MARS実行委員会
「MARS−bodogFIGHT01」
2006年10月4日(水)東京・新宿FACE
開場18:30 開始19:00
▼第10試合 bodogFIGHT提供ヘビー級試合(全米放送有り)
○ヤルノ・ヌールミネン(フィンランド/チーム・スカンジナビア)
判定 3−0
●イ・サンス(韓国)
1R、重いパンチで突進してくるヤルノに組み付いたイ・サンス。指し合いとなり両者はヒザ蹴りを打ち合う。持ち上げるようにヤルノがテイクダウンすると、すかさずハーフガードのイ・サンスにパウンド17連打を叩き込む。スタンドから再開し、お互いに打撃を交錯させた。
力でねじ伏せるようにテイクダウンしたヤルノはマウントポジション。手を突き出して抵抗するイ・サンスにマウントパンチを落とす。ニーオンザ・ベリーからもパウンドを叩き込んだが、イ・サンスは耐える。そのまま立ち上がったイ・サンスは右ハイ。パンチを出し合ったところでゴング。
2R、フックを放ちながら組み付いたイ・サンスはテイクダウンしたが、ブレイクがかかる。お互いにスタミナ切れを見せるも、根性ある打撃の打ち合いを展開する。ヤルノはまたもやテイクダウンし上を取りマウントパンチ。イ・サンスは耐えながらTKシザーズで逃げ切る。猪木・アリ状態になりブレイク。スタンドからこのラウンド2度目のマウントをとったヤルノ。しかし攻めあぐねてしまった。
3R、肩で息をするようになったヤルノは自分から仕掛けられず。イ・サンスは右ローを放ちながら組み付くとフロントチョークへ。ヤルノにヒザ蹴りを叩き込むも、膝が届いていない……。スタミナで上回るイ・サンスは右ローを連発。さらにパンチ連打。棒立ちのヤルノに面白いように蹴り、パンチが入っていく。
活路を見出したいヤルノは組み付くも攻めきれない。そのまま見合った攻防が続きフルラウンド終了のゴング。判定勝負でヤルノが3−0で勝利した。勝ったヤルノだったが、試合後はリング上でずっと大の字になって起き上がるのは辛そう。完全にガス欠となっていたようだ。
フィンランドのムエタイ王者という触れ込みで総合初挑戦だったヤルノは「今までの人生で一番、今日の試合の3Rはスタミナ切れで辛かった……総合での3Rは辛いね」と試合を振り返る。本来の持ち味の70〜85%の力しか出せなかったヤルノ。今後については「今すぐしたいことはとにかく寝たいけど、これからは総合はしたくない」とうんざりのようであった。
▼第9試合 bodogFIGHT提供ヘビー級試合(全米放送有り)
○カバウカンチ・ジュニオール(ブラジル)
一本 1R2分08秒 ※肩固め
●カリエム・エリングトン(アメリカ)
PRIDEチャレンジで常連となっているハード・コンバットからの刺客ジュニオールは、1R、カリエムのローに合わせて片足タックル。簡単にテイクダウンするとサイドポジションで押さえ込んだ。
じっくり固めるジュニオールはヘッドロックの体勢からぐいぐいと絞り込み。そして肩固めに移行するとあっさりとジュニオールがタップを奪った。
▼第8試合 bodogFIGHT提供65kg以下級試合(全米放送有り)
○トルネード・ソン(韓国/闘神塾)
一本 1R3分58秒 ※スリーパー・ホールド
●マテウス・ラーデスマキ(フィンランド/チーム・スカンジナビア)
再三の注意にも関わらずマテウスは、顔にワセリンをぬっていたために減点1が宣告された。
1R開始と同時に激しく打撃を交錯する両者。ソンがテイクダウンしたところ、マテウスは変形スリーパー。耐えたソンが立ち上がると、マテウスは変形オモプラッタで追い込んでいく。
完全に腕の伸び切ったソンだが、腕を抜き脱出。寝転んでいたマテウスは草刈の要領でソンから上をとるとパウンド。腕十字と立て続けに攻撃するも、耐え凌いだソンは一瞬の隙をついてバックマウントへ。そのままスリーパーでマテウスを締め落とし、逆転勝利した。
