リアルジャパンプロレス主催
「旗揚げ1周年&初代タイガー25周年特別興行」
2006年6月7日(水)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
本邦初となる“真剣による闘い”撃剣試合トーナメント。この撃剣トーナメントは刃引きした真剣(※刃をつけていない、また刃をひきつぶした刀剣で剣先も丸めてある)を使用。
防具はアンダーシャツの上に防弾チョッキの素材のシャツ、喉輪、スネ当、正面は厚い皮で作った防具、手首より下も皮製の防具。ルールは「お互いがサムライなのでなし」。古武術は腕、足、首にある動脈を切ることを目的としており、親指を切る技、内側の手首の動脈を切る技、首を袈裟切り、足のスネや足の裏側の動脈を切る技、突きは当たったところ全て有効というルール。一本が入ったらかすっても動脈が切れれば命がないと仮定し、選手は「一本入りました」と申告しなければならない。
撃剣は抜刀術、竹刀剣術、居合い術の三つに分かれた剣術を再び一つにしようという試みであり、「ほぼ完璧な防具が出来た」が、防具が完成したのはつい最近で、選手は十分な稽古が出来ていないと事前に説明があった。
「白刃が頭をかすめればやはり怖いです。4選手はいま会場の隅で恐怖感と闘っているでしょう。この若き剣士たちの勇気を褒め称えてあげてください。この撃剣試合はサムライがどのように日本刀を使ったのかという事を知りたいという気持ち、信頼できる関係でなければやってはいけない。ワールドカップのような国歌の威信を掛けたスポーツという名の擬似戦争であれば必ず殺し合いになる」とも説明されている。
▼撃剣(真剣)試合トーナメント 決勝戦
○伊藤博貴
一本 胴斬り
●長谷川康治
お互いに気合いを発し、長谷川が面打ち。伊藤が上段に構え、一気に振り落としていくもこれはかわされる。剣を合わせて組み合い、再び離れる。長谷川がスネを切りつけるも、これは不完全。長谷川の切り付けを受け、すぐに胴を返した伊藤が一本勝ちで優勝した。
全日本戸山流居合道連盟の旗谷嘉辰会長は、「いい試合でありました。お互いに入ったんですが、その場合は両方死んでいるとのことでとりません。その中で伊藤選手の胴が入り、真剣であれば死んでいたという事で一本となりました」と説明した。
▼撃剣(真剣)試合トーナメント 1回戦 第2試合
○伊藤博貴
一本 小手斬り
●一色大吾
お互いに中段に構え、剣の鍔を合わせて時代劇のように離れる。
中央で剣先が当たり、カチカチと音が鳴る。伊藤は上段に構えなおし、切りつけていくが距離が遠い。お互いに小手を切り合ったところで、伊藤の剣が当たり一本勝ちし、次の決勝戦へと駒を進めた。
▼撃剣(真剣)試合トーナメント 1回戦 第1試合
○長谷川康治
一本 面斬り
●柳田義博
お互いに中段に構え、長い見合いが続く。圧力を掛けていくのは長谷川の方。長谷川が踏み込んでいくと、柳田が刀を払う。
柳田も突きで入っていき、押しては引き、引いては下がるという展開。上段に構えなおした長谷川の面が入って一本勝ち。
▼掣圏真陰流トーナメント 決勝戦 7分1R
○滝沢 充
KO 0分22秒 ※右フック
●佐藤大希
佐藤がハイキックからパンチの連打、滝沢も左右のフックで迎え撃つ。一旦離れて、再び佐藤が打ち合いに行ったところで、佐藤の空振りに合わせて滝沢が右フックのカウンター。この一発で佐藤は倒れ、滝沢がKO勝ちした。
これで滝沢は第3回に続いて、第7回大会も制覇した。
▼掣圏真陰流トーナメント 1回戦 第2試合 5分1R
○佐藤大希(MAXジム/72kg)
TKO 0分43秒
●加藤 誠(ピンクタイガーモンスター軍/74kg)
サウスポーの佐藤が長いリーチを利してストレートを連打、いきなりのラッシュに押された加藤だが、組み付くと寝技へ。ギロチンチョークに捕らえるも、これは逃げられる。再びスタンドとなり、佐藤が離れた位置から飛びヒザ蹴りの奇襲! 加藤が前にうずくまって倒れ、佐藤がパウンドを連打したところでレフェリーストップとなった。加藤はすぐに「なんでストップなのか?」とばかりに、あっ気にとられた表情で顔を上げたが、体勢が悪すぎただけにストップは仕方がなかっただろう。
▼掣圏真陰流トーナメント 1回戦 第1試合 5分1R
○滝沢 充(スーパータイガージム/68kg)
判定3−0
●菅田清仁(東海南体育協会/68kg)
滝沢のジャブに組み付く菅田、そのままテイクダウンしてマウントになる。しがみつく滝沢に左右のパンチを繰り出す菅田だが、ブレイク。パンチを放つ滝沢に組み付いていく菅田。低いタックルに菅田が来たところで滝沢の右フックが入る。菅田はこれで鼻血を出す。ジャブを出して前に出て行く滝沢だが、菅田はタックル一本やり。打ち合わず、寝技に行って足関節を狙うもブレイク。
フックを出して行く滝沢だが、組み付かれるのを警戒してあまり手が出ない。菅田も打ち合う気はないため、お見合いの膠着状態が続く。最後、フックを連打してテイクダウンを防いだところで試合終了。判定3−0で滝沢が勝利した。
(レフェリーキャプ)
かつて修斗のレフェリーとして活躍した東大出身・小方康至が、掣圏真陰流審判団の審判長に就任した。 |