全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2006
「初代全日本スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦」
2006年4月21日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
▼第8試合 初代全日本スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦
○山内裕太郎(AJ/前全日本ウェルター級王者)
KO 3R2分43秒 ※右ボディストレート
●濱崎一輝(シルバーアックス/全日本ミドル級2位)
※山内が初代全日本スーパー・ウェルター級王座に就く。
1R、プレッシャーをかけながら前に出る濱崎、山内はローを返す。両者ジャブ、濱崎が速いインファイトで右フックをヒットさせるが、すぐに山内も右ボディストレート。濱崎の鋭いインステップからのパンチが山内を捕らえる。山内の右ストレートをかわして、左右のフック。山内の前蹴りを受け止めて右ストレートを繰り出す。
2R、山内が前に出て両者激しく打ち合う。パンチの中で両者ハイキックを狙い、山内はヒジも繰り出す。前に出る山内にコーナーへ詰まって連打をもらった濱崎だったが、パンチを返すとスルリと脱出。
山内の右ストレートがヒットし、濱崎がグラつく。が、濱崎も打ち返して打ち合いに。山内は一呼吸置いて離れると、濱崎はローを出しながら右ストレート。山内の右ストレートに対して、コンパクトなフックを返す濱崎。互角の打ち合いが展開される。
3R、山内が入ってこようとすると右フックを合わせる濱崎。左ミドルを当て、左ロー。山内がローを返すと合わせてワンツー。前に出る山内はコーナーに詰めたところで右ストレートをヒットさせ、濱崎のローにも右を合わせる。右のショートフックで後退する濱崎。
濱崎も細かく打ち返していくが、最後には必ず山内の右ストレートが当たる。前に出る山内は濱崎が下がったところで右のボディストレート! 「げふっ!」と声を挙げた濱崎に、一気に襲い掛かる山内。パンチ、ヒジで畳み込んで山内が一気に勝負をつけた。
ウェルター級王座に続いて二本目のベルトを手に入れた山内は、「今回タイトルマッチだったので、ゲン担ぎでウェルター級の時に履いてたパンツでやりました。相変わらずのスロースターターなんですけど、やられる前に手が出るようにしていきます。スーパー・ウェルター級で心を入れ替えて…じゃなくて、これからが始まりなんで、応援して下さい。あと、Tシャツ買ってください」と挨拶した。
▼第7試合 全日本ウェルター級王座決定戦 3分5R
○大 輝(JMC横浜GYM/同級4位)66.5kg
KO 3R2分54秒 ※右アッパー
●湟川満正(AJジム/同級2位)66.20kg
※大輝が第22代全日本ウェルター級王座に就く。
1R、大輝は左ハイから右ロー、湟川が左ローを返すと左フックを合わせ、すぐに右ロー。大輝の右ローが次々とヒットする。湟川もジャブを返しながら右ローを返すが、大輝が蹴り勝つ。
が、大輝が組み付こうとしたところで湟川の右フックがヒット、湟川が攻勢に転じてパンチを当て、大輝のテンカオに右フックを合わせて後退させる。大輝はガードがやや甘い。
2R、右ロー&左ハイで前に出る湟川に大輝の右ストレートがヒット。一気にパンチでラッシュをかける大輝に、応援団から大声援が沸き起こる。このピンチを凌いだ湟川は右ローを返すが、大輝がコーナーへ詰めてのパンチラッシュ、左アッパーで湟川ダウン!
