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【新日本キック】武田幸三、韓国人選手にドロー。6・30K-1MAXに弾みをつけられず

2006/05/21



 5月21日(日)東京・後楽園ホールにて、新日本キックボクシング協会『BRAVE HEARTS 2』が開催された。

 今大会のメインイベントに登場した武田幸三(治政館)だったが、スーパーファイトでの参戦が決まっている6・30K-1WORLDMAXに向けて弾みをつけることが出来なかった。長身の韓国人ファイター金成植(豊強)と対戦した武田は、1Rから必殺のローキックを放っていく。しかし金もリーチを生かした左右のフックを振り回し一歩も引かない。

 2Rに入り武田のローが効き始め、金にカウンターの右ストレートを叩き込むが、金の前進は止まらない。金が左フック、右アッパーなどパンチで武田を押し込んでいく場面も。最終ラウンド、武田が金の右フックの打ち終わりに右ストレート、さらに金をロープに詰めて左フック、右ストレートとパンチを繰り出す。

 何度も武田の重たい攻撃を受ける金だったが、ぐらつく場面はなく手数で応戦。前蹴りや首相撲で武田を捕らえて追撃を許さない。そのまま時間切れとなり、ジャッジが3者3様のためドローという結果に終わった。

 微妙な判定となったが「倒せなかったのでどちらでもいい」と武田。4・28TITANSでの復帰戦以降、未だ勝ち星に恵まれないが「倒さなきゃって焦りはあるけど、それはいつも」と淡々と語り、「(K-1MAXに向けて)ステップアップするために勢いをつけたかったけど、今日は悪かった。この前の試合よりも悪かった」と表情を曇らせた。特に体にダメージもないため、減量で痩せた分の体重を戻し、1週間後には本格的に練習を再開したいと語った武田。K-1MAXでの完全復活に期待したい。

 もう一つのメインイベントでは正木和也(藤本)が井場洋貴(治政館)を渾身の右フックでマットに沈め、豪快なKO勝利で日本ウェルター級王者を奪取。これで藤本ジムにはミドル級王者の松本哉朗、ライト級王者の石井宏樹、フェザー級王者の大野信一朗に続く、4人の王者が誕生することとなった。

 そして正木の王者奪取に象徴されるように、この日はランキング下位の選手の下克上が続出した。

 セミファイナルではノンタイトル戦ながらレオン ケイスケ(誠真)が”フライ級の安定王者”建石智成(尚武会)を僅差の判定で敗り、木暮智(ビクトリー)がバンタム級前王者の蘇我 英樹(市原)をヒジで切り裂きTKO勝利。

 フライ級・バンタム級の今後のタイトル戦線が気になるところだ。

 また今大会ではホカトモヒロ(治政館)の引退式が行われ、今後は治政館ジムで後進の指導にあたると語った。

新日本キックボクシング協会
「BRAVE HEARTS 2」

2006年5月21日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00

<全試合結果>

▼第15試合 メインイベント 日・韓国際戦71kg契約 3分3R
武田 幸三(元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者/治政館)
判定 1-1 ※29-29、30-29、29-30
金成植(豊強/韓国)

▼第14試合 メインイベント 日本ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
正木 和也(日本ウェルター級2位/藤本)
KO 1R2分25秒 ※3ノックダウン
井場 洋貴(日本ウェルター級王者/治政館)
※正木が新王者に。

▼第13試合 セミファイナル 52kg契約 3分3R
レオン ケイスケ(日本フライ級2位/誠真)
判定 2-1 ※30-29、29-30、30-29
建石 智成(日本フライ級王者/尚武会)

▼第12試合 セミファイナル 55kg契約 3分3R
木暮 智(日本バンタム級4位/ビクトリー)
TKO 2R1分10秒 ※ドクターストップ
蘇我 英樹(日本バンタム級1位/市原)

▼第11試合 日本ミドル級 3分3R
山崎 銀次郎(日本ミドル級2位/宇都宮尾田)
判定 2-0 ※29-29、30-29、30-29
松崎 勇気(日本ミドル級3位/治政館)

▼第10試合 日本ウェルター級 3分3R
荻野 兼嗣(日本ウェルター級1位/ビクトリー)
判定 2-0 ※30-28、30-30、30-28
高崎 博一(日本フェザー級8位/誠真)

▼第9試合 日・泰ライト級国際戦 3分3R
トゥンソンノーイ・シンポンローハー(タイ)
TKO 1R19秒 ※ドクターストップ
石原 裕基(日本ライト級4位/伊原道場)

▼第8試合 日本ライト級 3分3R
中尾 満(伊原道場)
判定 3-0 ※30-29、30-27、30-28
栗本 高志(横須賀太賀)

▼第7試合 日本ウェルター級 3分3R
佐々木 泰士(トーエル)
判定 1-0 ※30-29、30-30、30-30
緑川 創(藤本)

▼第6試合 日本ミドル級 3分2R
英雄 マクシマス(八景)
判定 0-0 ※18-18、18-18、18-18
喜多村 誠(伊原道場)

▼第5試合 日本ウェルター級 3分2R
滝田 純一(伊原土浦)
判定 3-0 ※18-17、19-18、19-17
TETSURO(トーエル)

▼第4試合 日本ライト級 3分2R
大塚 隼人(ビクトリー)
判定 0-1 ※19-20、19-19、19-19
松本 芳道(八景)

▼第3試合 日本フェザー級 3分2R
拳士浪(治政館)
判定 3-0 ※20-17、20-17、20-17
下田 舞汝武(尚武会)

▼第2試合 日本フェザー級 3分2R
王子(横須賀太賀)
判定 0-1 ※19-20、19-19、19-19
高橋 勝治(藤本)

▼第1試合 日本ライト級 3分2R
白木 伸美(トーエル)
判定 3-0 ※20-18、20-19、20-18
中込 健一(治政館)

【関連リンク】
≫新日本キックボクシング協会公式サイト
≪関連ニュース≫
 

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