シュートボクシング協会
「NEO OPΘPOZ Series.3rd」
2006年5月26日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※スターティングファイト開始17:30
▼ダブルメインイベント第2試合 エキスパートクラスルール71kg契約 3分5R
○アンディ・サワー(オランダ/シーザージムTEAM SOUWER/S-cup2002・2004、K-1MAX2005王者)
TKO 3R2分10秒 ※3ノックダウン
●大野 崇(日本/正道会館/ISKA世界ミドル級王者)
1R、ミドルを蹴る大野にサワーはプレッシャーをかけて、コーナーへ詰めてのレバーブロー。大野は蹴りとジャブを出すが、サワーのプレッシャーに下がり気味。大野がロープの反動を利用しての左ストレート、サワーがレバーブローを打ってくると飛びヒザ蹴りを合わせようとする。
パンチで詰めていくサワー。レバーを叩き、左右のフックを叩きつける。大野はサワーがレバーを狙おうと腰を下げると、飛びヒザ蹴りを狙っていく。サワーは大野が前に出て来ると左フックを合わせ、下がると右アッパー、コーナーへ詰めた大野へ右ハイキックを繰り出したところで初回終了。
2R、大野は下がりながらもローキック。サワーは組み付くと投げを狙うが、これは大野が防ぐ。大野の右アッパーをかわし、レバーブローを突き刺すサワー。大野は顔面への前蹴りを狙い、コーナーへ詰めた大野へ右のビッグショット。が、大野もすぐに左ストレートを返す。サワーは左フックから入って右フック、アッパーからローへと繋げていく。大野はコーナーへ詰まるが、しっかりと打ち返していく。
サワーはアッパーからレバー、左右ストレートからローキック、離れると飛びヒザ蹴りと華麗なるコンビネーション。打ち返す大野だが、サワーのレバーをもらい、空振りが多くなる。サワーはしっかりと頭を振って大野のパンチをかわしながら入って行き、レバーブローやフックを入れていく。
3R、さっそくプレッシャーを掛けて大野を追い詰めていくサワー。ボディから左フック、右ロー。パンチでロープに詰めての右インローで大野がついにダウン! 立ち上がるとパンチを繰り出していく大野だったが、サワーは頭を振ってよけながら入っていき、パンチのコンビネーションからローキックへ繋げる。サワーの右ロー、レバーからロー、フックで頭を下げさせてのアッパー、そして右インローで再び大野がダウン。場内から歓声が沸き起こる。サワーは右インローで最後のダウンを追加し、貫禄のKO勝ちを収めた。
「コンニチワ!」と日本語でマイクアピールしたサワーは、「今日、来ていただいたお客さんに本当に感謝しています。勝ててとても嬉しく思っています。もう一度、SBで闘う事が出来て光栄に思っています。次はK-1MAXがあるので、もっと練習して本当に強いアンディ・サワーを見せたいと思う。大野選手には感謝しています。残念ながらシーザー会長は来ていませんが、今まで4年間頑張ってこれたのはシーザー会長のお陰です。今日はドウモアリガトウ!」と、笑顔を観客席に送った。
▼ダブルメインイベント第1試合 エキスパートクラスルール70kg契約 3分5R
○宍戸大樹(シーザー/SB日本ウェルター級王者)
判定 3-0 ※49-47、49-46、49-46
●イアン・シャファー(オーストラリア/リングスオーストラリア/XFCライト級王者)
グローブを合わせる際、宍戸のグローブを叩き落したシャファー。敵意剥き出しだ。
1R、ジャブで突っ込むシャファーに宍戸はローキック。インとアウトを使い分ける。シャファーは左右の連打で突っ込むが、宍戸はステップを使って脱出。離れると再び右ローを蹴っていく。シャファーの力強いパンチに宍戸がロープに詰まり、連打を喰らって防戦一方となって場内から悲鳴が挙がる! 辛うじてガードはしているが一方的に打たれ続ける宍戸! ジャブで応戦するも、シャファーの重いフックで体が揺らぐ大ピンチ!
