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【J-NETWORK】ホーストも来場!魂叶獅が熱闘の末に森田を下す、決勝はTOMONORIと

2006/10/01



J-NETWORK

「MACH GO! GO! '06 〜フライ級最強決定トーナメント準決勝〜」
2006年10月1日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30

▼メインイベント
MACH GO! GO!'06 フライ級最強決定トーナメント準決勝3分5R
魂叶獅(J-NETWORKフライ級王者/はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)
判定 2−1 ※49−48、47−49、49−48
森田晃允(MA日本フライ級王者/士道館橋本道場/MA日本キックボクシング連盟)

 J-NETWORKフライ級王者にして全日本キック最強(フライ級のランキングはない)、NJKF王者も倒して三団体の頂点に立つ魂叶獅。その魂叶獅との対戦を迫っていたMA日本キック連盟フライ級チャンピオンの森田がついにトーナメント準決勝で激突した。

 1Rからお互いにローを激しく蹴り合うまるで極真空手のような展開から、森田がパンチを出すと魂叶獅は前蹴りで突き放してヒジを狙っていく。残り5秒で魂叶獅の右ヒジにより森田が左目のまぶたをカット。

 2R、圧倒的な手数の多さで前へ出て行く魂叶獅。ブレイク直後に大振りの右フックをヒットさせ、クリンチの後にも同じように右フックをヒットさせる。さらにローキック、ヒジ、顔面への前蹴り、ヒザと上・中・下に多彩な攻撃を振り分けて行き、森田を翻弄する。ローとフックしかない森田の攻撃が単調に見えるほど、魂叶獅の引き出しの多さが際立つ。

 3R、アグレッシブに前へ出て攻撃を振り分ける魂叶獅。ローを蹴っては顔面へ前蹴りを放ち、パンチを出したかと思えばローキックからヒジと実に多彩に打ち分ける。森田も得意の左フックを強打するが、ほとんど魂叶獅のガードの上から。パンチからのローで必死に反撃する森田だが、魂叶獅の勢いは全く止まらない。

 しかし4R、森田のパンチの距離を潰そうと接近戦を挑んだ魂叶獅についに森田のパンチが当たりだす。森田は魂叶獅の組み付き際に縦ヒジを合わせ、離れると左右のフックをヒットさせていった。魂叶獅は疲れからか動きが若干鈍い。その分、森田のパンチが当たりだしたのだ。

 5R、魂叶獅の突進に下がらされる森田だが、パンチは確実に当てていく。リングサイドに陣取ったMA首脳陣から「下がるな!」の声を受け、前へ出て左右のフックで“殴りつける”という表現がピッタリな連打。魂叶獅も足を止めてパンチで打ち合い、凄まじい打撃戦が繰り広げられる。顔を血に染めて左右のフックを振るう森田に、魂叶獅も必死の形相で打ち合っていく。熱闘に沸く場内! 最終ラウンドは森田が打ち勝った形で終了した。

 判定は2−1のスプリットで魂叶獅の勝利! 森田は“納得がいかない”という表情で両手を広げ、さっさとリングを降りていった。

 リング上には決勝で闘うTOMONORIが姿を現し、「(勝因は)みんなの応援のおかげです! ぜったい優勝します。歴史に残るような試合をして優勝します!」(魂叶獅)「今日の試合を見ても魂叶獅選手はガンガン前へ来るので、自分もガンガン前へ出て打ち合って、最後はどっちかが倒れるような試合をしましょう。必ずKOで勝って、それを足がかりにK-1に上がれるように頑張ります」(TOMONORI)と、それぞれ決勝への熱いアピールを行った。


▼メインイベント
MACH GO! GO!'06 フライ級最強決定トーナメント準決勝3分5R
TOMONORI(NJKFフライ級王者/OGUNI-GYM/ニュージャパンキックボクシング連盟)
判定 3−0 ※1R終了時 10−9、10−9、10−9
松尾 宗(J-NETWORKフライ級2位/POWER-X)

 ハイスピードと強打&高いテクニックを誇り優勝候補筆頭に上げられているNJKFフライ級チャンピオンのTOMONORI。試合前には、昨日に大阪で行われた『K-1 WORLD GP 2006開幕戦』で勝利したばかりのアーネスト・ホーストから激励の花束を受け取った。対するは1回戦で前NJKFチャンピオン高橋拓也を番狂わせで下した松尾である。

 1R、ジャブでドローイング(誘い出し)して松尾のパンチを誘い、左ハイキックを合わせようとするTOMONORI。松尾がパンチで入っていこうとすると必ずミドルを合わせる。自分からはローで攻撃。松尾はTOMONORIの蹴りに合わせてパンチを放っていく。ラスト数秒、TOMONORIがローからパンチのコンビネーション、ロープに詰まった松尾が右ストレートを返したところでゴングが鳴ったが、これにTOMONORIが右ハイキックを合わせていた! ゴングが鳴ったところで松尾がダウン、そのまま立ち上がれない。

