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【修斗】メインで圧勝の川尻、防衛戦は「カルバンだったら文句ない」。BJが新王者に

2006/10/14


株式会社サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦 supported by Crymson」

2006年10月14日(土)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
開場15:00 開始16:00

▼メインイベント 73kg契約 3回戦
川尻達也(第8代ウェルター級世界王者/T-BLOOD)
TKO 1R4分20秒 ※レフェリーストップ
ペル・エクルンド(スウェーデン/ヒルティ柔術)

 1R、左右のローを飛ばすエクルンドに対し、川尻はミドルを返していく。タックルを切られたエクルンドは、自ら引き込み下から三角絞め、アームロックなど果敢に関節技を仕掛けていく。

 しかしそれを凌いだ川尻はエクルンドの足を一本跨ぐと、しっかりとパスし、マウントまで奪う。エクルンドも足を入れてガードに戻すものの、川尻は逆サイドにパスガード、がっちりと上半身を固めてパンチ、アームバーを狙う。

 反転してタックルを狙うエクルンドをがぶった川尻は、亀になるエクルンドに鉄槌の連打。片足にしがみつくエクルンドはパンチを受け続ける。自ら下になるエクルンドから再びマウントを奪った川尻。そのままパンチでエクルンドを滅多打ちにすると、レフェリーが試合をストップ。約8カ月ぶりの修斗のリングで川尻が、危なげない勝利を飾った。

 リング上で「やっぱり修斗のリングはいいですね。俺も修斗を盛り上げたいし、お客さんにも修斗を盛り上げて欲しい。まだまだ理想の王者にはほど遠いけど、修斗のベルトを一番のベルトに出来るように頑張って行きますんで、僕とシューターのみんなを応援宜しくお願いします」とアピールした川尻。

 インタビュースペースで「次の修斗は多分、来年2月のタイトル防衛戦になると思う」と話した川尻。

 挑戦者として、第2代HERO'Sミドル級世界王者になったJ.Z.カルバン(ブラジル)の名前が上がると、(※カルバンはジェシアス・カバウカンチの名で修斗世界ウェルター級7位にランク)「アメリカ大陸の王者だし、HERO'Sでも王者になっているから、(相手としては)文句ない」と前向きなコメントを残した。実現の可能性はさておき、PRIDEライト級のトップコンテンダーでもある川尻と、HERO'S王者のカルバンの一戦となれば、まさに夢の顔合わせとなるだろう。


▼セミファイナル 世界バンタム級チャンピオンシップ 3回戦
BJ(挑戦者・同級世界3位/AACC)
テクニカル一本 1R1分38秒 ※スリーパーホールド
マモル(初代世界バンタム級王者/シューティングジム横浜)
※BJが第2代世界バンタム級王者に。

 1R、BJが右フックで飛び込み、マモルの右ミドルを取ってテイクダウンを狙う。そのままマモルをコーナーに押し込んだBJは、一度、投げを打ち、マモルのバックにつくと飛びつくように覆いかぶさる。BJを背負いながらもスタンドをキープするマモルだったが、BJはその状態のまま首に手を回してスリーパーホールドへ。

 BJは腕をがっちりと深く入れ、そのままマモルを後ろに倒すと、足を4の字クラッチ。そこからマモルの首を更に絞め上げるとマモルが失神!

 BJがテクニカル一本勝ちを収め、マモルとの決着戦を制すると共にバンタム級新王者となった。試合後「ありがとうございます!」と絶叫を続けたBJ。一旦落ち着いて、改めてコメントを求められると、「べルトを巻くと本当に(気持ち)いいですね。追いかける価値があったと思います。チャンピオンになりましたけど、いつまでも俺がチャレンジャー。その気持ちを持って練習して、闘います」と新王者としての意気込みを語った。



▼第7試合 74kg契約 3回戦
青木真也(第8代世界ミドル級王者/パラエストラ東京)
反則勝ち 2R5秒 ※ソテロポロスがローブローにより失格
ジョージ・ソテロポリス(オーストラリア/PUREBRED大宮)

 1R、軽い打撃の交換の後、ソテロポロスの蹴り足を取った青木が足払いでテイクダウンを狙い、そのまま引き込むように足関節へ。ヒールホールドの形に入り、青木はジョージの足をねじ上げていく。ソテロポロスは体を回転させ、時折痛そうな表情を浮かべるものの、何とかディフェンスする。

