新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 11」
2006年7月16日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼第14試合
メインイベント 日本バンタム級選手権試合3分5R
○深津飛成(王者/伊原)
判定 3−0 ※47−44、47−44、47−44
●蘇我英樹(挑戦者・同級1位/市原)
※深津が初防衛に成功。
今回で3度目の闘いとなった深津と蘇我。これまでの両者の戦績は1勝1敗のイーブンであり、今夜が真の決着戦となるか!?
1R 打ち合いに出る両者。前に出る深津に対し、蘇我は前蹴りで突き放す。両者の距離が詰まり、深津が左フック連打で先制のダウンを奪った。
立ち上がった蘇我に対し、深津は左ストレートでまたもダウンを奪う。チャンスと見た深津はコンビネーションで追い込むも、後ろに下がる形で連打を決めさせない蘇我がこのラウンドを逃げきった。
2R 圧力をかける深津は右ロー。距離をとる蘇我は前蹴りから右ロー。そして思いっきり踏み込んでのストレート。慎重に相手の出方を伺う深津はカウンターを狙う。1Rの2度のダウンのダメージを回復させた感のある蘇我は遠い間合いからローを決める。
3R 距離をとる深津は左右のミドル。右ジャブを起点に攻撃する蘇我は、ローで深津を何度も転がせた。さらには飛びヒジも見舞い、蘇我は思いっきりのいい攻撃を仕掛ける。
しかし、手数で上回る深津は左ストレート、左ストレートで立て続けにダウンを奪った。何とか仕留めたいと、気持ちを全面に出す深津はラッシュをかけるも、1Rに続きまた逃げられてしまった。
4R 距離をとる両者。深津は左フックを当てる。蘇我はクリンチからヒジを振り回す。真っ直ぐ下がる深津を追い込む蘇我だったが、ミドルを食らう。深津は上下に散らすパンチ連打でペースを握る。
5R 飛びヒザを放つ蘇我。打ち合いの中、右ストレートでダウンを奪ったのは蘇我! ラッシュを仕掛ける蘇我は追い込むも、深津はクリンチを仕掛け連打を決めさせない。ヒジを振り回す深津に、蘇我はヒザ蹴りで応戦。
蘇我の連打が入りクリンチでうまく逃げる深津に対し、「それはダウンだろ!」と怒り心頭の蘇我陣営は、総立ちでコーナーに立ち猛抗議する場面も。完全にペースを握った蘇我は追い込みを見せたが、仕留め切れなかった。
4度のダウンを奪った深津が判定で勝利し、初防衛に成功した。死闘を最後まで繰り広げた蘇我に対し、伊原会長も「蘇我! 大したやつだな!」と褒め称えた。
▼第13試合
セミファイナル 日本ライト級3分3R
△石井宏樹(日本ライト級王者/藤本)
ドロー 判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
△デンラングー・トー.サーラデット(元ラジャダムナンスタジアム スーパーフェザー級4位/タイ)
1R 右ローを連打で決める石井は圧力をかけ回転ヒジ。ローで圧力をかける石井に対し、デンラングーはミドル、前蹴りで突き放す。
石井の左フックがヒット。大きく構えるデンラングーは決定打を許さない。石井が圧力をかけたところでゴングが鳴った。
2R 石井のロー連打に合わせるように、デンラングーはヒジ。徐々にエンジンがかかってきたデンラングーはミドル、前蹴り。更には石井の蹴り足を掴み、強烈な蹴りを放つ。ハイ、ミドル、ローと散らす攻撃を見せるデンラングー。石井はワンツーのコンビネーションからコーナーにつめ、連打を効かせたがゴングとなった。
3R ミドルからボディを放つ石井は圧力をかけるも、デンラングーは冷静にさばく。遠い間合いからデンラングーは前蹴り、ワンツー、ロー連打。石井の攻撃を食らうと的確に返していくデンラングー。距離を詰める石井はパンチラッシュからロー連打で攻め込んだが、惜しくもゴング。
一進一退の攻防を見せた両者はドローとなってしまった。
▼第12試合
セミファイナル 日本ミドル級3分3R
○松本哉朗(日本ミドル級王者/藤本)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−27
●後藤龍治(IMFスーパーウェルター級王者/伊原)
1R 開始早々、観客から「後藤コール」が全開する。先制は松本の右ミドル。早い動きでワンツーからロー。そしてジャブから右ストレート。
後藤も負けじと飛び込みながらストレートを返す。松本は早いコンビネーションを用いて、手数を上回る。松本の細かいパンチ連打を食らい、足の止まった後藤。松本は左右のフックを振り回し、優位に立つ。さらにロープを背にする後藤に、ヒジで襲い掛かる。
