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【ライズ】水谷がトーナメント優勝! 須藤の豪腕が尾崎をKO

2006/06/25


R.I.S.E.プロモーション/フルキャスト
「FULLCAST PRESENTS
R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT'06」

2006年6月25日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 本戦開始16:00 
※オープニングファイト15:15開始

▼メインイベント FLASH to CRUSH TOURNAMENT 決勝
※決勝のみ3分3R延長2R、決勝以外は3分3R延長1R
水谷秀樹(スクランブル渋谷/DoA TOURNAMENT'05 3位)
KO 3R0分45秒 ※2ノックダウン
KAWASAKI(リアルディール/REALDEALライト級王者)

 1R、足を使って距離を取る水谷に、KAWASAKIは右ストレートで前に出て組み付く。組んでからの攻防になると水谷はボディにヒザ蹴り、そこから離れ際にパンチを当てる。そしてガードを下げて半身に構える独特な動きでKAWASAKIを翻弄する。

 対するKAWASAKIは前に出ながら左右のフックを振り回し、水谷の蹴り技を封じ、パンチを当てていく。カウンターのバックブローを狙う水谷は、KAWASAKIの右ハイキックをキャッチして、そのままマットにKAWASAKIをマットに転がす。

 2R、水谷は左のローを連発し、組み付いてヒザ蹴りを狙うが、KAWASAKIもそれを許さない。ひたすら左右のパンチを繰り返し、まさにグチャグチャファイトで対抗するKAWASAKI。スタミナ切れの感がある水谷は必死に左ローを蹴り、KAWASAKIがパンチで前に出るという展開が続く。互いに6Rを戦っているために、ダメージと疲れはピークを迎えている。

 しかしダメージを蓄積させていたのはKAWASAKIの方だった。3R開始直後に、水谷の左ローでダウン気味にバランスを崩すと、逆にここをチャンスだと踏んだ水谷は最後の力を振り絞って、左ローを連打。この執念の左ローで水谷がKAWASAKIをマットに沈め、トーナメントを制した。

 悲願のベルト奪取となった水谷は「TATSUJI戦に負けてから、この日のためにやってきました。仕事も指導も練習も一生懸命やってきました。今までやってきたことが何だったのかを考えたら、優勝以外は欲しくないと思っていて、本当にうれしいです。

 1回戦のファイヤー戦で消耗してしまい、正直きついと思ったんですけど、セコンドと応援団の声で頑張ることが出来ました。諦めないでよかった、本当に諦めないでよかったと思います」と挨拶。来場していた母親に向けて「幼稚園生の頃からずっとやんちゃ坊主で、迷惑ばかりかけてきました。31歳で初めて親孝行できました」とメッセージを送る。

 そしてテレビ中継用にコメントを求められると、「自分は27歳から格闘技を始めたんですが、年齢が遅くても好きなことを続けて、願いを持ってやっていれば、その願いが叶うってことが分かっていただけたでしょうか? みなさんも願いを持って諦めずに、夢を叶えましょう!」と力強く語った。

 大会を観戦していたフルキャスト平野社長も「水谷選手は今まで何度もトライしてきて、栄冠を掴んでくれて良かったと思います。僕には準決勝も2Rまでは押されていたように見えたのに、そこを一発で形勢逆転してしっかり勝って。あんなに影響力のある試合も珍しいですよね。

 それに27歳で格闘技を始め頂点に立った水谷選手を見ると、年齢は関係ないし、信念と夢があればその夢は叶うと感じました。人々の夢を応援している私たちにとって、最高の選手が優勝してくれたと思います」と、水谷に賞賛の言葉を送った。


▼セミファイナル スペシャルワンマッチ 70kg以下契約 3分3R
須藤信充(team SUDO/元NKBミドル&ウェルター級、元K-U&全日本ライト級王者)
KO  2R1分28秒 ※3ノックダウン
尾崎圭司(チームドラゴン/02年、03年全日本フルコンタクトテコンドー選手権優勝)

