パンクラス
「SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2006 BLOW TOUR」
2006年10月25日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始19:00
▼メインイベント ウェルター級戦 5分3R
○北岡 悟(パンクラスism)74.9kg
一本 1R0分24秒 ※アンクルホールド
●ホン・ジュピョ(CMA KOREA)74.5kg
軽く打撃を出すホンに対し、北岡は片足タックル。そのまま右足を掴み自分の方に引き寄せた北岡はアンクルホールドへ。ホンは北岡の顔面にパンチを数発叩き込むも、ガッチリと極まっていたためあえなくタップ。北岡が秒殺勝利した。
●北岡のコメント
「最後はアンクルですか? アキレス腱だと思ってたんですけど? スパーでは結構アキレスが極まってたんで調子良かったんですよ。最後に極まった感触はありました、バキバキ鳴ってましたし。上のポジションを取れればもっとベストだったんですけどね。相手が強いのかよくわからないまま終ってしまいました。秒殺は狙ってません。
消化不良? それはないですね。ただお客さんが喜んで帰ってくれたかどうかが一番心配です。前の試合で大石と佐藤が勝ったのは凄く刺激になりましたね。オレがこけると、お客さんは離れていってしまいますしね。
来月のism興行は出ません。セコンドに付いたほうがいい。今年はもう5回も闘ってますし、オーバーホールの意味を込めて。スパンが短い中で試合していいことがないですしね。
大阪で近藤さんは(ジョン・フランソワ・)レノグと引き分けて、そのレノグはホンと引き分け。自分はそのホンに秒殺ですよ。僕が何を言いたいのかわかりますよね?? 近藤さんの時代は終ったとはいいませんけど、若い世代も頑張ってるんですよ。前回も1本取って、自分みたいに1本取れる選手ってなかなかいないですよ?
次は2、3月大会に出場すると思います。いい調整が出来ると思うので、もっと強い自分でいたいですね。ロバート・エマーソンとやりたいです」
▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
○カーロス・コンディット(ファイターズ・イン・トレーニング)74.7kg
KO 1R2分13秒
●田中達憲(和術慧舟會兵庫支部)75.2kg→74.9kg
長い手足で打撃を繰り出すコンディットに対し、田中は片足タックル。粘るコンディットをテイクダウンすると上になった。しかしコンディットはリバースし、すぐに立ち上がる。
じりじりと前に出ながら圧力をかけるコンディットはパンチ。これが見事に決まり、崩れるようにダウンした田中はなおも立ち上がろうとする。すかさずコンディットはサッカーボールキック! これが田中の顔面にグサリ。
それでも必死に足にしがみついてくる田中の顔面に、コンディットは強烈なパウンドを落としていく。距離を取ったコンディットの踏みつけが田中の顔面を捕らえ、レフェリーがストップ。
これで3連勝と快進撃を見せるコンディットは、次期ウェルター級のベルト挑戦は間違いない。「キング・オブ・パンクラシストを狙えるというのは光栄だね」と試合後に自信ある笑みを見せた。
▼第6試合
ウェルター級戦 5分2R
○大石幸史(パンクラスism)74.9kg
KO 1R2分31秒
●キム・インソク(KPW CHANWON
FIGHT FACTORY)70.9kg
大石のセコンドには、空手の師匠である岩崎達也がつく。1Rゴング開始と同時に、スピードある動きで両者はパンチを出し合う。途中、大石のローブローが入り試合は一時中断、大石に口頭注意が与えられた。
再開後、至近距離で打ち合う大石とキム。キムが手数を出していくと、大石はどっしりと構えてパンチで迎撃していく。大石の右ストレートがクリーンヒットで顔面を捕らえ、キムは失速。
追い討ちをかけるように大石が前に出ながら空手仕込みの右フック一閃! これがモロにテンプルに入り、キムはバッタリ。大石がKO勝利を収めた。
▼第5試合 ミドル級戦 5分2R
○佐藤光留(パンクラスism/ランキング3位)81.8kg
判定3−0 ※三者とも20−19
●岩見谷智義(高田道場)81.6kg
共にレスリングをバックボーンに持つ両者の対戦は、終始打撃戦という展開に。岩見谷はボクシングスタイルで、頭を動かし体を振ってフェイントを入れながらパンチを狙っていくが、距離が遠いためパンチが当たらない。
逆に前足重心になったところに、佐藤が上手くローキックを当てて、岩見谷の出足を止める。試合が進むに連れて、岩見谷の左足は真っ赤に変色。
終盤は蹴りも出した岩見谷だったが、序盤からパンチと蹴りをバランスよく出した佐藤が半年ぶりの勝利を手にした。
▼第4試合 フェザー級 5分2R
○山本 篤(KILLER BEE)61.5kg
判定3−0 ※三者とも20−19
●柳澤雅樹(PPT)63.5kg
レスリングを捨てて引き込みから得意の寝技に持ち込む柳澤。1Rこそガードからの腕十字、三角絞め、足関節など果敢に仕掛けていったものの、2Rに入ると山本が組み付こうとする柳澤に左フック、そしてローキックを当てて動きを止める。
何とか引き込む柳澤だったが、1Rのように動きにキレがなく、逆に山本が尻上がりに調子を上げ、パウンドでダメージを与えた。
▼第3試合 フェザー級 5分2R
○藤原大地(パンクラス稲垣組)63.8kg
一本 1R0分39秒 ※膝十字固め
●浅野倫久(KILLER BEE)64.0kg→63.8kg
前日計量で「早く試合を終わらせてラーメンを食べたい」と話していた藤原。試合開始直後、軽くジャブを突くとカポエイラのような変則的な蹴りから、そのまま浅野の左足に絡みついてヒールホールド!
藤原は浅野の逃げる動きに合わせて膝十字固めに移行し、宣言通りの秒殺勝利を収めた。
▼第2試合 ミドル級 5分2R
○瓜田幸造(掣圏会館)80.6kg
判定3−0 ※20−17、20−18、20−18
●藤井陸平(和術慧舟會RJW)81.7kg
パンチで突っ込む藤井に対して、左右のフックでカウンターを合わせる瓜田。
2Rに藤井のバッティングで一時試合が中断されるほどダメージを受けたものの、最後まで集中力を切らさずに藤井のテイクダウンを凌いでパンチを当て続けた。
▼第1試合 フェザー級 5分2R
○山澤勇紀(STAND)62.8kg
判定3−0 ※三者とも20−19
●村山トモキ(AJジム/全日本キックボクシング連盟ライト級4位)63.6kg
キックボクサーの村山に対して、山澤はパンチで距離を詰めてテイクダウンからマウントポジションを奪い、パンチを落としていく。しかし村山も体のバネを使ってポジションを入れ返すと、2Rに入り強烈なローキックで山澤を後退させる。
明らかに村山のローを嫌がる素振りを見せる山澤だったが、テイクダウンが出来ないと見るや引き込みから寝技を展開するなど、上手く試合を運んだ。
▼パンクラスゲート第3試合 ミドル級戦 5分2R
△大類 宗次朗(SKアブソリュート)
ドロー 判定 0−0
△仲間竜也(GRABAKAジム)
▼パンクラスゲート第2試合 ウェルター級戦 5分2R
○吉田 直輔(和術慧舟會A-3)
一本 2R0分41秒 ※腕ひしぎ十字固め
●市川ランデルマン(チーム太田章)
▼パンクラスゲート第1試合 ライト級戦 5分2R
△太田純一(GOKITA GYM)
ドロー 判定 0−0
△松本晃市郎(今田道場)
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