R.I.S.E.プロモーション
「R.I.S.E. XXV」(ライズ・トゥエンティーファイヴ)
2006年4月30日(日)ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:30分 開始17:00
※同日、10時よりアマチュア大会"KAMINARIMON"あり
▼メインイベント 60.0kg以下契約
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷)
判定2-0 ※30-30、30-29、30-29
●末廣智明(大道塾 吉祥寺支部)
1R、末廣の右ローに黒田がバランスを崩す。すかさず左右のフックを放つ末廣。黒田はローから前に出る。末廣は下がりながらも左右のフックを狙っていく。
末廣は右のボディストレートから左フックを返し、その後もボディを狙い撃ち。黒田は前に出てロー、ミドルを放つが、様々な角度からパンチを放っていく末廣の攻めの手数が目立つ。
2R、末廣は下がりながらもローからフック、黒田のローにもフックを合わせていく。前に出て右から左のフックを浴びせ、組んでのヒザ蹴り。
リズムに乗った末廣が接近してフックを繰り出している最中、黒田の右アッパーが末廣のアゴをかち上げる! 黒田がロープに詰めて一気にラッシュ、末廣はクリンチでこれを逃れる。黒田のロー&ミドルにボディを返す末廣。ボディからの左右フック、そしてヒザを蹴るが黒田もすぐに左ミドル。組み合いが多く、両者に疲れが見える。
3R、黒田が左ミドル、左フック、前蹴り。末廣もパンチを打っていくが、黒田が打ち返してローに繋げる。末廣が前蹴りを多用し、ローとボディストレート。黒田もローキックと末廣が接近してくるとアッパーを突き上げる。
テンカオ、左右のパンチを繰り出す末廣に、蹴りからのパンチをしっかりと打ち返していく黒田。末廣は左右のフックから組みヒザ、さらにパンチを打ち込んでポイント差をつけたかったが、黒田もよく打ち返してそれを許さなかった。
判定は黒田を二者が支持し、黒田の勝利。60kg級トーナメントを前にして、優勝候補と思われていた末廣が敗れるというトーナメントでの波乱を予感させる結果となった。
▼セミファイナル 60.0kg以下契約
○上松大輔(チームドラゴン)
KO 2R0分33秒 ※右ストレート
●藤井 徹(湘南格闘クラブ)
1R、リングを大きく回る上松に、ローを飛ばす藤井。上松はワンツー、さらにワンツースリーと前へ出る。藤井は下がりながらもローキック、上松の左フックから右ストレート、藤井のパンチをかわして右フックを入れる。
ワンツーで攻めると藤井が左フックから右アッパー、藤井もフックで攻め込む。藤井はロープを背負う場面が多いものの、しっかりとローを蹴ってパンチを打ち返す。上松が右ストレートで攻めたところで終了。
2R、藤井は右ローで快調に攻める。藤井がリズムを取り始めたかと思われた瞬間、右ローに対して上松が鋭く踏み込みながら矢のような右ストレート!