 1R、尾崎が右ローと左サイドキック。尾崎の右ストレートに須藤が左フックを強振する。

 しっかりとガードを固めて右ローを蹴る尾崎に対し、須藤は左ボディを返す。下がる須藤に尾崎は首相撲からヒザ蹴り。ブレイクでの再開後、右ローが相打ち。

 プレッシャーをかけてジリジリと前に出る尾崎は右ハイキックを飛ばし、須藤がロープを背負おうと左のバックキックも見せる。

 左ボディから右フックを出す須藤。残り10秒、尾崎は再び須藤をロープに詰めて、バックキックを飛ばす。

 2Rに入ってもプレッシャーをかけて前に出るのは尾崎。須藤にロープを背負わせると、左のサイドキック、そして飛びヒザ蹴りを当てる。須藤は尾崎に組み付いて追撃を許さない。ここまで劣勢だった須藤が左ボディから左フック、そして再び左フックを当てると尾崎がダウン!

 ダメージの色が見える尾崎に対し、須藤はすぐにパンチで襲い掛かって左フックで2度目のダウンを奪取。何とか立ち上がった尾崎だったが足元がおぼつかない。

 そこで須藤は右ローで尾崎をぐらつかせ、動きの止まった尾崎にパンチの連打を浴びせ、レフェリーが試合を止めた。

 試合後、マイクを握り、「今日はご来場ありがとうございます。ちょっと尾崎君のスピードにテンパッたけど、一発当たればこうなる。今日はまた勉強になりました、ハハハハハ。

 これから最高の技を見せるために頑張りますんで、また応援ヨロシクお願いします」と語った須藤。一発の破壊力で試合をひっくり返し、改めてその豪腕ぶりをアピールする結果となった。


▼第8試合 スペシャルワンマッチ 70kg以下契約 3分3R
白 虎(レンジャー品川/元NKBウェルター級王者、DoAトーナメント’05準優勝)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30‐29
磨裟留(フリー/DoAトーナメント’03準優勝)

 1R序盤は互いにローを飛ばす様子見の静かな展開が続く。1分過ぎから徐々にパンチが出るようになり、磨裟留が右ボディからのコンビネーションで白虎をロープに詰める。

 パンチ中心の磨裟留に対し、白虎はテンカオと前蹴り。距離を取ると早い右ローを飛ばし、磨裟留のパンチを上手く裁いて的確に右ストレートを当てていく。

 2R、ローを蹴る白虎に磨裟留が左フックを当てて、ロープまで詰めるも、白虎は足を使ってうまく逃げる。白虎のパンチの打ち終わりを狙い磨裟留が右ストレート。

 左フック、右ローを出していく磨裟留。しかし残り30秒、白虎がパンチで前に出ながら強烈なテンカオ。磨裟留のパンチに合わせて立て続けにテンカオを当てて磨裟留を後退させる。

 3R、白虎はローのうち終わりにパンチで前に出てテンカオ。その後も白虎は圧力をかけて前に出てテンカオ、テンカオをフェイントにして左右のストレートを打ち込む。

 磨裟留は左フックを皮切りに右ストレート。パンチで手数を出して、白虎に左フックを当てる。しかし試合が進むに連れて、白虎が突進力で勝り、磨裟留を後退させて左右のストレートを乱れ打ち。上手く攻撃をまとめた白虎が磨裟留から判定勝利を収めた。


▼第7試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 準決勝 第2試合
水谷秀樹(スクランブル渋谷/DoA TOURNAMENT'05 3位)
判定 2-0 ※29-29、29-28、29-28
末廣智明(大道塾吉祥寺支部)

 1R、乱戦に持ち込もうとする水谷に、末廣はしっかりと距離をとりながら右のパンチを当てていく。前蹴り、ローキックで水谷を翻弄し、水谷が組み付いてくると太ももへのヒザ蹴りだ。

 2R、首相撲に捕らえた末廣が面白いようにヒザ蹴りを当てていく。

 太もも、ボディへとヒザ蹴りを打ち分け、首相撲を解除すると顔面へパンチを集め、前蹴りとテンカオでボディを攻める。上・中・下に打ち分けるコンビネーションで末廣が圧倒。