シャファーはガードを下げて宍戸を挑発、バックドロップで投げるもこれはシュートにならず。宍戸はローキック、ジャブで前に出ていくが、シャファーもフックを返す。宍戸のバックキックに下がるシャファー、続いてのローキックに腰を落とす。シャファーが左右のフックを出しながら前に出たところで初回終了、シャファーにラッシュの疲れが見える。
2R、シャファーは胴廻し回転蹴りを放つが低空飛行のためあっさりとかわされる。左右のフックとアッパーで宍戸を追い詰めていくシャファー。宍戸はガードを固めてこれに耐えると、ローキックで逆襲。宍戸が前に出る。右ローキック、左ミドルと蹴りを放ち、手数の減ったシャファーのパンチはしっかりとガードしていく。左右の猛打を放つシャファーへテンカオを突き刺し、バックキックへと繋げる宍戸。ローキックでも追い込んでいき、形勢が逆転していった。
3R、ジャブからローを蹴り、ステップを使って回っていく宍戸。シャファーは宍戸の蹴り足を掴むとパンチを叩きつけ、そのまま投げようとするがこれは失敗。右ロー、左ボディ、右ハイキックと攻める宍戸。左ミドルを連発し、低く入ってこようとするシャファーへテンカオを突き刺す。シャファーは低く構えて潜り込んでのパンチを狙うが、宍戸はこれを許さない。ボディを叩き、顔面へのパンチに繋げる。形勢逆転に爆発する「宍戸コール」。宍戸はテンカオを連発し、コーナーへ詰めてフック&アッパー。宍戸の攻勢に大歓声が沸き起こり、ゴングの音が掻き消されてシャファーがパンチを出し続ける一幕も。
4R、左ロー、左ハイ、左ミドルと蹴りを放っていく宍戸。ジャブでシャファーを追い詰め、ボディを叩く。前に出てきたところに合わせた宍戸のヒザでシャファーが腰を落とした! 一気にラッシュをかける宍戸。前蹴り、ローキック、テンカオから右ストレート。シャファーも負けじと右を返す。
アッパーを狙ってきたシャファーにテンカオを突き刺し、飛びヒザ蹴りに行く宍戸。ジャブでシャファーをコーナーへ釘付けにし、ジャブからボディブロー、前蹴りとボディを徹底的に攻める。宍戸の右ローでコーナーへ下がったシャファーは、ロープに両腕を乗せて試合中に休んでしまう。
5R、宍戸はハイキックからバックキック、シャファーも胴廻し回転蹴りを繰り出す。宍戸はバックキックから掴んでのヒザ蹴り、逃げるシャファーを追っていき、シャファーがパンチで応戦するとヒザ蹴りを合わせる。コーナーへ詰めてのパンチ連打とヒザ蹴り連打! 組みヒザで顔面も狙っていくと、ここでシャファーにダウンが告げられる!
シャファーは左右のパンチを出しながら前へ出て行くが、宍戸のヒザ蹴りをボディにもらうと組み付く。すると宍戸は顔面へのヒザ蹴り連打、逃げるシャファー。宍戸はハイキックからコーナーへ詰めてのパンチ連打、シャファーも打ち返す。宍戸が前蹴り二連打を繰り出したが、その内の一発が急所に入ったとシャファーがアピールし、宍戸にイエローカードが掲示された。しかし、サブレフェリーから「金的には当たってない」との指摘があり、両者にイエローカードという措置となった。
試合再開、ローで前に出て行く宍戸。シャファーも左右フックで突っ込んでいく。宍戸が投げを打とうとしたが失敗、さらに打ち合う両雄。大盛り上がりの中、最後のゴングが鳴った。あまりの興奮と熱狂ぶりに、アナウンスが判定を「29-27、29-26、29-26」と3R制と間違えてコールしてしまったほどである。
「今日の大会、本当にいろんな事が起きて、予期せぬ事が起きてます。こういった大変な状況だからこそ、会長の留守を守り、団体を守っていこうという気持ちが高まりました。S-cupへ向けてキビシイ闘いが続きますが、応援よろしくお願いします!」と宍戸も興奮気味にマイクアピールを行った。
▼第7試合 71kg契約 エキスパートクラスルール3分5R
○緒形健一(シーザー/SB日本スーパーウェルター級王者)
KO 2R2分57秒 ※左右のストレート連打
●ポール・スミス(オーストラリア/TEAM
JABOUT/ISKAオーストラリアウェルター級王者)
シュートボクシング創設以来、初めてシーザー武志会長が会場に姿を現せない(体調不良のドクターストップにより)という異常事態の中、“シーザー魂を最も受けついだ男”緒形健一が、「シーザーの留守は俺が守る」という田中リングアナのコールで登場!
