ニュージャパンキックボクシング連盟
「ADVANCE IV 〜前進〜」
2006年5月3日(水・祝)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
撮影&レポート 橋本宗洋
▼ダブルメインイベント第2試合 NJKFウェルター級選手権試合 3分5R
○笛吹丈太郎(大和/王者)
KO 5R ※ヒザ蹴り
●加藤 健(OGUNI/挑戦者・同級3位)
NJKFウェルター級王者・笛吹に挑戦するのは同級3位の加藤。1R、まずは両者ローキックで探り合う。笛吹は加藤のローにパンチを合わせようとするが、逆に加藤の左フックがヒットし、王者がダウンを喫する波乱の展開。その後も加藤は的確なロー、力強いパンチで笛吹にペースを握らせない。
しかし笛吹は苦しみながらもコツコツとジャブ、左のローで反撃。4R後半にはジャブで加藤が後退する場面も。そして最終5R、王座防衛へ向け一気にたたみ掛ける笛吹。完全に動きが落ちた加藤は、左ヒザをボディに直撃されて悶絶し、そのままテンカウント。執念の逆転劇で笛吹が防衛に成功した。
▼ダブルメインイベント第1試合 日本VSオランダ国際戦 61kg契約3分5R
○桜井洋平(B・Freely/NJKFライト級王者)
KO 4R ※右のボディストレート
●カリム・エル・オスロウティ(オランダ)
当初、出場予定だったダニエルが練習中のケガにより欠場、桜井は急きょオランダのオスロウティと対戦することに。ジェラルド・ゴルドーがセコンドにつくオスロウティはテコンドーヨーロッパチャンピオン、元IAMTEアマチュアムエタイチャンピオンというタイトル歴を持つ24歳。32戦25勝5敗2分というキャリアを持ち、日本ではJ-NETWORKで西山誠人とも拳を交えている。
昨年11月以来の試合となる桜井は、1Rから優勢に試合を進めるもブランクがたたってか動きが固く、オスロウティを完全に攻めきることができない。見合ってしまう場面が多く、ローキック、ハイキックといった効果的な攻撃もオスロウティが下がりながら放つロー、パンチに寸断されてしまう。3Rにはローキックを効かされ、桜井の腰が落ちかける場面も。
だが窮地を逃れた4R、桜井はようやく本来のダイナミックな動きを取り戻す。相手をコーナーに詰めるとパンチの連打を浴びせてダウンを奪い、最後はボディに右ストレートを完璧に決めてKO勝ち。冷や汗ものながら、桜井が久々の試合をKOで飾った。
▼セミファイナル NJKF対MA交流戦 57.5kg契約3分5R
○アトム山田(武勇会/WMAF世界フェザー級王者)
判定 3-0
●岩井伸洋(OGUNI/NJKFフェザー級王者)
NJKFフェザー級王者、岩井が前回の砂田将祈戦(ドロー)に続いて他団体との交流戦に挑んだ。対戦相手はWMAFフェザー級王者で、一昨年11月までMA日本バンタム級王座を保持していたアトム山田。左の蹴りを中心に攻撃を組み立てていく岩井だが、1Rから山田の強烈なパンチがヒット。左右フック連打、右ストレートと岩井は1Rから2度のダウンを喫してしまう。
その後も試合は山田が支配。サウスポーの岩井の前足を狙ったローキック、打ち終わりの瞬間にヒットさせる蹴りなどで岩井を攻め込み、岩井の攻撃は絶妙の距離感でかわしてみせる。5R、敗色濃厚な岩井は攻撃のペースを上げるが、山田はこれもクリアしてリードを保ったまま試合終了。2度のダウンという大きなポイントもあり、山田が3-0の判定勝ちを収めた。
▼第9試合 NJKFバンタム級王座次期挑戦者決定戦 3分5R
○米田貴志(OGUNI/同級1位)
KO 3R ※左ローキック
●美保裕介(PIT/同級4位)
3月大会でムエタイ王者タップナーを下し評価を急上昇された米田が、国崇の保持するバンタム級王座への次期挑戦者決定戦に登場。対するはここまで8戦して無敗の新星・三保。
米田は1Rからタップナーを沈めた左のローキックで優位に立ち、早くも三保をグラつかせる。しかし三保は強力なパンチで反撃、右フックをヒットさせて米田を追い込んでみせる。2Rも米田のローと三保のパンチが激しくぶつかり合う展開に。3Rには米田のローと三保のパンチが交錯、転倒した米田がダウンを宣告される。
まさかの展開に、場内はさらにヒートアップ。ここで米田は左ローの連打で逆襲、三保の右足を完全に殺してKO勝利を奪い、タイトルマッチに駒を進めた。
▼第8試合 NJKFフェザー級王座次期挑戦者決定戦 3分5R
○久保優太(立川KBA/同級4位)
判定 3-0
●大川眞人(大和/同級1位)
▼第7試合 日本VSタイ国際戦 50kg契約3分5R
○ヨーユット(タイ/元ルンピニースタジアム・フェザー級4位)
判定 3-0
●中須賀芳徳(OGUNI/NJKFフェザー級2位)
▼第6試合 日本・韓国国際戦 61.23kg契約3分5R
○山本雅美(北流会君津/NJKFライト級1位)
KO 4R
●キム・ヒョン・チョル(韓国)
▼第5試合 ライト級3分5R
○押炉花者(町田金子/同級8位)
判定 3-0
●ガンバ黒田(OGUNI/同級6位)
▼第4試合 ライト級3分3R
△谷 拓也(東京KBA)
判定 1-0
△ひでお(北流会君津)
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