 しかし3R、ついに格闘技の神が水谷に降臨した。末廣がパンチでも蹴りでもヒザでも圧倒していたが、水谷のバックブローが火を噴き末廣が大きくバランスを崩す。さらにもう一発、バックブローを叩き込む水谷。

 乱戦に持ち込んだ水谷は、バックブローから押すような左ストレートで大逆転のダウンを奪った! 勢いづく水谷はバックブローから左右フックの連打。末廣も逆襲を開始し、左右フックからの左ハイキック、さらに連打で水谷を倒しに行くが、ダウンのポイントを奪い返すことが出来なかった。


▼第6試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 準決勝 第1試合
KAWASAKI(リアルディール/REALDEALライト級王者)
判定 3-0 ※29-28、29-28、29-28
上松大輔(チームドラゴン)

 1R、KAWASAKIは上松にパンチの距離をとらせず、パンチを出しながらどんどん前へ出て組み付く。上松は下がりながら右ストレートを狙うが、KAWASAKIの圧力に押されてしまう。もつれたところで離れ際にKAWASAKIの右ストレートがヒット、上松がダウンする。

 倒そうと焦る上松はパンチを出していくが、KAWASAKIの突進を止めるには至らない。ワンツー、左フックを放っていくが圧力で押されてどうしても下がってしまう上松。

 2Rの終盤、上松の右ストレートがKAWASAKIの首を捻るが、KAWASAKIは首を捻ったまま“効いてないよ”のポーズ。

 3Rも倒そうとパンチのコンビネーションを繰り出していく上松だが、KAWASAKIのガードが固くなかなかクリーンヒットが奪えない。逆に圧力をかけていくKAWASAKIが上松をロープに詰めて左ストレートを何度か入れ、上松の逆転のチャンスを奪った。結果、KAWASAKIがダウンのポイントを守りきり、優勝候補の上松を下して決勝へ進出した。


▼第5試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 1回戦 第4試合
水谷秀樹(スクランブル渋谷/DoA TOURNAMENT'05 3位)
判定 3-0 ※30-29、29-28、29-28
ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NETWORKライト級5位)

 両者とも1Rからグチャグチャの打ち合いを展開。その中で水谷は顔面への左前蹴りを抜群のタイミングでヒットさせていく。ローキックや左右フック、変則的な動きからのフックも当てていく。

 2Rにはパンチで入ってくるファイヤーの頭が下がるところに左のヒザ蹴りを合わせ、組み合っても柔らかい体を活かしてファイヤーの顔面へヒザ蹴りを叩き込んで行く。このヒザ蹴りでファイヤーの歯が二本折れ、マットに転がった。

 3Rになると勝負をかけたファイヤーがパンチで前に出る。左フックがクリーンヒット、水谷は左ローキックを効かせてすぐにフックを連打。ファイヤーも左ハイキック、右アッパーで逆襲し、激しい競り合いが繰り広げられたが、水谷が判定で勝利を収めた。


▼第4試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 1回戦 第3試合
末廣智明(大道塾吉祥寺支部)
KO 1R46秒 ※2ノックダウン
板橋 寛(大誠塾)

 静かな立ち上がりかと思われた瞬間、末廣の放った左フックからの右フックが板橋のアゴの先端を捉えた!

 力の抜けたソリッドでシャープなパンチ。これで板橋がダウン。立ち上がるも、末廣はすぐに踏み込んでやはり左フックからの右フック、板橋は何も出来ないままマットに沈んだ。


▼第3試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 1回戦 第2試合
KAWASAKI(リアルディール/REALDEALライト級王者)
判定 3-0 ※30-29、30-29、30-29
黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級4位)

 リングに登場するやとんこつラーメンの袋を会場に投げ入れるKAWASAKI。自らを“とんこつ”に例えるKAWASAKIは、ファイトスタイルもギトギトだ。

 KAWASAKIが押すようなパンチでどんどん前へ出て、黒田を下がらせる。黒田もミドルキックを中心に返していくが、KAWASAKIの一方的な手数に棒立ちとなってしまう場面が目立つ。KAWASAKIは間合いが空くと、右の前へ飛ぶようなテンカオを決めてすぐに連打。