1R、ジャブを突くスミスに緒形はローキック。返しのスミスのパンチを両腕ブロックでしっかりとガードして、ジャブ&ローを返して行く。長いリーチからアッパーを狙ってくるスミス、緒形はボディブローを入れて左右のフック。ところが、コーナーへ詰めていったところで逆に右フックをもらい、緒形がゆっくりとダウンしてしまう。一気にパンチで詰めるスミスを前蹴りで突き放す緒形。ローキックも返し、右ストレートをクリーンヒットさせる。スミスのワンツーに左ミドルを合わせたところで初回終了。
2R、左右の長いリーチからよく伸びるストレートを出すスミス。緒形はローを合わせようとしたが、正面に立ってしまったためスミスのワンツーで吹っ飛び2度目のダウンを喫する! 緒形は逆転を狙い思い切って右ストレート、右アッパーで突っ込む。スミスも飛びヒザ蹴り、右フックで応戦。緒形はボディから顔面へのワンツー、スミスは飛びヒザ蹴り。スミスがボディを嫌がる素振りを見せる。ジャブで突き放すスミスを左フックで吹っ飛ばす緒形。左右の連打でコーナーへ釘付けにし、逃げるスミスをパンチで追い回す。
そして2Rの残り時間僅か5秒、ロープを背負ったスミスに緒形が左右のストレートで猛ラッシュを仕掛けると、連続してスミスの頭が揺れる! スミスがそのまま横倒しにダウン! 立ったまま気を失ったようだ。大逆転のKO勝ちに、場内は総立ち! 興奮した緒形も場内を指さして歓声に応える。
「今日、シーザー会長が来てません。いろいろあったんですが、会長がいなかったので気合入りすぎて最初ポカしました。11月にS-cupがあるので今日は死んでも負けられないと思ってました。もう、ひとつも落とせない。優勝するために頑張っていきます!」と宣言、満員の観客からの大歓声に応えた。
▼第6試合 60kg契約 エキスパートクラスルール3分5R
○ラジャサクレック・ソーワラピン(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス)
TKO 1R0分50秒 ※ドクターストップ
●及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者)
休憩明け、場内にはなぜか新日本プロレスのテーマソングが…すると、なんとリング上には新日本プロレスの田中リングアナの姿が! 「K-1、PRIDE何するものぞ。極上の立ち技総合格闘技。“S”の魂。これがシュートボクシングだ!」と名調子で場内を盛り上げる。
昨日夜、石川が怪我のため急遽欠場が決まり、全日本キックで藤原あらしや前田尚紀と対戦したラジャサクレック・ソーワラピンがスクランブル参戦。残念ながら軽量級頂上対決はお預けとなった。
ラジャサクレックが体にタイオイルを塗りすぎてリングに上がったため、イエローカードが掲示されての試合開始。1R、ジャブを伸ばして右ローを飛ばす及川に、ラジャサクレックがいきなりの縦ヒジ凶弾二連発! これで及川がカットし、ドクターチェックとなる波乱の幕開け。再開後、タイ人は両手を広げて及川を挑発し、飛び込むような左右フック。及川もパンチで応戦するが、再び及川の出血が酷くなりドクターストップがかかった。
▼第5試合 60kg契約 エキスパートクラス特別ルール3分3R
○三原日出男(シーザー/SB日本スーパーフェザー級5位)
TKO 1R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●ナグランチューンマーサM16(龍生塾/SB日本フェザー級2位)
▼第4試合 57.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール3分3R
○歌川暁文(UWFスネークピット・ジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位)
判定 3-0 ※30-27、30-27、30-24
●炎出丸(クロスポイント吉祥寺)
▼第3試合 70kg契約 エキスパートクラス特別ルール3分3R
○山口太雅(寝屋川)
TKO 1R1分1秒 ※レフェリーストップ
●加藤 誠(ピンクモンスター軍/掣圏真陰流トーナメント準優勝)
▼第2試合 55kg契約 エキスパートクラス特別ルール3分3R
○えなりのりゆき(シーザー)
延長判定 3-0 ※10-9、10-9、10-9
本戦判定 0-0 ※29-29、30-30、30-30
●ファントム進也(龍生塾)
▼第1試合 57kg契約 スターティングクラスルール2分3R
○新幡昭男(U−FILE CAMP)
KO 2R1分36秒 ※3ノックダウン
●中森保貴(シーザー)
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