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【NJKF】駿太がヨーユットに惜敗、「恋のから騒ぎ」キックボクサーも黒星

2006/10/15

ニュージャパンキックボクシング連盟/OGUNI-GYM
「ADVANCE IX〜前進」

2006年10月15日(日)東京・後楽園ホール
開場10:30 開始10:40

▼第14試合 日・タイ国際戦 58・5kg契約3分5R
○ヨーユット(タイ/元ルンピニースタジアム認定フェザー級4位)
判定2−1 ※49−48、48−49、49−48
●駿 太(谷山/MA日本フェザー級王者)

 昨年までルンピニースタジアムで4位にランクされていた現役バリバリのヨーヒットがメインに登場。NJKFフェザー級ランカーを次々と撃破しているヨーユットに挑むのは、元・神奈川県下最大の暴走族で特攻隊長を務めていたという異色の肩書きを持つMA日本フェザー級王者の駿太だ。

 1R、前蹴りで距離をとるヨーユットは、一気に飛び込んで左の縦ヒジ。パンチで距離を詰める駿太を蹴りで突き放す。ヨーユットは駿太が前に出て来るところに右ミドル、ジャブを突いて、蹴りのフェイントからヒザ蹴りを突き刺す。

 離れた間合いから右ローを蹴る駿太は、ヨーユットをロープ際に詰めてミドルやパンチを繰り出すものの、ヨーヒットはその攻撃を上半身の動きでかわして、すかさず右ヒジ。首相撲の離れ際にも右ヒジを叩き込み、駿太の頭部からは血が噴出す。ヨーユットはその傷を狙い、首相撲の攻防になるとヒジを連打し、遂に駿太にドクターチェックが入る。しかし試合は再開となり2Rへ。

 2R、右ストレートで踏み込む駿太に対してヨーユットは組み付いてヒジ打ち。俊太が距離を詰めてくればヒザ蹴りをボディに突き刺し、少しでも距離が開けば前蹴りで突き放す。駿太も前蹴り、右ローを果敢に出していくが、ヨーユットの遠い間合いに苦戦し、なかなか攻撃が当たらない。

 3R、駿太は右ローからヨーユットをコーナーに詰めると左右の連打。しかしヨーユットは上手く組み付いて体位を入れ替えると、すぐにミドルとヒザ蹴りを繰り出す。

 コツコツと右ローを当てる駿太。そこを突破口にパンチへとつなげて、押され気味だった試合を盛り返していく。ヨーユットがヒザ蹴りを打てば、駿太がヨーヒットを突き放し右ローを蹴るという展開が続く。

 4R、ヨーユットは駿太に蹴る間合いを与えず、すぐに距離を詰めてヒザ蹴りを連打。駿太の右ローには右ヒジを合わせる。左ローから左右の連打につなげる駿太。もうローでは倒せないと判断したのか、ラウンド中盤以降はパンチで勝負をかける。しかし首相撲で上手く試合を進めるのはヨーユット。駿太のパンチをギリギリのところでかわし、駿太を首相撲に捉えてペースを掴ませない。

 5R、右ローを蹴る駿太に対して、ヨーユットはひたすら組み付いてヒザ蹴り。その後もヨーユットは駿太を前蹴りで突き放して、距離が詰まれば首相撲に捉える。

 駿太はヨーユットの蹴りに右ストレートを合わせ、ヨーユットをコーナーに積めて右ローとパンチの連打で攻め立てるが、やはりヨーユットに組み付かれてしまい有効打はない。結局、駿太の追撃が及ばず、ヨーユットが逃げ切る形で試合が終わった。

 判定はスプリットでヨーユットに軍配。しかし駿太はヨーユットが満足に歩けないほど、ローでダメージを与えていただけに、非常に惜しい試合だったと言えるだろう。


▼第13試合 交流戦 フライ級2分3R
○杉貴美子(SOLID FIST)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−29
●大浜芳美(OGUNI)

 大浜は明石屋さんまがMCを務める人気TV番組「恋のから騒ぎ」に出演していたこともある“アイドル系キックボクサー”。しかし昨年6月のデビュー戦以降、3勝1敗の成績を収めており、キックボクサーとしての実力は確かだ。

 過去、グレイシャア亜紀とも対戦経験がる杉を相手にどんな闘いを見せるか? 
大浜の名前がコールされると、たくさんの紙テープが舞い、杉のセコンドには同じ福岡出身のリアルディールの裕樹が付いた。

 1R、大浜がいきなり右ローと左ミドル。渇いた衝撃音が響き渡り、場内はどよめく。杉は顔面前蹴り、大浜の右ローにパンチを合わせる。その後も鋭い右ローを蹴る大浜だったが、そこを杉に狙われてパンチを受けてしまう。徐々に本来バンタム級の杉が体格差を生かして前に出て、左ミドル、左右のフックを当てていく。

 2R、大浜のローに合わせて杉は左右のフック、ガードを固める杉に対して右ミドル、右ヒザを突き刺す。さらに大浜のバックブローの打ち終わりに右フックを当てる杉。大浜も左ミドル、右ローを当てるも、そこから次の攻撃につながらず。杉がパンチで大浜を圧倒する。

