやりたくないですね。(ここまでやれたのは)周りの人たちの協力があったからだと思います。(菊地はTARBO戦が控えていたが)雑誌の菊地インタビューではそのことばっかりで、オレのことを聞いてもよかったんじゃない?と思っていました(笑)。(他団体との交流戦に興味は)あんまり強い人とやりたくないですね。山本元気? 殺されちゃいますよ」


▼第13試合 セミファイナル 日本ライト級
石井 宏樹(藤本/日本ライト級王者)
判定 3−0 ※30−28、30−29、30−27
石原 裕基(伊原/日本ライト級5位)

 日本人最強決定戦に向けスタートを切った石井。4・28『TITANS 3rd』でJ-NETWORK王者・西山との一戦が決まってるだけに負けは許されない。

 1R、ミドルの打ち合いに出る両雄。ジャブを起点に激しくプレッシャーを与える石井が主導権を握った。クリンチの展開になっても、石井が貫禄あえうヒザ蹴りを放っていく。

 2R、石井の放つローキックのダメージからか、石原のクリンチが目立ち始めた。打ち合いの中、石井は鼻血を出すもダメージを感じさせない。距離を詰め、石井は縦ヒジを繰り出していく。

 3R、石井は右ハイキック、左フックと有効打を当てていくが、石原は気持ちを折ることなく打ち合いにいく。石井の右ストレートに対し、カウンターで石原は左フック。石井の猛攻を耐えながらも、反撃する石原は判定決着に持ち込んだ。石井が貫禄ある勝利を収めたが、石原の健闘も見られる好試合となった。



▼第12試合 セミファイナル 日本ウェルター級
井場 洋貴(治政館/日本ウェルター級王者)
KO 1R2分52秒
クリス・メルテンス(伊原)

 初参戦のクリスを相手にウェルター級王者のパンチが火を噴いた。開始と同時に、井場はプレッシャーをかけ、クリスはロープを背に戦いざるをえない。両雄打ち合いの中、回転の早いパンチを繰り出す井場の右フックがクリーンヒット! 

 井場は立て続けにダウンを奪った。何とか立ち上がったクリスは反撃しようとするも、井場の猛攻は止まらず。最後に井場は右ストレートでフランスからの刺客を撃退した。




▼第11試合 日本ウェルター級
タカ オサミツ(伊原/日本ウェルター級5位)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
荻野 兼嗣(ビクトリー/日本ウェルター級1位)

 ウェルター級ランカー対決を制したのはタカだった。元王者の荻野に対し、タカがローキックでペースを握った。

 2R、荻野はカウンターからの肘を主軸に右ミドルを繰り出すが、タカを後退させることは出来なかない。

 3Rには、完全にタカの攻撃が目立つ。足の止まった荻野に左フック、右ミドルと有効打を当てていった。判定でタカが勝利した。



▼第10試合 日本フェザー級
岡田 武士(トーエル/日本フェザー級2位)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
大刀 国秀(藤/日本フェザー級3位)

 大刀がリベンジに臨んだ試合だったが、岡田が返り討ちにした。二人の対戦は昨年5月。その時は岡田が強烈なミドルで1RKO勝ちしている。

 この試合、終始プレッシャーを与えていたのは岡田。前に出てくる岡田に対し、大刀はカウンターの左フックを狙っていく。パンチを凌ごうと大刀はクリンチからヒザ蹴り。

 岡田は上下に散らすパンチで大刀を揺さぶっていく。しかし、大刀のクリンチに阻まれてしまった。手数で上回った岡田が僅差で勝利をものにした。




▼第9試合 日・泰ライト級国際戦
ガンスワン・レッドムーン(泰国)
判定 3−0 ※30−28、30−29、30−28
星野 豹(横須賀太賀/日本ライト級4位)

 1、2Rと右ローを飛ばしていく星野に対し、ガンスワンは前蹴り、サイドキックで距離を取りながら余裕の試合運びを見せる。3Rにはガンスワンは首相撲に徹底した。打ち合う気などなく、ひたすら組み付いてはヒザ蹴り。

 星野は必死に近距離でアッパーと肘を放つも有効打はなし。判定でガンスワンが勝利し、元ラジャダムナン王者の力を見せ付けた。



▼第8試合 日本ヘビー級
國吉(治政館)
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−29
嚴 士鎔(伊原)

▼第7試合 日本フライ級
ジェット蓮田(誠真)
判定 3−0 ※20−17、20−17、20−17
勝岡 建(伊原土浦)

▼第6試合 日本ライト級
松村 清次(伊原稲城)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
松本 芳道(八景)

▼第5試合 日本ライト級
坂梨 隼人(伊原)
KO 2R1分22秒
藤 康蔵(藤)

▼第4試合 日本ミドル級
英雄マクシマス(八景)
KO 1R2分04秒
岡崎 武道(宇都宮尾田)

▼第3試合 日本フェザー級
大塚 憲(藤本)
判定 3−0
大濱 春哉(トーエル)

▼第2試合 日本ライト級
川崎 亮(尚武会)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
品田 一也(横須賀太賀)

▼第1試合 日本ウェルター級
川村 剛(トーエル)
判定 3−0 ※20−16、20−16、20−16
小松 暁(藤)


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