DEEP事務局
「All in One Solution Inc. Presents DEEP 26 IMPACT」
2006年10月10日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※フューチャーファイトは17:50から
▼メインイベント DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
○今成正和(Team-ROKEN/初代王者)64.95kg
KO 3R1分49秒 ※下からの顔面蹴り上げ
●山崎 剛(GRABAKA/挑戦者)64.8kg
山崎のセコンドには師匠の菊田、今成には鬼木、青木真也がつく。
1R、パンチで攻める山崎に対し、今成は顔を突き出して挑発。山崎が組み付くと、今成は引き込むように下になった。今成はガードポジションをしっかりと保持。山崎が距離をとると、今成は下から突き上げる蹴りで反撃に出る。それに対して無防備の山崎は何度も頭を蹴られるも今成の足を掴み離さない。
たぐるように山崎が上をとり、パスガード仕掛けるが、今成が許すはずはない。山崎は上からこつこつとパンチ。すると今成は下から三角絞めへ。それを外した山崎はこつこつとパウンドの雨を降らせる。
2R、飛びヒザ蹴りの山崎に対し、今成も二段蹴りで反撃に出る。パンチで山崎が圧力をかけたところ、今成はまたもや引き込んだ。膠着したためにブレイク。スタンドの攻防の中、今成のローブローで試合は一時中断。今成に口頭注意が与えられた。
再開後、今成の蹴り足を掴んだ山崎はテイクダウン。展開がないと見た山崎はスタンドを要求した。両者がパンチを打ち合う中、今成は自ら引き込む。一瞬の隙を突いて今成が足関節へ。山崎は冷静に外し、上から攻撃を仕掛ける。
3R、右ジャブで前に出る山崎は飛びヒザ蹴り。それがあたかもヒットしたかのように尻餅をついた今成だったが、すぐに立ち上がった。山崎のパンチをスウェーで交わす余裕を見せた今成。そして滑り込むように足を取りにいった。
山崎がこれを防ぐと、今成は下から突き上げる蹴り。無防備だった山崎のアゴを捕らえ、山崎は失神。今成がなおも攻撃をしかけるとレフェリーが止めた。
KO勝利でタイトルを防衛した今成は「今日はありがとうございます。出来れば道場にチャンピオンの技術を学びに来て下さい」と自ら指導するDEEPオフィシャルジムの宣伝だけでマイクを終えたのだった。 試合後、今成は足を引きづりながら控え室へ。どうやら1Rの顔面への蹴り上げで今成の足裏が山崎の前歯を捕らえ、それでザックリ切れたようだ。
●今成のコメント
「相手がなめた発言をしていたので、むかついてた。スタンドで殴り合いをしたのはとにかく殴りたかったから。一緒に練習しているメンバー(青木)が強いので寝技で負ける気はしなかった。パイシャオンとの防衛戦? 一度やってるのでもういいっす(苦笑)。新しい人とやっていきたいっすね。コブリンヤ(柔術世界王者フーベンス・シャーレス)と組み技ルールで」
▼第10試合 76kg契約 5分3R
○ファブリシオ・“ピットブル”・モンテイロ(ブラジル/グレイシーバッハ・コンバットチーム)74.8kg
判定 3-0
●中尾受太郎(日本/フリー/DEEPウェルター級王者)75kg
モンテイロのセコンドには石井大輔、パイシャオンが付く。続いて中尾が登場。
1R 左ストレートから一気に組み付いた中尾はモンテイロをロープ際に追い込んだ。しかし、テイクダウンしたのはモンテイロ。上を取るが、攻めあぐねてしまった。ここでブレイク。中尾の左ミドルをキャッチしたモンテイロはコーナーに詰める。そしてこつこつとヒザ蹴り。
いったん離れるとモンテイロは左ロー。中尾は右回りでチャンスを伺う。組み付いたモンテイロはまたもやヒザ蹴り。ブレイクがかかる。打撃でつめる中尾だが、冷静に見切るモンテイロはテイクダウンし、上からこつこつパンチを落とした。ここでゴング。
2R、圧力をかけてくるモンテイロに組み付いた中尾。しかしここから両者に展開が見られない。モンテイロはコーナーに追い込み、ヒザ蹴りをこつこつ当てていくのみ。中尾の左ストレートが2発ヒットするも、モンテイロは負けん気を見せてパンチを打ち返す。中尾の左ストレートで尻餅をついたモンテイロ。しかし、すぐに立ち上がりジャンピング踏み付けで中尾の顔面をグシャリ。
耐えた中尾はアキレス腱固めで反撃に出る。中尾にとっては唯一のチャンスだったが、ここでブレイクがかかった。先ほどの攻撃がロープを掴んだ攻撃だったためにモンテイロにイエローカードが言い渡されたのだ。両者展開のないまま2Rが終了。
