トリニティ
「MARS ATTACK01」
2006年7月21日(金)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00
▼第7試合 MARSミドル級ワールドトーナメント 日本代表枠トーナメント決勝 83kg契約 5分2R
○三原秀美(総合格闘技コブラ会)
判定 13−0
●瓜田幸造(掣圏会館)
1R 打撃戦を得意とする瓜田に攻撃をさせずに、三原はテイクダウンに成功した。そのまま上を取った三原はサイドポジションに移行。そして「ミシミシと骨が鳴っていた」(三原)ぐらい綺麗にストレートアームバーが決まったのだが、瓜田はギブアップせず。三原はすかさずマウントを奪い、パンチを落とす。
難を逃れた瓜田は寝そべっている三原にパウンドを落とそうとするが、三原は下から足を絡め再び寝技地獄に引きづり込む。バックマウントから三角絞めと流れる動きを見せる三原だったが、仕留めきれず。
2R 瓜田の打撃に全く付き合わない三原はテイクダウン。そしてサイドポジションからアームロックを狙う。この時すでに瓜田は持ち点が0となり、後はKOか一本勝ちを狙うしかない。
アキレス腱固めを決める瓜田だったが、三原もアキレス腱固めで応戦。しかし両者ともに決めきれず、フルタイムが終了!
三原が8−0のポイント判定で勝利を収め、日本代表枠トーナメント優勝を飾った。笑顔の三原は「ありがとうございました! 柔術最高っ! もし8月のトーナメントに出させてもらえるなら、頭の隅に入れといて下さい!」とマイクアピール。8月のトーナメントに三原は出場決定しています。
●三原秀美のコメント
「華が痛い。瓜田選手はパウンドがうまかったですね。途中から瓜田選手の持ち点がなくなったので、最後は時間稼ぎになりました。両国大会のトーナメントには83kgのパワーのある外人選手が出るので怖いですね(苦笑)。」
●天野勇気代表のコメント
「大会進行でバタバタしちゃいましたね。ロストポイント制を取ったが、ちょっと難しかったかなと。今後は止めるつもりはないです。改善出来るところは改善していきます。MIKU選手からは、ロストポイントのこととか細かい部分で抗議がありました。トーナメント決勝はいい試合だったので、三原選手には次回頑張って欲しいですね。オーディションも今回は1試合でしたが、次回はもう少し増やしたいです。新人を募集して華やかに発掘してきたいと思います」
▼第6試合 55kg契約 5分2R
○カリーナ・ダム(ブラジル)
一本 2R1分17秒 ※腕ひしぎ十字固め
●MIKU(富山クラブ・バーバリアン)
1R スタンドの攻防から打ち合いをする両者。組み付いたMIKUはテイクダウンし、ガードポジションをとるカリーナに攻撃を仕掛ける。
再び立ち上がった二人は乱打戦へ。今度はカリーナがテイクダウンに成功し上のポジションを取るも、MIKUの防御は固く優位なポジションを取らせない。
2R ローキックからパンチのコンビネーションでMIKUが仕掛ける。組み付いたカリーナはグラウンドの攻防へと持ち込み、バックマウントからチョークを仕掛ける。何とか逃れようと、MIKUは立ち上がろうとするも、ねちっこい寝技を仕掛けるカリーナ。
持ち点を引かれ、焦るMIKUのセコンドは熱くなってしまいレフリーを怒鳴ると、レフリーはMIKUの持ち点を“暴言注意”として3点削った。
バックマウントを奪いながら、カリーナは腕ひしぎ。「ちょっと、待った! グローブ掴んでる!」とMIKUは猛抗議するが、レフリーは聞く様子もなし。完全に腕を決められた状態のMIKUはタップするしかなった。
▼第5試合 77kg契約 5分3R
○花澤大介13(総合格闘技道場コブラ会)
一本 2R3分38秒 ※裸絞め
●TOSHI(空柔拳会館)
フェイントの打撃を出しながら組み付いた花澤はテイクダウンに成功。そして上からこつこつとTOSHIの顔面にパンチを落としていく。グラウンドの攻防で、花澤は優位なポジションを取ろうと仕掛けるのだが、TOSHIのガードは固い。
2Rも同様に、グラウンドで優位に試合を進めたのは花澤。マウントポジションを取った花澤はマウントパンチを連打。それを嫌がったTOSHIがうつ伏せになると、花澤はすかさずチョークを決め勝負あり。
▼第4試合 MARSミドル級ワールドトーナメント 日本代表枠トーナメント 83kg契約 5分2R
○瓜田幸造(掣圏会館)
TKO 1R1分43秒 ※タオル投入
●吉岡直樹(日本ウェルネススポーツ専門学校格闘技部)
打撃戦を仕掛けてくる吉岡に対し、瓜田は慌てることなくパンチを返していく。組み付いてきた吉岡に右フックを見舞い、瓜田はダウンを奪った。
ダウンカウントが数えられる中、立ち上がった吉岡だったが、再び打撃を食らいダウンを喫してしまう。フラフラしながら吉岡はファイティングポーズを取ったのだが、セコンドがタオルを投入。瓜田が決勝に進出した。
▼第3試合 MARSミドル級ワールドトーナメント 日本代表枠トーナメント 83kg契約 5分2R
○三原秀美(総合格闘技コブラ会)
一本 1R1分36秒 ※腕ひしぎ十字固め
●小川 健(空柔拳会館)
三原は突進してきた小川を前蹴りで突き放す。三原は組み付くと、2005年ADCC日本代表の三原に見事な投げを見舞い、そのままサイドポジションを奪取した。
冷静に下から対処する三原は三角絞めからオモプラッタ。流れるような動きで上を取った三原はそのままチョークから腕ひしぎ十字固めを決め、あっさりと一本勝ちを収めた。
▼第2試合 73kg契約 5分2R
○ホドリゴ・ダム(ブラジル)
一本 1R3分56秒 ※チョークスリーパー
●ファン・ジュドン(韓国)
ゴングが打ち鳴らされると激しい打撃戦を繰り広げる両者。ホドリゴはタックルからテイクダウンに成功する。立ち上がったファンから投げ。立て続けにホドリゴはポイントを奪っていく。そしてホドリゴのアームロックが決まりかかったが、ファンは何とか逃れた。
スタンドの攻防でダウンを奪ったホドリゴは試合の主導権を握る。タックルを仕掛けたファンをがぶり、腕を固めたホドリゴはそのまま腹固めを決めながらファンにチョークスリーパーを仕掛け、タップを奪った。
▼第1試合 MARS ATTACKersオーディション 65kg契約 5分2R
○冨田利彦(RBアカデミー)
判定 5−4
●小坂井 宏(日本ウェルネススポーツ専門学校格闘技部)
全日本サンボ選手権大会で優勝の実績を持つ小坂井は、序盤から積極的にタックルを仕掛け、グラウンドの攻撃を仕掛ける。腕ひしぎが決まりかかったが、冨田は何とか逃げた。
打撃勝負で行きたい冨田からポイントをどんどん奪っていく小坂井が9−5のポイント判定勝利を収めた。
この試合はオーディションということもあり、敗者の小坂井と共に冨田は勝利者インタビューを受けていたのだが、ここで本部席が騒がしくなった。
何と、1R目に冨田のダウンをとった攻撃が、小坂井の持ち点から引かれておらず。計算し直すと、冨田が5−4で勝利。観客にも選手にもとっても後味の悪い結末となってしまった。
|