これでソンは矢野卓見、ジェイソン・ワイルドチャイルド、熊谷正尚を破ってきておりMARS4連勝となった。
▼第7試合 MFCチャレンジ・トーナメント一回戦
○キム・ドヒョン(韓国)
一本 1R2分43秒 ※腕ひしぎ十字固め
●割田佳充(CORE)
1R、タックルからテイクダウンした割田だったが、キムはがぶりながら立ち上がる。そして首相撲からヒザ蹴りを連打。防戦一方となった割田は必死に膝を上げて抵抗する。
グラウンドに持ち込んだキムはしっかりと割田を押さえ込み腕十字。一度は逃げた割田だったが、再度決められ無念のタップアウトとなった。
▼第6試合 MFCチャレンジ・トーナメント一回戦
○西内太志朗(U-FILE)
一本 2R3分05秒 ※スリーパー・ホールド
●大塚隆史(AACC)
1R、プレッシャーをかける西内に大塚は片足タックル。そのままバックを取りテイクダウンを狙うも、西内は立ち上がる。執拗に組み付いたままの大塚はヒザ蹴りを細かく打っていく。やっと正面に戻した西内がいったん突き放すと、まだ大塚は組み付いてくる。ここで膠着したためにブレイク。
西内は鋭い左ミドル。大塚はかまわずタックルで組み付く。がぶった西内は攻めあぐねてしまった。スタンドから再開し、両者打撃を軽く交錯させたところでゴング。
2R序盤、1Rと同じ展開が続く。打撃でいく西内に付き合わない大塚は組み付いてグラウンドの展開へ。しつこくバックを取ってくる大塚をうまく交わした西内は逆にバックマウントを取った。そしてあっという間にチョークスリーパーを決め、勝利を呼び込んだ。
▼第5試合 MFCチャレンジ・トーナメント一回戦
○坪井淳浩(GSB)
一本 2R2分41秒 ※腕ひしぎ十字固め
●奥山健太(禅道会)
1R、“足関十段”ばりに寝技になるとひたすら足関節を狙っていく奥山。しかし坪井は落ち着いてそれをディフェンすると、要所要所で有利なポジションを奪い的確にパンチを落としていく。
そして2R、奥山の左ミドルに右フックを合わせて、奥山をぐらつかせると、テイクダウンを奪ってマウントポジションへ。奥山が背中を見せたところで、バックポジションへ移り、奥山が反転する動きに合わせて三角絞め、腕十字と流れるような関節技のコンビネーションでタップを奪った。
▼第4試合 MFCチャレンジ・トーナメント一回戦
○毛利明彦(毛利道場)
延長判定 2−1
●キム・ヨンス(韓国)
1R、毛利が先にテイクダウンを奪いパウンドで攻めるも、有効打がなくブレイクとなりスタンドへ。するとキムが蹴りでバランスを崩した毛利が上のポジションをとると、強烈なパウンドを連発。
ラウンド終了間際には豪快な首投げでテイクダウンを奪うなど、キムが有利に試合を進める。
しかし2Rに入るとキムが徐々に失速。毛利がテイクダウンと寝技でキムを攻め込み、終了間際にはタックルによるテイクダウンから、サイド、マウントとポジションを奪う。
そして序盤にリードしたキムを毛利が盛り返すという流れのまま延長Rへ。延長Rに入ってもこの流れは変わらず、スタミナ切れで完全に動きが鈍くなったキムに対し、ポジショニングと最後まで出し続けたパウンドの手数で毛利が接戦をものにした。
▼第3試合 無差別級
○濱田順平(誠ジム)
KO 2R0分39秒 ※左フック
●小島良祐(禅道会)
▼第2試合 −65kg契約
○堀 友彦(フリー)
判定 3−0
●小塚誠司(格闘技サークルOZ)
▼第1試合 無差別級
○ファン・ヒョンソン(韓国)
KO 1R0分23秒 ※右フック
●加藤 実(フリー)
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