この一発で藤井は豪快に倒れ、立ち上がることが出来ず担架で運ばれた。上松によれば1R目は一発一発を重く打ってしまっていたが、2Rからスピードと手数で勝負するようにしたという。
「始めまして、上松大輔と申します。地元からも友だちも見に来てくれて、KOで勝てて良かった。60kgトーナメントあるんですけど、ぜひ使ってください」と上松はトーナメント出場をアピールした。
▼第5試合 60.0kg以下契約
○ファイヤー原田(レグルス池袋)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-28
●KAWASAKI(リアルディール)
1R、原田の右ストレートがヒット。原田はボディを叩いて、またはフックを出しながら右ローに繋げていく。KAWASAKIは左右のパンチで前へ出て、コーナーへ原田を追い込む。
ローに固執する原田をパンチで追い込んでいくKAWASAKI。左右のフック&ストレートをもらいながらも、右ローを蹴り続ける原田。隙を見てレバーブローを放つ。
KAWASAKIの左右フックにレバーブローを返す原田。KAWASAKIがパンチで闇雲に攻め続けるが、原田もしっかりと攻撃を返している。
2R、フックで前に出るKAWASAKIに右ローの原田という展開は変わらない。原田が左右でボディを叩いて左フックをヒットさせると、KAWASAKIはムキになって打ちに出る。勢い余ってKAWASAKIがバランスを崩せば、すかさず攻めて行く原田。レバーから右フックの原田に対し、KAWASAKIはテンカオを突き刺してロープ際でパンチ。
手数で攻めていくのはKAWASAKIだが、原田も右フックをビッグヒットさせる。ロープに追い込んで左右フックを連打するKAWASAKIだったが、原田は体勢を入れ替えてお返しの左右フック。KAWASAKIがたまらず組み付くが、原田のフックは止まらない。
、
3R、KAWASAKIの左フックが出鼻にヒットするが原田はひるまない。それどころか逆に左フックをヒットさせ、パンチのラッシュのお返し。しかし、KAWASAKIも連打で打ち返して原田を下がらせ、テンカオから左右のパンチ。
原田がコーナーを背負う形で打ち合い。ここでKAWASAKIにホールディングが多いとしてイエローカードが掲示される。フックを繰り出すKAWASAKI、打ち返す原田。KAWASAKIがスリップすると原田は「来い、来い」と手招き。
KAWASAKIがフックで突進、原田もフックで打ち返し、お互いのフックとアッパーが当たるドロドロの打ち合いが最後まで続いた。
判定2-0で勝利した原田は大きくジャンプして大喜び。川崎に「ありがとー」と抱きつき、ダンスを踊り、手を叩きながら「ファイヤーコール」を自ら連呼。「6月、6月、6月のトーナメントで男を見せます!」などと叫ぶだけ叫び、リングを降りる時はずっこけて、再びリングに戻ってきてマイク・アピール。目をカッと見開いて、マイクが音割れするほど大きな声でアピールする。
「喋るだけ喋っちゃったんで…川崎選手本当に強かったんですけど、みんなの声が聞こえて…、俺、俺、本当に幸せです!」川崎は客席に飛び込み、場内が大いに盛り上がる中、控え室へと消え去っていった。
▼第4試合 61.0kg以下契約
○水谷秀樹(スクランブル渋谷)
KO 4R2分57秒 ※左ハイキック
●秋山 優(クロスポイント古河)
1R、蹴りを放つ秋山に左右のストレートで迫っていく水谷。水谷はバックブローから足を使って回り、パンチを出していくがミドル、ローをもらう。展開を変えたい水谷は左ハイキックを繰り出すがこれはブロックされ、パンチを打ちに前へ出たところで左フックをもらい水谷がまさかのダウン!
ミドルからストレートと攻める秋山、ダウンを奪い返そうと猛然と水谷が打ち合ってくると右フックをヒット! 水谷も頭を下げてパンチを繰り出していくが、秋山がストレートからのミドルで攻める! 秋山は左ミドルの連打で水谷を近寄らせず、ローに繋げる。
2R、左右の連打で前に出る水谷に、左ミドルを的確に当てる秋山。水谷は踵落としを繰り出し、ローを蹴っていくが秋山の左ミドル&右ストレートが次々にヒット。秋山の左ミドルのタイミングがバツグンに良い。水谷は左ハイキック、バックキックと大技を連発していくが、秋山はしっかりガードして強い左ミドルを的確に当てていく。
秋山の上手さばかりが目立ち、焦る水谷。左ハイと左右の連打でラッシュをかける水谷、攻め込まれる秋山だが打ち返す。パンチで前に出る水谷から逃れようと、秋山がバックステップしたその瞬間! 水谷の“神がかり的”左ハイキックが炸裂! 糸がプッツリ切れたように、一瞬にして全身から力が抜け崩れ落ちる秋山。水谷がまたしてもドラマティックな逆転劇を演じた。
▼第3試合 85.0kg契約
○三浦広光(SAMURAI SWORD)
KO 1R1分16秒 ※左フック
●トモヤ(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
初参戦・三浦のセコンドには小野寺力が着き、トモヤのセコンドにはノブ・ハヤシの姿がある。1R、トモヤがローキックを中心に攻め、パンチへ繋げる。後手に回った三浦だったが、セコンドの指示通りインローを蹴るとすぐに強烈な左右フックを振りぬく!
