全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2006“CUB☆KICK'S 3days” 1st
「AJ NIGHT 〜Tradition〜」
2006年10月7日(土)東京・新宿FACE
開場17:00 本戦開始18:00
※オープニングファイト17:30〜
▼メインイベント 70kg契約 3分5R
○山内裕太郎(AJ/全日本スーパー・ウェルター級王者)
KO 5R1分23秒 ※右ロー
●白虎(和術慧舟會RANGER品川/元NKBウェルター級王者)
白虎には岡見勇信、光岡映二など和術慧舟會の総合の選手たちがズラリとセコンドに就く。リング上にはピリッとしたムード、対抗戦ならではの緊張感が漂う。
1R、両者のローキックで試合開始。思い切ってパンチを振り回す白虎に、山内は良く見てローキック。白虎が連打で前に出てきたところで山内も打ち合いに応じ、山内が右フックでグラつかせてローキック! 右アッパーからボディ、右ローと白虎をコーナーに詰めて一方的に打ち込む。
白虎も右フックを打ち返して右ロー。白虎が右のクロスから左フックで逆に山内をグラつかせるが、山内の右フックでついに白虎ダウン! 山内はボディ、前蹴りでボディを攻め、パンチで前に出る白虎へ山内も強い右ストレートを打ち返していく。
2R、山内は右ロー、白虎がパンチで突っ込んでいくと山内もローを返しながらパンチ。山内のローで白虎は動きが止まるも、一呼吸置いてすぐにパンチでせめて行く。ドンドン距離を詰めてパンチで攻める白虎、山内もロングの右ストレートを打ち込み、すぐにローキック、そしてまたパンチ。
好調に攻めていた山内だったが、白虎の右フックで今度は山内がダウン! 一気に倒しにかかる白虎が左右の連打。山内がロープに詰まる。左フック、右ストレートと凄まじい連打に山内は一方的に打たれる。縦ヒジで応戦する山内、鼻血が噴き出す!
3R、白虎がパンチで思い切って前に出る。アッパーを交えたフックの連打、離れると縦ヒジで突っ込む。山内も打ち返してヒジ、ローキック、フック。白虎も打ち返す。しかし、山内の左フックで白虎が仰向けにダウン! 白虎が立ち上がると山内が右ローからフックの連打、白虎も猛然と打ち返す。
山内がアッパー、ロー、右フック。白虎もボディを打ち返すが、山内の右ローに白虎の体が大きく揺れる。白虎も左右のストレート、左フックで大逆襲! そこで山内の右ストレートがクリーンヒット! それでも打ち合いを挑む気迫の白虎。山内の右ローが明らかに効いているが、白虎は倒れない。
しかし後半、山内の右ローでついに白虎が力尽きるように倒れていく。ダウンだ! 白虎が立ち上がると。ここで両選手にドクターチェック。山内は右顔面が大きく腫れあがり、鼻血も出ている。白虎も顔を腫らせて左目をカットと、両者血まみれだ。再開後、すぐにゴング。
4R、山内がローのフェイントをかけて右ストレート。それを合図に一気に打ち合う二人! 白虎がガンガンと前へ出てパンチを飛ばし、山内も打ち合ってローを蹴る。圧力を掛けていくのは白虎、山内は下がりながら誘う。山内の左フックがヒット!
右ローでも白虎の体が泳ぐ。しかし、白虎は下がらずに打ち合いに行く! 下がる山内! 白虎の気迫のこもったフックが叩きつけられ、山内も首ヒザから前へ出て左右のロー。山内は白虎の前足を前蹴りで弾くように蹴り、インローへと繋げていく。死闘はいよいよ最終ラウンドへ突入!
5R、前へ出るのは白虎。ストレートで入って行くが、山内もストレートを返す。ボディからフック、そしてローへと繋ぐ山内。山内の右がヒット! 一気にローとストレートでラッシュをかける山内。後ろを向いてしまった白虎に右ロー。白虎がダウンだ!
