R.I.S.E.プロモーション 「FULLCAST PRESENTS MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENT'06」 2006年9月24日(日)東京・ディファ有明 開場15:00 開始16:00
※オープニングファイト15:15〜
▼第10試合 メインイベント THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント決勝戦 ○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA'05準優勝、2005士道館空手全日本大会無差別級優勝、元MA日本キックボクシング連盟ミドル級王者)
判定3−0 ※三者とも29−28 ●地主正孝(シルバーアックス)79.5kg
決勝戦は奇しくも空手対決となった。 1R、左フックからローキックを狙うマグナムに対し、地主は右フックからのローキック。接近戦では地主の右フックと今大会で多用している突き刺すような前蹴りが有効打に。マグナムのローに合わせた地主の左カウンターでマグナムがあわやダウンかという場面もあったが、マグナムも右ストレートと左フックをヒットさせていく。 2R、両者とも前に出てガツガツと殴り合う。マグナムの左フック、地主の右フックが互いを襲い、ローへと繋げていく。マグナムはレバーブローを何度か決め、地主の右ミドルをキャッチしての右ストレートでダウンを奪う! 地主はすぐに立ち上がって反撃を開始。 3R、マグナムの右ハイキックがヒット。突進する地主が投げを見舞うと、怒ったマグナムが逆に投げ飛ばし、荒れ模様となったためレフェリーが「クリーンファイトをするように」と両者に注意する。地主は前に出てフックの連打とローキック、マグナムも下がらずにヒザ蹴り、飛びヒザ蹴り。マグナムに疲れが見えるも、気持ちの強さを前面に出して右ストレートや左フックで攻め込む。地主も前に出てぶつかり合い、終盤、マグナムが右フックを空振りしたところへ右フックをヒットさせてダウンかと思われたが、マグナムがしがみついたためダウンにはならなかった。
マグナムは足払いで倒したところへの蹴りでイエローカード。最後まで両者は正面からぶつかり合う気持ち勝負を繰り広げたが、マグナムがダウンのポイントを守りきって優勝を遂げた。両者とも精根尽き果てたというタフなファイトであった。
野村サッチーからトロフィーを受け取ったマグナムは、サッチーをお姫様だっこして「サッチー、いい思いしました」とニッコリとマイクアピール。改めて優勝の感想を聞かれると、「ウース! しんどい! えっと……嬉しいです。ありがとうございました」と言うのが精一杯だった。 ●マグナム酒井のコメント
「嬉しいですね。R.I.S.E.に3回出て、3回目で結果を出せまして。地主戦はリキんじゃって前の試合を見ても楽勝で勝てると思っちゃって、集中力が切れてしまった。リラックスしすぎましたね。相手が予想以上に粘ったので、しんどかった。ダウン獲らなかったら負けてましたね。強かったですよ、さすが空手家。とにかく疲れた。
準決勝は相手がローの経験がないからあんなもんでしょう。1回戦の相手は空手出身だったからローに強かったけど。ローは三発喰らったらキックのヤツは効く。空手出身は効かないですよ。もういつ倒せるかって考えてた。1回戦で効いてるのは分かってたから。焦らず2Rくらいで倒そうと思ってましたけどね。
1回戦は三浦がKO勝ちしそうだったから、俺も倒さなきゃと思って変な気負いがあって、空回りした。固かったですね。 賞金の100万円でこれから(風俗へ)いっちゃおうかなって(笑)。準決勝2試合目の彼(地主)の試合を見て、“もう勝ったからどこに行こうか”って考えてた。回りのヤツにどこへ行こうかって聞いてたくらい。それで集中力が途切れた。サッチーにはいい思いさせてもらいましたよ。抱きたいって思った(笑)。
今日の動きだと厳しいので、このお金で練習環境を整えたい。強くならなきゃ。これじゃあ、まだまだ。いろんな所で鍛えたい。80kgはラクでしたね。士道館に入門した時からヘビー級の大石(亨)さんのスパーリングパートナーだったから、体格差はあまり気にしてない。体重なんて関係ないですよ。最後はいっぱいいっぱいだったから、もっと練習しないと。
(須藤は)バカだ、コイツって思った。それでも集中力が1回切れたんですよ。はぁ? って。須藤と闘う気持ちでやってたのに、向こうが転んじゃって。バカかって思った」 ●地主のコメント
「しんどさで言ったら空手の方が上。でも、こっちは顔面もあるから…。空手でトーナメント何回もやってるから違和感はなかった。マグナム選手とは同じ空手家という部分よりも、同じ歳なので人間的なもので負けたくなかった。経験のある上手い選手なので、負けてしまったかな。最後ええパンチが入ったと思うけど、やっぱり倒さんとあかんから。倒さなければ負けですよ」
▼第9試合 セミファイナル スペシャルワンマッチ 68kg以下契約 3分3R
○裕樹(リアルディール)66.9kg
