PUREBRED
「心〜Kill or be Killed〜」
2006年8月15日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
<全試合結果>
▼メインイベント 「心」総合ルール5分2R 72kg契約
○加藤鉄史(TRENCH TECH)
一本 1R3分53秒 ※スリーパーホールド
●アレクセイ・マリギン(ロシア/タイガーズデン)
1R、いきなり加藤が距離を詰めて右ストレート。マリギンの右ハイキックをスウェーでかわすと、マリギンのパンチ打ち終わりにに右フックを合わせる。
さらに前に出てプレッシャーをかける加藤は、マリギンがロープを背負うと左フックから右ストレート。マリギンの蹴り足をとって右フックを当てる。
打撃でペースを握った加藤は、片足タックルでテイクダウンを狙い、ロープを掴んでそれを阻止するマリギンをマットに転がす。
グラウンドになると一気にマウントを奪った加藤は、抱きつくマリギンの鎖骨に縦ヒジを落とし、マリギンの腕のクラッチが切れると、パンチとヒジをマリギンの顔面に叩き込む。
確実にマリギンにダメージを与えた加藤は、マリギンが背中を見せたところでしっかりスリーパーを極めた。
メインという大役を無事に果たした加藤は「今度は年末にハワイで行われる『Rumble on the Rock
』のトーナメント出場が決まっている。日本でも闘っていきたい。強い選手がたくさんいるので相手は誰でもいい」と試合後にコメントした。
▼セミファイナル 「心」総合ルール5分2R 86kg契約
○金原弘光(U.K.R)
一本 1R2分2秒 ※ヒールホールド
●アブドルザコフ・ルスラン(ロシア/タイガーズデン)
1R、インローを飛ばす金原に対し、ルスランは右ハイキックを飛ばす。右ストレートから距離を詰めると金原を首相撲に捉えるルスラン。金原はそれを突き放すと、ルスランのローに合わせて右ストレート。
さらにルスランの右フックに合わせてタックルに入ってテイクダウン。上四方固めで一旦押さえ込み、腕十字から膝十字に移行し、最後はヒールホールドと流れるような動きで、ルスランからタップを奪った。
テイクダウンをする際に、ルスランがタイツを掴んだため、金原のタイツの臀部が破れるというアクシデントがあったものの、金原がリングスでのポール・カフーン戦以来、約5年ぶりの勝利を挙げた。
▼第6試合 総合ルール5分2R 70kg契約
○ISE(PUREBRED大宮)
判定 3-0
●ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/モンゴルファイティング協会)
1R、右ストレートから組み付いてテイクダウンを狙うISE。一度は凌がれるも、パンチで飛び込むナラントンガラグに組み付くと、テイクダウンを奪ってインサイドガードからパンチを落とす。
イノキ・アリ状態からナラントンガラグの蹴り上げを捌きつつ、サイドポジションを奪ったISEは、グラウンド時間残り10秒過ぎに腕十字に行くが極めることが出来ない。
再開後、ナラントンガラグが右フックから組み付き、ISEをコーナーまで押し込んでいく。ISEはナラントンガラグを首相撲に捕らえ、投げの打ち合いからテイクダウン。
一度はナラントンガラグに立たれたものの、すぐにテイクダウンを奪って、マウントからパンチの連打。しかしナラントンガラグは腕十字を狙うISEの体を突き放して、強引に立ち上がると四つ組みの状態からヒザ蹴りを放つ。
2R、ISEの右ストレートにナラントンガラグは踏み込んで右フック。ナラントンガラグの距離が近づくと投げを放ったISEがテイクダウン。横四方で押さえ込むものの、ナラントンガラグは驚異的な背筋力で、ISEの体をブリッジでひっくり返す。
この試合初めてガードポジションとなったISEだが、ナラントンガラグの体を蹴り離して立ち上がる。
スタンドの展開となると、ISEの右ストレートにナラントンガラグが左フックと左アッパー。ISEをコーナーに詰めると、右フック、ヒザ蹴り、左フックで畳み掛ける。
何とか組みついたISEは、粘るナラントンガラグを豪快な投げ飛ばし、マウントを奪うものの、下からガッチリとISEの体をクラッチするナラントンガラグを攻めきれない。終盤、ISEがナラントンガラグのバックを奪いチョークを狙うも、試合時間終了で極めることが出来ず。判定は終始グラウンドで有利に試合を進めたISEに軍配が上がった。
▼第5試合 総合ルール5分2R 76kg契約
○ジョージ・ソトス(オーストラリア/PUREBRED大宮)
判定 3−0
●岩瀬茂俊(T-BLOOD)
岩瀬のセコンドには川尻、石田、桜井隆多の茨城勢がズラリ。マチャド柔術黒帯という肩書きから注目を集めるソトスの試合はいかに!?