2R 左ジャブからパンチを上下に散らす松本。後藤はクリンチで回避する。パンチのコンビネーションを見せる松本に対し、距離を詰める後藤も打ち合いへ。左ジャブで突き放す後藤はミドル。松本も細かいパンチ連打で応戦する。
3R ハイスパートで打ち合う両者。クリンチに来る後藤に対し、松本はカウンターのヒジを合わせる。ジャブが入りだした後藤はクリンチからヒザ蹴り。
そしてワンツーから右ローを出すも、松本のヒジが後藤のテンプルを捕らえる。パンチラッシュで追い込む松本だが、後藤のガードは固く決定打を決めさせない。
判定勝負となり、松本が接戦を制した。
▼第11試合
日本フェザー級3分3R
○菊地剛介(同級1位/伊原)
TKO 3R1分01秒 ※ドクターストップ
●岡田武士(同級2位/トーエル)
3月の後楽園大会で7年間保持してきたタイトルを失った菊地。失ったものを取り返すために、4ヶ月ぶりに上がる協会のリングで、菊地は“絶対に負けられない闘い”に挑むことになる。
1R 激しくローを交錯させる両者。岡田は距離をつめフック。菊地の得意の距離にさせない。岡田は強烈な右ミドルを放ち、すぐにクリンチ。
対する菊地は右ハイからジャブで突き放すが、自分の距離ではない。ジャブから右ローを出す菊地だが、距離を潰す岡田はジャブ連打からクリンチでペースを握る。
2R 右ローの菊地に対し、岡田はバックブロー。接近戦に出る岡田はジャブからクリンチ。菊地の蹴り足を掴んだり、飛び蹴りと前に前にプレッシャーをかける岡田が優勢か?
徐々にジャブからローを当て始めた菊地。しかし、蹴り足を捕まれ菊地は連打が続かない。
3R 岡田は菊地の距離潰しに徹底する。前に出てくる岡田に対し、菊地はカウンターでヒジを合わせた。この一撃で頭部をカットした岡田にドクターチェックが入る。
ドクターストップがかかり、菊地がTKO勝ちした。菊地を追い込んだ岡田だったが、残念な結果となった。
▼第10試合
日本ライト級3分3R
△石原裕基(同級4位/伊原)
ドロー 判定 1−0 ※30−29、30−30、30−30
△マサル(同級1位/トーエル)
1R 右ローを出すマサルは距離を詰めワンツー。石原がマサルのジャブにカウンターでローを合わせる。
ローでリズムを掴む石原はジャブ。対するマサルはプレッシャーをかけながら思い切りのいい右ストレートを返していった。
2R 一気に距離をつめるマサルはフック連打。距離をとる石原はジャブで突き放す。マサルのミドルをさばいた石原はクリンチ。
マサルはミドル、ハイも狙うが空を切る。お互いにパンチを激しく交錯させるも、決定打はない。
3R 観客の大声援の中、石原は「やるぞ!」と気合を見せた。そして気迫のこもった表情で前進する。マサルの攻撃に石原は縦ヒジを合わせる。マサルの首相撲にめげない石原はヒザ蹴りで応戦。
石原はジャブから右ローで詰めたが、マサルが首相撲で押し切るために有効打はなし。
3R終了のゴングがなるも、両者は打ち合いを続け白熱した攻防を見せた。一進一退の攻防を見せ、この試合はドローの結果に終わった。
▼第9試合 日本ウェルター級3分3R
○タカ オサミツ(同級1位/伊原)
KO 1R2分20秒
●祐斗(同級6位/治政館)
▼第8試合 日本ライト級3分3R
△石井達也(同級6位/藤本)
ドロー ※28−28、28−28、28−28
△拳太(同級10位/横須賀太賀)
▼第7試合 日本ウェルター級3分3R
△緑川創(藤本)
判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
△持田貴朗(ビクトリー)
▼第6試合 日本ヘビー級3分3R
○嚴士鎔(伊原道場)
判定 3−0 ※20−17、20−18、20−18
●國吉(治政館)
▼第5試合 日本ライト級3分2R
○松村清次(伊原稲城)
判定 3−0 ※20−17、20−18、20−18
●トーマス中村(市原)
▼第4試合 日本ウェルター級3分2R
○滝田純一(伊原土浦)
判定 3−0 ※20−19、20−19、20−19
●中澤 賢(治政館)
▼第3試合 日本ウェルター級3分2R
△英雄マクシマス(八景)
ドロー 判定 1−0 ※19−20、19−19、20−20
△後藤貴志(トーエル)
▼第2試合 日本ミドル級3分2R
○喜多村誠(伊原道場)
判定 3−0 ※20−16、20−16、20−16
●佐藤勇太(横須賀太賀)
▼第1試合 日本フライ級3分2R
△KAZUKI(伊原大阪)
ドロー 判定 0−0 ※20−20、20−20、20−20
△上羽優希(トーエル)
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