J-NETWORK
「MACH GO!GO!'06〜フライ級最強決定トーナメント1回戦〜」
2006年9月1日(金)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼第12試合メインイベント MGG52kgトーナメント1回戦 フライ級3分5R
○魂叶獅(J-NETWORKフライ級王者/はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)
TKO 5R2分6秒 ※レフェリ-ストップ
●西村 勝(NJKFフライ級3位/E.S.G/ニュージャパンキックボクシング連盟)
1R、前に詰めていくのは魂叶獅。西村にロープを背負わせて上下へパンチを打ち分け、組み付いてヒザ蹴り。離れると右ローキック。西村も下がりながらミドルやロー、魂叶獅がインファイトを仕掛けようとするとヒジで迎え撃つ。
2R、パンチで押していって右ローに繋ぐ魂叶獅。西村は魂叶獅の入り際にパンチを合わせるが、魂叶獅のローに押され気味。
3R、魂叶獅はローで入ってパンチに繋ぎ、そのまま組み付いてのヒザ蹴りを連発。嫌がる西村は背中を向けてしまい、イエローカードを提示される。西村が魂叶獅の入り際にパンチ、離れてミドルを蹴っていくが、魂叶獅は怯む事無く前へ出続けて前蹴りやローキック。
4R、勝負に出た魂叶獅の顔面前蹴りが何度も西村を仰け反らす! さらに魂叶獅は組み付いてのヒジ、ヒザ。西村が頭を下げると顔面へヒザを伸ばし、ヒジを振り下ろすがこれは後頭部に当たってイエローカードとなる。
5R、前のラウンドで完全に流れを掴んだ魂叶獅は、パンチで逆襲に来る西村にローを合わせると組み付いてのヒジとヒザで西村を滅多打ち。ヒジの連打で一方的に西村が追い込まれ、ダウンが宣告された。魂叶獅が顔面前蹴りとヒザのラッシュを仕掛け、西村をコーナーに釘付けにしたところでレフェリーが試合をストップ。魂叶獅が気迫のTKO勝ちで大会を締めた。
▼第11試合メインイベント MGG52kgトーナメント1回戦 フライ級3分5R
△TOMONORI(NJKFフライ級王者/OGUNI-GYM/ニュージャパンキックボクシング連盟)
延長判定 3-0 ※10-9、10-9、10-9
本戦判定 0-0 ※50-50、50-50、50-50
△飛燕野嶋(MA日本フライ級1位/川田/MA日本キックボクシング連盟)
※準決勝進出者を決めるため、延長2分1Rを実施
※公式記録ではドロー
1R、非常に静かな立ち上がり。飛燕はひたすらローを蹴り、TOMONORIもローを蹴ってワンツーで切り込んでいくがいずれも単発。両者とも手数が少なく、慎重になっている様子だ。
2Rも同じ展開で、ひたすらローを蹴って前に出る飛燕に対し、TOMONORIはローからパンチのコンビネーション。しかし、TOMONORIは時々前に出るも飛燕がパンチを出そうとすると下がって回ってしまい、両者ともなかなかパンチの距離にならない。
3RもTOMONORIは飛燕の強打を警戒してか、回り続けてローキック。飛燕も前に出てローを蹴るのみと単調な試合展開が続き、会場はシーンと静まり返ったまま。
4R、TOMONORIがやっとパンチのコンビネーションをまとめて打ったり、飛びヒザ蹴りを繰り出したりと動きを見せる。しかし、クリーンヒットには至らず飛燕がローで相殺、飛燕もフックを出すが当たらない。
5R、TOMONORIがヒジとヒザで前に出る。さらにストレートで切り込み、ローキックからフックへ繋ぐ飛燕を上手さで翻弄したかに見えたが、ポイントへ繋がるような攻撃がなかったため判定は三者とも50−50のドロー。公式結果はドローとなったが、トーナメントの勝者を決めるための延長戦へ突入した。
ここでやっとTOMONORIが持ち前のスピードを発揮、フックで迫る飛燕にテンカオを突き刺し、ハイキックで仰け反らせて飛びヒザ蹴りやヒジ、飛燕を下がらせてのパンチのコンビネーションなどの手数を見せる。やはり効いた攻撃はなかったが、三者とも10−9でTOMONORIの手数を支持した。飛燕の強打に慎重になり過ぎた感のあるTOMONORI。次回の試合に本領発揮を期待したい。
