DEEP事務局
「clubDEEP東京」
2006年7月8日(土)東京・新宿FACE
開場14:00 1部開始14:30 2部開始17:00
▽第2部
▼第12試合 90kg契約 5分2R
○大場貴弘(フリー)
TKO 2R3分52秒 ※レフェリーストップ
●大堀竜二(R-BLOOD)
1R、大堀の周りを回りながら右ローを蹴る大場。テイクダウンを狙って前に出てくる大堀を突き放してパンチを打つ。大堀は大場をロープまで詰めると、四つ組みの状態からテイクダウン。一度、立ち上がって大場の足を振ってパスガードした大堀だが、サイドポジションでヒジ打ちを出してしまい、ブレイク&イエローカードが提示される。
大場は右フックから左ストレート。そのまま大堀に組み付いてテイクダウンを狙う。大堀はロープを掴んでそれを阻止するも、反則は宣告されない。
逆に大堀がテイクダウンを奪うが、大場はガードに戻し、ブレイクを待つ。再開後、ボディへの左ストレートから右フックを返す大場。ラウンド終盤は大場が打撃でややペースを掴み始める。
2R、大場は顔面とボディにジャブとストレートを打ち分け、そこから右フックを返すなど、的確にパンチを当てていく。そして大堀が下がると大場は飛びヒザ蹴り。その後、大場はパンチだけでなく右ローを飛ばし、右フック、左ストレートを当てていく。
打撃で押し込まれる大堀だったが、何とか大場をロープに押し込んでテイクダウン。しかし大場もハーフガードの状態ながらパスガードとパウンドを阻止し、ブレイクを待つ。
そして再開後、大場が左ストレートを当て、大堀が後退したところで右フック。これが大堀の顔面を捉え、大堀はダウン気味に倒れる。亀になる大堀に大場がパウンドを連発したところで、レフェリーが試合を止めた。
熱戦続きの大会を見事にTKOで締めくくった大場は、試合後「今日は何度かテイクダウンをされましたが、不慣れな打撃で行こうと決めてました」とコメント。
「連敗してから、このままのスタイルでは勝てないと思って、マネベボクシングジムさんや足立光さんから打撃を教わり、フィジカル面ではBCGの長末トレーナーに見てもらっています。自分は外国人選手と戦って勝てるような選手になりたいし、まだまだ伸びると思っている」と語り、過去にPRIDE武士道のリングで敗れたデニス・カーンへのリベンジ、そして将来的な外国人選手との対戦を希望した。
▼第11試合 70kg契約 5分2R
○ファブリシオ・”ピットブル”・モンテイロ(グレイシー・バッハ・コンバットチーム)
一本 2R1分52秒 ※アンクルホールド
●阿部裕幸(AACC)
前日計量では体重が落ちず、大会がスタートしてからも体重を落としていたというモンテイロ。それでもリミットの70kgを切ることが出来ず、佐伯代表は試合中止の判断を下していたというものの、阿部サイドから、お客さんも入っているし試合をしたい、と要望があったため、試合前のイエローカードを2枚提示するという形で試合がスタート。
しかしリング上で73kg弱とコールされたモンテイロは、通常は65kgで戦っている阿部と比べると、二回り近い体格差がある。
1R、右ローを蹴り、モンテイロの左ストレートに右フックをかぶせる阿部。しかしモンテイロはパンチで前に出て阿部をコーナーまで押し込んでいく。モンテイロは強引な内股からパンチ、阿部の片足タックルも切り、テイクダウンを許さない。
逆に四つ組みの状態からサバ折りでテイクダウンを奪うと、一気にマウント、バックとポジションを移し、阿部の顔面にパンチを打ち込んでいく。
体を反転させて何とかハーフガードに戻した阿部だったが、モンテイロは振り下ろすような強烈なパンチを連発し、阿部は両腕でガードを固めて防戦一方。モンテイロのパウンドに合わせて、起死回生の腕十字を仕掛けるものの、極めることが出来ない。
2R、阿部は右のボディストレートから顔面にパンチを返していくが、クリーンヒットはない。逆にモンテイロが体格差を活かし、左右のパンチで前に出るとすぐにテイクダウンを奪う。
ハーフガードで上になったモンテイロに対して阿部が下から足をこじいれてガードに戻すと、何とここでモンテイロがアンクルホールド!
