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【MA日本キック】国崇が王座対決をあっさり制す、早千予は大熱闘の末にKO勝ち

2006/06/02


マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「KICK GUTS 2006 SUPRISING-4th」

2006年6月2日(金)東京・後楽園ホール
オープニングファイト開始17:10 本戦開始18:10



▼ダブルメインイベント第2試合 MA×NJKF バンタム級交流戦王者対決3分5R
○国 崇(拳之会/NJKFバンタム級王者)
TKO 2R0分00秒 ※ドクターストップ
●岩波祐次(渡辺/MA日本バンタム級王者)

 1R、岩波が右ロー二連発から左ミドル、国崇はインローを返す。圧力を掛けていく国崇、左ミドルからレバー、ローからレバーとレバーブローへ繋げて最後はしっかりと右ローを蹴る。

 国崇は岩波の左フックをかわしながらレバーブロー、岩波も負けじとボディストレートを返していく。国崇の強烈なレバーに場内がどよめく、続けてローを蹴る。

 下がりながらもパンチを返していく岩波に、圧力を掛けて右ローを蹴っていく国崇。左アッパーを空振りすると、すぐに右のハイキック! 国崇がヒジを繰り出すと、岩波もヒジを返す気の強さを見せる。ここでゴング。

 ところが、勝負はこの時点で決まっていた。国崇の右ハイキックでカットされた岩波の左目上の傷口が深く、2Rが始まったと同時にドクターストップ。2R0分00秒、TKOという珍しいタイムで国崇が圧勝を遂げ、梶原一騎杯も手にした。



▼ダブルメインイベント第1試合 ショーダウンマッチ 62kg契約3分3R延長1R
○ランサヤーム・センモロコットジム(タイ)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●木村 允(土浦/MA日本ライト級王者)

 1R、サウスポーに構える木村は左ミドルと左ロー、右フックを引っ掛けて左ローへと繋げる。左ローを蹴ってワンツー。ランサヤームがパンチで出ようとすると、カウンターの左ローだ。ランサヤームはほとんどの時間、ロープを背負ったままこのラウンドを過ごした。

 2R、木村はフックから左ローへと攻める。ランサヤームが組み付くと、そのまま後ろへ押して倒れる。ロープを背負うランサヤームへ、木村が左ストレートから左縦ヒジの連続攻撃。

 組み付くランサヤーム、木村はひたすら左ローを蹴り続ける。ランサヤームも右ミドルを返し、前蹴りで転倒させるが、攻めてが極端に少ない。

 3R開始直後、木村の左ストレートがランサヤームの顔面を綺麗に捕らえる! 組み付くと投げをうつランサヤーム。

 木村は右ローから左ロー、すぐに左ミドル。ランサヤームの右ミドルに木村が転倒、組み合っても投げられる。ジャンプしてのヒジを繰り出すランサヤーム!

 木村は連打でロープへ詰めていくが、やはり組み付かれて倒される。木村にとってはどうにも煮え切らない内容で試合終了のゴングを聞いた。




▼第8試合 UKF世界女子フライ級選手権試合3分5R ※ヒジなし
○早千予(白龍/王者/女子キック八冠王)
KO 4R0分50秒 ※バックキック
●グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/挑戦者/J-NETWORK・J-GIRLS1位)
※早千予が王座を防衛。

 2R、パンチでガンガンと前に出る早千予に対し、グレイシャアも右ストレートを打ち返す。早千予はハイキック、テンカオを織り交ぜてパンチを出して前へ。途中、グレイシャアのパンチが当たると大歓声が沸き起こるが、攻め続けるのは早千予。

 3R、フックで前に出る早千予、左ミドルと右ストレートで迎え撃つグレイシャア。早千予のローキックに右フックを返すグレイシャア。グレイシャアのパンチが当たると、早千予が猛然と打ち返す。

 足を止めて打ち合う両者はバッティングが多い。追い込んでいく早千予、グレイシャアもアッパー、前蹴りで打ち返すが、勢いは早千予が優っている。

 右ローを必死に蹴り返すグレイシャアに、パンチで突っ込む早千予の右ストレートがヒット! コーナーへ吹っ飛ぶグレイシャア。

 早千予はパンチを出してひたすら前に出るが、グレイシャアもしぶとくローを蹴り返す。両者、死力を尽くしての闘いで足元がふらつき、ゴングが鳴ると自軍コーナーへ戻るのがやっとの状態で、イスに座り込んだ。

 4R、パンチで前に出る早千予にグレイシャアも応戦。が、圧力は早千予が上回る。ロープへ詰まるグレイシャア、そこへ早千予のバックキックがボディへ炸裂! 