▼第10試合メインイベント MGG52kgトーナメント1回戦 フライ級3分5R
○森田晃允(MA日本フライ級王者/士道館橋本道場/MA日本キックボクシング連盟)
判定 3-0 ※49-48、49-47、49-47
●山野寛之(J-NETWORKフライ級6位/チームドラゴン)
1R、山野は細かいパンチの連打で森田にブロックをさせ、ハイキックを狙っていくパターンを繰り返す。組んでヒザ蹴りも放つ。森田は圧力をかけていってローを蹴り、ロープ際に詰めてのパンチを狙うが山野に組まれて逆にヒザ蹴りをもらう。
2R、森田は前蹴りを多用してワンツーを当てるが、山野も細かい連打からヒジ。これで森田の頭頂部をカットする。ドクターチェック後、一気に火が付いた森田はヒジでラッシュ、山野も打ち返す。
3R、フックの連打とローでコーナーへ詰めていく森田。山野も前蹴りとミドル、ローを入れていく。コーナーを背負いながらも右フックと前蹴りで森田を下がらせる。終盤、森田がラッシュをかけて山野をロープ際に追い込み、右ローキックを効かせた。
4R、森田がフックとローで山野をロープ際へ詰めていき、ボディ打ちとヒザ蹴りの猛ラッシュを仕掛ける。山野は一時、コーナーへ釘付けとなってしまうが、前蹴りと右フックで反撃。森田は後半に攻め疲れが見え、山野が細かい連打からのハイキックを狙う。
5R、圧力をかけて前に出る森田がフックで倒しにかかるも、山野はロー、右フック、ヒジで盛り返していく。森田は終盤、再びラッシュを仕掛けて山野をロープ際に詰めてのフックとヒジ。山野も打ち返していくが、森田が圧力で押し気味に最終ラウンドを終えた。
▼第9試合メインイベント MGG52kgトーナメント1回戦 フライ級3分5R
○松尾 宗(J-NETWORKフライ級2位/POWER-X)
判定 2-0 ※49-49、49-48、50-48
●高橋拓也(NJKFフライ級1位/拳之会/ニュージャパンキックボクシング連盟)
1R、細かくステップを踏んで右ローを飛ばす松尾。高橋は松尾の右ローに右ストレート、左フックを合わせていく。松尾がロープを背にすると、右フックで前に出る高橋だが、大振りのため当たらない。対する松尾は徐々にパンチとローのコンビネーションの回転を上げて高橋を攻め込み、高橋に右ストレートを突き刺す。
2R、松尾は足を使って高橋の前進をかわすと、すかさず右ロー。高橋はなかなか松尾の動きを捉えきれず、松尾のローとパンチを被弾する。松尾はパンチの攻防の中で左ボディフックを織り交ぜるなど、上中下に攻撃を散らしていく。
3Rに入っても松尾のローとパンチのコンビネーションは止まらない。高橋は数こそ少ないものの、強烈な右ローを返し、セコンドの「コーナーまで詰めろ!」の指示通りに松尾をコーナーまで追い込んでいく。そこから高橋の右アッパー、左フックが松尾の顔面に当たるものの、松尾のダメージは浅い。
4R、前のラウンドと同様に右ローからパンチへつなげる高橋。序盤の勢いはややなくなった松尾だったが、ロープを背にしても右ストレートで前に出て、必死に右のローを返す。ラウンド終了間際に高橋のバックブローで松尾が尻餅を着くが、これはダウンではなくスリップ。
5R、一気に距離を積めて、右ストレートで松尾の顔を跳ね上げさせる高橋。松尾は組み付いてブレイクを待ってピンチを凌ぐ。再開となると松尾は決して攻め手を休めず、気迫溢れる表情でパンチと右ローを連打。高橋の猛攻を受けながらも最後まで互角に渡り合い、松尾が元NJKF王者を敗る金星を挙げた。
▼第8試合セミファイナル ライト級サバイバルマッチ1(ヒジなし)
○梶原龍児(J-NETWORKライト級王者/チームドラゴン)
TKO 3R2分22秒 ※セコンドからのタオル投入
●KAWASAKI(リアルディール)
ライト級王者になって以来、初めての試合となった梶原。IKUSA
GPベスト4、R.I.S.E.60kgトーナメント準優勝の経歴を持つKAWASAKIを相手に、どんなファイトを見せるか?
