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【新日本キック】菊地、7カ月ぶりに王座戴冠! 石井は超新星を判定で下す

2006/10/22


新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 12」

2006年10月22日(日)
東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00



▼メインイベント 日本フェザー級王座決定戦 3分5R
菊地剛介(伊原道場/日本フェザー級1位)
判定 2−0 ※50−46、50−46、50−50
小原祥寛(日本フェザー級4位/藤本)

 3月大会の防衛戦で大野信一朗に破れ、菊地は7年ぶりにタイトルを失ってしまった。その後、新チャンピオンとなった大野はタイトルを返上。空位となったフェザー級王座奪還に向けて、同級1位・菊地が再び燃える。相手はランキング3位の小原。

「左ローを攻略していると思ったので最初は封印してました」と試合後に語った通り、菊地は1R開始するも、得意の左ローをいつも通りに連打で出さない。両者ともに試合を伺う展開が続いた。

 3Rに入るとスイッチの入った菊地は力強く左ローを叩き込んでいく。対する小原はそれにめげることなく前進し、パンチ連打からローと上下に打ち分けるコンビネーションで攻めていく。

 強烈なローを受ける小原だったが、手数を減らすことなく攻め込む。首相撲からのヒザ蹴りで菊地を捕らえる場面も。

 5Rには、相手の首ごと刈り取るような左ハイを繰り出す菊地。そしてローを連打で当てていくが決め手にかける。そのまま時間切れとなり、菊地はフルマークの判定勝ち。

 日本フェザー級王者に返り咲いた菊地は、「思い通りに動けなかった。慎重に行き過ぎてしまった」と今試合を振り返り、大野と同じ藤本ジムの相手だっただけにやりにくさがあったことを語った。そして「今までの苦労が報われたので、これからは防衛を重ねていきたい」と今後の展望を語った。




▼メインイベント 日本ライト級 3分3R
石井宏樹(藤本/日本ライト級王者)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
中尾満(伊原道場/日本ライト級8位)

 不動の王者として6年間半も日本ライト級王座を守っている石井に、10戦9勝1分と無敗を守る超新星・中尾が挑んだ。

 ノンタイトル戦であるが、王者を破ればタイトルマッチの挑戦権を獲得することになるだけに、中尾はモチベーションが高い。

 1Rから中尾はプレッシャーをかけながら手数を出していく。対する石井は王者らしく冷静に重いロー、パンチでやり返す。

 2R、石井のコンビネーションを封じ込めようと中尾は首相撲を仕掛けるのが目立つようになった。近距離での中尾の肘攻撃で、石井の左目は大きく腫れ上がった。

 3Rも執拗に首相撲も仕掛ける中尾。応援団のコールに後押しされるかたちで、中尾はパンチラッシュを仕掛けるが、石井の右ハイをクリーンヒットで受けてしまった。

 チャンスと見た石井はラッシュに出るも捕らえることが出来なかった。判定で敗れた中尾は王者の牙城を崩すことが出来なかったが善戦したことで、会場からは拍手が起こった。





▼セミファイナル 日本バンタム級
深津飛成(伊原道場/日本バンタム級王者)
ドロー 判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
大川俊彦(トーエル)

“リトルタイソン”の異名を持つ深津は豪快なパンチを武器にKOやダウンを奪うことを信条としているのだが、今日の動きにキレが全く見られず。

 終始パンチで攻め込んでいたのは大川。深津は時折、強烈なパンチやローで場内を沸かせる場面を作るも、大川は巧みに防御する。

 ランキング入りを狙っていた大川は、王者相手にドロー判定という結果に終ったことで大喜び。一方の深津は、判定を聞かずにさっさとリング上を後にした。






▼セミファイナル 日本ヘビー級
内田ノボル(ビクトリー/日本ヘビー級王者)
ドロー 判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
嚴士鎔(伊原道場/日本ヘビー級2位)