セコンドの「倒せ!」という言葉に、山内はダッシュで右ストレートから右フック、そして右ロー。大きくフラつく白虎! ここでレフェリーが割って入った! 山内、気迫の勝利だった。敗れた白虎のタフさと気持ちの強さも光り、場内は万雷の拍手に包まれた。
▼セミファイナル 63kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
○吉本光志(AJ/IKMF東洋ライト級王者)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28
●島野智広(建武館/全日本ライト級6位)
1R、サウスポーの島野は右のジャブを伸ばし、吉本は右のミドル&ロー。島野が鋭い右のインローと左のミドル。島野はローで前に行き、吉本の蹴りに合わせてパンチの連打で押して行く。防戦気味となった吉本だが、右ミドルで押し返して左のテンカオ、右ミドルを連打していく。島野は左右のショートの連打で吉本にロープを背負わせ、吉本はテンカオを返して左右のストレート。島野の気迫溢れる攻めが目立つ。
2R、吉本が右ロー&右ミドル。島野がパンチで入っていこうとすると右ミドルを合わせ、右のインローと右ミドルの波状攻撃。吉本の右ローが面白いように当たる。島野も連打を叩きつけるが、吉本はしっかりブロックして打ち終わりを待ってミドルを返す。
圧力を掛けていく吉本は左ハイキック! 島野もアッパーで潜りこんだり、ヒジを繰り出す。吉本がまたも左ハイキック。左右のストレートで下がらせて右ミドルを蹴る。ミドルによって島野は吉本の距離に居させられる時間が多くなってきた。
3R、吉本の右ミドルに連打で突っ込んでいく島野。吉本も打ち合ってミドルへ繋ぐ。打ち合いの最中、島野が左目尻をカット。
ドクターチェック後、パンチで突っ込む島野にテンカオ&右ミドルを合わせる吉本。右ストレートを伸ばし、左ハイキックへ繋げる。島野も気迫の前進、ローとパンチで前へ出続け、吉本もミドルで押し返す。激しい島野のファイトに吉本も応え、蹴り&パンチで応戦。両者動き続け、攻め続けてのラストゴングが鳴った。判定は僅差で吉本の勝利。
▼第5試合 日本VS韓国 女子54kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
○WINDY智美(AJ/IKMF東洋女子バンタム級王者)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●イム・スージョン(韓国/大韓ムエタイ連盟バンタム級王者)
イムは両膝をガチガチにテーピングしての登場。それを見たヌンサヤームAJジムトレーナーは、すぐにWINDYへ「膝の両横を蹴れ」と指示した。
1R、高い蹴りを放ってくるイムに右ローを蹴るWINDY。イムは右ストレートを伸ばすが、WINDYは連打から右ローの倍返し。イムが前蹴りを放つと、WINDYは左フックからパンチをまとめ、コーナーへ詰めてパンチの連打を見舞う。イムが打ち合いに行ったところでWINDYの右フック、続く左フックがヒット。WINDYは組んでのヒザ。
2R、左のインローで膝横を狙うWINDY。イムが前に来ると右ロー。イムは思い切って左右のストレートで打ち合いを挑んでいくが、WINDYはローと組み付いてのヒザ。WINDYのクリンチが目立つ。イムは左右のストレートで前へ前へと出ていく、WINDYはフックを打ち返すも空振りが多く、クリンチとなってしまう。WINDYの手数が少ない。
3R、左右のフックを連打するWINDYに組み付いてのヒザを連打するイム。ストレートを入れて、ひたすら組み付いてのヒザだ。乱戦模様になってきた中、WINDYの入り際に合わせた前蹴りがヒット。
やはり入り際にフックを合わせるWINDYだが、イムの執拗な組み付きに動きを封じられてスタミナが切れ始める。ラスト30秒、WINDYが左右のパンチを連打して前に出るも、組み付かれてしまった。WINDYは公約していた一方的なKO勝ちを逃した。
▼第4試合 全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
○湟川満正(AJ/全日本ウェルター級2位)
TKO 1R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●遠藤慎介(峯心会/元全日本フェザー級1位)
遠藤が三沢光晴のテーマ曲にのって空手技姿で入場。久しぶりのリング、しかもフェザーから2階級ステップしての復帰戦である。上半身は逆三角形にビルドアップ。湟川には元プロボクシング三階級制覇・先日K-1MAXでデビューした前田宏行から激励の花束が贈られた。
1R、サウスポーの遠藤は左右に動きながらストレートを狙うが、湟川が右ミドルを連発して入らせない。右ロー、右ミドルと蹴りを散らせる湟川。左右のローからパンチを放っていく。遠藤のハイキックをかわしての右ロー、圧力を掛けていって遠藤が前に出ようとすると強い右ミドル&ローを合わせる。左右に動いていく遠藤だが、湟川は左右の蹴りで追い詰めてローキック&ワンツー。
2R開始前、インターバル中に青コーナーよりタオルが投入された。湟川の右ミドルキックにより遠藤が左腕を負傷したためである。「蹴りで相手の腕を折る」という公開練習時に語っていた“公約”を見事に達成した。
▼第3試合 全日本バンタム級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
○割澤 誠(AJ/全日本バンタム級2位)
判定 3-0 ※29−28、29−27、29−28
●真後和彦(はまっこムエタイジム/全日本バンタム級3位)
▼第2試合 ライト級 3分3R
○鈴木真治(藤原)
TKO 3R2分14秒
●安川文健(AJ)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○倉田光敏(AJ)
判定 2−0 ※30−28、30−27、30−30
●宮本直幸(勇心館)
▼オープニングファイト第1試合 ライト級 3分3R
△丹藤義則(AJジム)
ドロー 判定1−0 ※30−30、30−30、30−29
△ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン)
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