判定3−0 ※三者とも30−28 ●村浜武洋(OFF)66.35kg 共に1年2ヵ月ぶりの復帰戦だったが、明暗はくっきりと分かれた。以前のように速いステップを使って回り込んだり出入りを速くするのではなく、下から潜り込むように連打する村浜に対し、裕樹は徹底的に両腕ブロック。村浜の打ち終わりを狙ってローキックを返し、左フックもヒットさせていく。 ガードの上を叩かされる村浜はボディを狙おうとすると左フックをもらい、裕樹は左右のローを蹴りながらパンチのコンビネーションやヒザ蹴りを確実に当てていく。 インターバル中も村浜にカモンゼスチャーをして、「もっと来いよ、おらっ!」と挑発する裕樹。両腕ブロックをしながらニヤニヤと笑い、強いローキックを返していく。村浜のパンチはガードの上を叩くのみ。 3Rには裕樹の左ローで村浜が大きくグラつき、右足を上げて何とかダウンを逃れる。そんな村浜に裕樹は笑顔を浮かべながらパンチのコンビネーション、ヒザ蹴り、そしてローキックとダメージを与えていく。ほぼワンサイドの形で裕樹が大物食いを達成し、年末のDoAトーナメントへ向けて復活を遂げた。
▼第8試合 スペシャルワンマッチ 63kg以下契約 3分3R
○水谷秀樹(スクランブル渋谷)62.4kg TKO 2R1分48秒 ※ドクターストップ
●壮 泰(士道館橋本道場)63kg MAキックのスーパーツインズとR.I.S.E.60kgトーナメント覇者の水谷。両者の年の差はちょうど10歳だ。水谷はゴングが鳴ると、いきなりのパンチラッシュ。壮泰をロープやコーナーに追い詰めて、息もつかせぬ連打を決めていく。壮泰はガードしてこれに耐えながら、パンチやローを返していく。勢いに乗る水谷がパンチの連打で接近戦を仕掛けて行くも、壮泰が首相撲からのヒザ蹴りをアゴにヒットさせる! 前のめりにダウンする水谷。それでも連打で壮泰を攻め込んでいくが、壮泰に捕まえられてボディへヒザをしこたまもらう。 2Rにも壮泰が左膝蹴りでダウンを奪い、右ローキックでも水谷をグラつかせる。ようやく蹴りが出てきた水谷、お互いに蹴り合い、パンチの応酬をしたところで壮泰に異変が……左足の薬指が上に反りかえったような状態になってしまい、ドクターがチェックすると骨折していたことが判明。2度のダウンを奪い、圧倒的郵政に試合を進めていた壮泰が試合続行不可能でTKO負けとなってしまった。 これも水谷の強運といえば強運だが、さすがに納得のいかない表情の水谷。全試合終了後には一緒に記念写真に収まったが、近い将来での再戦は必至だろう。壮泰のセコンドによると、骨折は自分の前蹴りか相手に踏まれたかのどっちかで、自分でも分からなかったという。1Rが終わった時点で足の感覚がなかったとも証言した。
▼第7試合 THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント準決勝戦 第2試合 ○地主正孝(シルバーアックス)79.5kg
判定3−0 ※30−25、30−26、30−27 ●馬場伸孝(山木ジム/元J-NETWORKヘビー級王者)
1回戦を勝ち抜いた小澤が右肋骨を骨折し、ドクターストップとなったためリザーブマッチで勝利した馬場が準決勝に進出した。一方、須藤を秒殺に仕留めてダメージのない地主は、セコンドの声を無視して派手に倒そうと思ったのか、後ろ廻し蹴りや踵落しなど足技による大技を連発。 馬場もラウンド終盤になると右ストレートを出してラッシュを仕掛けるが、全体的には地主がローと左ストレートを上手く当てて行き、プロの打撃系デビュー戦にして決勝進出を果たした。
▼第6試合 THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント準決勝戦 第1試合 ○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA'05準優勝、2005士道館空手全日本大会無差別級優勝、元MA日本キックボクシング連盟ミドル級王者)
KO 1R1分12秒 ※ローキック ●三浦広光(SAMURAI SWORD)
「(総合の選手は)ごちそうさまって感じです」とマグナムが発言した事に対し、「テクニックは自分の方が上。ナメられてるんでマグナム選手と須藤選手を俺が倒す」と会見で怒りを露にした三浦が準決勝で激突。しかし、勝敗はあっけなくついた。 左右のストレートを伸ばしていった三浦へ、マグナムが右ローキック一閃。一瞬、間をおいて三浦が倒れ、そのまま立ち上がることが出来なかった。1回戦での伊賀のローによるダメージが深かったのだ。
▼第5試合 THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント一回戦 第4試合 ○地主正孝(シルバーアックス)79.5kg
KO 1R1分49秒 ※ヒザ蹴り ●須藤信充(チームSUDO/元NKBミドル&ウェルター級、元K-U&全日本ライト級王者)79.5kg
四階級制覇を目論む今大会最大の注目選手である須藤が登場。地主は正道会館から総合格闘技でデビューした空手家、当然、須藤のヘビー級をも倒すというハードパンチに注目が集まったのだが…。 須藤のフックが空振りしただけで、館内はどよめく。それほどの迫力があった。地主はしっかりとガードを固め、右ローキックの集中砲火。フックに合わせての左ミドルも放つ。ところが、地主の前蹴りが突き刺さったところで須藤の様子がおかしくなる。須藤はローブローが入ったというような仕草を見せ、レフェリーの判断もローブローだったが、続けて地主が右フックから顔面へヒザを叩き込むと須藤がダウン!