 3R、ここまでの劣勢を挽回しようと、大浜は左ミドルを何度も蹴り込み、飛びヒザ蹴りやバックブローの奇襲技も繰り出す。

 さらに自分から飛び込んでパンチを振り回していく大浜だったが、杉は落ち着いて前蹴りで大浜を突き放し、距離が詰まれば組み付いてからの攻撃を織り交ぜ、最後までペースを崩すことなく闘い続けた。判定はフルマークで杉の勝利、杉がキャリアの差を見せる結果となった。




▼エキシビジョンマッチ 3分1R
−テワリットノーイ(タイ)
エキシビジョンのため勝敗なし
−中山宏美(OGUNI)

 当初、通常の試合として組まれていたこの一戦。しかし中山が病気によりドクターストップがかかってしまい、その後、テワリットノーイの対戦相手を探したものの、見つからず。結果として中山VSテワリットノーイのまま、3分1Rのエキシビジョンマッチを行うこととなった。

 開始直後、何と中山の左フックでテワリットノーイがダウン! するとテワリットノーイが右ミドルから右ハイキックでダウンを奪い返す。その後は両選手ともに技が軽くなったものの、それぞれダウンを奪い合うという珍しいエキシビジョンマッチとなった。


▼第12試合 両者引退試合 56kg契約3分5R
○若林直人(VERTEX/NJKFバンタム級6位)
KO 2R1分52秒 ※ローキック
●竹越義晃(OGUNI/NJKFフェザー級8位)

 W引退試合を行うことになった若林と竹越は、奇しくも同じ1999年6月4日に後楽園ホールでデビュー。これまで2度対戦し、1勝1敗という結果を残している。両者にとって現役最後の試合であると共に決着戦でもあるのだ。

 竹越は田原俊彦の「抱きしめてTonight」で入場、ファンからは「死んで来い!」の声援も。若林はたくさんの寄せ書きが集められた日の丸と共に入場し、リングへと上がる。W引退試合ということで、試合前、両選手には多くのファンから花束が贈呈された。

 1R、若林が左ミドル、左ストレート。竹越は右のロー、右ミドルを返す。左ミドルを中心に攻撃を出す若林はそこから左ストレート、奥足への左ローを蹴る。

 竹越はこつこつと右のインローを返すが、当たりは浅く、若林の左ローで竹越が嫌がるそぶりを見せる。若林は左ローを効かせて、左ストレートを当てる。

 2R、竹越の右ローに左ストレートを合わせる若林は、左ローで竹越がバランスを崩したところで、左ストレートを当ててダウンを奪う。

 一気に前に出て攻める若林に対し、竹越は下がりながらも右アッパー。しかし若林は再び左ローを効かせ、再び左ストレートでダウンを奪う。何とか立ち上がった竹越だったが、最後は若林が左ローの連打で3度目のダウンを奪い、勝負を決めた。

 そして試合後、W引退セレモニーがスタート。若林と竹越しがリングに並び、所属ジムの会長がそれぞれ記念の楯を贈呈、関係者から花束や記念品が贈られ、桜井洋平、米田貴志、DJ.taikiらがセレモニーに花を添えた。

若林直人
「本日、無事に引退することができました。キックを始めて10年、とても幸せに過ごすことができましたし、今日の日を忘れずに夢を持って、生きていこうと思います。ありがとうございました」

竹越義晃
「選手としては3流だったのですが、こういった時間をとってもらってすいません。休憩中にも紹介がありましたが、うちのジムのTOMONORI、米田、中須賀がそれぞれトーナメントの決勝を控えています。彼らはこれからのキック界を引っ張る素晴らしい選手たちなので、応援よろしくお願いします。そしてOGUNIの斉藤会長、トレーナー、コーチ、選手、スタッフ、関係者のみなさん、そしていつも会場で応援してくれるファンのみなさん、本当にありがとうございました」


▼第11試合 ライト級3分3R
○ひでお(北流会君津)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28
●一 輝(OGUNI)

▼第10試合 ウェルター級3分3R
○健 太(E.S.G)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●加藤大輔(OGUNI)

▼第9試合 バンタム級3分3R
○園部和芳(VERTEX)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●鈴木貴善(OGUNI)

▼第8試合 バンタム級3分3R
○増田利之(E.S.G)
判定2−0 ※29−29、29−28、29−28
●幸二郎(OGUNI)

▼第7試合 ウェルター級3分3R
△岩崎元樹(インスパイヤードM)
ドロー 1R1分1秒
△イエティー達朗(キング)
※岩崎がダウンを奪った直後、倒れたイエティーに攻撃を加えてイエティーが試合続行不可能となったため

▼第6試合 フェザー級3分3R
○坂田 映(OGUNI)
KO 2R2分50秒 ※右ローキック
●田島 圭(E.S.G)

▼第5試合 ライト級3分3R
△秋山昌之(OGUNI)
ドロー 判定0−1 ※26−27、27−27、27−27
△金屋尚泰(インスパイヤードM)

▼第4試合 バンタム級3分3R
○中村龍之(OGUNI)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●剛(B.Freely)

▼第3試合 バンタム級3分3R
○斎藤和彦(E.S.G)
判定3−0
●佐手康人(PIT)

▼第2試合 フェザー級3分3R
○小谷勇弥(健心塾)
判定3−0
●悟 嗣(町田金子)

▼第1試合 ミドル級3分3R
○小倉義教(町田金子)
KO 1R2分19秒
●獄センチャイジム(センチャイムエタイ)

【関連リンク】
≫ニュージャパンキックボクシング連盟公式サイト
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