全日本キックボクシング連盟
「CUB♀KICK'S-2」
2006年4月16日(日)東京・新宿FACE
開場12:00 開始13:00
▼メインイベント スーパー・フェザー級 サドンデスマッチ
○前田尚紀(全日本フェザー級3位/藤原ジム)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
本戦判定 1−0 ※30−29、29−29、29−29
●ラスカル・タカ(全日本フェザー級4位/月心会)
<試合展開>
石川直生の持つスーパーフェザー級のベルトへ向けて、ランキング3位の前田と4位のラスカルが激突。タイトル戦線に生き残るのはどっちだ?
1R、右のローを飛ばしていく前田。ラスカルの体ごと狩り倒さんばかりの強烈なローを飛ばしていく。サウスポーのラスカルは前田のローの打ち終わりにパンチを合わせ、お返しとばかりに奥足へのローを蹴る。
一気に懐に飛び込んで右フックを当てる前田。しかしラスカルの左ローが的確に当たり、前田がバランスを崩す場面も。それでも前田は右ストレートを当てると右ローを返す。
2Rに入るとまるで根性比べのようにローを蹴りあう二人。ラスカルのローの威力が勝り、徐々に前田が後退する。しかしラウンド中盤は前田が気迫で前に出て右ストレート、右アッパーとパンチで応戦。
ラスカルもそれをガードし、前田の奥足へローを蹴る。前田の攻撃を受けながらも、必ずラスカルはローを返し五分五分の展開に。
3R、前田の右ローとパンチの連打で後退するラスカル。前田は一気呵成に攻め立てるが、ここでラスカルが起死回生の左フック!
これをモロに受けた前田はバランスを大きく崩す。しかし前田は決して下がることなく執念でローとパンチを繰り出す。
対するラスカルも何度も際どい攻撃を受けながらも、気持ちが折れず徹底して奥足へのローを蹴っていく。両選手から"絶対に倒れない"という気迫が十分に伝わる熱戦は、本戦では決着が着かずに延長戦へ。
試合の激しさは延長に入っても変わらず。しかし徐々に前田のローとパンチがラスカルを圧倒し、前田が攻めるという展開が続く。しかしフラフラになりながらもパンチとローを返すラスカル。客席から大きな拍手が巻き起こる中、試合は終了のゴング。勝ち名乗りを受けたのは前田だが、試合後には両者ノーコメントになるほどの激闘となった。
▼第7試合 日本VS韓国 スーパー・フライ級 サドンデスマッチ
○チェ・ジンスン(IKMF韓国バンタム級王者/韓国)
KO 1R1分55秒 ※右ハイキック
●魂叶獅(J-NETWORKフライ級王者/はまっこムエタイジム)
<試合展開>
04年9月、チェに苦杯を魂叶獅。約1年半ぶりの再戦でリベンジを果たすことが出来るか?
1R、左ミドルを蹴るチェ。魂叶獅は右ローを返す。左ボディから飛び込んで首相撲に捕らえるチェは魂叶獅をロープに詰めると、ヒジを振り回す。徐々に魂叶獅にプレッシャーをかけていくチェ。
そして右ハイキック一閃! これが魂叶獅の顔面を綺麗に捕らえて、魂叶獅はそのまま大の字。
リベンジを目論む魂叶獅の野望はわずか2分足らずで打ち砕かれた…
▼第6試合 CROSS BOUT サドンデスマッチ
○赤羽秀一(J-NETWORKフェザー級2位/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
本戦判定 0−1 ※29−29、29−30、29−29
●岩切博史(全日本フェザー級8位/月心会)
<試合展開>
1R、前蹴りで突き放して左フックを打つ岩切。赤羽はパンチをガードしながらローとヒザ蹴り蹴りを返す。しかしガードを固めて亀になる赤羽に岩切が左右の連打を叩き込み、岩切の右ストレートが赤羽のガードの間を打ち抜く。
しかし2Rに入ると赤羽のヒザ蹴りと右ローが効き始め、岩切の徐々に前に出てプレッシャーをかけ始める。
3R、赤羽の右ローに合わせてパンチで飛び込む岩切。赤羽はそれを落ち着いて裁いて、確実にローとヒザ蹴りを当てていく。その後も岩切はパンチで、赤羽はヒザ蹴りで、バチバチの打ち合いが続く。そして共に決め手に欠け試合は延長へ。
延長に入ってもパンチとヒザ蹴りの攻防が続くが、赤羽が首相撲の攻防で岩切も押し込む。さらに赤羽が1Rからコツコツと蹴ってきた右ローも効き始め、岩切の手数が減る。完全に延長ウンドを支配した赤羽がフルマークの判定でサドンデスマッチを制した。
▼第5試合 67.5kg契約 3分3R
○入江達郎(MA日本/山木ジム)
判定 2−0 ※30−29、30−30、30−29
●荒井崇志(SOUL GARAGE)
<試合展開>
パンチとローの手数で攻める荒井に対し、入江は右ローと組みヒザを返す。2Rに入るとクリンチしたまま動きが止まり、両者に注意。しかし3R入江の右ストレートが荒井の顎をとらえ、荒井がバランスを崩すも、荒井がすぐに組み付きダウンにはならない。
チャンスを迎えたかに見えた入江だったが、組み付きを繰り返すためついにイエローカードが提示される。そしてそのまま試合が終了となり入江が僅差の判定勝ちとなった。
▼第4試合 ライト級 3分3R
○HIROAKI(峯心会)
判定 3-0 ※30−28、30−28、30−28
●宿波明(はまっこムエタイジム)
<試合展開>
ZSTでダリウス・スクリアウディスと戦った”信州のミルコ”ことHIROAKIが左ミドルと左ローを中心に試合を組み立て、ガードを固める宿波にパンチを集める。1R残り30秒、HIROAKIの右フック、右アッパーで宿波の顔が跳ね上がるも、ダウンにはならない。
2Rに入ってもHIROAKIが首相撲で試合を有利に進めるが、宿波も打たれ強さを発揮しHIROAKIの左ミドルに右ストレートを合わせて応戦する。3R、HIROAKIは宿波を倒そうとパンチとヒザ蹴り蹴りでラッシュ。何度もHIROAKIが左ストレート、右フックを当てるが、やはり宿南は倒れない。結果的にはHIROAKIが勝利したものの、宿波も最後まで激しい打ち合いを展開し客席を沸かせた。
▼第3試合 スーパー・バンタム級 3分3R
○甲野裕也(S.V.G.)
判定 3−0 ※30−28、30‐27、30‐27
●小野寺鉱也(DRAGON GYM)
<試合展開>
1Rはパンチ、ロー、ヒザ蹴りでバランスよく攻める甲野だったが、ガードを固めてローを返す小野寺が徐々に試合を盛り返す。しかし序盤のポイントを取り返すには至らず、甲野が判定をモノにした。
▼第2試合 ミドル級 3分3R
○稲村直人(TEAM-1)
判定 3−0 ※29−27、29−27、29−27
●渡邊強太(鷹虎ジム)
<試合展開>
試合開始直後から互いのパンチと蹴りが交錯する乱打戦は飯村に軍配が上がった。お互いいスタミナをロスし、ヘトヘトになりながらも打ち合う中、飯村が2Rにダウンを奪い、明確なポイントを取ったことが勝因となった。
▼第1試合 ライト級 3分3R
○中向居尚輝(S.V.G.)
判定 3−0 ※30−28、30−27、30−28
●石岡卓(超越塾)
<試合展開>
身長で10cm上回る中向居がリーチを生かした攻撃でペースを掴み、首相撲からのヒザ蹴りで着実にダメージを与えていった。
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