前に出る大輝は右アッパーで2度目のダウンを追加。右ローで体勢を立て直そうとする湟川だったが、大輝はヒザ蹴りから右ストレートをヒットさせ、コーナーへ詰めてのラッシュ。湟川は前蹴り、ヒジで応戦し、打ち合いを展開。大輝が右アッパーで湟川の足をもつれさせたところでゴングが鳴った。
3R、大輝は右ローを蹴り、湟川は前蹴り、右フック、飛びヒザ蹴り。大輝のレバーから左フック、湟川も前蹴りで応戦。
大輝は右ローで粘る湟川にテンカオを突き刺し、レバーから左右のフック、湟川も前蹴りと右フックを返していくが、大輝がヒザ蹴りからコーナーへ詰めてのパンチ連打でスタンディングダウンを奪う。
そして、左アッパーでロープを背負った湟川へ大輝の右アッパーがジャストミート! 前のめりに崩れ落ちる湟川! 壮絶なKO勝ちで大輝が9勝無敗(6KO)という驚異的なレコードで新ウェルター級王座に就いた。敗れた湟川は自力では立ち上がれないほどのダメージを負った。
▼第6試合 日本VSタイ
54kg契約 サドンデスマッチ3R
○藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者)53.80kg
KO 3R1分50秒 ※3ノックダウン
●ラジャサクレック・ソー.ワラピン(タイ)53.80kg
1R、サウスポーのあらしが左ミドルを飛ばしていくと、ラジャサクレックはパンチで迎え撃つ。お互いのハイキックをスウェーでかわす攻防の後、ラジャサクレックのローがあらしの急所を直撃。インターバルの後、組み付き際にラジャサクレックのローが再び急所に。うずくまるあらし。あらしに1分間のインターバル、ラジャサクレックにイエローカードが与えられた。
試合再開。組み付いてのヒザ蹴り合戦、あらしの左ハイにラジャサクレックが右ストレートを返す。ジャブから左ローを蹴るあらしにラジャサクレックは右フック、声を出しながらパンチを出して行く。
2R、声を出しながらロー、そしてパンチを出して行くラジャサクレック。右ハイから右ヒジで飛び込み、あらしは組んで防御。背中を向けてのヒジを見せたラジャサクレックに、あらしはジャンピング・バックスピンキックから左ストレート、これでラジャサクレックがダウン! ヒジで切りにくるタイ人にあらしは右ミドルに右フックを合わせる。左ミドル連発から左ストレート、あらしが突っ込むとタイ人もヒジを合わせる。それでも前に出るあらし。右ミドルには右フックを合わせる。
3R、あらしの出会い頭の左ストレートがヒット、ムキになって打ち返すラジャサクレックだったが、あらしの右フックでダウンを喫する。あらしの左ローに右ミドルを返すラジャサクレック。あらしはガッチリと首相撲で固めてのヒザ蹴り連打、離れ際には左ローを連打する。あらしが右のフック&アッパーを入れながら左ローを蹴ると、ラジャサクレックは防戦一方に。ローの連打でロープに詰められ、右フックで2度目のダウン。あらしは左ローから左右の連打で一気に詰め、あらしの左ローにラジャサクレックは崩れ落ちた。
KO勝利での復活で歓喜するあらしは、生まれたばかりの我が子を抱いて記念撮影に応じた。「お父さんになった藤原あらしです。僕の周りの人たち、愛してます。皆様のお陰でここまでやってこれました。これからも頑張っていきたいと思います。子供がいますがよろしくお願いします」と挨拶した。
▼第5試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ3R
○正 巳(勇心館/同級5位)56.80kg
判定3−0 ※三者とも27−28
●遠藤智史(AJジム/同級7位)57.15kg
▼第4試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3R
○村山トモキ(AJジム/同級9位)61.23kg
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
●島野智広(建武館./同級5位)61.23kg
▼第3試合 初代全日本スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準決勝戦
○山内裕太郎(AJ/前全日本ウェルター級王者)68.40kg
判定2−0 ※30−28、29−29、30−29
●吉武龍太郎(アイアンアックス)69.80kg
1R、静かな立ち上がり。吉武の左右フックをガードしながら、山内が右ロー二発。吉武は右のフェイントから左右ストレート連打、山内も打ち合うがすぐに離れる。
