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DSE
「PRIDE.32 "THE REAL DEAL"」（日本での名称）
「PRIDE "THE REAL DEAL"」（アメリカでの名称）
2006年10月21日（土）アメリカ・ラスベガス トーマス＆マックセンター
開場16：00 開始18：00（予定）
※すべて現地時間
▼メインイベント
○エメリヤーエンコ・ヒョードル（ロシア/レッドデビル）
一本 2R1分15秒 ※腕ひしぎ十字固め
●マーク・コールマン（アメリカ/ハンマーハウス）
 1R、見るからに気合の入ったコールマンが右ストレートからの低いタックルでテイクダウンを狙ったが、ヒョードルはガブッてこれを切る。離れたコールマンへヒョードルが右ストレートをクリーンヒットさせて連打を浴びせると、コールマンは逃げながらも片足タックル。ヒョードルのパンチをもらってもコールマンは片足を離さない。
ヒョードルはフロントチョークからボディへのヒザ蹴り、それでも離さないコールマンはコーナーへヒョードルを押し付け、クラッチした両手で股を持ち上げようとするもヒョードルはビクともしない。
諦めたコールマンが離れるとヒョードルはパンチで前に出て、左アッパーからの右フックでコールマンがダウン気味に膝を着く。が、コールマンはヒョードルの片足にしがみつく。
 ヒョードルのパンチをもらったコールマンの左目は腫れあがり、顔も血だらけ。片足タックルでヒョードルをテイクダウン出来なかったところでドクターチェックが入った。試合再開後、コールマンはまたもタックルに行くがテイクダウンは奪えず。
2R、圧力を掛けて前に出るヒョードルへ、コールマンは右のパンチからタックル。一旦はガブッたヒョードルだったが、コールマンが足を掬いながら気迫のテイクダウンにようやく成功！
しかし、ヒョードルはコールマンの股に手を掛けて体勢を整えると、初対決時と同じように下からの腕十字固め！ コールマンは前回と同じパターンでタップしてしまった。
▼セミファイナル
○マウリシオ・ショーグン（ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー）
一本 1R2分35秒 ※膝十字固め
●ケビン・ランデルマン（アメリカ/ハンマーハウス）
 ゴングが鳴る前から今か今かとフライング気味だったランデルマンは、開始のゴングが鳴ると同時にダッシュしてタックル。ショーグンからテイクダウンを奪う。しかし、ショーグンは落ち着いて下からヒールホールドを奪うと、ランデルマンはロープに引っ掛かってこれをディフェンス。何とか脱出しようとするもショーグンは体勢をずらして回転していき、足首固めに移行するとランデルマンが悲鳴を挙げた！
意地でもタップしないランデルマンの足首を、何度も捻りあげるショーグン。ついには上に乗り、相手の足を脇に挟んでの膝十字固めを仕掛ける。すると、ランデルマンの足が反り返ってしまった！ ここでランデルマンがようやくタップし、決着がついた。
▼第6試合
○ジョシュ・バーネット（アメリカ/フリー）
一本 2R3分4秒 ※アンクルホールド
●パウエル・ナツラ（ポーランド/高田道場）
 無差別級GP決勝の時よりもかなりスリムになったジョシュは、パンチを出しながら胴タックル。しかし、テイクダウンに成功したのはナツラの方。サイドポジションからじっくり攻めていこうというナツラだったが、ここで場内からブーイング。レフェリーからも膠着と見なされてブレイクがかかった。
2Rもジョシュからタックルを仕掛けていくのだが、テイクダウンはナツラが奪い取る。その後、ナツラが攻めあぐねるためブレイクに。大きく口を開けて息をするジョシュ。すでにかなりスタミナが切れている。
すると、ナツラの左フックがヒットし、ジョシュがグラつく。一気にパンチで攻めるナツラは、ジョシュを投げる！ サイドを奪われ大ピンチになったジョシュだったが、ナツラがジョシュの伸ばした腕を取って倒れながら腕十字を極めにきたところでチャンスは訪れた。
ジョシュは両手をクラッチさせて腕十字を防ぎ、そのままナツラの上に覆い被さる。狙ったのはがら空きの両足。ジョシュが足首固めを極めるとナツラはあえなくタップした。
 ▼第5試合
○バタービーン（アメリカ/チームバタービーン）
TKO 1R0分29秒 ※右フック
●ショーン・オヘア（アメリカ/Valor
Fighting）