 どう見ても松尾が立ち上がれないダメージを負っているのだが、なぜか2R開始のゴングが鳴る。椅子に座った松尾は当然、立ち上がれない。「ゴングと同時に攻撃だったので有効、立ち上がれなければ松尾選手のTKO負けになります」とのアナウンスが流れ、松尾は立ち上がるも足元がフラフラでとても試合が出来る状態ではない。

 レフェリーがマイクを取り、「TOMONORI選手の攻撃は反則は取りませんが、ゴングの後に当たったので有効ではない。ここまでの判定で勝敗をつけます」と説明。1Rのみの判定で三者とも10−9、TOMONORIが1R終了時に判定勝ちという前代未聞の決着となった。

 TOMONORIがハイキックを出したのはゴングが鳴った直後だったが、コンビネーションの流れの中のものであり、写真で確認しても分かるとおり相手も右ストレートを出しているので反則とはならないだろう。


▼第9試合 WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王座決定戦3分5R
グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/J-GIRLS1位)
判定 3−0 ※48−47、49−46、49−46
ウェンディー・ミランダ(オーストラリア/WMCオセアニア女子スーパーフライ級王者、WMCオーストラリア女子バンタム級王者)

 グレイシャアが初のベルトに挑戦、試合前にはWMCからのメッセージが読み上げられ、緊張感が高まっていく。両国国歌の吹奏、両選手の希望によりワイクーが行われ、タイトルマッチはスタートした。ルールは2分5R、ラウンドマストシステムにより採点される。

 1R、ウェンディーは前蹴りからよく伸びるパンチを強打、グレイシャアはローで崩しに行ってミドルキックも当てて行く。攻めるのはウェンディー、グレイシャアは待ちの姿勢。

 2R、グレイシャアが突然、リズムを変えてパンチで前に出る。右ローキックを主体にして回り込み、ウェンディーがパンチで入る間際に前蹴りで突き放す。そして、すぐにローキック。後半には連打とバックブローを繰り出し、優勢をアピールすることも忘れない。

 3R、ウェンディーは前半パンチで攻めるが、後半は手数が減りグレイシャアが打ち合いに行く。回りながらの右ローを出すグレイシャア。ややお互いに見合う状態に。

 4R、どちらも組み付きが多くなる。ウェンディーは首相撲からのヒザ蹴りに持って行きたいようだが、グレイシャアが全く首相撲には付き合わずブレイクが続く。ブレイクになるとグレイシャアはローを蹴ったウェンディーに“来い、来い”とカモンゼスチャー。バックキックで飛び込んでいく場面も。

 5R、グレイシャアはアップテンポで動いて右フックを何度も強打。そして右ローキック。ウェンディーもストレートで前に出るが、それをかわしてのグレイシャアの右フックがヒットする。このラウンドをモノにしたいグレイシャアは飛び蹴りなどの派手な技でもアピール。ゴングが鳴るとガッツポーズを繰り返し、「決まった!」と勝利を確信する。

 判定は3−0でグレイシャア。ベルトが巻かれると、顔をクシャクシャにして涙を流す。「(ベルトは)メチャクチャ重いです。今年、まだ記憶に新しいと思うんですけど、6月2日に早千予戦があってどういう部分を課題にしてかなきゃいけないというのが分かって、会長もジムの皆さんも大島椿もいかに自分を勝たせてくれるかを考えて下さいました。

 今回は楽しくやろうというテーマがあったので、肩の力を抜いて楽しもうかなって。ラクに考えれば楽しんで勝てると信じてやったのが、よかったと思います」というグレイシャアに水戸から来た大応援団からの声援が飛ぶ。「周りが騒いでいる分、自分がしっかり結果を出せなかったので悔しかった」と早千予戦を振り返るグレイシャアは涙が堪えきれない。

「グレイシャア亜紀は今がスタートだと思います。私より強い選手はいっぱいいるので、挫けずに頑張っていきます。また皆さんの力を貸してください!」と、新たなるスタートを切ったことを宣言した。



▼第8試合 54kg契約 サバイバルマッチ1
牧 裕三(J-NETWORKバンタム級王者/アクティブJ)
判定 3−0 ※29−28、30−28、30−27
岩波祐次(MA日本バンタム級王者/渡辺/MA日本キックボクシング連盟)

 1R、お互いに一歩も引かないローの打ち合い。岩波は牧の蹴り足を掴み、何度も転ばせる。パンチでプレッシャーをかけていたのも岩波だ。しかし牧のパンチの有効打がよく入り、岩波は右目を腫らせる。