1R、いきなりパンチの打ち合いでスタート。左右のストレートを打つソトスに対し、岩瀬はソトスの蹴り足を取って右ストレート。下になったソトスは手首を持って、岩瀬のパスガードする動きに合わせて後転してスイープ。岩瀬は一旦ガードに戻すも、ソトスがフックガードを超えてパスガードする。
亀になる岩瀬の後ろについたソトスは、スタンドのままバックポジションに付く。岩瀬はソトスを背負ったまま、自陣コーナーへ移動。ソトスの腕をクラッチを切って正面を向くと、ボディにヒザ蹴り。1R序盤と同じように打撃戦となると、ソトスが右ストレートや左アッパー、岩瀬が右フックを打つもクリーンヒットはない。
2R、ソトスがパンチから組み付くと、岩瀬の頭を落として、すぐにバックポジションへ。ブレイクを待った岩瀬だったが、ソトスが岩瀬の右フックにタックルを合わせて、亀になる岩瀬からバックポジションを奪う。
一度はポジションを失ったソトスだったが、すぐにタックルでテイクダウンするとサイドポジションをキープ。
ソトスはパンチを落としながら、マウントからバックマウントへとポジションを移行し、機を見てパウンドを打つ。
終盤、インサイドガードに戻した岩瀬だったが、有効打はなく、グラウンドで試合を支配したソトスが判定をモノにした。
▼第4試合 総合ルール5分2R 80kg契約
○吉田善行(東京イエローマンズ)
TKO 1R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●サッポ(ブラジル/FIGHT.CO TEAM)
1R、いきなり右ハイキックを放つサッポ。組み付いた吉田は投げでテイクダウンを狙うも、サッポがグラウンドで上のポジションをキープする。フックガードの吉田に対して、サッポは上半身を固めながら、自分の足を後方に飛ばして足を一本抜く。
しかしここで動きが止まってしまいブレイク。スタンドでの再開後、右の蹴りを中心に攻めるサッポは、ジャブを突く吉田に右フック。
尻餅をついた吉田だが、サッポをしっかりとクローズガードに捕らえて追撃を許さない。サッポの体を蹴り離して立ち上がった吉田は、サッポのタックルを切ってヒザ蹴りを当てると、引き込むサッポからマウントを奪い、パンチを連打。
何とかラウンド終了まで粘ったサッポだったが、ゴングが鳴ってもその場から立ち上がることが出来ず、セコンドからタオルが投入された。
▼第3試合 総合ルール5分2R 63kg契約
○ザック・ラパダス(アメリカ/SPIKE22)
判定 3-0
●小塚誠司(総合格闘技サークルOZ)
まずは孫悟空のコスプレ姿の小塚が登場。1Rゴングと同時にラパダスは打撃で圧倒し、小塚をコーナーに追い込む。グラウンドの展開になり、小塚は腕ひしぎ。
引っこ抜いて脱出したラパダスはバックを奪いスリーパー。何とか逃れた小塚はゴング間際にサイドポジションを奪うも攻めきれない。
2R、組み付いたラパダスはテイクダウンからパウンドパンチ。凌いだ小塚は上のポジションを取り返し、ガードポジションをとるラパダスに小刻みなパンチを打ち込む。
さらに踏み付けを狙う小塚だが、試合終了のゴング。スタンド、グラウンドともに優勢だったラパダスが判定勝ちした。
▼第2試合 総合ルール5分2R 95kg契約
○ドルジェレム・ムンクンバイヤサガラン(モンゴル/モンゴル・ファイティング協会)
KO 1R1分58秒 ※右フック
●土佐犬(フリー)※篠原健一郎が改名
速射砲のような回転の早いパンチでドルジェレムは土佐犬を圧倒する。たまらず組み付いた土佐犬に、ドルジェレムはフロントチョークを決めた。
粘る土佐犬は頭を引っこ抜き、難を逃れた。ブレイクの後、スタンドから再開。ドルジェレムは強烈な右フックを綺麗に決め、勝利した。
▼第1試合 総合ルール5分2R 60kg契約
○矢作尚紀(PUREBRED大宮)
判定 3-0
●竹沢弘晃(/RJW G2)
1R 乱打戦の後、上のポジションを取った矢作はパウンドを打ち続けるも決め手はない。矢沢は下から防御するのがやっと。
2R、狙っていた矢作の右アッパーが矢沢のアゴを捕らえる。倒れこんだ矢沢に矢作はパウンド。矢沢はガードポジションでしのぐ。その後も矢作が追い込むも決め手はない。判定で矢作が勝利した。
|