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▲クーパーが初戦敗退をきっした77s未満級で優勝したカナダのマーク・ブチェックの豪快なテイクダウン |
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▲クーパー、必死のテイクダウン狙いも実らず一回戦敗退 |
北米のグラップラーにとって、組み技世界一になるための第一関門=ADCC北米トライアルが行なわれ、本大会出場となる男子5階級、女子4階級の北米代表が決定した。
注目のビル・クーパー&ジェフ・グローバーのパラゴン柔術勢は、ビル・クーパーが初戦のジャック・マクビカーに延長戦でテイクダウンを奪われ、まさかの初戦敗退。
2回戦からの出場となったグローバーは三角絞めで一本勝ち、準決勝でもポイント2−0で余裕の逃げ切り態勢に入る快勝で、決勝戦進出を決めた。
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▲準決勝で、ヒクソン・グレイシーの教え子シェーン・ライスにツイスターを仕掛けるジェフ・グローバー。動きは群を抜いていた |
しかし、決勝では試合開始からペナルティだけが加点される得点方法を全くイメージしておらず、引き込みで-5ポイントも献上してしまう。その後、リバーサルで2Pを獲得したが、マイナス分が差し引かれることを頭に入れておらず、教え子でもあるシン・ゴウに思いよらぬ敗北を喫してしまった。
諦めモードで自嘲気味に笑顔を浮かべていたグローバー。その動きの良さは他を圧倒しており、MVPを獲得。本人は「楽観的に、これが世界へのチケットになると思う」とMVPの盾を手に、今度は不適な笑みを見せていた。
その他の階級で目立っていたのは、女子55kg未満級で優勝したフェリシア・オウだ。来日経験があるものの、日本ではなかなか本領を発揮できない彼女だが、初戦でSMACKGIRLのリングで強さを見せつけたリサ・ワードをヒールで一蹴。
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▲フェリシア・オウは、9月のスマックガールでMIKUを圧倒したリサ・ワードをヒールで一蹴 |
そのまま3連勝を飾り世界大会へのチケットを手にし、「人生は山有り、谷有りね」と涙を浮かべながら語った。
各階級の優勝者は以下の通り。
「ADCC 2007
North American Trial」
2006年10月28日(土)米国ニュージャージー州ウェイン ウィリアム・パターソン大学RECセンター
66kg未満級
優 勝シン・ゴウ(コブラカイ)
準優勝ジェフ・グローバー(パラゴン柔術/米国)
77kg未満級
優 勝マーク・ブチェック(マーク・ブチェック柔術/カナダ)
準優勝マイク・ファウラー(ロイド・アービン/米国)
88kg未満級
優 勝クリス・モリアティ(アリアンシ/米国)
準優勝リック・マコーリー(チーム・バランス/米国)
99kg未満級
優 勝ミーシャ・カクノフ(コブラカイ/米国)
準優勝エリオット・マーシャル(アマル・イーストン/米国)
99kg以上級
優 勝マリオ・リナルディ(ATT/米国)、準優勝ロイ・ネルソン(エクイエンス・センター/米国)
女子55kg未満級
優 勝フェリシア・オウ(ジェンジャック・マチャド/米国)
準優勝イェール・ヤン(カナダ)
女子60kg未満級
優 勝カッサンドラ・バラ(ルイス・クラウジオ・コンバットチーム/米国)
準優勝ローラ・ディオーガスト(Team Tiger Schulmann/米国)
女子67kg未満級
優 勝ケリー・ポール(ハウフ・グレイシー/米国)
準優勝エミリー・クォク(チーム・ヘンゾG/米国)
女子67kg以上級
優勝セリタ・シュルツ(パフォーマンス/米国)
準優勝オルガ・バカロパウロス(カナダ)
写真撮影&レポート=高島学
Photos&Report=Manabu Takashima
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