ベニー・“ザ・ジェット”・ユキーデ プロデュース
「武頼漢−BURAIKAN−」
2006年9月23日(土)東京・新木場1stRING
開始18:00
観衆320人(超満員=主催者発表)
▼MIDIジャパンカップ争奪戦 キックボクシング 3分3R
○マジット“Majic Man”(JET'S
GYM)
TKO 1R1分25秒 ※セコンドタオル投入
●市川光広(士道館橋本道場)
大会プロデューサーのベニー・ユキーデの弟子であるマジットは師匠譲りのパンタロンで試合に臨む。
1R、静かな立ち上がりからマジットは市川をコーナーに追い詰めパンチの猛ラッシュ。追い込みをかけるようにマジットはバックスピンキックも繰り出す。市川は尻餅をつくようにダウン。立ち上がってクリンチで逃れる市川だが、ダメージは明らか。
マジットのラッシュに対し、市川もパンチの打ち合いに応じる。左フックでダウンした市川は再度立ち上がるも、セコンドがタオル投入し試合はストップ。マジットの圧勝で試合は終わった。
「お客の声援があったからこそ、キックという芸術で素晴らしい絵が書けた」と勝利を喜んだマジットはK-1出場をアピールした。
●大会プロデューサーのベニー・ユキーデのコメント
「まだまだ小さい第一歩だったが、大きな感動で心に残る闘いを残せたと思う。今日試合をしたマジットとKATTの参戦はほんの始まりに過ぎない。まだまだ彼らに続く選手はいる。彼らはこれから続く物たちのリーダーになる。
KATTの試合はあれがすべてではない。マジットの試合はマジックの一部を見せれたと思う。次は来年の1月を予定している。今日は会場が小さかったがエネルギーは大きかった。そのエネルギーに合わせて、次の会場は大きくしたい」
▼キックボクシング 3分3R
○KAZU柳田(習志野北海道)
判定 2−1 ※28−29、30−29、28−27
●チャールズ・ジョンソン(USA/ミシガン州テコンドー選手権優勝)
北海道空手選手権三連覇、アルティメットボクシングでは1勝1分の戦績を持つKAZU柳田。対するジョンソンはミシガン州のテコンドー選手権優勝者。
ジョンソンは契約体重を合わせてくることが出来ず、グローブハンデが両者に与えられた。
1R、プレッシャーをかけていったのはジョンソン。柳田がクリンチをするためにジョンソンは今一歩攻めきれない。柳田のローが徐々に効き始め、ジョンソンは途中から失速。
2Rには、テコンドー独特のステップから攻撃をしかけるジョンソンだったが、柳田はローに徹する。足にダメージを負ってきたジョンソンはクリンチする場面が目立つ。そのためにジョンソンに何度も注意が与えられた。3Rには完全に柳田ペース。柳田はカウンターでパンチを出していきロー。判定で柳田が勝利した。
▼変則ミクストルールマッチ 2分3R
○羽田真宏(白龍/元WKA・USスーパーライト級王者)
判定 3−0 ※29−26、30−25、29−25
●寺尾 新(T.R.D.J/元プロボクシング日本フライ級2位、元日本キック連盟フライ級2位)
1Rボクシング、2Rキックボクシング、3R投げ有りとなる特別ルールのこの試合。早千予が所属する白龍ジムの会長である羽田がリングインすると大歓声が沸き起こった。
1R、寺尾のパンチに対し、羽田は両腕を下げたまま上手くスウェーで交わすという展開が続く。
2Rになると羽田の動きが変わった。水を得た魚のように、半身の構えからバックスピンキック、かかと落としをハイスピードで繰り出し観客を沸かせる。終盤には羽田のバックスピンキックを腹部にモロに食らった寺尾はダウン! 何とか立ち上がるも羽田ペースは続く。
3Rに入って投げありとなるも、羽田の戦況は変わらず。終始足技で寺尾を圧倒した。
▼女子プロ格 5分2R
○篠原 光(チーム南部)
一本 1R0分54秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ジェラシーMAX(ターザン後藤一派)
ジェラシーのセコンドにはターザン後藤。篠原にはエンセン井上、電撃ネットワークの南部がつき、何とも異色メンバーが揃った。ジェラシーはレザーのマスクをつけており、何とも闘いにくそう。
開始早々、ジェラシーは飛びひざ蹴り。そして、組み付いてきた篠原の脊髄目がけてエルボーを落としていく。テイクダウンされた篠原だったが、下から腕十字! これが見事に決まり篠原が秒殺勝利を上げた。
▼士道館フルコンタクト空手 2分2R
○加藤竜二(士道館大澤道場)
判定
●伊藤拓馬(士道館橋本道場)
空手では優勝回数26回を数えるモンスター記録を持つ加藤に対し、伊藤は士道館空手道選手権大会優勝などこちらも輝かしい成績を持つ。
スピードと打撃のラッシュで終始圧倒していたのは加藤。時折、バックスピンキックやかかと落としを繰り出し、観客を魅了した試合を見せる。何度か伊藤のローが加藤の金的を捕らえ、試合が一時ストップすることも。空手でキャリアを持つ加藤と伊藤の闘い。勝ったのは加藤であった。
▼プロ格 5分2R
○ペドロ高石(カポエイラ/アメリカスヘビー級選手権)
一本 2R2分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●飛鳥一撃(ターザン後藤一派/正道会館新人戦3位)
高石はセコンドにカポエラの仲間を連れて入場。リングインするとカポエラの華麗な足技を披露し、観客を魅了した。飛鳥は空手衣、高石はカポエラの衣装を身につけ、異種格闘技戦の雰囲気を漂わせる。
1R、トリッキーな足技で翻弄する高石に対し、飛鳥は重いローを蹴り込んで行く。立ち技では太刀打ち出来ないと見た高石はグラウンドで寝技を仕掛けていく。
2R、カニバサミでグラウンドに持ち込む高石。スタンドの展開では、飛鳥のヒザ蹴りを食らい一瞬悶絶した高石だったが、飛びつき腕十字! 飛鳥の腕は完全に伸びきり、見込み一本で高石が勝利した。
▼女子キック日米親善試合 2分2R
△早千予(白龍/女子キック八冠王)
ドロー
△KATT(アメリカ/JET'SGYM)
近距離からの打ち合いに出る両者。早千予の動きは固く本来のスピードではない。KATTが手数でプレッシャーをかけていく。
1R終盤、早千予の右ローが入り、KATTは失速。さらに早千予がバックスピンキックからのパンチラッシュでKATTを追い込んでいったが決め手とならず。
2Rは早千予のペース。KATTのボディを中心に攻めていく。早千予の猛ラッシュを受けたKATTは背中を見せて逃げる場面も。耐えたKATTはめげずに反撃していく。そのままフルラウンド終了。判定勝負がないために、両者ドローの結果に終わった。
▼セミコンタクト空手特別ルール(投げあり、寝技20秒)2分3R
○村岡 真(GAME/USAシュートファイティングライト級王者)
判定 3−0 ※30−27、30−27、30−27
●MASA(JET'SGYM/カリフォルニア州テコンドー3位)
フルラウンド、重い左右のローを主軸に攻める村岡。そして組み付きに行った。テイクダウンすると、上背、体重共に上回る村岡が積極的に腕十字やスリーパーを仕掛けた。何とか寝技20秒ルールで凌いでいくMASA。
2R終盤、首を負傷し出血したMASAにドクターチェック。終始、打撃、寝技共に攻め続けた村岡が判定勝ちした。
▼真樹道場 演武
▼錬武館 演武
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