これでトモヤがダウン。再開後、再び三浦の回転も速い右から左のフックが強襲! トモヤはフラつきながらロープにもたれ、すぐにストップがかかった。三浦が見事なパンチでKO勝利を飾った。
▼第2試合 61.0kg以下契約
△上山浩一(PIT/NJKF)
引き分け 判定1-0 ※30-29、29-29、29-29
△田村俊之(TARGET)
1R、グローブを合わせると同時にフックを入れ、一気にフックでラッシュをかける上山。田村は組んでこの難を逃れると、左ミドルからパンチで距離を保とうとするが、上山は構わずフックで突っ込む。上山が突っ込んだ際にバッティングがあり、田村が左目尻から出血したためドクターチェック。
上山のインローが田村の急所に当たったが、田村はひるまずテンカオのカウンター、左ミドルから左右のパンチ。上山はフックをブンブンと振り回す。田村はローとヒザ、距離が保たれてきたのと上山の手数と勢いが減った。
2R、フックで突っ込む上山とロー&ミドルで闘う田村。上山はセコンドの指示通りジャブを突くが、田村の左ミドルが決まる。離れると田村が左ロー、右ミドル。
上山はフックで入っていくが1Rほどの勢いがない。上山のフックが大振りになり、田村に捕まる場面が多くなってきた。
3R、突っ込む上山を首相撲に捕らえる田村。上山は田村のミドルに右ストレートを合わせるが、田村は左ミドル。インファイトを仕掛けていく上山の右ストレート、右フックがヒットするが、田村は捕まえてのヒザ。
田村の左ミドルに上山が右フックを合わせ、フックの連打で攻めていく。インファイトを繰り返す田村に、蹴りが出せず組むしかない上山。最後まで攻めあぐねた。判定は上山に1ポイント入ったが、両者共に決定打に欠け1-0のドローとなった。
▼第1試合 60.0kg以下契約
○板橋 寛(大誠塾)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●龍馬(y-park)
1R、サウスポーの板橋が左インローで龍馬をスリップさせ、組んでのヒザ蹴り。龍馬はバックブロー。前に出る板橋にアッパーを入れ、組まれるとボディを叩く。龍馬の飛び込み様の右ストレートが炸裂するが、やはり組まれてのヒザをもらう。
板橋は左ミドルを連打して右フックへ繋げ、龍馬は飛び込み様の右ストレートで勝負をかけるも組まれるとヒザをもらう。
2R、板橋の右フックに対して龍馬も足を止めてストレートで打ち合う。追いかけていくのは板橋。龍馬の右ミドル、左ストレートがヒット。
板橋はローで追って行くが、逆に龍馬の右ローをもらう。パンチで追って行く板橋に、龍馬は下がりながらもアッパー、ストレートを入れるがやはり組み付かれてのヒザには捕まってしまう。龍馬が打ちに行くと板橋の右フックが何度もヒット、コーナーへ追い詰めてパンチの連打からヒザへ繋げる板橋。龍馬も右ボディストレートを返して打ち合い、コーナー際でパンチの応酬が繰り広げられる。
3R、一気に打ちに行く板橋の右フックが炸裂、龍馬もアッパーで打ち返し、足を止めての打ち合い。板橋は右フックをヒットさせながら左ミドル、龍馬もアッパーを中心に激しく打ち返す。龍馬の右ストレート、バックブロー。
両者とも疲れが見えるが、板橋は前に出て右フック、キックを当てて行き、龍馬も右ローとボディストレートをよく打ち返す。パンチの龍馬にヒザ、ローを返す板橋。龍馬も首相撲に捕まりながらパンチを繰り出していく。両者休まず、最後まで攻め続けた。
判定はミドル&フックをヒットさせ、終始前に出て攻め続けた板橋が勝利を収めた。板橋はなかなかの好選手。
|