山内は右ストレートから右ロー、左フックから右ロー。吉武の思い切って踏み込んでの左右フック、右ストレートがヒットする。
2R、パンチで詰めていく吉武は連打、山内は右ロー。もう一度吉武が詰めていくと、山内が縦ヒジを突き刺す。これで濱崎が右目上をカットし、かなり広い傷口に見えたが意外にも出血は少ない。
吉武がフックを振るって前へ出ると、山内は右ヒジを振るう。何度かフックで前に出る吉武だったが、山内はこれをガードして確実にローを返す。
3R、左右フックからのローで何度も仕掛けていく吉武。山内もパンチ&ロー、吉武が入ってくると縦ヒジ、ローを返す。山内は吉武のフックはガードして、ジャブで離して右アッパー、右ストレートを巧みに当てていった。
▼第2試合 初代全日本スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準決勝戦
○濱崎一輝(シルバーアックス/全日本ミドル級2位)68.9kg
判定3−0 ※三者とも30−25
●白川裕規(S.V.G)69.85kg
1R、頭一つ分身長に優る白川に濱崎はいきなりワンツーの連打、白川はボディブローを合わせる。濱崎は持ち前のダッシュ力で素早くインファイトに持ち込み、白川をロープに詰めての左ストレート、右ストレートでダウンを奪う。白川は組んでのヒザで回復を図るが、濱崎はコーナーに詰めての連打、白川が前に出て来ると右フックをヒットさせる。
2R、ヒザから突っ込む白川にパンチを打ち返す濱崎。白川はロープを掴んでのヒザを連打。白川が入ってくるところをパンチで迎え撃つ濱崎だったが、すぐに組みつかれてヒザ蹴りをもらう。濱崎のワンツーからボディ、そして顔面へと打ち分けるコンビネーションが冴える。白川はカウンターのテンカオから組んでのヒザ蹴り。これが効いたか濱崎の手数が減り、口が開く。
3R、白川はローとバックブローを繰り返して濱崎をコーナーへ詰め、組んでのヒザとボディブロー。濱崎も打ち返すが組まれてのヒザがしつこい。離れ際には右ストレートをもらう。
打ち合いの中で濱崎の左ミドルがクリーンヒット、これで白川がまたもダウン。濱崎は左右のボディを連打して2度目のダウンを奪った。ボディを狙い打ちする濱崎に白川が右ストレートをカウンターで入れて意地を見せ、組んでのヒザ蹴り。
濱崎は下がりながらも左ボディから左フック、白川も打ち合いに行ったが時間切れ。濱崎が決勝へコマを進めた。
▼第1試合 初代全日本スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント リザーブマッチ
○望月竜介(U.W.F.スネークピットジャパン)69.85kg
KO 1R2分59秒 ※3ノックダウン
●藤元洋次(NSG)69.70kg
1R開始早々、藤元のローに右ストレートのビッグヒットを合わせる望月。続いて藤元の右のパンチに左のカウンターでグラつかせ、連打からの右フックで望月がダウンを奪う。望月はワンツー、右ストレート、左フックを次々とヒットさせるも深追いはせず、じっくりじっくりと攻めて行く。ジャブを出してガードを固める藤元。望月はコーナーへ詰めてのレバーブロー、細かく連打して顔面のガードを固めさせ、再びレバーブローから右ボディブロー! これで2度目のダウンを奪う。望月は攻撃の手を休めず、右フックからのレバーブローでコーナーへ詰めて連打。体を丸めて防戦一方となったためレフェリーがストップした。
▼オープニングファイト第4試合 75kg契約 3分3R
○木塚龍司(勇心館)
KO 2R2分57秒 ※左ローキック
●YO次郎(P's LAB東京)
▼オープニングファイト第3試合 スーパーバンタム級 3分3R
○井出 満(WSRフェアテックス)
KO 2R2分05秒 ※パンチ連打
●芦塚経行(DRAGON GYM)
▼オープニングファイト第2試合 60kg契約 3分3R
○上杉隼土(超越塾)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●宮田裕司(シルバーアックス)
▼オープニングファイト第1試合 ライト級 3分3R
○鈴木真治(藤原)
判定3-0 ※30-27、30-28、30-27
●佐藤翔太(S.V.G.)
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