1R、一気に距離を積めてパンチの乱打戦に持ち込む“ぐちゃぐちゃ”戦法を狙うKAWASAKI。しかし梶原は足を使ってそれを捌くと、前に出るKAWASAKIに左フックを当てる。
これでKASAWAKIの動きが止まると見るや、すぐに左右の連打をまとめる梶原。ボクシングテクニックを生かしたコンパクトな攻めで、KASAWASAKIを攻め込む。
2R、ファールカップが外れ、一旦リング下に降りるというハプニングに見舞われた梶原だったが、試合のペースは崩さず。KAWASAKIの突進に左フックを引っ掛けて、そこから右フック。さらに顔へのパンチだけでなく、左のボディフックや右のヒザ蹴りなど、ボディにも攻撃を散らしていく。
3R、ここまで有効な攻撃はないKAWASAKIは、何とか得意の“ぐちゃぐちゃ”戦法に持ち込もうとするが、逆に梶原がまっすぐ突っ込むKAWASAKIに右ストレート。そこからボディにパンチを返し、今度は飛びヒザ蹴り。さらにボディへのヒザ蹴りでKAWASAKIの動きが止まると見るや、すかさずラッシュを仕掛け、最後は強烈な右のボディストレートでKAWASAKIからスタンドダウンを奪う。するとここでKAWASAKI陣営からタオルが投げ込まれ、梶原がタフなKAWASAKIからTKO勝利を奪い、王者らしさを見せ付けた。
▼第7試合 70kg契約サバイバルマッチ1
○ランボー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス)
延長判定 3-0 ※10-9、10-9、10-9
本戦判定 1-1 ※30-29、29-30、29-29
●川端健司(チームドラゴン)
5月大会では“日本人キラー”ゲンナロンからダウンを奪う活躍を見せた川端だったが、今回の相手ランボーには苦戦を強いられた。
1R序盤から圧力をかけて右ストレートを当てていく川端。首相撲に捉えようとするランボーの腕の間から右アッパーを叩き込み、そこから左フック、右ストレートなどパンチで攻勢に出て行く。
しかし2R以降は、完全に待ちのスタイルとなったランボーの左ミドル&首相撲に捕まってしまい、ペースを乱してしまう。3者共に29−29という採点となり、川端がランボーにポイントを挽回される形で試合は延長ラウンドへ。
延長ラウンドに入っても、川端は真っ直ぐに距離を詰めようとするため、ランボーの左ミドルを何発も被弾。さらに左ストレートをもらってしまうなど、攻めるに転じることができない。終了間際、ランボーの左ミドルをキャッチして、右フックを当てた川端だったが、追撃及ばずに判定負け。前回が前回だっただけに、川端にとっては手痛い敗戦となった。
▼第6試合 ウェルター級サバイバルマッチ1
○メリケン雄人(MA日本ウェルター級5位/契明/MA日本キックボクシング連盟)
判定 2-0 ※29-29、30-29、30-29
●渡辺雅和(J-NETWORKウェルター級10位/チームドラゴン)
▼第5試合 ウェルター級サバイバルマッチ1
○宏二(スクランブル渋谷)
延長判定 3-0 ※10-9、10-9、10-9
本戦判定 0-0 ※29-29、29-29、29-29
●日菜太 (J-NETWORKウェルター級8位/湘南格闘クラブ)
▼第4試合 ライト級サバイバルマッチ1
○細野岳範(チームドラゴン)
判定 3-0 ※30-29、30-29、30-29
●田中信二(J-NETWORKライト級5位/ODJ)
▼第3試合 ライト級3分3R
○桜井裕也(MA日本バンタム級8位/習志野/MA日本キックボクシング連盟)
判定 3-0 ※30-29、30-29、30-29
●荻野隆一(J-NETWORKバンタム級7位/チームドラゴン)
▼第2試合 ライト級3分3R
○龍馬(y-park)
判定 3-0 ※29-28、30-28、29-28
●NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
▼第1試合 ヘビー級3分3R
○狂太郎レンジャー(J-NETWORKヘビー級6位/チームドラゴン)
判定 3-0 ※30-28、30-28、30-28
●敏センチャイジム(センチャイ/ニュージャパンキックボクシング連盟)
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