阿部もすぐにモンテイロの足首を取って互いにアンクルホールドを極め合う展開となったが、この勝負はモンテイロが勝利。モンテイロに足首を極められた阿部がギブアップをする結果となった。
柔術家でありながら打撃や足関節でアグレッシブな攻めを見せたモンテイロを佐伯代表も高評価。
しかしその一方で体重問題については釘を刺し、「複雑な心境。ただし絶対に勝ち逃げはさせない」と胸を内を明かした。また佐伯代表は「こんな状況でも試合をしてくれた阿部選手は本当に頑張ってくれたと思う」と、敗れた阿部を称えた。
▼第10試合 73kg契約 5分2R
△長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
判定 1-0
△井上裕貴(木口道場・Team RASCAL)
長岡・井上の両応援団から大歓声が起こり、試合前から熱気十分だった一戦。1R序盤からパンチでの打撃戦となったが、長岡がショートの連打をまとめて井上をぐらつかせる。
対する井上はレスリング力を活かして、四つ組みの状態からヒザ蹴りを打ち、長岡をロープ際まで詰めると足をかけてテイクダウンを奪う。しかし長岡も井上に容易にパウンドは打たせない。
2Rに入ってもパンチ主体で攻める長岡は右アッパーから左フック。セコンドの支持通りにボディにもパンチを飛ばす。
しかし井上にダメージを与えるほどのパンチはなく、逆に長岡が前に出てくるところに井上がヒザ蹴りを合わせて、四つ組みからテイクダウンを奪う。その後は井上が長岡をロープに詰める展開が続くが、残り1分を過ぎたあたりから両者が足を止めてパンチによる殴り合い。客席は一気にヒートアップしたものの、互いに決定打はなくドローに終わった。
▼第9試合 78kg契約 5分2R
○小池秀信(GRABAKA-GYM)
一本 2R2分43秒 ※三角絞め
●中台戦(PRB)
1R開始直後にいきなり飛びヒザ蹴りを放った中台。スタンドでは互いにローを蹴り合うが、小池がタックルから引き込み、中台を寝技の展開に引きずり込む。
中台も引き込む小池に対して、イノキ・アリ状態から膝十字を仕掛けるものの、極めることが出来ない。
2Rに入り中台は再び飛びヒザ蹴り。引き込む小池にパウンドを打ち込み一気呵成に攻めていく。しかし小池はガードポジションから中台の左腕を取ると腕十字へ。
そこから三角絞めへ移行し、中台の首を締め上げる。中台はタップを拒否し、長時間耐え凌いだものの、小池の三角締めはかなり深く入っており、小池が執念でタップを奪った。
▼第8試合 82kg契約 5分2R
○THE NOB-ROCK(TeamROKEN)
KO 1R1分26秒 ※右フック
●佐藤隆平(R-BLOOD)
1R、佐藤のジャブに合わせてタックルに入ったTHE NOB-ROCKだったが、佐藤の腰が重くテイクダウンは出来ない。
しかしスタンドでの展開となると、THE NOB-ROCKはパンチで前に出る佐藤に右フックのカウンターを合わせて、一発で佐藤をマットに沈めた。
▼第7試合 グラップリングタッグマッチ 10分1本勝負
△今成正和(TeamROKEN)
&花井岳文(TWIST)
時間切れドロー
△長谷川秀彦
&佐藤力(SKアブソリュート)
パンツに膠着の文字が入った佐藤は何と自陣コーナーで膠着。試合の大半は長谷川一人が今成と花井を相手にするという展開に。
その中でも花井と長谷川のマッチアップではほとんど寝技の攻防になることはなく、事実上、試合は長谷川と今成のタイマン勝負となった。
体格で劣る今成は立ちレスリングの攻防になると、自ら飛びつくようにガードポジションを取り、立ちの状態をキープする長谷川の足を下から引っ掛けて、足関節を仕掛けていく。
長谷川も今成を相手に果敢に足関節を取りに行くが、極めの形に入るのは今成の方。長谷川が体を回転させて今成の足関節から逃げるという展開が続く。
残り20秒でようやく佐藤が登場し、両足タックルで豪快なテイクダウンを奪うと、今成も下から佐藤の足元に滑り込むように足関節を狙っていくが、極めることは出来なかった。
▼第6試合 72kg契約 5分2R
○梅田恒介(R-BLOOD)
一本 1R1分27秒 ※腕ひしぎ十字固め
●スン・ジャンフン(CMA KOREA)
ハン・スーファンの欠場で、急遽、試合出場が決まったスン。実力はまったくの未知数であったが、試合開始と同時に梅田が胴タックルで組み付き、そのままテイクダウン。バックからのスリーパーを狙った梅田だが、スンが亀になったため腕十字へ移行。なんと立ったまま腕十字を極め、余裕の勝利を収めた。
▼第5試合 90kg契約 5分2R
○渡辺悠太(A-スクエア)
一本 1R1分57秒 ※チョークスリーパー
●濱田順平(CMA誠ジム)
アンドレ・ザ・ジャイアントのテーマ曲で入場してきたアフロヘアーの渡辺は、後から入場してきた濱田を激しく睨みつける。レフェリーチエックでは額をつけての睨み合いで挑発し、試合開始と同時にパンチでラッシュをかけた。しかし、パンチの応酬では濱田が有利。