ハイキック二連発、ワンツーと出入りを早くして攻めたオヘアだったが、ローキックに右フックを合わせられた辺りから焦り始める。打ち合いに行くとバタービーンの連打をもらい、焦って組み付いたところで右腕をバタービーンの左脇に抱えられたまま右フックの餌食に。右フックをアゴにもらったオヘアの体から力が抜け、膝を着いたところでレフェリーが試合をストップした。
▼第4試合
○ダン・ヘンダーソン（アメリカ/チーム・クエスト）
判定3−0 ※三者とも30−27
●ビクトー・ベウフォート（ブラジル/フリー）
 1R、ヘンダーソンが右フックからヒザ蹴り、両足を持ち上げてのタックルと流れるような動きでビクトーをテイクダウン。ビクトーは固いガードからリバーサルに成功、足関節技を狙っていくがヘンダーソンは極めさせない。ヘンダーソンが打ち合いから再びテイクダウン、ビクトーが返そうとするとヘンダーソンが抑え込む。両者が動き回る、展開のある初回が終了。
2R、ヘンダーソンはやはりパンチからタックル、ビクトーはこれを受け止めたが飛びついて両足を巻きつけ、グラウンドに引き込もうとするが、ヘンダーソンはマットに強く叩きつける。しかし、ビクトーの固いガードにヘンダーソンは攻めあぐね、スタンドのパンチもなかなか当たらない。
 3R、ヘンダーソンは右フックで突っ込んで行き、細かい連打からのタックルでテイクダウン。ビクトーのガードワークにパスガードもパウンドもかなわず、逆にビクトーがスイープに成功。ここで場内からヘンダーソンにではなくビクトーにコールが沸き起こる。立ち上がってパウンドを落とそうとするビクトーに、ヒールホールドを仕掛けたヘンダーソン。これを嫌がってビクトーが体を捻ると、ヘンダーソンはバックについてスリーパー狙い。ビクトーがすぐに潜り込みスイープでトップを奪い返し、パウンドを見舞おうとしたが時間切れ。
判定は3−0で終始自分のペースで闘っていたヘンダーソンの勝利。ビクトーはこの一戦にかなりの情熱を賭けていたのだろう、リングを降りるとその場でガックリと肩を落として座り込んでしまった。
 ▼第3試合
○フィル・バローニ（アメリカ/ハンマーハウス）
TKO 1R3分20秒 ※アームロックでレフェリーストップ
●西島洋介（日本/高田道場）
これまで常にスタンドでのパンチの打ち合いを挑んできたバローニが、今回ばかりはいきなりのタックル！ 意表を突かれた西島は寝かされてしまい、一度も立ち上がることなく試合を終えてしまった。バローニは寝技にあると肩固め、パウンドとやりたい放題。最後はチキンウィングアームロックで絞り上げ、西島は“極まってない”とアピールしたが、完全に形に入ってしまったためレフェリーが試合をストップした。
▼第2試合
○中村和裕（日本/吉田道場）
TKO 2R1分16秒 ※ボディへのヒザ蹴り
●トラビイス・ガルブレイス（カナダ/PG
Fight Club）
 1R、強気に打ち合ってくるトラヴィスはカズの左フックで崩れ落ちる。すかさずパウンド、寝技に持って行ったカズだったが、回復の早いトラヴィスは下から膝十字を仕掛けてくる。トップポジションを奪い返したトラヴィスはヒジ打ちを見舞ってしまい注意が与えられた。カズがブリッジしてリバーサル、立ち上がるとパンチで突っ込んでいくが、トラヴィスも強気に打ち合ってくる。トラヴィスがタックルでテイクダウンするも、攻められずに立ち上がるとカズは豪快な投げを繰り出して場内を沸かせた。
2R、カズはボディブローからフック、トラヴィスも左右のパンチを振り回して打ち合ってくるが、カズが胴タックルでテイクダウンに成功。フロントチョークを狙っていくが、極まらないと見るや立ち上がって再び打撃戦に。トラヴィスはスタミナ切れが目に見える。そこへカズのヒザ蹴りがボディにヒット、うずくまるトラヴィスにパンチを連打したところでレフェリーストップがかかった。敗れたトラヴィスはなかなかの好選手、本来のウェルター級で活躍しそうだ。
▼第1試合
○ロビー・ローラー（アメリカ/ミレティッチMA）
TKO 1R0分22秒 ※飛びヒザ蹴り
●ジョーイ・ヴィラセニョール（アメリカ/ジャクソンズ・サブミッション・ファイティング）
オープニングファイトから衝撃的なKO劇となった。ウェルター級GPで長南とフルラウンドの熱闘を繰り広げたヴィラセニョールを、ローラーは圧力を掛けて下がらせてハイキック。さらに飛びヒザ蹴りを放つと、下がりながらのタックルを狙ったヴィラセニョールへモロにカウンターで炸裂した。
※ネバダ州のアスレチックコミッションMMAルールにより、全試合1R5分の3R制、ドローあり、四点ポジションでのヒザ蹴りを始めとするグラウンド状態での頭部への蹴りは禁止、シューズ＆道衣の着用は禁止。
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