ロープを掴んで立ち上がった須藤だったが、レフェリーに試合続行不可能を告げて、まさかの1回戦負けとなった。実は須藤、試合3日前にぎっくり腰になって試合が出来る状態ではなかったが、無理をしてリングに上がっていたのだ。最初の前蹴りが腰にまでダメージが伝わったための敗戦だった。
▼第4試合 THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント一回戦 第3試合 ○小澤和樹(ブリザードジム/J-NETWORKミドル級3位)78.25kg
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28 ●池井佑丞(クロスポイント吉祥寺/KAMINARIMONアマチュア80kg級トーナメント優勝)76kg
池井は初回から飛ばし、左右フックの連打、飛びヒザ蹴り、バックキックとトリッキーかつ多彩な技で攻めて行く。小澤はハイキックとヒザ蹴りで応戦するが、池井の手数に押され気味。2Rには小澤のヒザ蹴りがローブローとなり、試合は一時中断。その後もヒザ蹴りが2度ローブローとなり、池井は小澤を睨みつける。 それでも小澤は動揺することなく、パンチとハイキック、前蹴りなどで攻めて行き、池井も最後まで手を休めることなく攻め続けた。小澤の右ストレートが何度かヒットしたことがポイントなり、小澤が勝利を収めたが、池井のミドルキックで肋骨が折れて準決勝を棄権することに。
▼第3試合 THE KING OF MIGHTY EIGHTY TOURNAMENTトーナメント一回戦 第2試合
○三浦広光(SAMURAI SWORD)79.5kg KO 3R0分19秒 ※右ストレート
●伊賀弘治(龍生塾/シュートボクシング日本ライトヘビー級3位)79.85kg 総合格闘技から参戦した三浦がパワフルかつ回転の速いパンチで豪快に攻める。総合で培った圧力の強さもあり、何度も伊賀をロープ際へ詰めていく。伊賀もローキックでダメージを与え、パンチで打ち合っていくが三浦のパンチの回転力が上回る。 2Rには三浦の右フック二連発で伊賀が足をもつれさせ、左フックからの右フックでついにダウン。ゴングに救われる形となったが、3R開始早々、三浦がダッシュでパンチを打ちに行き、右ストレートでトドメを刺した。
▼第2試合 THE KING OF MIGHTY EIGHTY TOURNAMENTトーナメント一回戦 第1試合 ○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA'05準優勝、2005士道館空手全日本大会無差別級優勝、元MA日本キックボクシング連盟ミドル級王者)79.7kg
KO 2分59秒 ※パンチ連打 ●藤田智也(ドージョーチャクリキ・ジャパン)78.3kg
慎重なマグナムがロー、左フック、右ストレートと単発で攻めて行く。藤田もジャブとローキックで互角に打ち合っていくが、2Rにマグナムがボディへのヒザ蹴りから藤田の頭を下げさせての顔面ヒザでダウンを奪い、そこから一気にラッシュ。右ストレートでコーナーへ吹っ飛ばし、コーナーで左ミドルからパンチを連打して勝負を決めた。
▼第1試合 THE KING OF MIGHTY
EIGHTY TOURNAMENTトーナメント リザーブマッチ ○馬場伸孝(山木ジム/元J-NETWORKヘビー級王者)79.7kg
判定3−0 ※30−25、30−26、30−27 ●高村 聡(VITAL SAFE KARATE SCHOOL)76.65kg
1Rに馬場が右アッパーからロープに詰めての連打でダウンを奪い、3Rにも左右のストレート連打でダウンを奪って判定勝ち。高村も左右のフックで飛び込んでいったり、バックブローを放ったりと善戦したが、これという決め手がなく敗れた。
▼オープニングファイト 第2試合 61kg以下契約 ○布施将人(TARGET)
判定3−0 ※30−25、30−26、30−26 ●松永浩一(レフティージム)
1Rに左ストレートでダウンを奪った布施は2Rにも右でダウンを奪う。松永も左右のフックで倒しに行ったが、3Rには布施の首ヒザに捕まってしまった。
▼オープニングファイト 第1試合 64kg以下契約 ○宮城朝彦(レンジャー品川ジム)
KO 2R2分58秒 ※バックブロー ●小沼"CANDY"壮城(PHOENIX)
小沼が左ミドルと首ヒザ蹴りで圧倒的に優勢だったが、2Rに宮城が首相撲を外してのバックブロー! この一発で逆転勝ちした。
|