3R、勢いよく打撃を狙う中尾にタックルを見舞うモンテイロ。テイクダウンすると上を取り、パウンドを放っていく。中尾は下からの蹴り上げで抵抗した。猪木・アリ状態となり、モンテイロは中尾のもも目がけて蹴り。完全に中尾の打撃を見切っているモンテイロはスタンドの展開になっても冷静にさばく。再びグラウンドで上をとると、中尾の顔と腹にパンチを散らした。残り時間30秒でモンテイロはサイドポジションを取ったがフルラウンド終了のゴングが鳴った。
終始攻め続けたモンテイロが判定3−0で勝利。マイクを握ると、お世話になった人に対してお礼を述べた。
▼第9試合 71kg契約 5分3R
○横田一則(GRABAKA)70.95kg
判定 2-0
●小見川道大(吉田道場)69.95kg
先に入場したのは小見川。吉田道場で打撃コーチを務めている石井大輔をセコンドにつける。続いて横田が登場。セコンドには師匠の菊田、三崎、石川のGRABAKA勢がついた。
1R、先制は小見川のロー。2発放つとそのままタックル。がっちりと受け止めた横田は上のポジションをとる。すかさず小見川はオモプラッタからヒールホールドでガッチリ決めにかかる。何とか凌いだ横田はここから反撃だ。
上からしっかりと押さえつけたままポジションをキープしパウンド。それがあまりにも強かったため横田は前のめりに。それを見逃さなかった小見川は横田の足をキャッチし、またもやヒール。これも凌いだ横田は上をがっちりと固めた。パウンドを4発、5発。小見川は横田の腕をカンヌキで固めるようにしっかりとガード。立ち上がった横田は勢いよくパウンドを決めていく。更には踏みつけを見舞ったが、小見川のガードポジションの牙城は崩せない。
2R、パンチで突進する横田は小見川をコーナーに追い込んだ。そして再び上を取ったのは横田。パスガードを狙う横田だったが、膠着でブレイクがかかる。ワンツーからヒザ蹴りで飛び込んだ横田は小見川に組み付いた。しかしここで横田のヒザ蹴りが小見川の金的に入り、横田に口頭注意が与えられた。
小見川が回復したところで再開。横田のパンチに対し、小見川は後ろ回し、バックブローといった奇襲攻撃でプレッシャーをかける。この試合初となるグラウンドで上を取った小見川はマウントポジションから肩固め。
それを耐えた横田が今度はマウントを取り返す。そしてパウンドを放ったところ、小見川が今度は上になった。この一進一退の攻防に、観客は大盛り上がり。スタンドの攻防になると両者に疲れが見え始め、前に出れない。
3R 様子を見合う中、両者はもつれるようにグラウンドの展開へ。下の小見川に対し、横田は勢いよくパウンドを放つが決定打はない。ブレイク後、横田と小見川は殴り合いへ。再びテイクダウンした横田が上をとった。何とかパスを狙う横田は距離を取るも、ガードポジションのまま試合は変わらない。ここで試合は終了した。
判定2−0で横田が勝利。「はじめましてGRABAKの横田です。最後はバテちゃいました。そろそろ自分の顔を覚えてもらおうと思って、(顔を突き出しながら)顔を出したいと思います。あまりカッコよくないですけど、根性はあると思いますのでよろしくお願いします。。山崎さんがメインで試合をするんですけど、自分がDEEPで山崎さんと一緒に出たときは2人は一回も負けたことがないので、山崎さんが勝つと思います。山崎さんには黄色い声援ばかり目立つので、野太い声援もお願いします」と先輩・山崎の試合にいい形でつないだ。
▼第8試合 85kg契約 5分2R
○フラービオ・モウラ(ブラジル/グレイシーバッハ・コンバットチーム)
84.25kg
判定 3-0
●松井大二郎(日本/フリー)83.9kg
1R、モウラが松井をコーナーに押し込みタックルでテイクダウン。松井の胸に自分の頭をつけてコツコツとパンチを落とす。
動きが止まりブレイクとなると、左右のフックとアッパーで前に出ていく松井だったが、モウラのタックルで再びテイクダウンを許してしまう。松井はガードポジションからフロントチョークを狙うも極まらない。
2R、インターバル中に大きく肩で息をして、ややスタミナが切れた感のあるモウラだったが、松井のパンチに合わせてタックルでテイクダウンを奪うと、1Rと同様にコツコツとパンチを落とすノンリスキーファイトを展開。
対する松井もクローズガードの時間が長く、試合はやや膠着気味に。ブレイク後、モウラは首相撲からのヒザ蹴りを当て、松井をテイクダウンすると、亀になってアームロックを狙う松井からバックポジションを奪い、試合終了までその態勢をキープ。“石橋を叩いて渡る”戦いぶりでモウラが松井を判定で下した。
▼第7試合 76kg契約 5分2R
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)75.85kg
一本 1R3分22秒 ※チョークスリーパー
●濱村 健(CMA京都成蹊館)75.9kg
1R、長谷川はいつものように組み付くための打撃で間合いを詰めて、しつこく片足タックルでテイクダウンを仕掛ける。濱村も上手くコーナーを使ってそれを阻止、一度は倒されるものの、長谷川がバスターを狙ったところで立ち上がる。