 力尽き、うずくまるグレイシャア。立ち上がるも腹を抑えたままで、レフェリーがその状態を見てストップ! 早千予が見事なKOで王座防衛を果たした。

「ありがとうございました。真樹先生、出させていただきましてありがとうございました。ファンの皆様、この度はご迷惑をおかけしてすいませんでした。

 本当に申し訳ありませんでした。そしてグレイシャア選手、私とやっていただいてありがとうございました。心から感謝します。今までやった相手の中でも強い選手だと思います。

 これからもよろしくお願いします。これからまた、MA選手として頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」とマイクアピール。

 両者の心のこもったいい試合だった。早千予はこの試合を最後に、MA日本キックでは1年間の出場停止処分となる。

●早千予のコメント
「左ヒザを痛めていたんですが、今日は負けたら顔も見せられないので、絶対に勝つつもりでいました。グレイシャア選手は国内でKO負けがないとのことでしたので、勝つのとKOするのは絶対条件でした。

 効いたパンチは覚えていません。痛いパンチはいっぱいありましたけど。悪いイメージを与えてしまって、本当に申し訳ありません。事故に関しては示談が成立したんですが、連盟からは出場停止処分になってしまったので海外で試合をしていきます。

 本当は海外でもやらないつもりでしたが、羽田会長からベルトは守った方がいいよと言われてやる事にしました。でも、ファイトマネーは全額寄付します。次の試合は6月23日に、アメリカでWIKBAのヒジありルールのタイトルマッチをやります」


▼第7試合 真樹日佐夫杯ヘビー級トーナメント決勝戦
ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R ※ヒジあり
○松本勇三(勇三道場/空手9冠王)
延長1回 判定3−0 ※三者とも10−8
●天昇山(キング/NJKFヘビー級3位)
※本戦は29−29、30−28、30−30

▼第6試合 53.5kg契約ノンタイトル戦 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○飛燕野嶋(KAKUMEI.契明/同級2位)
KO 2R2分15秒 ※左ストレート
●森田晃允(橋本/MA日本フライ級王者)

▼第5試合 スペシャルプレゼント プロレス・タッグマッチ60分一本勝負
初代タイガーマスク&折原昌夫
VS
石川雄規&木村浩一郎

▼第4試合 ライト級ランキング戦 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○渡辺大介(ダイケン/同級4位)
判定2−0 ※29−29、29−28、29−28
●TAKI(士道館/同級3位)

▼第3試合 ライト級ランキング戦 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○佑 機(橋本/スーパーフェザー級3位)
KO 2R2分12秒 ※右ストレート
●近藤一輝(真樹ジム愛知/ライト級9位)

▼第2試合 ヘビー級(85kg以下)ワンデートーナメント第2試合 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○天昇山(キング/NJKFヘビー級3位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●野口 学(土浦/MA日本ヘビー級5位)

▼第1試合 ヘビー級(85kg以下)ワンデートーナメント第2試合 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○松本勇三(勇三道場/空手9冠王)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
●YABU(龍生塾/シュートボクシング・ミドル級5位)


▼ヤングファイト第5試合 ランキング戦 バンタム級 3分3R
○RIOT(真樹ジムオキナワ/同級9位)
KO 1R1分35秒
●桜井裕也(習志野/同級7位)

▼ヤングファイト第4試合 ランキング戦 フライ級(52kg契約) 3分3R
○佐藤アキラ(谷山)
判定2−1 ※30−29、30−29、29−30
●野口清文(マイウェイ/同級7位)

▼ヤングファイト第3試合 ランキング戦 ライト級 3分3R
○道浦義和(多田/同級10位)
判定3−0 ※30−29、30−28、29−28
●中村ひろき(真樹ジムオキナワ)

▼ヤングファイト第2試合 ライト級 2分3R
○森久保創(山木ジム)
KO 1R2分00秒
●大山和也(真樹ジムアイチ)

▼ヤングファイト第1試合 スーパーフェザー級 2分3R
○島田 泰(真樹ジムオキナワ)
判定2−1 ※29−30、30−29、30−29
●希 〜Nozomi〜(習志野)



【関連リンク】

≫MA日本キックボクシング連盟公式サイト

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