 2R開始後には、牧が左ハイキックでダウンを奪う。巻き返しを狙う岩波はパンチ連打で追い込むも、牧は下がりながらパンチで返していく。バンタム級王者対決を制したのは牧であった。



▼第7試合 63kg契約 サバイバルマッチ1
小宮由紀博(J-NETWORKライト級1位/フォルティス渋谷)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−28
チョンプートン・ゲニワット(タイ)

 静かな展開でスタートする中、小宮はじりじりと圧力をかけていき細かくパンチを当てていく。対するゲニワットは大降りのパンチに加え、肘を織り交ぜていく。小宮の執拗なローが効きはじめ、ゲニワットは前に出れなくなった。

 2Rには意地でゲニワットが肘を当てにいく。前蹴りローも効かせるが、小宮の左右のローがうねりをあげる。棒立ちのゲニワットに左右のフックもあたり始め、小宮有利。

 3Rには一気に勝負に出た小宮が距離を詰めてパンチを見舞う。必死に追い上げを狙うゲニワットだったが、時すでに遅し。小宮が判定勝利した。



▼第6試合 52.5kg契約 サバイバルマッチ1
KENT(J-NETWORKフライ級1位/湘南格闘クラブ)
判定 3−0 ※30−27、30−27、30−27
那須儀治(大誠塾)

 前に出てくる那須に対し、KENTは鋭いローを叩き込む。1R開始早々右ハイでダウンを奪ったKENTは勢いに乗り前に出て圧力をかけていく。持ち応えた那須はコーナーにKENTを追い込む場面があったもののクリーンヒットならず。

 2R、那須がプレッシャーをかける中、KENTは的確にロー、ミドルを当てていく。チャンスあれば細かく那須はまとめてパンチ連打。コーナーに追い込む場面はあったものの決定的な場面は作れず。

 3R、ロープ際に詰める那須はパンチの連打。KENTは下がりながら前蹴り、ローで反撃。一進一退の攻防を繰り広げる壮絶な打ち合いを演じた両者、軍配が上がったのはKENTだった。



▼第5試合 55kg契約 サバイバルマッチ1
大原清和(J-NETWORKバンタム級2位/レグルス池袋)
判定 2−1 ※28−29、30−29、30−28
古谷繁明(J-NETWORKバンタム級6位/ソーチタラダ渋谷)

 1R 大原は右周りでロー。古谷は距離を潰しクリンチから膝で追い込む。古谷はバックブローの奇襲攻撃に出るもクリーンヒットならず。

 2Rには、古谷が距離を潰しながら首相撲からヒザ蹴り。大原は肘を出しながらカウンターであわせていく。

 3R、古谷は頭から相手に突進したためにイエローカードが言い渡された。終盤、大原はローとヒザの乱れ打ちで追い込み。両者ともに手数を出し合ったが、僅差で大原が勝利した。




▼第4試合 ライト級 サバイバルマッチ1
ファイヤー原田(J-NETWORKライト級4位/レグルス池袋)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
濱島康大(はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)

 ゴングと同時に出たファイヤーはバチバチの打ち合いに出る。浜嶋は後ろに下がりながらもミドルで応戦。ファイヤーの助走をつけた右ローで浜嶋は後退する場面があったものの、ファイヤーをコーナーに追い込みパンチ連打。

 2Rもファイヤーの突進は止まらない。左ジャブを基点に振り回す左右のフックでガンガン前に出る。ヒットされる場面はあったものの、浜嶋は気持ちを折ることなく前にでる。途中ファイヤーは額をカットする場面があったものの、首を横に振り試合続行を訴える。

 3Rには、浜嶋はローの連打からワンツーのコンビネーションでファイヤーの突進を止めに行く。いっさい手を止めることなく激しく打ち合う両者。ファイヤーの手数が上回っていたかに見えたが、延長ラウンドに突入した。

 ファイヤーコール全開の中、ファイヤーはフルボルテージで左右のフックを振り回した。浜嶋も気合で打ち合いに出る。両者フラフラの中、壮絶な打撃戦を展開するが、決着つかず。判定でファイヤーが勝利! “熱い男”はスクールウォーズの曲にノリノリでダンスを踊り、会場全体の観客を魅了した。



▼第3試合 フェザー級3分3R
木村敬明(J-NETWORKフェザー級10位/レグルス池袋)
判定 2−0 ※30−30、30−28、30−27
水落洋祐(全日本フェザー級8位/はまっこムエタイ/全日本キックボクシング連盟)


▼第2試合 ミドル級3分3R
茂 虎(TARGET)
判定 2−1 ※30−29、28−29、30−29
チャーリー・ホースト(J-NETWORKミドル級5位/チームドラゴン)


▼第1試合 スーパーライト級3分3R
翔 太(チームドラゴン)
判定 2−0 ※29−29、30−29、29−28
チャンド(POWER-X)


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