するとここで長谷川はスタンドの状態のまま、濱村のバックへ。パンチを打ちながら濱村の首に手を回し、そのまま後ろに倒す形でチョークスリーパーを極めた。試合後、長谷川は「一本を取ったらずっと言おうと思っていたことがありました。中尾選手、しっかり勝って次は僕とベルトを賭けて戦って下さい」と、DEEPウェルター級王座への挑戦をぶちあけた。
▼第6試合 70kg契約 5分2R
○上小園琢大(木口道場レスリング教室)69.7kg
一本 1R43秒 ※ヒールホールド
●梅田恒介(R-BLOOD)69.55kg
1R、首相撲を狙った上小園だったが、梅田にサバ折りでテイクダウンされてしまう。しかし上小園はすぐに下から足を外掛けにしてヒールホールドへ。
上小園のレスリングを警戒してか、梅田はシューズを履いていたため、逃げることが出来ず。上小園がそのままガッチリとヒールを極めた。
▼第5試合 78kg契約 5分2R
○中台 戦(PRB)77.5kg
KO 1R1分57秒 ※飛びヒザ蹴り→パウンド
●THE NOBO-ROCK(Team-ROKEN)77.6kg
1R、右ローを蹴っていく中台。THE NOB-ROCKのパンチもしっかりと見切る。丁寧にジャブを突いて、そこから右ストレートを打つ中台は、いきなりの飛びヒザ蹴り!
これがTHE NOB-ROCKの顔面を打ち抜き、中台が崩れ落ちるTHE NOB-ROCKにパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
▼第4試合 80kg契約 5分2R
○キム・ドンヒョン(CMA KOREA)79.8kg
TKO 1R2分46秒 ※レフェリーストップ
●窪田幸生(坂口道場)79.15kg
1R、頭を下げてタックル、ロングフックを狙う窪田に対して、ドンヒョンは左フック、左アッパーを当てていく。さらにドンヒョンは回転の速いパンチを繰り出し、左だけでなく右フックも叩き込んでいく。
そして攻め手を失った窪田を首相撲に捉えると、鋭いヒザ蹴りを突き上げ、窪田の動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。試合後、「中尾と対戦したい」と王座挑戦をアピールしたドンヒョンだったが、潜在能力の高さは一級品。DEEP佐伯代表も「アイツはやばくなる」と高く評価した。
▼第3試合 70kg契約 5分2R
○中野洋志(マッハ道場)69.5kg
TKO 1R1分55秒 ※ドクターストップ
●BULL(BLUE DOG GYM)69.3kg
1R開始直後からパンチを振り回し、どんどん前に出て行く中野は得意の首投げでBULLをテイクダウン。バックを奪おうとするBULLに立ち上がられてしまうものの、すぐにBULLを首相撲に捉えてヒザ蹴りを連打する。
するとこの攻撃でBULLが目尻をカット。ドクターチェック後、一度は試合が再開されたものの、再び出血がひどくなると、ドクターからストップが宣告された。
▼第2試合 90kg契約 5分2R
○栗原 強(Team-ROKEN)88.05kg
一本 2R1分14秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ナ・ムジン(CMA KOREA) 88kg
1R、グラウンドで上のポジションをとった栗原は何度もアキレス腱固めを狙い、かなりえげつない角度でムジンの足首をねじり上げるものの、ムジンはタップしない。
しかし2Rに入り、ガードに引き込んだ栗原が下から腕十字を仕掛けると、ムジンは耐える事ができずに無念のタップ。
▼第1試合 無差別級 5分2R
○水口清吾(フリー)121kg
TKO 1R57秒 ※レフェリーストップ
●タカ・クノウ(チーム太田章)96.1kg
1R、タカの右ローをもらいながらも、左フックを打ちながらジリジリと前に出る水口。タカがロープを背負うと、やはり左フックからパンチの連打をまとめて、スタンドダウンのような形でタカからTKO勝利を収めた。
▼フューチャーファイト 77kg契約
○八島勇気(P’sLAB東京)
一本 1R1分27秒 ※腕ひしぎ十字固め
●安藤 純(超人クラブ)
▼フューチャーファイト 73kg契約
○菊野克紀(A−スクエア)
一本 1R3分26秒 ※チョークスリーパー
●小林 裕(U-FILE CAMP登戸)
▼フューチャーファイト 65kg契約
○宮下トモヤ(フリー)
一本 1R4分51秒 ※フロントチョーク
●小見川和隆(マッハ道場)
▼フューチャーファイト 70kg契約
○伊藤有起(A−スクエア)
一本 1R35秒 ※チョークスリーパー
●井上誠午(和術慧舟會GODS)
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