 対する青木もしつこくソテロポロスの足に絡みつき、何度も足関節にトライし続けるが、足を抜いたソテロポロスは、イノキ・アリ状態から担ぎパス。亀になった青木に対してツイスターを仕掛けていく。これに対し青木もソテロポロスの回転についていき、逆にソテロポロスの足を取って再び足関節を仕掛ける。

 しかし2R開始直後、ソテロポロスの放った右ローが青木の下腹部を直撃! 青木はその場にうずくまり、ローブローのダメージから立ち上がることが出来ない。ダメージ回復のため、3分間のインターバルが与えられるものの、結局、青木のダメージは回復せず。ローブローの反則を犯したジョージの反則失格負けという結果に終わった。



▼第6試合 ライト級 3回戦
リオン武(同級世界王者/シューティングジム横浜)
一本 2R4分32秒 ※スリーパーホールド
ナーヴィド・ヨウセフィ (スウェーデン/ヒルティ柔術)

 1R、左右のフックを振り回すヨウセフィ。リオンはジャブで距離を取りながら右ストレート、右ローを蹴っていく。何度かテイクダウンを仕掛けるものの、なかなかヨウセフィを倒せなかったリオンだったが、ラウンド終盤、足払いでヨウセフィをマットに転がして、イノキ・アリ状態から得意のパウンド。バックマウントを奪うものの、残り時間が少なく極めることができない。

 2R、前傾姿勢で全くローをカットしようとしないヨウセフィ。リオンはヨウセフィの前足に目がけて的確に右ローを蹴り込む。そしてこの右ローでヨウセフィがダウン。何とかカウント内にファイティングポーズをとったヨウセフィだったが、完全に心が折れており、再開後、リオンにテイクダウンを奪われバックからチョークを狙われると、すぐにタップしてしまった。


▼第5試合 ミドル級 3回戦
菊地 昭(同級世界3位/KILLER BEE)
一本 1R1分58秒 ※ストレートアームバー
ロナルド・ジューン(同級世界2位/808ファイトファクトリー)
※ジューンが計量失敗のため、通常よりワンサイズ大きなグローブを着用

 計量に失敗したジューンは、ワンサイズ大きなグローブをつけて試合に挑む。1R、菊池はジューンのパンチに対して両足タックルでテイクダウン。下からアームロックを狙うジューンに対し、しっかりとディフェンスしながら足を一本抜いて、上半身を固めて腰を切ってパスガード。菊池は横三角でジューンを押さえ込むと、そこからストレートアームバーを極め、改めてその寝技の強さを見せ付けた。


▼第4試合 フェザー級 3回戦
松根良太(同級世界5位/パラエストラ松戸)
一本 1R1分42秒 ※スリーパーホールド
ダーヴィド・レイエナス(スウェーデン/ヒルティ柔術)

 1R、右のスイングフックを放った松根は、レイエナスのタックルを切ると、逆に四つ組の状態からテイクダウンを狙う。倒れ際に体を反転させて、上を取ろうとするレイエナスだったが、松根もすぐにそれに反応して立ち上がると、レイエナスは飛びつきガードで自ら引き込む。

 インサイドガードになった松根は丁寧にレイエナスの足を裁いてパスガード。マウント、バックとポジションを変えると、腰を上げて立ち上がろうとするレイエナスを腹固めにとらえる。松根はそのままレイエナスの腕を殺してスリーパーホールド。松根は必死に逃げようとするレイエナスを上手くコントロールしタップを奪い、元王者として貫禄の一本勝ちを収めた。


▼第3試合 ウェルター級 3回戦
中蔵隆志(同級世界4位/シューティングジム大阪)
判定 1-0 ※29-28、29-29、29-29
天突頑丈(同級世界9位/PUREBRED大宮)

▼第2試合 2006年新人王決定トーナメント決勝 ライト級2回戦
ウィッキー聡生(シューティングジム横浜)
判定 2-0 ※19-19、20-18、20-18
石澤大介(パラエストラ札幌)
※ウィッキーが2006年度ライト級新人王に。

▼第1試合 2006年新人王決定トーナメント準決勝 ミドル級2回戦
小西“獅子”優樹(シューティングジム神戸)
判定 3-0 ※20-18、20-18、20-18
新美吉太郎(総合格闘技津田沼道場)


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