大振りの渡辺に対して的確にパンチを当てて行き、渡辺は胴タックルからテイクダウンでグラウンドへ。これがブレイクになると、渡辺は飛びヒザ蹴りの奇襲攻撃! その蹴り足を掴んでの片足タックルで必死にテイクダウンを狙った濱田だったが、飛びヒザのダメージのためかグラウンドになるとすぐにバックを奪われ、渡辺がスリーパーを極めた。
▼第4試合 65kg契約 5分2R
○堀友彦(フリー)
TKO 1R4分27秒 ※レフェリーストップ
●江尻慎司(AACC)
昨年のDEEPフューチャーキングトーナメント・フェザー級覇者の江尻が、パンチからのテイクダウンで試合を優勢に進める。しかし、堀のガードが固く、パスガードもままならず2度のグラウンドはブレイク。それならばと江尻がパンチでの打撃戦を仕掛けたが、堀がよく見ての右アッパーを炸裂させた! 仰向けに倒れた江尻にパウンドの雨を降らせる堀、江尻は足を利かせて防ごうとしたが、連打をもらって試合がストップされた。
▼第3試合 グラップリング エキシビジョンマッチ 10分
―お宮の松(オフィス北野)&鬼木貴典(TeamROKEN)
エキシビジョンのため勝敗なし
―入江秀忠&RYOTA(キングダム・エルガイツ)
入江がいきなりフロントチョークでお宮からタップを奪い、さっさと引き上げようとしたが、「この試合は何本取られても10分間やるエキジビションマッチです」とのアナウンス。お宮は「聞いてないよ〜」と抗議するが、続行されて今度はRYOTAからフロントチョークで一本取られる。
その後も鬼木がなかなかお宮のタッチを受けず、キングダムチームがさらに腕十字で一本勝ちを2度追加。最後に鬼木と入江の“因縁の対決”となる、鬼木が入江の頬を張ったことからグラップリングルールなのに打撃戦へ移行。これを両陣営が分けて終了した。
試合後、入江はゲガール・ムサシ戦で肺炎になったまま試合をしたということを証明する診断書を掲げて再戦をアピールするも、「ムサシはPRIDE武士道に出ているので、もう手の届かないところへ行ってしまいました」と佐伯代表に一蹴された。
▼第2試合 82kg契約 5分2R
○岩見谷智之(高田道場)
TKO 1R1分51秒 ※レフェリーストップ
●鹿糠智樹(PARAESTRA久慈)
2年ぶりの試合となることで注目された鹿糠だったが、岩見谷のパンチに押されて飛びついて引き込もうとしたところで失敗、岩見谷が倒れ際にマウントを奪い、そのままパウンドへ。鹿糠がうつ伏せになると岩見谷は自分の両足を鹿糠の股に入れてエビゾリにし、さらにパンチの雨を降らせる。しばらく耐えていた鹿糠だったが、一方的に打たれ続けているのを見たレフェリーが試合をストップした。
▼第1試合 70kg契約 5分2R
○中野洋志(マッハ道場)
一本 2R1分40秒 ※アームバー
●木村仁要(CMA誠ジム)
全日本アマ修斗ウェルター級3位、修斗のクラスBでデビューしている中野がDEEP初参戦。セコンドには土浦日大高柔道部の先輩であり、道場長のマッハが付く。
序盤はベテランの木村がパンチを当てて優位に立つが、中野が投げによるテイクダウンを連発。2Rになると中野がパンチを当てだし、木村が打ち返してきたところで中野が払い腰でテイクダウン。そのまま袈裟固めに入り、足を使ってのアームバーで中野が一本勝ちを収めた。
▽第1部
▼第9試合 75kg契約
△LUIZ(空手道禅道会横浜支部)
ドロー ※時間切れ
△菊野克紀(Aスクウェア)
▼第8試合 65kg契約
△高橋基希(高田道場)
ドロー ※時間切れ
△小塚誠司(格闘技サークルOZ)
▼第7試合 80kg契約
○安藤純(超人クラブ)
TKO 1R1分47秒 ※タオル投入
●長堂嘉夢(CMA戦ジム)
▼第6試合 65kg契約
○小見川和隆(マッハ道場)
KO 1R0分42秒
●平野 仁(グラップリングアカデミー)
▼第5試合 63kg契約
○羅相福(GRABAKAジム)
TKO 2R0分49秒
●原島裕次郎(ILLストリートジム)
▼第4試合 70kg契約
○松田真吾(総合格闘技道場DOBUITA)
一本 1R3分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●高橋孝輔(グラップリングアカデミー)
▼第3試合 63kg契約
△桐田正人(グラップリングアカデミー)
ドロー ※時間切れ
△鯉江智(チームバルボーザジャパン)
▼第2試合 74kg契約
△篠原貴久(超人クラブ)
ドロー ※時間切れ
△勝木星太(RISEファイトクラブ)
▼第1試合 65kg契約
○中島嵩夫(チームバルボーザジャパン)
一本 1R4分37秒 ※チョークスリーパー
●野宮孝志(超人クラブ)
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