 2RもKAWASAKIの前進と手数は止まらず、黒田を追い回す。黒田もパンチを返すが、KAWASAKIはその2倍・3倍の手数を繰り出して圧力で黒田を下がらせる。

 3Rには左の前蹴りを顔面に炸裂させ、一気にパンチをまとめて行くKAWASAKI。黒田が組んでくると左のアッパーを突き上げる。絶対的な手数の差とアグレッシブさでKAWASAKIが勝利した。


▼第2試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT 1回戦 第1試合 
上松大輔(チームドラゴン)
判定 3-0 ※30-28、30-28、30-28
加護秀明(レグルス池袋/KANMINARIMON 60kgトーナメント優勝)

 1R、上松がいきなりの右ストレートで加護に尻餅を付かせるが、動きが硬くパンチの回転力もないため単調な打ち合いが続く。

 加護は得意の組んでからのヒザ蹴り。しかし、上松もこれに対応して逆にヒザ蹴りを入れていく。

 2Rには上松がボディへのヒザ蹴りで優勢となり、パンチに繋げていく。右ローもヒットするが、タフな加護は上体がやや浮き気味の上松にパンチを返していく。

 3R、加護がパンチで攻め入ったところへ上松の左テンカオがカウンターでグサリ。そこから一気に連打を決める上松。さらに右フックからテンカオ、そして連打へと繋ぎ、粘る加護を振り切った。


▼第1試合 FLASH to CRUSH TOURNAMENT リザーブマッチ
龍 馬(y-park)
延長判定 2-1 ※9-10、10-9、10-9
本戦判定 1-0 ※30-30、30-29、30-30
藤井 徹(湘南格闘クラブ)

 いつもどおり遠い間合いからパンチで突っ込んでいく龍馬。藤井は前足重心の龍馬にローキックを合わせていくが、竜馬がどんどん手を出して突っ込んでくるため闘いにくそうだ。

 龍馬のペースは2〜3Rも変らず、藤井のローキックも効いているが構わず前進。追い回すようにパンチを振り回す龍馬、最後にはバックブローをヒットさせてスプリットの判定勝ちをものにした。


▼オープニングファイト第2試合 49.0kg以下契約
ジェット・イズミ(クロスポイント吉祥寺)
判定 0-1 ※29-30、29-29、29-29
岡田敦子(ドージョーチャクリキ・ジャパン)

 1R、ジャブを効果的に突く岡田に対し、ジェットは左フックを強振。岡田の右顔面前蹴りでジェットが鼻血を出し、ロープ際に詰めた岡田が打ちに行くとジェットも足を止めて打ち合いに応じる。

 2R、岡田が素早い連打を繰り出せば、ジェットは左フックとローを返す。岡田の左ミドルも入りだし、左ジャブ→左フックのコンビネーションパンチを多用。

 これでジェットが入りにくそうに見える。岡田はコンパクトなフックの連打で前に出て、ジェットの強い左フックを手数で上回る。

 3R、岡田がパンチの連打で一気に前に出る。回転の利いたパンチがジェットを捕らえ、ジェットもフックで応戦するが岡田の右ミドルが鋭く決まった。ここまでは予想に反して岡田が優勢。

 しかし、岡田がパンチを打ちに行ったところでジェットのカウンターストレートが入り、岡田は仰け反る。同じようなパターンでジェットのストレートが入り、アゴが跳ね上がる岡田。

 両者ともパンチの打ち合いに行くも、ジェットが頭を下げて入るためバッティングが多く、警告が発せられる。岡田が最後も前に出て連打を繰り出したが、判定はドローとなった。


▼オープニングファイト第1試合 66.0kg以下契約
加藤大輔(OGUNI-GYM)
判定 2-0 ※29-29、30-29、29-28
斉藤武彦(スクランブル渋谷)



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