 日本ヘビー級王者・内田の首を取ろうと同級2位の嚴が気迫溢れる攻撃を序盤から見せる。

 それに負けじと内田は力強いローを出していく。3Rには嚴は多くクリンチを仕掛けるために、内田は攻撃の糸口を掴めない。嚴はしつこく組み付き投げを放ち、徐々に内田のスタミナな消耗していく。両者決め手に欠け、ドローに終った。






▼セミファイナル 日泰ウェルター級
クリストファー・メルテンス(伊原道場)
ドロー 判定 1−0 ※29−29、30−29、29−29
正木和也(藤本/日本ウェルター級王者)

 1R、両者はミドルキックの応酬を繰り広げる。正木はパンチでプレッシャーをかけていった。

 2R、正木の強いボディパンチがメルテンスを捕らえ始めた。3Rには、正木がコーナーにメルテンスを詰めていくも有効打はなし。メルテンスの肘で正木は額をカットされてしまった。判定でメルテンスに一票が入るも、結果はドローに終った。



▼第8試合 日本ウェルター級王座挑戦者決定戦 3分3R
タカオサミツ(伊原道場/日本ウェルター級1位)
本戦判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
SHING(治政館/日本ウェルター級2位)
※延長R0分35秒、TKOでタカオサミツが王座次期挑戦の権利を獲得。公式記録はドロー。

 1R、圧力をかけるSHINOは右フックでダウンを奪った。立ち上がったタカに、SHINOはパンチラッシュ。耐えたタカはロー、前蹴り、ハイと返していきダウンのイメージを払拭した。

 徐々にタカのローが効きはじめ、2Rに入るとSHINOは足が止まってしまった。本戦判定でも決着つかず延長へ。タカの肘攻撃でSHINOは額をカット。ドクターは試合ストップを告げ、タカがTKO勝ちした。



▼第7試合 日本ミドル級
阿佐美義文(治政館/日本ミドル級1位)
ドロー 判定 0−0 ※30−30、30−30、30−30
後藤龍治(伊原道場/IMFスーパーウェルター級王者)

 1Rには静かな攻防であったが、2Rには後藤がリード。前に出てプレッシャーを与え続ける。しかし、3Rには阿佐美が形勢を逆転する。阿佐美のワンツーのコンビネーションが当たり始め、後藤は右フックで返していく。

 一進一退の攻防を見せた後、判定は阿佐美に軍配が上がった。しかし、審判団が再度協議した結果、ドロー判定に。ミドル級次期挑戦者決定戦だっただけに、一度勝利を告げられた阿佐美がこの権利を得た。



▼第6試合 日本ライト級
石原裕基(伊原道場/日本ライト級3位)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
鈴木敦(尚武会/日本ライト級5位)

 1年ぶりの再戦となる両者。ライト級王者次期挑戦者決定戦の試合だけに石原はいつも以上の気迫のこもった左右のローでリードする。

 1R、石原は右フックで鈴木をぐらつかせた。2Rには鈴木が接近戦で取り返すも、3Rに石原が手数で上回りそのまま判定で勝利した。



▼第5試合 日本ミドル級
喜多村誠(伊原道場)
判定 3−0 ※20−17、20−17、20−17
英雄マクシマス(八景)

▼第4試合 日本ライト級
松村清次(伊原稲城)
ドロー 判定 0−0 ※20−20、20−20、20−20
平野一誠(トーエル)

▼第3試合 日本ライト級
松本芳道(八景)
判定 3−0 ※20−18、20−18、20−19
坂梨隼人(伊原道場)

▼第2試合 日本ライト級
福岡冴介(治政館)
ドロー 判定 1−0 ※20−19、19−19、20−20
垣原卓也(伊原土浦)

▼第1試合 日本フライ級
上羽優希(トーエル)
判定 1−0 ※20−20、20−19、20−20
KAZUKI(伊原大阪)

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